唯「あー!今日は楽しかったね!」

憂「うん!」

律「あれ?さわちゃんは?」

唯「さわちゃん先生はライブで忙しいから先帰っていいって!」

和「そう」

澪「もうここはまっぴらごめんだ!」

唯「ねえねえ!みんなで私の家に泊まりに来ない?」

律「私はいいぜ!」

澪「私も…」

和「ごめんなさい、私は家の用事があるから」

紬「私は大丈夫よ」

梓「私は……」

憂「梓ちゃんは…こないよね…」

梓「えっ!?なんで?」

憂「だって…私がいるから…」

梓「そ、そんなことないよ!私だって行くよ!」

憂「えっ…?」

梓「別にさっきのこと怒ってないよ」

憂「ほんとう!?」

梓「うん」

憂「や、やったー!!梓ちゃん大好き!!」ダキッ

梓「うわっちょっと憂!抱きつくなって!」

唯「えへへ…」

紬(今夜も忙しくなりそうね…)ムギギ



――平沢家

唯「ふー、いっぱい食ったね!」

梓「はい!」

律「憂ちゃんは料理がうまいな!」

憂「そんな…みなさん(特に梓ちゃん)のために作っただけですよ」

紬「そろそろお風呂の時間ね!」

唯「一人一人入ってたら時間が無いから…ここは三人ずつに分かれようか?」

梓「それでいいですよ」

梓(二人ずつなら憂が何してくるかわからないし…)

律「じゃあ私たちから先に入って来るか」

澪「そうだな」

紬「じゃあお風呂借りるね!」

梓(もうメンバーは決まっていたのか…)


――お風呂

律「……」ジー

澪「ムギ、最近痩せて来てないか?」

紬「そうかしら?あんまりごはん食べてないからかも」

澪「いいなあ。私も痩せたいよ…」

紬「澪ちゃんの体はモチモチしていいと思うけど」

澪「そ、そうかな?」

紬「そうよ。ほら」ムニムニ

澪「ひゃあっ!?ム、ムギ!揉むな!」

紬「ほ~れ!」モミモミ

澪「はうんっ…!ダ、ダメ…!」

律「……エロい」

梓「律先輩たち、長いな」

憂「じゃあその間にこれしとこうよ!」

梓「ぷよぷよか…いいよ!受けて立とう!」

憂「じゃあ負けたら勝った方の好きにされるルールね」

梓「な、何よそのルールは!」

憂「ほら始まったよ!」

梓「くっ…負けられねえ」

……

律「澪、大丈夫か?石鹸で転んで頭打つなんておいしすぎるぞ」

澪「マジでいたい」


律「ほら、手当てするからこっち来い」

澪「うん…」


紬(やはり律澪はすばらしいな)●REC

ばよえ~ん ばよえ~ん

梓「なっ…10連鎖だと…!」

憂「はい!勝った!」


梓「い、今のはなしだよ!」

憂「うふふ…観念しなさい…」


梓「あわわわわわ…」

唯「ういー!あずにゃーん!お風呂入るよ!」

梓「は、はーい!」ドヒュー

憂「ちっ…」

唯「ごっしごし♪ごっしごし♪」

梓「ふう…生き返る…」

憂「……」ジー

憂(ここは天国だろうか…?)

憂(梓ちゃんのその未熟な身体…甘いボイス…たまらん!!)

憂「たまらんっ!!」エンッ

梓「う、うい!?」

唯「頭の先から足の先まで~♪」

……

梓「憂、大丈夫?」

憂「うん…ちょっと興奮して頭に血が昇っただけだよ…」

梓「そ、そう…」

梓(誰で興奮したかは聞かないでおこう…)

憂「あ、梓ちゃん。見せたいものがあるから私の部屋にこない?」

梓「何もしない?」

憂「しないよ~」

梓「嘘だな」

憂「しないってば~」

梓「こら、目を見て話せ」

憂「ほら行こうよ!」グイッ

梓「やっぱりこうなるのか…」


――憂の部屋

ガチャン

紬「いらっしゃい」

梓「なんでムギ先輩がいるんですか!?」

紬「特別ゲストです」

梓「はあっ?」

紬「ちょっと梓ちゃん怖いわ」

憂「さあ、始めようか梓ちゃん」

梓「な、なにを…!?」

憂「私たちの愛のしるしをこの地に刻みつけよう!」

梓「いやだああ!」

憂「ほらあ!遠慮しないで!」ガシッ

梓「やめて!離して!」

憂「はあはあ、梓ちゃんの腕、かわいい!」

梓「目がおかしいことになってる!」

紬「そうそこだ!行け!行くんだ憂!」●REC

憂「もうぺろぺろしちゃう!」

梓「ひいっ!やめてえええっ!!?」

やめてええっ…

やめてえっ…

やめて…

……

紬「大人の都合で省略よ!」



梓「うぅぅ…もうお嫁にいけない…」

憂「ふう!満足!」ツヤツヤ

憂「梓ちゃん…かわいかったよ?」

梓「もういや…」

憂「えっ?」

梓「少しは優しいところもあるんだと思ってたのに…」

梓「憂のばか!大っきらい!!」ダッ

憂「えっ、ちょ…」


バタン

憂「梓ちゃん…」

紬「oh…」

……

梓「……グス」

梓(憂なんて…憂なんて…!)

唯「どうしたの?あずにゃん」

梓「唯先輩…」

唯「…憂のことかな?」

梓「……」


唯「……憂はね、感情を表現するのが苦手なんだ」

梓「えっ…」


唯「昔から私に付きっきりだったから、私以外の人に接するのが苦手なの」

梓「あの憂が…」

唯「だから、初めて好きになった人に対してどういう風に接していいかわからないんだと思う…」

梓「私にはそういう風には思えないです…」

唯「えへへっ、それもそうだね」

唯「でもね…憂だって悪気はないんだよ?」

梓「……」

唯「だから…憂のこと、許してくれないかな…?」

梓「…そんなの、許せないにきまってます!」

唯「あずにゃん…」

梓「いつもいつも私が困るようなことばっかりしてきて…」


梓「でも…それでも憂のことが憎めないんです…」

唯「あずにゃん…!」

梓「大丈夫です!私はもう怒りませんよ」

唯「じゃあ憂のこと許してくれる?」

梓「それは本人の口からじゃないと…」

唯「そりゃそうか」

……

憂「ううぅ…梓ちゃんに…梓ちゃんに嫌われちゃったよ…」

憂「ひっく……どうすればいいのかな…ぐす」

紬「憂ちゃん…」

憂「紬さん…」

紬「梓ちゃんと仲直りしたい?」

憂「は、はい…」

紬「うふふ…それならとっておきの言葉を教えてあげる」

憂「とっておきの言葉…?」

紬「そう。それはね……」

梓「憂、やっぱ落ち込んでますかね」

唯「うん。相当だと思うよ」

梓「や、やっぱり私が……」

憂「あずさちゃ~~ん!!!」ダッ

梓「う、うい!?」

憂「あのね梓ちゃん……」

梓「う、うん…」ドキドキ

唯(がんばれ…憂!)


憂「私をめちゃくちゃにしてください!!」


梓「えっ」

唯「えっ」

憂「えっ」


紬「oh…」

……


――翌日

律「結局、憂ちゃんとは仲直りしたの?」

梓「まあ一応は…」

澪「う、憂ちゃんも結構大胆なんだな…///」

梓「あれはムギ先輩の入れ知恵ですから憂のせいじゃないですよ」

唯「まあ仲直りしてよかったよ!」

梓「わ、私はまだ完全に許したわけでは…」

律「素直じゃないなあ、梓も」

梓「うるさいです」


ガチャン

憂「こんにちは!」

律「おっ、噂をすれば」

梓「どうしたの?憂」

憂「私も軽音部に入ろうかなーっと」

唯「本当!?」

梓「嘘ですよ」

憂「うっ…」

梓「もう…素直に入ってきたらいいんだから、嘘なんかついたらだめ!」

憂「わかりました…」

律「いいコンビだな」

澪「あははっ、ほほえましいじゃない」

唯「うふふっ、よかったね憂!」

憂「梓ちゃん!大好き!」

梓「いきなり言うな!」


紬「ういあず最高!!」


おわり



最終更新:2010年02月19日 00:33