梓「そもそもですねー…どうして私が澪先輩の真似なんかしなきゃいけないんですか…」

律「しょうがないじゃん。澪、全然私の相手してくれないし」

梓「そんなの私は知りません…」

律「あー、もう、澪の奴、唯、唯、唯って。なんだよ、唯の何処がそんなに良いんだよ!!」

梓「知りませんよもう!ていうか最初の演技とか何させるんですか!!物凄く恥ずかしかったんですけど…!」

律「この設定結構良くない?実は澪は唯じゃなくて私が好きだったっていうね、えへへ」

梓「何なんですか一体、わざわざ台本まで作って来て…」

律「後、50シチュエーション位あるけど…」

梓(この人、前々から思ってたけど、ば、馬鹿だ…!)

律「そのせいで昨日徹夜してたから眠いわ、ふあぁ…」

梓「もう何処から突っ込めばいいのかさっぱりなんですけど」

梓「それより…私、髪下ろして胸にパッド入れただけでそんなに澪先輩に似てますか?」

律「あぁ、結構似てるよ~。後は身長さえあれば完璧!そしたらもう梓と付き合っちゃうレベル!」

梓「なっ、わた、私と付き合っ…!?」

律「澪もいい加減私の気持ちに気付いてくれたっていいのになぁ…澪の鈍感…」

梓(…期待した私が馬鹿だった。そうだよね、先輩が付き合うって言ったのは、澪先輩の格好をした私だ。)

梓(そんなの…私じゃ、ない)

梓「どっちが鈍感ですか…」

律「え?何か言った?」

梓「何でも…ないですよ」


帰宅途中

律「トイレ行きたくなってきた」

律「家までもつかな…。あ、公園ある。寄ってくか…」

律「え~っと、公衆トイレ…あったあった」

「はっ、あんっ、んん…!」

律(げ…!こ、個室から喘ぎ声聞こえるよ…)

「あ…そこ、いいよっ、もっとして…!」

律(うわ~、もう何なんだよ…)

「りっちゃん…もっと、もっとぉ…!」

律「は!?」

律(あ、やべ!!)

「その声…りっちゃん…?」

律「え、あれ、もしかして…ゆ、唯か?」

唯「っ、ほほほほほんとに、りりりり、りっちゃん!?」

律「あ、え~っと、そ、その、私、聞かなかった事に、する、から…」

唯「ま、待って!!」

ガチャ

律「え?ってわ、唯!?引っ張るな!」

律(唯に引っ張られて入ったけど…個室に二人は狭い…)

唯「…」

律(しかも、超気まずい…)

唯「ねえりっちゃん…私がさっき、何してたか…分かる?」

律「え!?あ、あはは。私馬鹿だから良く分かんないや~」

唯「そう…じゃあ、その、今からさっきやってた事…見せてあげる、から…」

律「え、…ええぇ!?」

唯「私ね、ここの…ん…、トイレで、」

律「ちょ、落ち着け唯!」

唯「いつも、あんっ…、りっちゃんの事を思ってしてる…ぅ…んだぁ…」

律「っは!?」

唯「ねぇ…もっとちゃんと見てよりっちゃん…はぁ…はぁ…」

律「お、おい、唯!?う、嘘だよな?」

唯「まさか…妄想じゃなくてっ…りっちゃん、本人に、見て貰えるなってぇえ…ああっ…」

唯「ねぇりっちゃん…私の胸、揉んでよ…」

律「っそ、そんなことっ」

唯「ほら…あんまりないけど…お願い…」

律「うぁ…やわか…」

唯「ふ、ぁ、ん…凄いよ…りっちゃんが揉んでくれると、いつもよりはるかにきもちい…」

律「私…唯の、胸をっ…」

唯「りっちゃん、イかせてぇ…」

律「えっ、ゆ、唯…」

唯「そのまま揉んでてりっちゃん…はぁあ…お願い…乳首を…」

律「ど、どうすればいい?」

唯「摘んで…んっ…出来るだけ強く…」

律「え、えっと、じゃあ、きゅっと…」

唯「ふわぁ、ふわぁぁぁぁぁぁあ…」

律「唯、体震えてる…」

唯「んうぅ…気持ちいいよぉ…」


律「お姉ちゃん、イったの?」


唯「っ…お姉ちゃんなんてりっちゃんは呼ばないよっ!」

憂「あ、ご、ごめんなさい…」

唯「あ…ご、ごめんねうい、怒鳴っちゃって」

憂「ううん、いいよ。悪いのは私だもん…」

唯「でも憂はカチューシャ付けると本当にりっちゃんに似てるよ~」

憂「…そう、かな…」

憂(あんまり嬉しくないや…)

唯「ほんとほんと、そっくりだよ。ぎゅーっ」

憂「お、お姉ちゃんったら…」

憂(台本まで書いてこんな事までさせられるなんて…お姉ちゃん、どれだけ律先輩が好きなの…?)


憂「羨ましい…」

唯「え?何か言った?」

憂「うっ、ううん。何でもないよ」

憂「ねえお姉ちゃん、そろそろ出よう?」

唯「うん。そーだね。お腹減っちゃった…」

憂「あ、待って。そのまま履いたらパンツびしゃびしゃで気持ち悪いんじゃない?」

唯「おぁ…、そうだね。トイレットペーパーで拭かなきゃ」

憂「わ、私ハンカチ持ってるから拭くよ!」

唯「そう?じゃあお願いうい~♪」

憂(はぁ…はぁ…お姉ちゃんふともも柔らかいな…大事な所も全部綺麗に、お姉ちゃんのお汁拭き取らないとね…)

唯「う、うい?もう大丈夫だよ?」

憂「へ?あ、ご、ごめん。じゃあ履いたら外に出よっか」

唯「うん!」

憂(お姉ちゃんのお汁がたっぷり染み込んだハンカチ…家でゆっくり味わうんだ。楽しみだなぁ…♪)


律宅

律「あーあ…澪は唯が好きなんだよな…」

律「どーにかして、私に振り向かせることは出来ないだろうか…」

コンコン、ガチャ

聡「ねえちゃん、風呂あいたよ~」

律「は?何お前勝手に部屋入って来てるの?」

聡「え…いやだから…お風呂が…」

律「誰がお前の入った後の風呂に入るんだよ、死ねよ」

聡「え…ご、ごめん…」

聡(俺何かしたかな…)


梓宅

梓「ねぇあずにゃん2号…私律先輩が好きなんだぁ…」

梓「律先輩はそれを分かってるのかな?」

梓「きっと分かってないよね、あの人鈍感だから…」

梓「私が澪先輩の真似をしていたら、律先輩とずっとあんな風にしていられるかな?」

梓「そんな訳…無いよね。きっといつかは終わる関係だよね」

梓「このままで…いいのかな…」


澪宅

澪「知ってる…私は全部分かってるんだ」

澪「どうして律がいつも唯の真似をしてくれるのか…」

澪「私は本当に唯が好きなのかな…」

澪「いつまでも、あんな事続けちゃいけない事は分かってる…」

澪「きっと律は、私の事、好きなんだ…」

澪「自惚れかな?実はそんな事全然無かったりして」

澪「…私の本当の気持ちは、何処なんだろ」


平沢宅

唯「憂に作って貰ったりっちゃんの人形かぁいいなぁ」

唯「これ眺めてるだけで一日何てあっという間に終わっちゃうよ」

唯「どうしてりっちゃんはあんなに可愛いんだろ」

唯「可愛いだけじゃなくて、気が利くし、とっても優しくて…」

唯「りっちゃん…りっちゃんのその瞳に映ってるのは私じゃないの…?」

唯「りっちゃんが好きなのは、誰?」

唯「ふぇ…胸が苦しいよぉ…」


憂「えへへ…お姉ちゃん汁たっぷりのハンカチ!」

憂「まだ微妙に湿ってる…はぁはぁ、甘い匂いがするよ…」

憂「凄い…ちょっとおしっこの匂いも混ざってて、堪らないよ…」

憂「頭がくらくらするぅ…」

憂「お姉ちゃん大好きぃ…」


紬宅

紬「斎藤!斎藤は何処!?」

斎藤「はっ、何でしょうか紬お嬢様」

紬「何でもないわよもう~!!」

斎藤「はっ、そうでございますか」

紬「どうしてこんなに苛々するのかしら…」



翌日

澪(いい加減はっきりしよう)

澪(昨日一晩悩んだんだ…)

澪(私が本当に好きなののは…!!)

律「おっはよー澪ー!!」

澪「!!あ、お、お、おはよう律!!」

律「何でそんなに動揺してんだ~?あはは、変なみおー」

澪「なぁ律…その、学校に着いたらちょっと私のクラスで話をしないか?」

律「え?何で?」

澪「いいから!」

澪(このペースで学校に着いたら、まだ私のクラスには誰も居ないハズだよな…。よし!覚悟は決めたぞ!)


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最終更新:2010年01月14日 20:32