梓(絶対、何か入ってるだろうなこれ)

憂「…梓ちゃん、飲まないの?」

梓「いやあ、あんまりのどが乾いてないっていうか」

憂「まあそう言わずに」グイッ

梓「ちょ、押し付けないでよ…!」

憂「ほーれ、飲め飲め!」グイッ

梓「やめなさいっ…こら!」

唯「うい、あずにゃん嫌がってるよ?」

憂「私にはそう見えない」グイッ

梓「見えろ!」

紬「そう!そこよ憂ちゃん!あと少し!」●REC

律「あははっ、最近の芸人つまんねー」

唯「りっちゃん、テレビ見てないであずにゃんを助けてあげて!」

憂「ええい!これがネコ型ロボットの実力というのか…!」

梓「誰がドラえもんじゃ!」

憂「かくなる上は…!んぐっ!」

梓「なっ!まさか…」

憂「んんんんんっー!(口移しだよー!)」バッ

梓「や、やめろーーっ!!」

唯「けんかはやめてええ!」バッ

憂「んぐ」

唯「むぐ」

ズキューーーーン!!

唯「…ゴクン」

梓「あああっ!!?唯先輩!!」

紬「やっちまったわね!」●REC

律「あははっ、風船割れちまったよ!」


憂「お、お姉ちゃん!?」

梓「憂!あれには何を入れたの!」

憂「えーっと…」

紬「あの紅茶には飲むと淫乱になっちゃう薬が入ってるのよね?憂ちゃん」

梓「な、なんてもの渡してるんだこの沢庵!」

紬「てへっ☆」

梓「てへっじゃねえ!」

梓「唯先輩!起きてくださいよ!」ユサユサ

唯「んー…?」

梓「あっ起きた」

唯「……あずにゃん?」

梓「はい、あずにゃんですよ」

唯「あずにゃ~ん!」ダキツキ

梓「ふにゃあっ!?」

紬「ひゃっほう!」●REC

憂「ああ!?私の梓ちゃんが!」

唯「ぬふふ~!もう離さないよっ!」ギュー

梓「せ、せんぱい…苦しい…///」

唯「大好きだよ…あずにゃん…」

梓「///」カアア

紬「こうかはばつぐんね!」●REC

憂「どうしよう…寝とられるのもいいのかも…」ハアハア

律「ぎゃははっ!そこで割れるなよっ!おっさん出たよっ!」

……

唯「~♪」スリスリ

梓「あ、あの…これはいつ切れるんですか?」

紬「あと3時間ちょいってところかしら」

梓「3時間も!?」

紬「よかったじゃない。唯ちゃんとあんなことやこんなこともできるのよ」

梓「よくないです!」

紬「それにしても唯ちゃんにはあまり影響がないのね」

唯「あずにゃ~ん♪」ギュー

梓「あうっ…///」

憂「……梓ちゃんが…とられた…」

律「まあそんなに落ち込むなって」

憂「変態には言われたくないです」

律「憂ちゃんほどじゃないけどな」

……

唯「ごめんね…なんか私、おかしくなってたみたい」

梓「いいんですよ。憂が悪いんですから」

憂「ああ!憂は悪い子です!どうぞお仕置きを…」

梓「反省しろ!」

憂「反省」サッ

唯「えへへっ、まああずにゃんと憂が仲直りしてよかったよ」

梓「別にケンカをしてたわけじゃ…」

憂「そうだよ!あれは私たちの愛情表現なの!」

梓「反省は?」

憂「反省」サッ

律「そろそろ帰るぞー!」

唯「はーい!」

梓「憂!今日もみたいなことはもう許さないからね!」

憂「逆に許されないでいたい!」

紬「うふふ…今日もいい画がとれたわ!」ヤッタネ

……

――翌日

梓「こんにちは」

澪「よう梓」

梓「あっ…………………………………澪先輩…?」

澪「なんでそんなに時間がかかったんだよ」

梓「すみません、長い間見てなかったので」

澪「ああそうか。ごめんな」

梓「いいですよ。それより骨折したところは大丈夫なんですか?」

澪「ああ!もう全快だよ!ほらこの通り!」ブンブン

梓「早いですね」

澪「私は怪我が治るのが早いんだ」

梓「もうケガしないでくださいよ?」

澪「わかった!」

ガシャン!

梓「うわっ!?ボールが!」

ゴシュ

澪「グヘッ!?」

梓「澪先輩!?」

……

律「ボ、ボ、ボールが窓をぶち破って、み、澪に当たっただって~!」アヒャヒャ

梓「笑い事じゃないです!結構大きなたんこぶ出来たんですから」

唯「大丈夫?澪ちゃん」

澪「ああ、もう心配ないよ」

紬「包帯だらけね」

律「ショータイムされそうだな」

唯「あずにゃん、不器用だね」

梓「うっ…」

澪「いや、梓がやってくれて助かったよ!ありがとな」

梓「は、はい…」

律「澪もそろったことだし、練習するか!」

唯「り、りっちゃん!?」

梓「頭がおかしくなったんですか!?」

紬「大丈夫?」

律「だあっ!うっせえ!」

澪「あっ!待って律!」

律「どうした?」

澪「実は…ベースをなくしちゃって…」

律「はあ?これで何回目だよ!」

澪「ううっ…教室に置いといたら無くなっちゃって…」

唯「じゃあみんなで探そうか」

梓「そうですね」

紬「私も手伝うよ」

澪「みんな…」ウルウル

律「もう、どんだけ不幸なんだよ」

澪「律ぅ…」

律「わかったわかった!お礼におっぱい揉ましてくれよ」

澪「それはいやだ!」

ガチャン

和「ちょっといい?」

唯「あっ和ちゃん!」

澪「どうしたの?」

和「あんた誰?」

澪「包帯だらけの澪です」

和「あっ澪、ほら、これあんたのベースでしょ?教室に置いてあったわよ」

澪「わー!エリザベス!」

紬「どこにあったの?」

和「私の机の上にあったの」

澪「ありがどう…のどがああ…!」ウワアアン

和「はいはい…今度からはなくさないでね」

澪「うん!」

紬「りっちゃん、澪ちゃんがとられそうよ?」

律「私はこういうシチュエーションのほうが燃えます!」

紬「筋金入りの変態ね」

……

唯「ねえねえ、今度みんなで遊びに行こうよ!」

律「いいぜ!でもどこに?」

唯「鼠遊園地!」

澪「でも混んでるんじゃないか?」

紬「私に任せて!」

梓(ムギ先輩のことだから貸し切りにするんだろうな)

紬「さすがにそこまではしないわよ」

梓「心を読むな!」

唯「和ちゃんと…憂も誘っていいよね?」

梓「どうしてもですか?」

唯「う、うん…さすがに仲間はずれはかわいそうだよ」

梓「そうですね」

澪「さわ子先生はどうすんの?」

律「別にいいだろ、最近来ねえし」

唯「そうだねえ」

梓(案外ひどいな唯先輩)

紬(梓ちゃんもよ)

……

――平沢家

唯「うい!今度の休みにあそびに行くんだけど…行くよね?」

憂「梓ちゃんは!?梓ちゃんも来るの!?」

唯「えっ!?ま、まあ」

憂「行く行く!もちろん行くよ!」

唯「そ、そう…」

憂「えへへ…いろいろ考えないとな…楽しみだ…」

唯(ごめんねあずにゃん、憂は本気だよ…)

……

――鼠遊園地

唯「おー!ここが鼠遊園地…!」

律「人がいっぱいだな」

紬(ふふふ…この人たちはすべて我がコトブキグループの社員…安心していただいて結構!)

和「それにしても私が来てよかったの?軽音部じゃないのに」

澪「何言ってるんだよ!和は私たちの友達じゃないか!」

和「澪……」

紬「もう戦いは始まってるの!?」ハアハア

梓「誰と戦ってんですか…」

憂「梓ちゃん!今日はよろしくね!」

梓「う、うん…ちょっと離れてくれる?」

憂「無理」

梓「近いよ!3センチもないよ!」

憂「近くで梓ちゃんを見ておきたいから」

梓「憂に言われたら最悪な気分だよ」

唯「そいじゃレッツゴー!」

……

唯「わあ!鼠ちゃんだ!」

鼠 ヒャッハー!

梓「リアルですね」

憂「この鼠遊園地はリアルさを追求してるらしいよ」

梓「いらない努力だね」

澪「わあ!かわいい!」

犬 ヒーハー!

律「澪は変なセンスしてるな」

和「まあいいじゃない、まるで子供のようよ」

澪「犬さん!こんにちは!」

犬 ワッショイ!

澪「かわいいっ!」ダキッ

犬「……おい」

澪「…えっ」

犬「暑いんだよ…」

澪「犬が…しゃべった…」アワワワ

犬「私を誰だと思ってるの!!」ヌギン

律「ああっ!!」

梓「あなたは!!」

さわ子「私でえす!」

梓「さわ子先生!」

さわ子「まったく!私を置いていくなんてどういうつもりよ!」

律「悪い悪い!けっして忘れてたわけじゃないよ?」

さわ子「嘘おっしゃい!わたしにはわかってるんですからね!」

和「それよりも澪が…」

澪「あ…犬から…人が…出てきた……?」

律「あーあ、澪の夢が壊されたな」

唯「嘘…なんで…?」

律「お前もか!」

梓「さわ子先生、やりすぎでしたね」

さわ子「てへっ☆」

……

澪唯「……」ズーン

和「すっかりダウンしたわね」

憂「お姉ちゃん、大丈夫だよ!」

唯「犬…犬…犬から…人」

澪「これが進化ってやつか…はは、ははは…」

律「ショックが大きすぎたみたいだな」

紬「じゃあ、唯ちゃんと澪ちゃん以外で、2人づつに分かれて行きましょうか」

梓「そうです…」

梓(はっ!待てよ…このままでは律先輩と和先輩、ムギ先輩とさわ子先生、そして私と憂って組み合わせになるんじゃ…)

憂「ニヤリ」

梓(はかりやがったなあああ!!)

憂(勝てばよかろうなのだよ梓ちゃん)

律「じゃあわたしは…」

梓「律先輩!私と行きましょう!」

律「えっ?なんで梓と行かなきゃいけないんだよ」

梓「いいですから!さあ!」

律「私は和と行くの!じゃあな」

和「仕方ないわね」

梓「ああ…」

紬「じゃあ私は…」

梓「ムギ先輩!!」

紬「この二人を見とくから…さわ子先生と梓ちゃんと憂ちゃんの3人でいってらっしゃい」

梓「なん…だと…!」

梓(でもさわ子先生がいるからまだましか)

さわ子「あー私は一人で行くからあんたたちで行きなさい」

梓「なぜ!!!?」

さわ子「がきんちょにかまってる暇なんてないの」

梓「さわ子先生~、いっしょに行きましょうよ~」

さわ子「さらばだ!」シュバッ

梓(希望…ついえる…)

憂「ふふふ…さあ行こうか、梓ちゃん」

梓「はい……」

紬「うふふ、がんばってね!」

……

憂「梓ちゃん!これ行こうよ!!」

梓「なにこれ?獅子王?」

憂「なにやらライオンさんが戦う話みたいだね」

梓「なんか怖そうだな…」

憂「あれ?怖いの苦手なの?」

梓「むっ!そんなことないよ!」

憂「じゃあ行こうか」

梓「やってやるです!」


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最終更新:2010年02月19日 00:32