・・・

テクテク

紬「本当に明後日が楽しみ!」

梓「はいです!」

梓「・・・でも明日の私とのデートも忘れちゃダメですよ」

紬「もちろんよ。ふふっ」ギュッ

紬「いっぱい勉強したんだから少しは羽を伸ばさないとね」

梓「そうですね。さすがの私も滅入っちゃいます」

紬「夏休み終わるまではいーっぱい遊ぼうね!」

梓「はい!」

紬「でも夏休み終わったらまた勉強がんばろうね」

梓「・・・はい」

紬「ふふっ。ちょっといじわるしちゃった」

梓「むぅ」

紬「ごめんなさい」ペコリ

梓「・・・許します」

紬「さて。明日は洋服見て、あとはどうしようか」

梓「んー・・・。映画とか見たいかもです」

紬「わっ、いいね!」

梓「本当ですか!?じゃあ行きましょう!」

紬「うん!」

・・・

紬梓「ただいまー」ガチャ

紬「・・・ふぅ。日が落ちても暑いね」パタパタ

梓「ですねぇ・・・。扇風機扇風機ー」カチッ

紬梓「はぁー・・・」

紬「・・・最近唯ちゃんちに行ってばかりだし、今度は私達がおもてなししようか」

梓「いいですね。呼んじゃいましょう」

紬「楽しみねー」

梓「はいー」

・・・

紬「この映画も面白そうだね」

梓「あ、これもう公開してたんですか」

紬「先週からやっててたみたいね。これにしようか」

梓「はい!あぁ。明日が楽しみ・・・」

紬「私もっ!」

梓「この映画気になってたんですよね。パンフレット買おうかなぁ」

紬「映画館デートって一度やってみたかったの・・・」ホワンホワン

梓「くすっ。じゃあポップコーン買いましょうね」

紬「うん!絶対に買う!」

紬「あとホラー映画で怖がったあずにゃんがー」

梓「だめです」キッパリ

紬「あーん・・・」

梓「明日はこれ見るって決めたんです」

紬「ふふっ。はぁーい」

紬「さて、ちょっと早いけどもう寝ようか」

梓「そうですね。明日は早起きしましょう」

紬「その方がお得な感じするもんね」

梓「残りの夏休み満喫します!」

紬「うん!」

・・・

紬「・・・ふぁ」ムニャ

梓「ベッドに入っても、お喋りしてたらいつもの寝る時間になっちゃいましたね・・・」

紬「うん・・・」

梓「今度こそ寝ましょうね」

紬「うん。おやすみ・・・」

紬「」スヤスヤ

梓「おやすみなさい」チュッ

梓「ふふっ」

紬梓「」スヤスヤ

次の日!

ミーンミンミン

梓「あつ・・・」ムクッ

梓「・・・」トコトコ

シャーッ

梓「うっ。・・・今日もいい天気だぁ」

梓「でも、絶好のおでかけ日和だね!」

紬「あず、にゃ・・・?」

梓「ムギちゃん。朝ですよ」

紬「ふわぁ・・・。うん・・・」ムニャ

梓「はい。顔洗って」

紬「むにゃー・・・」パシャパシャ

梓「朝ご飯作りますよ!」

紬「うーんー・・・」

梓「パンとご飯どっちにします!?」

紬「あずにゃん、楽しそう・・・」ポケー

梓「はい!だから寝ぼけてないで早くご飯作りますよー」

紬「・・・うん!」

紬「よーし。なに作ろうか!」

ガタンゴトン

紬「もうちょっとで着くね」

梓「はい」

梓「まずは映画館で席の予約からですよ」

紬「うん。お買い物終わって映画館行ったら見られなかった、なんてなったらやだもんね」

梓「そうです」

プシュー

紬「あ、着いたみたい」

梓「では行きますよ」

紬「うん!」

紬「えーっと映画館はー」キョロキョロ

梓「こっちです。人多いですからはぐれちゃダメですよ」ギュッ

紬「うん!」

紬「あずにゃん頼もしいー」

・・・

紬「・・・結構並んでるね」

梓「ですねぇ・・・」

紬「夏休みパワーね!」

梓「何時の回にするか今のうちに決めちゃいましょう」

紬「どの回がいいかな」

紬「やっぱり午後のやつ?」

梓「今思ったんですけど先に映画見ちゃってそのあとゆっくりお買い物でもいい気がしてきました」

紬「あー。その手があったね!」

紬「遊んだあとに映画だとあずにゃん寝ちゃいそうだし」

梓「そ、そんなことないです!」

梓「ない・・・、はず・・・」

紬「それじゃあ午前中のにしようか」

梓「はいです。席埋まってたら午後のにしましょう」

紬「そうしよう」

・・・

紬「午前の席取れてよかったねー」

梓「ちょっと後ろでしたけど十分です」

紬「二席並んで空いてたのそこしかなかったもんね」

梓「離れて見ても意味ないですからね。しょうがないです」

紬「・・・」

紬「えへー」ギュッ

梓「じ、時間まで少しありますからお店見ましょう」

紬「うん!」

紬「どこ見るかもう決めてるの?」

梓「決めてないですよ。一緒に歩いて決めましょう」

紬「うん!」

紬「・・・あ、このお店かわいい!」

梓「わぁ。本当ですね」

梓「ちょっと覗いてみますか」

紬「みましょ〜」

カランコロン

紬「アクセサリーいっぱーい」

梓「せっかくですし携帯のストラップとか新しいのにします?」

紬「いいかも!」

梓「・・・お、お揃いのとか」

紬「ふふっ。一緒の買おうねー」

・・・

梓「あ、そろそろ時間ですね」

紬「結局決まらなかったねぇ」

梓「迷っちゃいますね。では映画館に戻りましょう」

紬「うん!」

紬「塩味か・・・。でもキャラメル味も・・・」

梓「早く決めないと順番来ちゃいますよ」

紬「うぅー・・・」

梓「(ポップコーンの味でこんなに悩むなんて)」

梓「ふふっ」

店員「次の方どうぞー」

梓「はい。決めましたか?」

紬「う、うん!このポップコーンセットを一つ。味は・・・キャ、キャラメルで」

店員「かしこまりました」

梓「キャラメルにしたんですね」

紬「うぅ・・・。ミックスとかあれば迷わなかったのに・・・」

梓「ですねぇ。かといってこのサイズを二つも食べられないですし」

紬「今度来たら塩味にしよう!」

梓「それがいいです」

紬「えっと、シアター三番ってどこ?」

梓「んと、こっちですね」トコトコ

紬「(いいにおい。一つだけ食べても・・・)」パクッ

紬「(お、おいしい!)」パアァ

梓「」ジーッ

紬「あ・・・」

梓「今、つまみ食いしましたね」

紬「あはは・・・。あずにゃんもお一つどうぞ」

梓「では遠慮なく・・・」

梓「じゃなくて。通路で食べるなんてお行儀悪いですよ」

紬「ご、ごめんなさい・・・」

梓「おいしそうなのはわかりますけど我慢しなきゃだめです」

紬「はーい・・・」

梓「そもそもムギちゃんはー」

紬「もうこんな時間!始まっちゃうよ!」

梓「あ、まだお説教は終わってないですよ!」

紬「ほら、こっちよね」ギュッ

梓「・・・クスッ」

・・・

紬「わぁ。人いっぱーい」

梓「満席ですね。私達の席は・・・」キョロキョロ

梓「ムギちゃん、こっちです」

紬「よいしょ」

梓「予告始まってますね」コソコソ

紬「うん」

梓「携帯の電源切りましたか?」

紬「大丈夫」

梓「ふぅ。ではあとは始まるの待つだけですね」

紬「じゃあ、もう・・・」

梓「はい。一緒に食べましょう」

紬「ふふっ。いただきます」

紬「・・・始まるね」

梓「・・・はい」ドキドキ

・・・

紬「」グスッ

梓「はい、ハンカチ」

紬「ありがとう・・・」フキフキ

梓「面白かったですね」

紬「うん。感動して泣いちゃった」

梓「私も泣きそうでしたよ」

紬「映画に夢中であまり食べられなかったね」

梓「ベンチで休憩しますか。映画のお話しましょう」

紬「うん!じゃあ飲み物買ってくるね」

梓「おねがいします」

・・・

紬「お待たせ。どっちがいい?」

梓「ではレモンティーを」

紬「はい。ところで映画の最後のシーンなんだけど」

梓「あー。私もそこ聞こうと思ったんです」

・・・

紬「はー、面白かった」

梓「こうやって感想話すのもいいですね」

紬「うん!」

紬「・・・あっ!」

梓「ど、どうしました?」

紬「映画に夢中で上映中に手を握るってお決まりを忘れちゃった・・・」

梓「あぁ・・・」

紬「」ショボ

梓「つ、次見たときしましょう!」

紬「・・・うん」

梓「それより結構お喋りしちゃいましたね。他のお店も見て回りましょうよ」

紬「そ、そうね!」

紬「それじゃあ洋服屋さん行ってみようか」

梓「はいです!」

・・・

梓「んー。どれがいいかなぁー」キョロキョロ

梓「ムギちゃんに選んでもらおうかな・・・」

紬「私!?」

梓「はい!ぜひお願いします!」

紬「うーん・・・」キョロキョロ

紬「こ、こういうのは?」

梓「そういう変なTシャツは唯先輩だけで十分です」

紬「似合うと思ったんだけどなぁ」

梓「・・・」

紬「もうちょっと探させて!」

紬「それと、あずにゃんも私の服選んでね」

梓「私もですか?」

紬「ふふっ。その方がおもしろそうだから」

梓「わ、わかりました」

梓「ムギちゃんの服かぁ」

梓「やっぱりムギちゃんはワンピースとかスカートだよね」

梓「・・・でもデニムとかも似合うのかなぁ」

梓「オーバーオールとか・・・」ジーッ

梓「ちょっと着させてみようかな」

梓「そしたらこれと・・・」キョロキョロ

・・・

紬「決まった?」

梓「は、はい!これです!」

紬「デニム・・・。オーバーオール?」

梓「そういう服装のムギちゃんって見たことないので似合うかなーと」

紬「そっかぁ。じゃあ着てみるね!」

梓「私のはどんなのです?」

紬「あずにゃんのはふわふわした感じに選んでみました!」

梓「なんかムギちゃんがよく着る服に似てますね」

紬「・・・バレちゃった?」

梓「バレバレです」

紬「えへへっ」

梓「と、とりあえず着てみますね」

紬「うん!」

紬「すみません。試着お願いしまーす」

・・・

梓「あまりこういう服着ないから似合ってるかわからない・・・」

紬『あずにゃん。着れた?』

梓「あ、はーい」

紬『じゃあ見せっこしようか』

梓「ゴクリ」

シャーッ

梓「・・・わっ」

紬「わぁ!」パアァ

紬「うん!あずにゃん似合ってる!」

梓「そ、そうですか?」

紬「私の帽子を」ヒョイ

紬「うんうん」

梓「ムギちゃんのもいいですね。新鮮です」

紬「そお?ありがとう」

紬「でもちょっと小さいかも・・・」

梓「(ほんとだ。結構身体のラインが・・・)」ゴクリ

紬「どうしようか」

梓「ムギちゃんが似合うって言ってくれるなら買っちゃおうかな」

紬「私も動きやすい服欲しかったしちょうどいいかも」

紬「明日は遊園地だもの!いっぱい動くもんね!」

梓「あー。それもアリですね」

紬「」ピコーン

紬「あずにゃんも同じの買ってペアルックで行こうか?」ワクワク

梓「ぺ、ペアルック・・・」

梓「さすがに、恥ずかしいです・・・」///

紬「えぇー」

紬「」ショボ

梓「え、えっとその。決してイヤって訳ではないんですけどそのやっぱり・・・」

紬「・・・じゃあ部屋着なら一緒のでもいい?」

梓「それなら」

紬「ふふっ。なら今のパジャマが着れなくなっちゃったら一緒の買おうね」

梓「くすっ。わかりました」

紬「決まりね。じゃあこれの一つ上のサイズ探そうか」

梓「こっちですね」

・・・

梓「・・・結構しましたね」

紬「値段ちゃんと見ればよかったね・・・」

梓「明日遊園地で使うでしょうし節約しないとですね」

紬「うん・・・」

紬「今晩はもやし料理ね!」

梓「なんか楽しそうですね・・・」

紬「麺よりキャベツやもやしの方が多い焼きそばっていいわよねぇ」

梓「お肉がすごく少ないやつですね」

紬「うん!」

・・・

紬「目的の服も買えたしどうしようか」

梓「映画見る前に行ったアクセサリー屋さんもう一度行っていいですか?」

紬「そうね!お揃いのストラップ!」

梓「ペアルックは恥ずかしいですけど・・・、ストラップなら・・・」

紬「ふふっ。じゃあ早速しゅっぱーつ!」ギュッ

梓「わわっ、引っ張らないでくださいー!」

・・・

紬「どれにしようかなぁ」キョロキョロ

梓「この前のビーズのは猫だったので今回は違うのどうですか?」

紬「ふむ。それ以外だとー」

紬「私達らしく楽器のとかどう?」

梓「いいかもですね」

紬「えーっと、ギターギター」キョロキョロ

紬「・・・むったんのがないね」

梓「そ、そうですか・・・」ショボ

紬「うーん。むったんのがないなら他のにしようかぁ」

梓「できれば使ってるの付けたいですしね」

紬「猫も楽器もだめだとー・・・。じゃあお菓子!」

紬「ケーキとかティーカップのストラップもあるし」

梓「それはいいですね!」

梓「不本意とはいえ私達らしいです・・・」

紬「どっちがいいかなぁ」

梓「このケーキとティーカップのセットのいいんじゃないですか?」

紬「小さいけどよく出来ててかわいいね。これにしようか」

梓「ほ、他にも見ましょう!時間はありますし、これは候補で」

紬「ふふっ。はーい」



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最終更新:2015年01月20日 22:30