・・・

唯「じゃあ早めに用意しよう!」

律「おう!」

梓「スイカ、キッチンじゃ邪魔だし・・・」

紬「お風呂場に持っていこうか」

和「もうお肉とかそっち持ってく?」

律「火が付いてからでいいよ」

唯「アイスなら大歓迎だよー」

純「あーあ。文字通り最後の晩餐かー」

梓「だねぇ」

憂「あっという間だったね」

さわ子「また来年があるじゃない」

唯「冬休みも合宿したいね」

澪「梓達は受験があるからそれは無理だな」

梓「あっ。練習ばっかりで全然勉強してない・・・」

和「夏期講習でしっかり勉強しないとね」

律「よし、火が付いたな。唯!」

唯「うおー!」パタパタ

和「そろそろ用意するわね」

梓「純も手伝って」

純「はーい」

憂「串作るの楽しいよねー」

梓「二回目だから早くできそうだね」

純「お肉だらけ完成!」

紬「トウモロコシだけど全部切らないで少し残しておいてくれる?」

和「・・・あぁ、焼きトウモロコシね」

純「わぁ!やりたいです!」

紬「でしょー」

梓「前は全部切っちゃいましたからね」

憂「こんなものかな。次はお皿とコップだね」

澪「私が持っていくよ」

和「ジュースも持って。準備完了ね」

澪「こっちは準備できたぞ。もう焼けるか?」

律「おう。もういいぞ」

唯「じゃあ焼き始めよう!」

純「いけー!」ジューッ

さわ子「そろそろ・・・乾杯の音頭を・・・」

梓「焼きあがってからです」

和「みんな喉渇いてるし、いいんじゃない?」

唯「外にいたから喉カラカラー」

律「焼けるまで待ってるのもアレだし飲もうぜ!私サイダー!」

純「私もー!」

憂「はーい」トクトク

さわ子「ビールビール」

律「よし。全員持ったな」

唯「りっちゃん。なにかかっこいいこと言ってよー」

律「えぇー?」

和「部長、早く」

律「梓部長、出番だぞ」

梓「ここは律先輩が適任だと思います」

律「ぐぬぬ・・・」

律「・・・まぁなんだ。合宿お疲れ様」

律「あとは明日の演奏会だけだな。だから・・・とにかく・・・」

律「・・・」

律「かんぱーい!」

澪「もうちょっとなんかないのか」

カキン

唯「かんぱーい!」

和「まぁ真面目な律も変だし、これでいいんじゃない」

梓「らしいと言えばらしいです」

紬「ふふっ。みんなおつかれさまー」

憂「合宿すごく楽しかったです!」

純「来てよかった!」

さわ子「・・・くぁー。夏はやっぱりこれよねぇー・・・」

律「サイダーうめぇ!」

唯「冷たくて最高だねぇー」

和「こっちもそろそろいいんじゃない?」

純「おぉ!」

憂「次はいただきますだね」

律「次は梓言えよー」

梓「べ、別に言う必要ないじゃないですか」

紬「聞きたーい」

純「聞きたい聞きたーい!」

律「ほら早くー」ニヤニヤ

梓「くっ・・・」

梓「・・・コホン」

梓「合宿おつかれさまでした。でもまだ明日あります」

梓「明日の演奏会のために今はいっぱい食べましょう!」

梓「それでは、えっと・・・。いただきます!」

紬「いただいきまーす!」

律「梓だってたいした事言ってないじゃーん」

梓「いざとなるととっさに出ないですね・・・」

純「うまーい!」

唯「はふはふ。おいひー!」

和「こんなに続けてバーベキューなんて初めてだわ」

律「おいしいからいいんだよー」モグモグ

憂「梓ちゃん。これもう大丈夫だよ」

梓「ありがとう」

・・・

さわ子「あぁー。やっぱり最高ねー」ゴクゴク

梓「飲みすぎじゃないですか?」

さわ子「あなた達も飲んでみる?」

和「未成年になに言ってるんですか」

さわ子「もう飲んだ事あるくせにー」

憂「・・・さわ子先生、ダメですよ」ニコッ

さわ子「・・・はい」

唯「りっちゃん、お醤油取ってー」

律「ほいほい」

唯「・・・では、いきます」

紬「」ゴクリ

ジューッ

澪「おぉ。いいにおいだな」

唯「もう少し焼いて焼きトウモロコシの完成だよー」

紬「楽しみー」

唯「もういいかな?」

憂「全員分ないが残念だね」

和「一人一本も食べられないわよ」

紬「あずにゃん、お先にどうぞ」

梓「で、ではお言葉に甘えて・・・」モグッ

梓「あつっ。・・・けど、おいしいです!」

唯「このお醤油のしょっぱさとトウモロコシの甘さがー・・・」モグモグ

律「うまいなぁ」

・・・

唯「そして最後に焼きそばでーす!」

紬「わぁー!」パチパチパチ

和「・・・よくそんなに食べられるわね」

梓「かなりお腹いっぱい・・・」

さわ子「そんなに食べたら太っちゃうわよー」

澪紬「・・・」

澪「ま、またダイエットすれば大丈夫です!」

紬「う、うん!」

梓「しなくていいのに」

唯「ねー」

純「水着とかスタイルよくて羨ましいくらいなのに・・・」

律「焼きそばできたぞー。りっちゃん特製キャベツたっぷり焼きそばだ!」

和「特製って、余った野菜全部入れただけでしょ」

唯「うん。おいしいおいしい」ズルズル

紬「やっぱり焼きそばねぇ」モグモグ

さわ子「ちょっと、飲みすぎちゃったかも・・・」

・・・

唯「食べたー・・・」

憂「食べ過ぎちゃったね」

紬「幸せ・・・」

梓「口の周りにソースが」フキフキ

律「満足じゃー」

純「一片の悔いなしです!」

和「ユノもおいしかった?」

ユノ「ワン!」フリフリ

澪「すっかり暗くなっちゃったな」

唯「あ、ほんとだ。始めた時はまだ明るかったのに」

律「花火するにちょうどいいじゃんか」

梓「先に後片付けです。全部終わったら花火ですよ」

純「えぇー!」

梓「当然だよ。こういうのは早めにちゃっちゃとやったほうがいいの」

憂「じゃあ片付けようか」

純「おー・・・」

ゴシゴシ

律「・・・ふぅ。網と鉄板洗い終わったぞー」

澪「疲れた・・・」

紬「ここに置いといて。明日仕舞うから」

唯「こっちも全部終わったよー」

梓「じゃあこれで花火できるね」

律「待ってました!」

純「待ってましたー!」


紬「バケツもオッケーです!」

律「どうする?ここでする?海行っちゃう?」

唯「海行っちゃおー!」

純「おー!」

梓「みんなノリノリだね」

憂「だって花火だもん。私も楽しみー」

さわ子「・・・ふぅ。潮風が落ち着くわ・・・」

和「気分悪いなら別荘で横になってたほうが・・・」

さわ子「私だけ除け者にしようだなんてそうはいかないわよ~」

和「分かりましたから絡まないでください」

律「ここらでいいか」ドサッ

唯「なにからする!?」

律「好きなのから!」

純「わーい!」

澪「私は手持ちのからやろう」

紬「私もー」


律「一回目は普通のやっとくか」

純「次は打ち上げ花火ですね!」

憂「ロウソクはここに置くね」

紬「一番いくねー」

シュボボボ

紬「わぁー・・・」

唯「私もっ!」

梓「きれいですねぇ」

純「えいっ!」グルグル

唯「おぉっ!私も!」グルグル

和「そうだ。澪、カメラ持ってたわよね」

澪「あぁ。そうだな、撮るか」

澪「唯、撮ってやるぞー」

唯「おっ!じゃあ憂、こっちこっちー」

憂「わわっ。花火消えちゃうよー」

パシャッ

澪「ギリギリセーフだな」

律「まずはどれいくよ」

純「このでっかいのは最後にして、まずはこのあたりから」

律「よっしゃ。んじゃいくぞー!」シュボッ

ジジジ

律純「」ワクワク

シュボボボボボ

律純「おぉー!」

紬「わぁー。すごーい」

唯「きれーだねー」

憂「ねー」

律「・・・お、もう終わったのか」

純「こういうのは早いですからねー。次行きましょう」

さわ子「ふふっ。こっちはヘビ花火を」シュボッ

紬「楽しみー」ワクワク

梓「ですね」

ウニョニョニョ・・・

紬「」

梓「・・・」

さわ子「ぷっ。くくく・・・」

梓「・・・あの、これだけですか?」

さわ子「そうよ。これがヘビ花火!」

紬「なんか想像してたのと違ってた・・・」

梓「なんとも言えない感じですね・・・」

さわ子「えー?面白いじゃなーい」

梓「地味というかなんというか・・・」

さわ子「じゃあ次はねずみ花火!これは面白いわよー!」

紬「ねずみ!?」

シュボッ

さわ子「火をつけて、えいっ!」

シュシュシュシュ

紬「きゃっ、こっちにきた!?」

紬「きゃーっ!」タタタッ

シュシュシュ

さわ子「ふふふっ。あれは目標をロックオンすれば地の果てまでも追いかける最新型花火・・・」

紬「そんなー!」

和「嘘を教えないでください」

梓「あ、止まった」

さわ子「あーん」

紬「ほっ・・・」

紬「びっくりしたぁ。追っかけてくるんだもん」

さわ子「もう一個あるけどやる?」

紬「わ、私には投げないでください・・・」

さわ子「じゃあ」チラッ

梓「私にもしないでください!」

さわ子「もう、つまらないわね」

ドーン

律「たーまやー!」

唯純「かーぎやー!」

唯「ところでなんで鍵屋さんなの?」

純「・・・さぁ?」

律「たまやも気になるな・・・」

唯律純「・・・」

律「次やるか!」

唯純「わーい!」

澪「みんなテンション高いなぁ」

憂「ふふっ。そうですね」

和「ユノはちょっとびっくりしてるみたい」

憂「火だもんね」ナデナデ

憂「私ユノちゃんといるから花火してきていいよ。和ちゃんまだやってないでしょ」

和「いいの?」

憂「もちろんだよ。楽しんできて」

和「ありがとう」

憂「一緒に座ろうか」スッ

ユノ「ワン」

紬「あ、和ちゃん。この花火すごいの!」

梓「一緒にやりましょう!」

和「えぇ」

唯「・・・お、憂は休憩?」

憂「うん」

唯「ユノちゃんも一緒だったか。よしよーし」ナデナデ

唯「どっこいしょ」スッ

憂「合宿っていいね」

唯「でしょー」

唯「でも今年は憂と和ちゃん、純ちゃんが来てるからもっともっと楽しいよ」

唯「今までで一番楽しい!」

憂「ふふっ。そうなんだ」

唯「こうやってみんながはしゃいでるのを見るのもいいね」

憂「うん」

さわ子「ちょっと交代、疲れた・・・」

さわ子「ユノちゃんは私が見てるから二人ともいってらっしゃい・・・」

唯「えー?私来たばっかりー」

さわ子「花火ももう少しって言ってたわよ」

唯「憂、行こう!」

憂「う、うん!」

さわ子「次は私の番ね。よしよし」ナデナデ

ユノ「クゥーン・・・」

律「お、唯どこ行ってたんだよー。最後のでかいのやるぞー!」

唯「おぉー!」

ドーン、パラパラパラ

唯「わぁ・・・」

憂「きれいだね・・・」

紬「すごい」

梓「・・・はい」

和「最後にふさわしいわね」

澪「」パシャッ

澪「いい写真がいっぱいだ」

律「お、私にも見せてー」

澪「はいよ」

律「おぉー」カチカチカチ

律「」

唯「私も見たーい」

律「!!?」バッ

律「か、帰ったらちゃんと写真にするからそれまでのお楽しみ!!!」

唯「えぇー・・・」

律「(前のあの写真そのまま残ってるじゃねぇか!)」

澪「・・・あ」

紬「じゃあ最後の最後で線香花火しよう!」

和「・・・いっぱい買ってきたのね」

純「これ地味だけど好きなんだよねぇ」

梓「ちょっと風あるから注意しないと」

紬「もっと寄って風を遮断しないとね!」スススッ

ジジジジッ

唯「あっ、あぁ・・・」ポトッ

憂「ふふっ。はい、もう一本」

純「憂ー、私にもー」

紬「・・・」ジジジジ

梓「ムギちゃん?」

紬「・・・合宿、終わっちゃうんだね」

梓「・・・」

梓「・・・えいっ」ピトッ

梓「合体です」

紬「わあっ」

律「ぬおっ!私の技なのにー!」

梓「まだ終わりじゃないですよ。明日だってあるんですから」

梓「明日が終わっちゃっても来年も、再来年もその先も」

梓「毎年ずっとやるんですからね。このメンバーで!」

紬「・・・うん!」グスッ

紬「あずにゃん!」ガバッ

梓「きゃっ!わわっ」グラッ

ドサッ

唯「ふふっ」

律「なにやってるんだよー」

梓「もう。砂だらけになっちゃったじゃないですか」

紬「ふふふっ」ギュッ

梓「・・・もう」///


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最終更新:2013年08月27日 23:43