梓「澪先輩…」 3 - 紬が百合ノートをまとめているようです

梓「先輩は憂に甘えすぎです！」

一同「確かに～」ｳｲｯｼｭ

唯「ほぇ」

紬「いや、ここはあえて逆ね」

唯「逆？」

紬「そう、憂ちゃんがもっとわがままになれば良いのよ」

憂「そんな……」

律「面白そうじゃん」

唯「私は別に良いよ～」

澪「さっそく何かしてみたら？」

憂「急に言われても……」

憂「じゃ、じゃあ夕飯は私の好きなカルボナーラにしちゃお」

一同（どんだけ控え目やねん……）

平沢家

唯「うーいー！アイスー！」

憂「夕飯の後でね」

憂（しまった、いつものくせで用意してしまった）

憂（わがままか……）

憂「た、たまにはお姉ちゃんの手料理が食べたいな」

憂（い、言っちゃった！姉にご飯作らせるなんて不良だよぉ）

唯「え、良いよ」

憂「なん……だと」

唯「チャーハンで良いよね」ﾃｷﾊﾟｷ

唯「ふおぉぉぉー！！」

唯「美味しくなーれ、美味しくなれ～」

憂「……」

唯「テレビでも見てて～」

唯「はい、熱いから気をつけてね」

憂「あ、ありがとう」

唯「いただきます」

憂「いただきます」

憂（お姉ちゃんが作ってくれるなんて……）

憂（も、もっとわがまま言ってみようかな）

唯「どうしたの？美味しくない？」

憂「ふ、フーフーしてくれないと食べれない」

憂（お姉ちゃんが作ってくれたのに食べれないなんて、最低だ私）

唯「なんだそうなの」ﾌｰﾌｰ

唯「憂、あーんして」

憂「あーん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

唯「どう？」

憂「美味しい！」

唯「ほんと？グッチ唯三に改名しようかな」

憂「それはどうかな……」

唯「へへー、憂、こっちおいで」

憂「隣？」

唯「この方が食べさせやすいもん。ほら、あーん」

憂「は、恥ずかしいよ」

唯「誰も見てないから大丈夫だよ」

憂「あぅ」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

唯「憂が赤ちゃんみたい」

憂「お姉ちゃん……」

唯「可愛い……憂はお姉ちゃん欲をそそる子だったんだね」

唯「もっと、甘えて良いんだよ？」

憂「い、良いよ。甘える年じゃないもん」

唯「強がって～」ﾌﾟﾆﾌﾟﾆ

憂「ほっぺたつつかないでよ～」

唯「ふふふ、洗い物しとくから、お風呂入ってて」

憂「洗い物なら私が……」

唯「だめ！今日はお姉ちゃんの日なんだから」

憂「いつ始まったの？」

お風呂

憂「ふぅー」ﾁｬﾌﾟﾝ

憂「でもこんなにゆっくり出来るのって久々かも」

憂「ありがとーお姉ちゃん……大好き」

ｶﾞﾗｯ

唯「こんばんわー！背中流し屋さんでーす！！」

憂「うわわわ」

憂「な、なんなの！？」

唯「背中を流してあげようと」

憂「自分でやるからいいよ！」

唯「そう言わずにー」ｸﾞｲｸﾞｲ

憂「やー！」

唯「姉妹で恥ずかしがる事ないじゃん」

憂「ち、違うの！せめてバスタオル巻かせて！」

唯「も～、憂のがおっぱい大きいのくらい知ってるよ」ｸﾞｲ！

憂「あ！」

唯「え……」

憂（見られた……お姉ちゃんに見られた……）

唯（憂……生えてない……）

憂「お、おかしいよね、まだなんて……」

唯「え？あ、あはは、その内生えるよ～」

憂「……」

唯（気まずい）

憂「……」

唯（ここはお姉ちゃんフォロー！）

唯「憂、座りなさい」

憂「？」

唯「お姉ちゃんシャンプー！」ｶﾞｼｶﾞｼ

憂「わ、わぁ！？」

唯「痒いとこございませんか～？」ﾜｼﾜｼ

憂「な、無いよ」

唯「気持ち良い？」ﾓﾐﾓﾐ
憂「すっごく良いよお姉ちゃん……」

唯「体も洗ってあげるよ」ｺﾞｼｺﾞｼ

憂「くすぐったいよ～」

唯「小さい頃は洗いっこしたよね」

憂「だね」

唯「いつの間にか憂の方がしっかりしちゃって」

憂「……」

唯「たまには甘えて、わがまま言ってくれると嬉しいな」

唯「お姉ちゃんしたくなる時もあるんだよ」

憂「うん」

唯「はい、おしまい！暖まってから出るんだよ！」

憂「はーい！ありがとー」

…

憂「良い湯でした」ﾎｶﾎｶ

唯「アイスあるよ」

憂「ありがと」

唯「じゃ、私も入ってくるね」

憂「背中流そうか？」

唯「せっかく暖まったのに冷めちゃうよ。いってきます」

憂「行ってらっしゃーい」

憂「アイス甘ーい」

憂「洗い物も洗濯も全部終わってる……」

憂「誰もいない……あれをやるなら今の内」

憂「よし…………ごろごろー」ｺﾛｺﾛ

憂「うへ、パジャマ姿でごろごろしちゃった」

唯「……何してるの？」

憂「！」

唯「へぇ、あの出来た子の憂が……」ﾆﾔﾆﾔ

憂「うぅ」

唯「明日あずにゃんに言っちゃおうかな」

憂「うわーん！お姉ちゃんのいじわるー！」ﾎﾟｶﾎﾟｶ

唯「よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

憂「あぁ、ズルいよそれぇ」

憂（力が抜けちゃう……）

唯「さ、寝よう？」

憂「うん」

憂「お姉ちゃん」

唯「んー？」

憂「今日はご飯作ってくれたり、洗ってくれたり……」

憂「本当にありがとう」ﾍﾟｺ

唯「いつも憂にやってもらってばっかりだからね、ほんのお礼だよ」

憂「お姉ちゃん……気にしなくて良いのに」

唯「で、私のお姉ちゃん力はどうだった？」

憂「最高！」

唯「良かった、今度は彼氏にやってあげよっと」

憂「えっ」

唯「喜んでくれるかな……憂、おやすみー」

憂「あ、あれ？耳がおかしくなったのかな？お姉ちゃんの口から意味解らない単語が……」

憂「う……うわぁぁぁぁん！！」

完

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