秋山家
澪「………」
澪(律に酷いことをしたのかな…私…?)
澪(律にどうしても私の好きなものを理解して欲しかった…律だってせっかく興味を持ってくれたんだ…だから…)
澪「グスッ…ウグッ…ヒック…///」
澪「り…つぅ…グスッ…///」
澪「……良くない…このままじゃ良くない…グスッ…」
澪「でも…どうしたら…ん?」
澪「『アメージング・グレース』…ジョン・ニュートンの…」
………………………………
中学の時
律「なぁなぁ!澪!お前のコントラバスでさ、有名な曲を弾いてよ!」
澪「あのなぁ…私は見せ者じゃないんだぞ」
律「そんじゃ、さっき弾いていた曲で!なんか聞いたことがあんぞ♪」
澪「あぁ…アメージング・グレースだよ…クリスマスに歌われる讃美歌だ」
律「弾いて!弾いて!」
澪「…ったく……」
♪~
律「おぉ……!」
澪(なぜだろう…他の人の前なら恥ずかしくて弾けないのに…律の前だと落ち着いて弾ける…)
♪~…
澪「まぁ…まだ練習の余地があるけどな…///」
律「すっげぇよ!澪!お前本当にスゲーよ!」
澪「ば…バカ…そんなに褒めたって…///」
律「み~お~!何で他のやつに聞かせないんだよ~!」バンッバンッ
澪「痛っ…だ…だって…恥ずかしいんだもん……///」
律「え?何で恥ずかしいんだよ。かっこいいじゃん」
澪「え…?」
律「今の澪は私からしたら格好良いよ…なぁ、もっと他の曲も弾いてくれよ!」
澪「わ…分かったよ…もう…///」
……
澪「あの時…初めて人前で弾いて嬉しかったことはなかったな…」
澪「私がここまで弾けるようになったのも律のお陰だよ……ありがとう…///」
律「…どういたしまして…澪さん…」
澪「って、うわぁ!!!何でお前がここに!!!///」
律「もしかして、私のこと、気にしていたのかなぁ~澪ちゅぁ~ん?」
澪「~~!!///」
律「ありゃ…図星か…」
澪「……//////」
澪「う…うるさいっ…!!入るならノックぐらいしろっ!!///」
律「だって…おじさんとおばさんに入っていいって…」
澪父「……///」モジモジ
澪母「……///」モジモジ
澪「………」
澪「なにしに来たんだよ…私のことを置いていって…///」ムスッ
律「ごめんごめんって!真面目にやるよ…!私さ…実は寂しかったんだ…」
澪「……は?///」
律「澪がさ…遠くに行ってしまう気がしてさ…」
澪「………」
律「だからさ…その…あの…あれだ…少しでも澪に追いつきたくてさ…澪の好きなクラシックを学ぼうとしたんだ…///」
律「だけどよ…せっかく澪が教えてくれたのに…チンプンカンプンでよ…はは…///」ポリポリ
澪「………」
律「最初は驚かしたくてムギに頼んだらさ…なんか告白と勘違いされてよ…ははは…あれはとんだ災難だったぜ…」
澪「ふ…ふふ……」
律「それとよ…クラスが別になってからさ……///」
澪「クラスが別になって……?」
律「寂しかった…///」
澪「何言っているんだよ…律のクラスには唯もムギもいるじゃないか…私には知っている人が…和だけだった…唯一話せる相手だったんだ…」
律「………」
澪「和がいるだけでもだいぶ助かっている…でもやっぱり寂しかった…」
律「あぁ~…やっぱり、分かってくんねぇかぁ…私はいつも一緒にいたやつがいないから寂しいって言いたかったんだよ…」
澪「つ…つまり…?」
律「何だよ…言わせる気かよ…本当は分かっているくせに…」
澪「ふふっ…なら私が言うよ…り―」
律「澪と離ればなれになって寂しかった…!」
澪「あ……」
律「へへっ…私が言ったから次は澪の番だぜ…///」ポリポリ
澪「………///」
澪(こいつ…良いとこ取っていきやがって…///)フッ
澪「私も律と離ればなれになるのが寂しい…怖い…!///」ニコッ
ピロリロリン
紬「あら?澪ちゃんから…」
from:澪っちゃん
件名:お騒がせしました(汗)
仲直り出来たよ。ありがとう。そしてお騒がせしてごめんなさい。
by澪&律
紬「あらあら、ふふふ♪///」
翌日
澪「……///」
律「……///」
唯「あれぇ~?二人とも顔が真っ赤だよぉ~?」
紬「!………」
紬「唯ちゃん…」ポンッ
唯「ほえ?」
紬「二人は昨日で一線を超えた関係になったのよ!!」
唯「おぉ~!何だかよくわからないがすっご~い!」
律「だから誤解を与えるような言い方をするなっー!!///」
紬「ふふふ♪昨日の仲直りの報告のお返しに紹介した映画を二人で見れたかしら?」
澪「//////」
律「お…思い出させるなっ…!!///」
唯「え?え?どんな映画?」ワクワク
紬「『ショー・ミー・ラヴ』よ♪素敵なスウェーデンの映画なの♪」
唯「へぇ~そうなんだぁ~!憂に頼んで借りてもらお~と!」
律「やめい!憂ちゃんがかわいそうだろっ!!///」
唯「ほえ?何で?」
澪「あ…後で…説明してあげるから…///」
唯「??」
『ショー・ミー・ラヴ』はまさに澪律のためにある映画だと思います。
中学の時、姉の部屋にあったのを勝手に見て衝撃を受けたのは良い思い出です。
唯「あずにゃんまだかなぁ~!」
紬「そういえばそうね…」
ガラッ
梓「お…お早うございます…わんっ…!///」
律「………」
澪「………」
澪(梓…お前はどこへ行く…)
律(もうダメだこいつ…早く何とかしないと…)
梓「り…律先輩っ!!///」
律「は…はいっ!!」
梓「こ…この通りですからっ!み…澪先輩と仲直りして下さいっ!///」
律「………」
律「……は…?」
~~
実は一時間前…
梓「う~ん…」
梓(昨日律先輩が怒ってしまったのはネコミミではダメだったからであろうか…)
梓「う~ん…おぉっ!」
梓(そうか!律先輩は犬派だ!!だからネコミミに不機嫌だったんだ!!)キラキラ
梓(ふふ♪私ってば天才!)ニコニコ
梓「♪~」
~~
唯「おぉ~!今度はあずわんだねぇ~!」
梓「律先輩…!私だって嫌なんです…だわんっ!!律先輩と澪先輩が仲良くしないとこの部活は良くないですっ…だわんっ!!///」
澪(良いこと言っているのに…)
律(なぜその格好…なぜその犬語…)
紬「あらあら梓ちゃん似合うわねぇ~」
梓「そ…そうですか…?///」テレッ
唯「でもやっぱりネコミミの方が絶対似合うよぉ~」
梓「!!」ガーン
律「………」
律「ま…まぁ…ありがとよ…梓…」
梓「そ…それじゃあ仲直りですねっ…だわんっ!!///」
澪「じ…実はさぁ…梓…」
梓「はい、何ですか…だわん?///」
澪「私たち…昨晩でね…」
律「仲直り…したんだ…」
梓「………」
梓「わん…?///」
梓「……グスンッ…」ドヨーン
唯「ありゃりゃ…あずわん落ち込んじゃった…」
澪「あ…梓…でも良かったよ…その犬姿…かわいいよ…!」アセアセ
梓「グスンッ…ほ…本当ですか…?///」
唯「………」
唯(このあずにゃん…持って帰りたい…///)
紬「ふふふ♪梓ちゃんからこのためにイヌミミを頼まれたけど…用意した甲斐があったわね♪」
律「知っててやらせたのかよっ!!」
紬「でも、かわいいからいいじゃない♪」
澪(やっぱりムギって怖いなぁ…一番敵にしたくはないなぁ…)
律「まぁ…でも…」
澪「そうだな…これでやっと練sy…」
唯「てぃ~た~いむができるねぇ~!」
澪「いや、違…」
紬「あ、さっそく準備するわね♪」
澪「だから…」
澪「………」
律「はは…ここは根本的に変わらんよ…」
唯「ほ~いえばふぁ~」モグモグ
律「食べながら喋るなよ…行儀悪い…」
唯「りっひゃんにいはへはふはい…(律っちゃんに言われたくない…)」
律「何だとこのっー!!」
澪(あれで分かるんだ…)
唯「モグモグ…ごくん…そういえばさぁ~澪ちゃんのコントラバスは~?」
澪「あぁ、今日はベースだけをやろうかと思って持って来てないんだ」
梓「え…?コントラバス…?」
紬「そういえば、梓ちゃん知らないよね…澪ちゃん、本当はベースよりコントラバスの方が上手いのよ♪」
澪「そ…そんな大げさな…///」
梓「あんなでっかい楽器を…」
律「せっかくだし、明日ぐらいに聞かせてやったら?クラシックとかでも良いし」
澪「ま…まぁ…そうだな…///」
梓「クラシック…?」
梓(ここ軽音部じゃないの…?)
帰路
澪「あ…和の家に行くんだった…」
律「え…何で?」
澪「いや…言ったろ…?和に料理を教えてもらっているって…///」
律「………」
律「なぁ…私も行っても良いかな…?」
澪「は…?お前は料理出来るから良いだろ?」
律「いや、違うんだ…」
律「けじめをつけるためにな…」
澪「?」
真鍋家
和「………」
和(もうすぐ澪が来る頃ね…)
和(いつまでも気にしちゃいけないわね…)
和(ただ友達として支えてあげるだけで良いのよ…お節介が澪を悲しませるのよね…)
和「はぁ……世話のかかる誰かと違って首をつっこみ過ぎたのね…」
ピンポーン
和「澪?いらっしゃ…」
律「お…おっす…」
和「………」
和「何…?昨日のこと…?」
律「あ…あぁ…」
和「まだ言い足りないことがあるなら早く言いなさい。もうすぐ澪が来るから」
律「あ…あのさ…昨日の私はどうかしちゃってたよ…」
律「ごめん…昨日は本当にごめんっ!!」
和「何について謝っているか分からないわ…」
律「へ……?」
和「悪いのは私の方よ…澪に相手が出来て見ていても初々しいから、ついしゃしゃり出ちゃったから…」
律「そうだったのか…」
律「………」
律「………」
律「は…?相手…?」
和「え…?」
律「え…?」
律「ちょ…ちょっと待てよっ!!」
和「全然キ〇タクに似てないわよ」
律「だからそうじゃなくてっ!!澪に相手なんて初耳だぞっ!!」
和「あら…てっきり律は知っていたのかと思っていたわ。しまった…つい澪のプライベートを喋っちゃったわね…」
律「いや、私が知らないフリをしておけばいいさ…ちょうど澪は私をここに置いて買い出しに行っているしよ…」
和「そうしてくれると助かるわ」
律「大丈夫だな…」
和「でも…それなら何で昨日律は私に怒ったの?」
律「………」
和「律…?」
律「あぁ~もうっ!!だからなぁ~!!」」
律(なんかこいつといると調子狂うなぁ…)
…
律「…というわけなんだよ…すまん…」
和「そうだったの…何かかわいいわね、そういうの…」
律「だっー!!もう!!からかうなっー!!///」
和「でも…分からないことじゃないわ…」
律「え……」
和「私もさ…唯とずっと一緒にいたけど、最近はお互い会えないしね…」
和「本音を言うと、軽音部に唯を取られた気がしたこともあったの…」
律「………」
和「私とずっといて、私がずっと見てきたのだから…律の気持ちは分かるのよ…」ニコッ
律「わ……」
和「だから私は和だって」
ピンポーン
律「お、澪じゃね?」
和「とりあえず、澪の相手については内緒よ」
律「わーってるって!」
澪「ごめーん。こんな感じで良いんだっけ?」
和「ええ、十分よ」
澪「…何だよ。律まだおったのか」
律「いーじゃん!澪ちゅあんのお料理シーンなんてそうそう見られないんだから!」
ゴチン
澪「先生みたいなことを言うなっ!!///」
和「…もう始めて良いかしら…?」
澪(律のやつ…やっぱり、からかうじゃん…だから知られたくなかったのに…///)
和「材料から何の料理か分かるかしら?」
澪「煮物だったな…豚肉にじゃがいも…玉ねぎににんじんか…」
律「カレーか?」
最終更新:2010年02月19日 00:37