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琴吹家

紬「ふふ…ゲル状……///」

コンコン

斉藤「お嬢様、お目覚めの時間ですよ」

紬「んあ…?あ…もう、良いところだったのに……」

斉藤「誠に申し訳ございません。ですが、人の夢は儚いものです。儚いからこそ現が輝くのですよ、お嬢様」

斉藤(おお…私、今粋なことを言っている……)

紬「………」

紬「ふふ♪おはようございます。斉藤」ニコッ

紬(我がユートピア計画は夢じゃないわよ…実現すべき計画なんだから…)ニヤリッ


紬(! そういえば……)

紬(梓ちゃん…相手から返事来たのかしら……)

紬(聞きたいけど…もしもあれだったら可哀想だし……)

コンコン

紬「何かしら?斉藤」

斉藤「ご友人の中野様が玄関でお待ちになっております」

紬「梓ちゃんが……?」

紬「………」スタスタ

梓「あ…おはようございます!ムギ先輩!」ペコッ

紬「梓ちゃん…どうして私の家まで……」

梓「えへへ…ムギ先輩にどうしても早く会いたかったもので…///」

紬「ふふ♪そうなの…」ニコッ


バタンッ…ブロロロ…

梓「すみません、私まで車に乗せてもらって……」

紬「ふふ♪気にしないで。わざわざ私の家まで迎えに来てくれたのだから」

梓「………」

紬「………」

梓「………」

紬「ねぇ…梓ちゃん…?」

梓「…はい、何ですか?ムギ先輩」

紬「気になっていたのだけど…差し支えなければ聞いても良いかしら……?」

梓「…良いですよ……」

紬「いつものかわいいツインテールをしてないけど……」

梓「………」

梓「これは…ちょっとしたイメチェンですよ……」ニコッ

紬「梓ちゃん……」

梓「えへへ…私のストレート、似合いますか?///」

紬「えぇ…似合うわ…若干澪ちゃんに似ているけど……」

梓「あ…そうでしたね。ストレートヘアーは澪先輩の特権ですよね……」

紬「………」

紬「ね…ねぇ…梓ちゃん……」

梓「この際、思いっきり短くするのもありですね…あ、そしたらショートヘアーの唯先輩とかぶっちゃいますか……」

紬「梓ちゃん……」

梓「ムギ先輩…私…どんな髪型が良いでしょうか…?」ニコッ

紬「………」

紬(こ…これは……)


……

澪「………」キュリキュリキュリ

律「! おっはよー!み~お~!」ダキッ

澪「!? こ…こらっ!!危ないだろうが…///」

律「今日はコントラバスで練習かぁ~!」

澪「まぁな…梓にもコントラバスやクラシックの良さを知ってもらいたいしな…あ、もちろん、ベースも持って来てはいるよ」

律「へぇ~…」

律「………」

律「あれ?私らって軽音部じゃなかったっけ…?」

澪「こ…細かいことは良いんだよっ!!///」

律「…ってな感じでよ~」

澪「はは…ムギらしいなぁ…」キュリキュリキュリ

プップー

律「ん?何だ?」

ベース奏者「ボンジュール、秋山君」ニコッ

澪「あ…あの時のコントラバスの方!」

ベース奏者「私は勉強で少しフランスの方に行っていたのだ」

澪「そ…そうなんですか…」

ベース奏者「というわけで君も我が合奏団に入って…」

澪「何でそうなるんですか…といっても今はムリです」キッパリ

ベース奏者「ヘイ、ラーマ!!なんてこったい!!」

律「………」

律(この人…こんなキャラだったけ…)

ベース奏者「おほん…しかし私はいつまでも愚かではない。君を勧誘できないなら、君が入らざるを得ない状況を作ればよいのだ」ニヤリッ

澪「へ…?」

ベース奏者「私は別の楽団にも所属していてね…次の演奏会で君に手伝ってもらいたいのだ…なぁに、メインは管楽器だから心配はいらない」

澪「で…ですが……」チラッ

律「………」

澪(確かに願ってもないことだけど…律達に迷惑がかかってしまう…)

ベース奏者「ん…急ぐ必要はない。決まり次第こちらまで一報を頼む」ピッ

澪「は…はぁ……」

ベース奏者「良い返事を待っているよ」ニコッ

ブロロロ…

澪「………」

律「どうすんだ…?澪…」

澪「どうしよう…?」



教室

梓「………」

学生B「梓ちゃんイメチェン?ストレートも似合うわよ!」

梓「そ…そっかなぁ…そこまで言われると恥ずかしいなぁ……///」

純「………」

純「あ…あのさ…梓ちゃ……」

スクッ

梓「あ、ごめんね。今から職員室に行かなきゃいけないから……」タタタ

純「………」

純「もう……」

憂「どうしたの?純ちゃん」

純「な…何でもないっ…」

憂「?」



トイレ


バシャッバシャッ

ジャーキュッ…

梓「………」

梓「未練がましいのは良くないよね……」

梓「はぁ……」

ガチャッ

律「しっかしよぅ…さっきのどうすんだ?澪」

梓(律先輩……!)

澪「う~ん…もし引き受けてしまったら時間取られるだろうなぁ…本番前だとより忙しくなるだろうし……」

律「やる前提かよ……」

梓(み…澪先輩まで……!)

澪「いや…だって興味がないわけじゃないし……///」

律「………」

澪「あっ…いや…でも…部のことがあるから断るって……」

律「………」


梓「………」

梓(もう…行ったかな…?)

梓(というか、何で隠れる必要があるんだろ……)

ガチャッ

梓「はぁ…そろそろ戻るとするかぁ……」

律「………」

澪「………」

梓「」


律「み…澪が二人いるぅっ!?」

澪「わ…私が二人っ……って違うだろっ!!」

律「あ…梓なのか……?」

梓「は…はい……///」

澪「髪型を変えたのかぁーこれもこれで似合うよー梓」

梓「えへへ…でも澪先輩とかぶっちゃいますよね……///」

澪「へ…?別に良いだろ…」

梓「やっぱり自分らしい髪型が良いと思いまして……///」

律「それならカチューシャなんてどうだ?」


梓「でこは嫌です」

律「」ガーン


梓「あ…いえ…私には自慢できるでこがないからやりたくないだけです……」

律「ほっ…そうか……」

梓「まぁでも、律先輩の真似をするのも、それはそれで嫌ですね」

律「………」

律「ひでぇ……(泣)」

梓「それよりも…今さっきの話しはいったい……」

澪「あ…いや…それは……」

澪(中途半端なことを言ったら余計な不安を与えてしまうからな……)

梓「時間がなくなるとか忙しくなるとか言ってましたよね?」

澪「ああ…ば…バイトの話だ……」

梓「バイト…ですか?」

澪(誤魔化せたかな?)

梓「澪先輩がですか?」

澪「あ…ああ……」

梓「………」

澪「そ…そうなんだ…はは……」

梓「………」

澪「はは…ははは……」

梓「お身体の無理ないよう気をつけてください」ニコッ

澪「あ…ありがとう……」

澪(うぅ…その笑顔は心が痛む……)

澪「あ、早めに戻らないといけないから先に戻るから」

バタンッ

梓「澪先輩バイトしていたんですね…知りませんでした……」

律「………」

律「! なぁ~梓……」

梓「な…何ですか…?」

律「折り入ってたのみたいことがあるんだ」

梓「は……?」


……

憂「………」

純「梓ちゃん…遅いねぇ……」

憂「そ…そうだね……」

純「憂さ…昨日の梓ちゃんのことは忘れて普通に接しましょう…本人も反省しているだろうし……」

憂「私は…気にしていないよ…」

純「そう……」


ガラッ

梓「あ……」

憂「あ……」

梓「………」

憂「あ…梓ちゃん……?」

梓「………」


憂「か…髪型…変えたんだぁ……」

梓「…うん…おはよう……」


憂「おはよう……」

梓「………」スタスタ

憂「………」

憂(梓ちゃん……)




昼休み

憂「………」

純「………」

梓「………」モグモグ

純(い…いずらい……)

憂(うぅ…梓ちゃん…昨日のことまだ引きずっているのかなぁ…?)





憂「梓ちゃん、遅れてごめんねっ!!」

梓『い…いや、大丈夫だよ……///』ドキドキドキ

憂「ご…ごめんなさいっ…!」

梓『………』

憂「まだ…私達…知り合ってから一ヶ月も経っていないし…まだ私…梓ちゃんのこと分からないし……///」

梓『………』

憂「い…今はムリでも……」

梓『分かった…ありがとう……』

プープー…

憂「梓ちゃん……」




憂(私…間違ってないよね……?)

梓「………」モグモグ

憂「あ…あのさぁ…梓ちゃん……」

梓「なに?」

憂「そ…その髪型…に…似合うよ…」

梓「………」モグモグ…ゴクン

梓「………」

憂「………」


梓「ありがとう……」ニコッ

憂(梓ちゃん……)




放課後

憂「………」

憂(結局、ロクに梓ちゃんと話せなかった……)

純「憂、帰ろう」

憂「う…うん……」チラッ

梓「………」ガサゴソ

梓「! どうしたの?」

憂「う…ううん……」

梓「そう…二人ともさよなら」タタタ

憂「………」

憂(お姉ちゃん…どうしたら……)


ガチャッ

梓「こんちはー」

律「お、梓おっーす!」

梓「他の先輩はまだですか……」

律「なぁ…まだ人がいないんだ…あの話しを……」

梓「け…今朝の話しですか…?無理ですよぉ……」



今朝の話し

梓「頼みたいことって何ですか?」

律「梓…その髪型をいじらないでくれっ!!」パンッ

梓「髪型を決めたら速攻で変えます!」

律「そこを待ってくれって…!」

梓「何でですか…?律先輩は澪先輩みたいなロングヘアーフェチなんですか?」

律「ち…ち、違うわいっ!!///」

梓「じゃあ、何でなんですか?」

律「これは…部のためなんだ……!」


梓(! こんな真剣な律先輩見たことない……!)

梓(ていうか、律先輩のキャラじゃない…)


律「何か言ったか…?」

梓「な…何でもないですっ!!」


律「澪はちょっと、あるコントラバス奏者から気に入られてしまっていてな……」

梓「そのストーカーから澪先輩のことを諦めてもらうよう私が澪先輩のフリをしろと?」

律「……なんか若干ニュアンスが違うような…まぁ、やることはそんな感じだ」

梓「嫌です……」

律「即答だな!!おいっ!!」

梓「私と澪先輩とでは身長差がありすぎますよ。出来るわけないじゃないですか」

律「分かった…作戦を考えておく…梓も出来れば考えてくれ…これは澪だけじゃない…部のためにもなるんだ……」

梓「ふー…仕方ないですね、分かりましたよ……」

律(可愛くねぇな、おい……)


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最終更新:2010年02月19日 00:40