澪「なあ、部室の片付けしようよ」

律「へ?なんで?」

澪「なんでって、明らかに散らかってるだろ」

唯「言われてみればそうかもー」

梓「言われてみなくてもそうです!」

律「確かに・・・私物が増えてきたよなー。食器棚の中とか私物だらけだぜ」

澪「律、忘れるな。食器棚自体が私物なんだ」

唯「すごいねー」

紬「あそこにはみんなの思い出が詰まってるの♪」

梓「いるものもあるでしょうけど・・・いらないものもたくさん入ってそうですね」

律「よし、んじゃ整理整頓だな!」

紬「ところでりっちゃん、整理で思い出したんだけど・・・」


律「いやだ」

紬「まだ何も言ってないじゃない」

律「言われてからじゃ遅いんですー」

紬「もー」

澪「おい律」

律「なんだよ」

澪「私はムギが何を言おうとしたか気になる」

梓「私も気になりますね」

唯「りっちゃんは無視していいからムギちゃん言って?」

律「お前らみんなひどい」

紬「じゃあ言うわね!」キラキラ

澪「あぁ、どうしたんだ?」

紬「今日生理の人、手あげてー!☆」


澪「」

梓「」

唯「」



律「ほら言わんこっちゃない」


紬「あれ?みんな違うの?」

律「ムギ、よく考えろ。この流れで挙手できるヤツなんていない」

紬「あら、私は平気よ?生理じゃないけど」

律「よしわかった。ドッベルさん家のゲンガーちゃんを連れてきて二人で遊んでなさい」

紬「むー、それじゃつまらないじゃない!私はみんながどうなのか知りたいの!」

澪「そんな力強く言われても・・・」

唯「えーと、私は本当に違うよ?」

紬「澪ちゃんは?」

澪「残念、終わったばっかりだ」

紬「なんですって・・・!」

紬「希望はりっちゃんに託されたわ、どう?」

律「いや、どう?じゃないから。ってかそんな希望潰えてしまえ」




梓「無視すんな☆」


紬「あら、無視なんてしていないわよ?」

梓「じゃあ、なんで私にだけ話振らなかったんですか」

紬「だって初潮もまだなのに・・・」

梓「まだじゃない!!きてるし!」


律澪「嘘ぉぉ!?」

梓「あんたらもか!」

唯「あずにゃん、みんなとちょっと違うからって、背伸びしなくていいんだよ?」

梓「諭そうとするなぁぁぁぁ!!」

紬「えーと・・・じゃあ梓ちゃん?」

梓「なんですか?」

紬「今、整理中かしら?」

梓「こらぁぁぁ!!漢字変換が違う!!何が悲しくて一人でお片づけしなくちゃいけないんですか!」


律「元々そういう話だっただろー?」

澪「ムギなりに気を使ったんだよ」

唯「整理整頓!」

紬「生理水遁?」

澪「ムギ、耳鼻科行って来い」

律「もしくは思春期外来だな」

梓「生理水遁って・・・」ゾワッ

唯「水遁って?」

律「ほら、よく忍者がやるだろ?水遁の術ー!ってな」

唯「あぁ、あの水がどばぁーってヤツ?」

紬「つまり経血がどばぁっと・・・」

梓「怖っ」

律「お前それ、FF5の忍者アビリティのイメージだろ」

唯「うん!1個200ギルだっけ?」

澪「いいか、唯。水遁の術っていうのは、簡単に言うと水に潜ることだ」

紬「つまり経血に潜る、と・・・」

梓「うわっ」

律「キモッ」

澪「グロッ」


梓「・・・って、それはそうと、私は本当にきてますからね!?」

紬「えーと、証拠はあるの?」

梓「・・・ありません。私も先週終わりました」

澪「なんだ、私達もしかして同じタイミングか?」

梓「そうかもしれませんね」

紬(生理のタイミングが一緒・・・!萌えるわ!)

律「おい、変態さんや」


紬「あら、なあに?」

唯「普通に返事しちゃったよ、この人」


律「そんなことを聞いてどうするんだよ」

紬「実はね、今度琴吹グループで生理用ナプキンを開発することになったの」

律「へー、本当になんでもやってるんだな」

澪「すごいな!」

唯「それで?」

紬「だから身近なみんなの意見を聞きたかったのよ」

唯「そっかぁー」


律「っていうか意見聞きたいならみんなの生理のタイミングとか別にいいだろ」

紬「バレた?」


澪「いや、むしろムギらしくていいよ」

紬「えへ、褒められちゃった♪」

梓「え?何言ってるの?この人」

唯「でも意見って言われてもなー・・・」

澪「確かに、そんなにすぐは出てこないよな」

律「あー、でも思うんだけどさ」

紬「何?」


律「羽無しが存在している意味がわからない」


梓「は?」

律「は?」

唯「え?」

澪「おい」

律「なんだよ」

澪「それは人それぞれの好みってものだろ?」

律「えー、そうかぁ?羽無しの何処がいいんだよ?」

澪「それはわからん、私は羽付き派だ」

梓「あのー、私羽無し派なんですけど」

唯「私も!」

律「嘘ぉ!?身近にいた・・・!」

梓「私から言わせれば羽付きの何がいいの?って感じですけどねー」

律「なんだとー!?動いてもずれないじゃんか!」

梓「羽がペロペロ太ももに当たってくすぐったくなったりしません?」

澪「あー、それはある」

律「ああ、あいつ根性ないんだよな。セッティングするときに一度でも失敗すると大変だよ」

梓「その点、羽無しは楽でいいですよ?」

澪「でも羽無しは勝手にずれるだろ?」

律「そう!おしりの方まで移動したりな!あれ腹立つんだよなー!」

唯「まー、そういうときもあるけど・・・」

紬「なるほどね。あとは・・・逆に、使ってるからこその不満の声っていうのも聞きたいかも」

律「えー?羽付きに不満?・・・澪はなんかあるか?」

澪「ないな。・・・あ」

紬「何?」

澪「あれさ、たまに自己完結しない?」

律「」

梓「」

唯「澪ちゃんがまさかの意味不明発言」


澪「なんていうんだろ、本来はショーツにくっつくべきなのに、ナプキンにくっついたり」

律「あぁぁぁ!!わかるぞ!あれじゃ全然役目果たしてないんだよな!」

澪「そうそう!羽無しと一緒じゃないかってつっこみたくなるよ。しかも無理矢理剥がそうとすると酷いことになる」

唯「うわ・・・っていうかむしろ、接着面同士がくっつくんだから羽無し以下じゃない?」

律「言われてみりゃそうだ!最低だ!」

梓「おい、ヘビーユーザー」

唯「あずにゃんは羽無しに不満なんてある?」

梓「えーと・・・特にはないですかね」


唯「私はあるよー」

梓「え?」


唯「ほら、ものによってだけど、後ろが広くなってるヤツあるでしょ?」

紬「『多い日の昼用』ですね、わかります」

唯「あれセッティングに困らない?」

梓「あー、それはわかります。丁度いい位置につけるのがちょっと難しいですよね」

唯「羽がついていれば中心がわかるから目印になるんだろうけど・・・」

紬「なるほどねー、一長一短なのね」

澪「羽の話からは逸れるんだが・・・」

唯「なになに?」

澪「最近の夜用、強すぎないか?」

律「あぁ、わかる。デカけりゃいいってもんじゃないよな」


梓「結構前にCMで見たんですけど、パンパースみたいの出てましたよ」

唯「パンパースって・・・介護用オムツじゃん!」


紬「あぁ、あるわね。使ったことないけど・・・どうなのかしら」

律「駄目だ、あんなの邪道だ!あんなの使った日には・・・パラマウントの上で一日過ごすような体になっちゃうんだからな!」

澪「謝れ。パラマウントベッドを使用している全ての方々に謝れ」

律「もめんなたい」

澪「よし」

紬「他には何かある?」

梓「あとは・・・センターイン!あれには頭きましたね!」


唯澪律紬「 セ ン タ ー イ ン 」


梓「結構前からあるじゃないですか、あのシリーズ

律「ああ、あれは私も大っ嫌いだ」

梓「あれの夜用なんて付けれたものじゃないですよ!」

律「わかる!センターにインしすぎなんだよな!」

梓「そう!他のところスッカスカなんです!」

澪「えー?昼用はそれでいいかもしれないけど、夜用はそれじゃまずいだろ?」

律「そうなんだよ、なのに・・・あいつときたら・・・!」

梓「寝てるときは寝返り打ったりするから必ずしもセンターにアソコが当たるワケじゃないじゃないですか!」

澪「確かに、そう考えると・・・最低だな」

唯「横漏れをセンターでブロック!なんて言ってるけど、寝てるときはセンターってスルーされがちだよね」

律「ああ、ダイレクトで横に行ったりするよな」

梓「そう!なのに横がスッカスカって・・・」

紬「センターインは不評みたいね・・・。じゃあモコモコしてるやつは?」


澪「モコモコって、ボディフィットみたいなヤツか?」

紬「えぇ、モコモコの代表格じゃない」

律「私、あれも無理」

梓「私も」

唯「あれー?ボディフィットは私は好きだなー。なんで無理なの?」

律「あいつはおしりの形にフィットしすぎるんだ」

梓「そう!」

澪「なんだよ、それは嫌なのか?」

律「嫌だね!よく考えろよ・・・!おしりの形にフィットってことは・・・」

梓「例えば右向きで寝てたとします」

澪「きっと右向きのように形を変えるんだろうな」

律「しかぁーし!寝返りで左を向くと・・・!!」

澪「・・・!!」

梓「朝起きたら大惨事ですよ」


律「ちょっとホラーだよな」

梓「えぇ、真っ赤です」

唯「それは・・・嫌かも・・・」

律「でも唯は好きなんだろ?」

唯「うん、なんていうのかな、あのフィットする感じが好きなんだー」

律「わお、そのまますぎる」

澪「寝返りでズレたりは?」

唯「あんまりないかなー」

律「今唯のことが本気で羨ましいと思ったぜ」

唯「りっちゃん、寝相悪いんじゃないの?」


律「そんなことないよ」

澪「そんなことあるよ」

律「うっさい!///」


紬「あー・・・ボディフィットで思い出したんだけど、ボディピースは?」

梓「なんですか、それ」

唯「あー!知ってる!タンポンとナプキン足して2で割ったみたいなヤツでしょ?」

紬「そうそう、葉っぱみたいな形で、アソコに挟むのよね」

律「おいなんだよ、それ!そんなの誰が使うんだよ!ひー腹いてぇー!」アハハハ!

澪「・・・」

律「えーと・・・澪さん?」

澪「・・・なんだよ」

律「もしかして・・・経験がおありで?」

澪「・・・///」

唯「澪ちゃんあれ使ったことあるんだー、どうだった??」


澪「クソだった」

梓「」

紬「わお、言葉遣いが悪い♪」


澪「あれ使うくらいならタンポン使った方がマシだと思うな、マジで」

律「何がどう最低だったんだよ」

澪「まず、ポロポロ移動する」

梓「その時点で致命的じゃないですか!」

澪「とにかく、あれは駄目だ。みんな、絶対使うなよ!」

唯「わ、わかった・・・!」


澪「あ、でも・・・律は使ったらいいと思うぞ?」ニコッ

律「随分と悪意に満ちたおススメだな!」


紬「みんな色々なこだわりがあるのね」フムフム

梓「参考になりました?」


紬「えぇ、バッチリ録音したわ」

澪「」


唯「え」

律「お前・・・」

紬「私、気付いたの」

澪「な、なんだよ」

紬「みんなの声を反映したナプキンを開発するより・・・」



紬「みんなの声を音源化して売り出した方が稼げるんじゃないかって」

律「こらぁぁぁぁ!!!」



紬「『実録!!!ナプキンを語る女子高生共!!』みたいな」

澪「着眼点が最低すぎる」

梓「っていうか、『共』って・・・」


キーンコーンカーン


律「あれ、そろそろ帰らないとまずくないか?」

紬「あら、もうこんな時間?」

澪「今日も全く練習しなかったな♪」ヤッホーイ!

梓「澪先輩が壊れた」

唯「りっちゃん!大変!漏れてるよ!」

律「」

律「・・・って、えぇ!?嘘ぉ!?」ササッ

梓「あ、ホントだ・・・赤くなってますよ?」

律「なんだってー!?///」

唯「・・・」ニヤッ

梓「・・・」フフッ

澪「・・・どこだ?どこにも血ついてないぞ?」ジロジロ


律「ほ、本当か?澪ぉ・・・」

澪「ああ。どこだよ?」


梓「ついてませんよ、何処にも」ニヤニヤ

律澪「へっ?」

唯「ムギちゃん!今日はりっちゃん隊員が生理の模様です!」

紬「しかもあの慌て具合・・・2日目とみた!」


律「お前らぁぁぁぁぁ!!!!!」



おわり



最終更新:2010年02月11日 02:47