体育終了後

唯「また一度もボールに触れなかった」

唯「りっちゃんさっきはナイッシューだったよ!ナイッシュー!えへへ」

律「ああ、ありが・・・  !!」

澪「りーつ!何やってんだ?さっさと帰るぞ!」

律「あ、ああ、そうだな澪」

梓「何やってたんですか? 一人で」

律「いや・・はは・・・」

唯「・・・」

ガラガラ

律「・・・唯」

唯「あ、りっちゃん!もう遅いよー!みんなは?」

律「帰った 最後の授業が体育は疲れるってさ」

唯「そ・・・っかあ・・・・」

律「・・・」

唯「あのさりっちゃん」

律「ごめん唯。澪が校門で待ってるから・・・帰るわ」

唯「うん・・・また明日ね!」

律「・・・」

澪「遅いぞ律!部室に忘れ物か?」

律「ああ、うっかり予備のカチューシャ忘れちゃってさあー」

澪「一体いくつ持ってんだよ」バシッ

律「あいたーっ」

梓「2人は本当に仲がいいですね」

紬「うふふ」

梓「これから4人で、ずっと4人で!仲良くしましょうね!」

澪「そうだな!」

キーンコーン・・・

ガラッ

梓「こんにち・・・あれ、誰もいないんだ」

唯「あ、あずにゃん!やっほ・・・」

梓「・・・・はーあ、誰か来るまで音楽でも聴いてよっと」

唯「・・・」

唯「あ、あずにゃん・・・あのさ・・・」

梓「・・・~♪」シャンシャン

唯「あずにゃん・・・」

ガラガラ

律「ちーっす!あり?2人だけか?」

梓「こんにちは律先輩
   ・・・・部室、私一人だけですよ?」

律「! あ、ああ、ごめん、最近私目がかすんじゃってさーっ
    梓が2人に見えちった★」

梓「もー、律先輩ったらー アハハ」

唯「・・・・・・・」

ガラッ

澪「2人共早いなー」

紬「そんな2人にはご褒美に美味しいケーキのプレゼントよ♪」

唯「あ、私、ちょっとトイレ行ってくるね!」

梓「わーっ、モンブランに苺ショート、シフォンにチョコブラウニー・・・
   どれにしようかな~♪」

律「あ、私モンブラン!」ガシッ

澪「こらっ、先に後輩から選ばせろよ!」ボカッ

律「あいてーっ」

唯「・・・いってきます」


唯「・・・・はぁ・・・なんでみんな・・・私のこと・・・」

律「唯!」

唯「りっちゃん!・・・・いいの?私のところなんかにきて・・・」

律「どういう意味だよーこらっ」ワシワシ

唯「い、いたいよりっちゃん!・・・・」

律「・・・気にすんなよ」

唯「!  ・・・・うん ありがとうりっちゃん」

律「でも私、お前にどうしても言わなきゃならないことが・・・!」

澪「りーつっ!!」ガバッ

律「み、澪!?」

澪「あんまり長いから心配したんだ、何ぶつぶつ言ってるんだ?
   一人で」

律「いや、な、なんでもない・・はは」

唯(・・・りっちゃん・・・澪ちゃんやあずにゃん、ムギちゃんの前じゃ私と話さない・・・)

唯(私・・・やっぱり嫌われてるんだ・・・)

澪「ほら部室戻るぞ、律のケーキは消去法で苺ショートに決定したところだ」

律「でぇええっ!!私はモンブランがいいのぉー!!」クネクネ

澪「気持ち悪いッ!!」ガッ

律「あだっ」

唯(・・・・ここで時間をつぶして、皆が帰ったころに部室に戻ろう・・・)


―残っている生徒は、速やかに下校してください・・・―


唯(下校アナウンス・・・みんな、もう帰ったよね)

ガラガラ

澪「・・・・・・・」

唯「み、澪ちゃん・・・・ま、まだ残ってたんだ?」

澪「・・・・・・・・」スッ

唯「あ、ご、ごめんね、私おなか痛すぎて、アハハ・・・」

ガラガラ ピシャッ

唯「・・・そうだよね・・・私なんか、いなくてもいいんだよね・・・」


……

梓「おはようございます、律先輩!」

律「お?梓、どうした?」

梓「今日の部活、お休みさせてください!」

律「何か用事でもあるのか?」

梓「・・・はい」

律「わかった
   3人じゃ練習できないし・・・今日は練習せずに遊んでおくぜ!」

梓「練習、してくださいっ!!」

唯(・・・私を入れて・・・4人なんだけどな・・・)

唯「はぁ・・・あんなに楽しみだった部活が今じゃ悩みのタネだよぉ・・・」

律「唯!」

唯「りっちゃん!澪ちゃんとムギちゃんは?」

律「今日は部活中止って言っておいた」

唯「・・・そ、そうなんだ?じゃあ私も帰・・・」

律「唯!私はお前に言わなきゃならないことがあるんだよっ!!」

唯「な・・・何?」

唯(心臓がドキドキする・・・)

唯「・・・」ドキドキ

律「実はお前


憂「こんにちは」


律「う・・・ういちゃん・・・どうしたんだ?何かあったのか?」ゾク

憂「お姉ちゃん居ませんか?」

律「い、いや、いないけど」ガクガクブルブル

唯「!!」

憂「そう・・・ですか・・・わかりました、じゃ。」

律「ああ、またな」ガクガク


唯「なんで・・・私の存在を消すの?」

律「え?」

唯「なんで私は皆に無視されるの!?私はここにいるよ!?
   ねえりっちゃん答えて!なんで私の存在を無いことにするの?!」

律「お、落ち着け唯!」


唯「もういやだよ!!りっちゃん、皆の前じゃ私の存在を認めない!!
   2人のときにしか私は存在しないなんて、いや!!」

律「唯!待て!どこに・・・」

唯「かえる!憂も私のこと、探してた!」

律「ち、違うんだ、待てよ!!」


唯「うるさい!りっちゃんなんか大嫌い!!」

律「唯!」


律「ハァッハァっ・・!!ゆいー!!」タッタッタ

律「どこに行ったんだよ・・・帰るなら通るはずの道にも居ない・・・
   唯の足の速さなら、校門を出たことも考えられない・・・
   ・・・まさか!!」

タッタッタ

唯「・・・なに・・・これ・・・・・・」

律「唯!!」

唯「!!!」ビクッ

唯「りっ・・・ちゃん・・・何なの、これぇっ!!!」


律「ち、違うんだ、落ち着け!」

唯「何が違うの!?どういうことなの!!どうして・・・」

律「これは・・・話すと長くなるんだ、とりあえず唯は部室に・・・」


憂「あれぇ・・・、お姉ちゃん?」


律「うい・・・ちゃ・・・」

憂「やっぱり先輩がお姉ちゃんを隠してたんですね」

律「ち・・がう・・・!これは・・・!!」

憂「何が違うって言うんですか」

律「これは・・・!
  はは・・は・・・・さすが姉妹は言うことも一緒だなあ・・・」

唯「憂!!憂!!!澪ちゃんが!ムギちゃんが!あずにゃんがあ!」

憂「うん、私が殺したよ」

唯「・・・・う、い?」


憂「だって邪魔なんだもん」

唯「何言って・・・」

律「・・・・そして私も殺すのか?」

憂「もちろんですよ!お姉ちゃんを隠して、私から奪って!
   許されることじゃありません!」

憂「さ、お姉ちゃん
   そんな腐乱した死体のそばにいたら、お姉ちゃんまで汚れちゃうよ」

唯「うい・・・それ・・・」

憂「うんっ♪これでそこのデコを殺すの!
   この人で最後・・・お姉ちゃんを奪うヒトは、全部殺しちゃうんだ♪」

唯「やめてよ!りっちゃんやみんなが何をしたって言うの!?」

憂「私とお姉ちゃんのかけがえの無い時間を奪った!!」

唯「・・・うい・・・どうしちゃったの・・・?」

律「唯離れろ!憂ちゃんはもう正気じゃないっ」

憂「・・・・・うるさいなあ」シュ

唯「りっちゃん!!」バッ

律「チッ・・・!!!」ザシュ

唯「・・・りっちゃん・・・あ・・・血・・・が・・・」

律「このくらいなんともないぜ!!
   ほら、来いよ!!シスコンの殺人狂!!
   お姉ちゃんのためー♪なぁんて言いながら、ヒトを簡単に殺しやがって!!
   ホントはただ殺したいだけなんだろ!?ムギも梓も、・・・澪のことも!!
   私が返り討ちにしてやるよ!!」

憂「・・・あは、いい度胸
   そっちは丸腰ですよ?・・・いいんですね?」


唯「いや・・・嫌ァ・・・やめてよ2人共!!!」

ガッ
キンッ

憂「あははは!いいです、いいですよ先輩!!
   その辺に落ちてた棒で?私と戦う?まるで敵ってませんけどね!!
    あはははは!!」ガッ ガリッ

律(マズい・・・このままじゃ、憂ちゃんに負けて、私も)チラ

律(ダメだダメだ!私は唯を守るんだ!死んでたまるか!!)

唯(りっちゃんが押されてる・・・このままじゃ、りっちゃんが・・・!!)


ギンッ

律「っあ・・・!!」

憂「チェックメイトです、先輩」

律「・・・は、ダメだなあ私・・・
  結局皆を守れない・・・」

憂「あは、私のお姉ちゃんへの愛に勝とうなんて考えが間違えなんですよ」

律「愛?はっ、ホントにシスコンかよ!
  それなら唯を愛し続ければいいだろ!皆を巻き込みやがって!!」

憂「だって・・・お姉ちゃん、軽音部に入ってから、全然私と話さないんだもん・・・」

憂「でも、部活の皆さんは、ちょっと脅したらお姉ちゃんを無視してくれましたよ
   おかげでお姉ちゃんは私とよく話すようになりました♪」

唯「あれは・・・憂のせ・・い・・・?」

憂「そうだよおねえちゃん♪
  ・・・でも内容は『部活の皆に無視されてる、嫌われたのかなあ、どうしたらいいの?』
   ・・・・・すべてけいおん部のことばかり!!!」

律「自業自得じゃねえか」

憂「うるさい!!!」ザシュ

律「!!!」

唯「りっちゃん!!!」


憂「だから決めたんです
   みんな殺しちゃおうって」

律「随分な極論だなァ・・・のーみそ入ってんのか?」

憂「でも失敗でした。先輩、あなたも一緒に殺しておくべきだったんですよ」

律「あ?」

憂「あなたが勝手なことをしたせいで、お姉ちゃんがこいつらの死体を見つけることになった」

律「私のせいじゃないっつの・・・」

憂「あなたのせいです
   部活の皆さんを脅したとき、あなたもその場に居たはず
   なのに、あなただけはお姉ちゃんを無視しなかった
   そのせいで、お姉ちゃんの心の中に、私以外の「支え」が生まれていたんです」


律「・・・何の関係が、」

憂「私だけがお姉ちゃんを支えていたなら、
  お姉ちゃんは私の元から離れなかったんですよ!?
  あなたに会うために、って毎日部室へ通って!!
  あなたがお姉ちゃんを部活に繋ぎとめた!!」

唯「・・・憂・・・」

律「当たり前だろ」

憂「!」

律「私は、部長なんだからな・・・
   部員を守るのは、部長の役目なんだ・・・
   誰がなんと言おうとな」

律「だから・・・最後まで、最期まで唯を守り抜く!!
   澪たちの無念を、私が晴らす!!」

唯「りっちゃん、もういいよ!!これ以上傷つかないで!!」

律「黙ってろ!!
   本当は澪たちだってお前を助けたかった!!だけど怖かったんだ!!
   包丁をチラ付かせながら言われれば誰だって怖いわなあ!
   校門を出て、お前から見えなくなってから、何度も泣いて謝ってた!!」

憂「あの人たちが臆病だっただけのことです!!
   お姉ちゃんと一緒にすごす資格はない!!」

律「お前の狂った愛の中じゃ誰も唯に近づけねえじゃねえか!!」

憂「それでいいんです!!お姉ちゃんは、私だけのものなんですから!!

ハァ・・・ハァ・・・

憂「・・・もう、いいです・・・そろそろ、死んでください」ヒュン

唯「りっちゃん!!!」ザッ



憂「・・・・え・・・」

憂「・・・おねえちゃん?」

唯「ごめん・・ごめんね憂・・・私、軽音部の皆がすきなんだ・・・」

憂「・・・・あは・・・はは・・・・ゴボッ・・首が痛いよぅ・・・おねえ・・ちゃ・・・なんで私・・・ぉ・・・」

ドサ

律「唯・・・」

唯「私にとって、たった一人の妹なんだ」

律「・・・うん」

唯「なんで・・・なんで気付けなかったのかなあ・・・」

律「・・・・・うん」

唯「・・・おねえちゃん失格だよ・・・う・・うぁあ・・・」



それから私達は、警察に行き
すべてを話した

りっちゃんが正当防衛ということにしてくれたおかげで、
私はまだ学校に通っている

大怪我をしていたりっちゃんは全治3ヶ月、入院中だ

帰る家に誰もいない
ただいまといっても誰も返事をしない
私は妹を殺したんだ、その事実が私の中に残っていた


唯「のどちゃんパース!へいへい!」

のどか「唯!」パシッ

唯「あっ、あ、うん!」

ダンッ

のどか「ナイッシュー唯!」



えんど







※>>14
これが死んでるとかじゃなくて普通にイジメなら笑える


つまりまとめると>>14に内容あてられれ
無理やり方向変えようと思ったら
gdgdになって
最終更新:2010年02月19日 01:39