憂の部屋
憂「…」カキカキ
○月△日 晴れ
今日はお姉ちゃんと一緒にお風呂に入った…♪
お風呂でお姉ちゃんに4回もイかされちゃった///
そういえば夕飯の時に気になることを言っていた。
明日確かめなくちゃ…
憂「今日のお姉ちゃん日記終了…と♪」
憂「明日は梓ちゃんの出方しだいでどうなるか…」
憂「お姉ちゃんは私だけのものだからね…梓ちゃん…」パチン
翌朝
唯「ふわぁ~あ」
憂「お姉ちゃん。今日私先に学校行くからね。」
唯「うん~」ゴシゴシ
憂「朝ご飯作っておいたから食べてね。」
唯「うん。」
憂「遅刻しちゃ駄目だよ。」
唯「はぁ~い」
憂「行ってきまーす。」ガチャ
唯「いってらっしゃい~」
バタン
朝 中野家
ガチャ
梓「行ってきまーす。」
バタン
梓「はぁ…昨日はあんまり眠れなかったな…」
梓「今日は唯先輩に私の気持ちを伝えるんだ…」
梓「よーし…頑張るです!」
憂「おはよう梓ちゃん。」
梓「!?お…おはよう憂…」ビクッ
梓「ど、どうしたの?」
憂「たまには梓ちゃんと一緒に学校行こうかなぁと思ってさ♪」
梓「唯先輩は?」
憂「後から来るよ♪」ニコニコ
梓「そ、そうなんだ~」
梓(なんで急に来たんだろ…しかも憂だけで…)
梓(…もしかして昨日の部活での事唯先輩から聞いたのかな?)
憂「どうしたの梓ちゃん?行こう?」
梓「うん…」
梓(気をつけないと…何か仕掛けてくるかも…)
通学路
スタスタ
梓(―今の所普通だけど…)
憂「あ、そうそう。昨日お姉ちゃんと一緒にお風呂入ったんだよ~♪」
梓「へぇ~そうなんだ~(!?な、なにそれ…)」
憂「それでね~お姉ちゃんったら私のお尻触ってくるんだ~♪」ニコニコ
梓「えっ!?」
憂「?…どうかした?」
梓「な、なんでもないよ。続き聞かせて。(これは…仕掛けて来た…!)」
憂「でね、お尻だけかな、と思ってたらお姉ちゃんが…」
梓「唯先輩が?」
憂「だ、だめ…これ以上は恥ずかしくて言えないよ~///」モジモジ
梓「えーういのけちー(むかついて来たです…)」イライラ
憂「ところでさぁー」
梓「何?」
憂「昨日お姉ちゃんが梓ちゃんに"お尻触って下さい"って言われたとか言ってたんだけど…本当?」
梓「そ、それは…(きた…)」
憂「梓ちゃんはそんな事言わないよね?」
憂「言わないよね?」
梓「うっ…」
―――――
梓(まずい…でも引き下がる訳には行かないです…。今日は唯先輩に思いを伝えるって決めたんです…。ここで憂に遅れをとるわけにはいかない!今責めなきゃ、憂のことだ…この後もあしらわれてしまう。やってやる…やってやるです!)
―――――
――この間約15秒―
憂「…いつまで黙ってんの?」
梓「い…い、いいいい言ったけど?」
憂「…はぁ?」ピクッ
梓「いや、だから言ったけど?それがどうかしたの?(ま、負けるか!)」
梓「私は思ってたこと言っただけだけど?なにか憂に迷惑かけた?(一気にラッシュです!)」
憂(開き直った…)
憂「いや、別にお姉ちゃんが困ってたみたいだから聞いただけだから…」ハァ
憂「そんなにムキにならなくていいよ?」
梓「そう。私は唯先輩が嬉しさと何かの威圧に怯えてたように昨日見えたけどね…(こ、こわいよ…)」
憂(ふーん…そうくるんだ、梓ちゃん…どうなっても知らないよ…)
憂「…」
梓「…」
梓(めっちゃ気まずい…)
憂「どうしたの?急に黙って。(威勢が良かったのはさっきだけか…)」
梓「い、いや…その…」
タッタッタッ
唯「おーい!うい~あずにゃ~ん。待ってよお~」
梓「ゆ、唯先輩!(助かった…)」
憂「お姉ちゃん遅いよ~(ちぇっ…まぁお姉ちゃんが来たからいいか…)」
梓「おはようございます、唯先輩!(ああ…輝いて見える…)」
唯「あずにゃんおはよう~♪」
憂「お姉ちゃん、ちゃんと鍵かけて来た?」
唯「うん。大丈夫だよ~」ビシッ
唯「それよりさ~二人で何の話ししてたの?」
梓「え!?えーっと…(先輩その質問はきついです…)」
憂「あのねー」
梓(!?)
憂(梓ちゃんはどうするのかな~♪)
憂「昨日私とお姉ちゃん一緒にお風呂入ったんだよ~って話してたの♪」
梓(へ、平然と言い放った…!)
唯「えっ///う、ういその事話してたの…///」
憂「大丈夫だよ~途中までしか話してないよ。」
唯「そっか~恥ずかしいもんね///」
梓(なんて嫌らしい攻撃…憂、恐るべし。でも羨ましい…)
紬「修羅場発見だわ…♪」ニコニコ
スタスタ
律「でさ、聡のやつがさ…ん?」
澪「どうした?律。」
律「前にいるの唯達じゃないか?」
澪「ほんとうだ。でも何か空気がおかしいような…?」
律「澪、唯達のとこ行こうぜ~♪」
澪「で、でも邪魔したら悪くないか?(もっと律と二人っきりで話したい…)」
律「この律さまが邪魔になるわけないぜ!」ダダッ
ガシッ
律「あれ?」
紬「今いいところなの!邪魔しちゃだめ!」
憂「~♪~♪」キャッキャッ
唯「~~♪~♪」ウフフ
梓(会話に混ざれない…)
律「梓の奴孤立してないか?」
澪「ああ、そう見えるな。」
律「じゃあ私が梓を助けに…」
紬「だめって言ったでしょりっちゃん!!」
律「!…ご、ごめんむぎ…」ビクッ
紬「まったくもう!」プンプン
澪(むぎが怒るなんて珍しいな…)
梓(はぁ…もう学校着くよ…)
唯「ね?あずにゃん!」
梓「えっ!?あ、はい…」
唯「んもう!あずにゃん話し聞いてなかったでしょー」プクーッ
梓「す、すいません唯先輩…」
憂「だめだよぉ~梓ちゃん。人の話しはちゃんと聞いてなきゃあ~(ふふふ、いい気味。)」
唯「とうちゃく~♪」
梓(着いてしまった…)
唯「じゃあまた後でね、あずにゃん♪」
梓「はい!唯先輩♪」
お昼休み
憂「ねぇ梓ちゃん、一緒に食べよー」
梓「うん。いいよ。」
憂梓純「いただきまーす。」パカッ
純「憂のお弁当っていつみても凄いよね。」
憂「えーそんなことないよー♪」
梓「いや、すごいよ。」
純「毎日憂の料理が食べられる唯さんが羨ましいよ。」
憂「ふふっ♪お姉ちゃんは"憂の料理は世界一だよ!"て言ってくれるんだー。」
梓「へえー。」
憂「本当はお姉ちゃんのお弁当も作ってあげたいんだけど~…」
梓「ふーん。」
純(あれ?なんか空気がおかしい…)
憂「ねぇ梓ちゃん。」
梓「なにー?」
憂「ちょっと来て…。」ガシッ
梓「ててて!わかったから髪引っ張らないでよ!」
―トイレ
梓「で、何?」
憂「何?じゃないよ?ふざけてんの?」
梓「え?ふざけてないけど?」
憂「あーそっかぁ。私とお姉ちゃんの話しに嫉妬してるんだぁ。」
梓「し、してる訳ないでしょ!聞きたくもない話し聞かされて面倒だっただけだよ!」
憂「ふーん…梓ちゃんはお姉ちゃんに関係ある話し聞きたくもなかったんだ。」
梓「そういう意味じゃないよ!」
憂「私にはそう聞こえたけど?」
梓「…」
憂「まぁいいや。純ちゃんにも悪いし、もう戻るね。」
梓「ふん、今に見てろです!」
憂「まぁせいぜい頑張ってね♪あ・ず・さ・ちゃん♪」スタスタ
澪(聞いてはいけないことを聞いてしまった…)フルフル
梓「く~っ!ムカつくです!!!」
ガンガンッ
ドンドンッ
澪(ひぃ~…あ、梓やめてくれ…私が入ってるよ~)ガクガク
憂「ごめんね純ちゃん、遅くなっちゃって~」パタパタ
梓「…」スタスタ
純(あれ?良くない空気が悪化してる…)
梓(放課後になればこっちのもんです…!)
憂(今日の放課後は軽音部に行こうかな…ふふっ)
放課後
梓「ついに放課後が来た…!」
ガチャ
唯「やっほ~あずにゃん♪」
梓「あれ?唯先輩だけですか?」
唯「うん。澪ちゃんもりっちゃんもむぎちゃんも遅れるって~」
梓(チャンス…!言うなら今しかない…!)
律「なぁ?わざわざ隠れる必要あったのか?てか狭いよ…」
紬「しーっ!ちょっと静かにしてて!」
澪「おおぉ…(り、律のお尻がか、顔に…///)」
…
梓「あ、あの…唯先輩!」
唯「なぁに?」
梓「私、…昨日お尻触って下さいって言いましたよね?」
唯「あ、うん…///」
梓「あの後家に帰って気付いたんですけど、私、本当はお尻じゃなくて…」
梓「わ、私の…」
梓「私の…」
唯「あずにゃんの?」
梓「私の全てを…唯先輩に受け止めて欲しいんです!(言っちゃった…)」
紬「き、きましたわー!!!」ガタガタ
律「ちょ、わかったから落ち着けってむぎ…」
澪(あぁぁ…なんか律の良い臭いがする…///)
唯「え…!?ええ…!?そ、それって…」
梓「そ…そうです!ゆ、唯先輩の事が好きなんです!」
梓「大好きなんです!///」
唯「あずにゃん…う、嬉しいけど…私達女の子同士だし…」
梓「そんなの関係ないです!好きなんだからいいじゃないですか!」
唯「あずにゃん…」
梓「先輩は?」
唯「え?」
梓「唯先輩は私の事…どう思ってるんですか?」
唯「えと…私は…」
梓「憂になにか言われてるんですか?そんなの気にしないで、唯先輩の気持ち教えて下さい!」
唯「私も…私もあずにゃんの事好きだよ!」
梓「せ、先輩…」ウルウル
唯「ごめんね、あずにゃんの気持ちに気付いてあげられなくて…」
梓「ゆいせんぱぁーい!」ダキッ
唯「私ね、あずにゃんの事も、憂のことも。二人とも大好きだよ…」ゴニョゴニョ
梓「先輩…」ポロポロ
唯「だからあずにゃんと憂には仲良くしてて欲しいな…」ゴニョゴニョ
梓「はい、わかりました…先輩…(私、憂に嫉妬して…あんな酷いこと言っちゃった…)」
梓(後で謝ろう…そして仲直りしよう…)
音楽室前
憂(あのゴキブリ野郎…お姉ちゃんに抱き着きやがって…)プルプル
最終更新:2010年02月11日 02:07