梓「………」

唯「あ、あずにゃん?どうしてここに?」

梓「………」

唯「い、いきなりどうしたの?ねえ?」

梓「唯先輩が……」

梓「いっつも抱き付いてくるのが悪いんです!…」


唯「え……?」

梓「いつもベタベタ引っ付いて来て…」

梓「いい香りがして、温かくて…」

梓「私の事、可愛いって言ってくれて…」


梓「だから、仕方ないんです」

梓「全部、唯先輩が悪いんですから」

チュッ


唯「ふぇ…!?あずにゃん…?」

梓「唯先輩……唯先輩っ……!!」


ちゅ~~!


唯「あ、あずにゃんの唇やわらかい…///」

梓「嫌がらないんですか…?」

唯「ふえ?なんで?あずにゃんの唇気持ちいいよ~…///」

梓「……」

梓「どうして……」

梓「……」

梓「私は、唯先輩が本気で抵抗するようなら止めるつもりでした…」

梓「だけど…」


梓「もう…知りませんよ?」

ぎゅうっ


梓「唯先輩…あたたかい……」

唯(あ、あずにゃん…猫みたいで可愛い…///)




梓「……」

梓「……」モミッ

唯「ふえ…!?あずにゃん!??」

唯「あずにゃん…なんでお尻触ってるの?」

梓「……。唯先輩のお尻が柔らかくて気持ちいいからです…」


梓「……」

唯「……」



唯「うん、ならしょうがないよね!」

梓「……」モミモミ~

梓「……」

梓(唯先輩の……胸)

梓(唯先輩っ……唯先輩っ!!)


むにゅぅ~っ…


唯「ふえ?!あずにゃん今度は胸なの?」

梓「……。ブラが…邪魔ですね……」


パチンッ!

ポチポチッ


唯「~~!あ、あずにゃん…///」

梓「前を…脱がしますね……」


ガバッ!ぷるんっ!



唯「にゃあ~…///」

梓「これが…唯先輩の……」


梓「……」むにゅむにゅ~っ

唯「…///」

梓(……。唯先輩の…おっぱい…)

梓(……。やわらかい…)

梓(顔を……うずめて……)

梓(顔を……)


ふにゅ~っ♪


梓(……///)

唯(……あずにゃん可愛い///)


梓(唯先輩……唯先輩~っ……!)

ぎゅ~っ!!


唯(……。あずにゃん可愛い……)

唯「……。」ナデナデ-


梓(……!!!)

梓(……唯先輩!?)

梓「唯先輩……」

梓「先輩は、今何されているのか、わかっているんですか…?」

唯「ふえ…?あずにゃんが私のおっぱいに顔うずめてる…だよ?///」

梓「……」


梓(まったく、この人は……)

梓(この状況の意味、全くわかってない……)


梓(もう…おっぱい吸ってやるですっ……!)

ちゅぱっ!


唯「ひゃん!!…///」

梓(唯先輩の…おっぱい…///)

ちゅぱちゅぱっ!!


唯(あずにゃん、猫みたい…///)

梓「どうですかっ…!!」
唯「あずにゃん可愛い!!」ダキッ


ぎゅう~~・・・

梓「」

唯「あずにゃん!あずにゃん!」

梓「唯…先輩……」

梓「先輩は…こんな事されても平気なんですかっ?!」



唯「ん~、よくわかんないけど…」

唯「私、あずにゃんになら何されても平気だよ‥?」

梓「」


タッタッタッ‥


唯「あずにゃん、手ぇ引っ張って、どこ行くの?」

梓「私の家に来るです!今日は誰もいないです!」



~ 中野家 ~

梓「ばたん。はぁはぁ…」
唯「お邪魔しま~す!」

梓「……」

梓(先輩…今から何されるか分かってないんだろな…)

梓「先輩…一緒にお風呂入るです!」

唯「あずにゃんとお風呂?わーい!」

梓(………)


~ お風呂場にて ~


唯「わーい!あずにゃーん!!」

梓(唯先輩の……裸///)

唯「あずにゃん!あずにゃん!洗いっこしよう!!」

梓「……!!」

梓「も、もちろんです!隅から隅まで洗ってやるんですっ!!」

梓(………)

梓(先に言われたです……orz)


唯「ごしごし~♪」

梓「……」


梓(唯先輩……!)

むにゅっ!


梓(唯先輩のお尻…太もも…腕…胸…)

にゅるにゅる~ッ


梓(ハァハァ……///)

梓(唯先輩っ!唯先輩っ!!)


唯「あずにゃんの指、気持ちいいね~…♪」

梓「唯…先輩っ……」

唯「なに~?あずにゃ~ん!」

チュッ♪


梓「先輩っ……///」

唯「ふぇ?!なんでいきなりキスするの…?///」

梓「……///」

梓「お風呂から上がって、私の部屋に行くですっ!!///」

私は戸惑う唯先輩を部屋に連れ込んだ。
唯先輩は終始「ふぇ?」や「何々?」などと言っていた。
私は構わず手を引っ張り、ベッドの布団に唯先輩を押し倒した。
シャンプーや石鹸の匂いで先輩の身体からは甘い香りがした。
私はその匂いを嗅ぐだけで胸の奥から心臓の早鳴る音がして…

「唯先輩…」

抱き締めて、口付けをした。
みるみる顔が朱くなっていくのが自分でも分かった。
唯先輩も…

「あずにゃん…」


チュッ、と私の唇に自分のそれを重ねてきた。
私はそれが嬉しくて、先輩の身体をより一層抱き締めてしまう。


夕焼けの紅い陽射しが窓を透けて部屋に薄暗く差し込んで。
遠く夕暮れの小さな鳴き声が微かに耳に感じ取れる。
大気の映り変わる姿に部屋も同じ色を染め、私達もまた朱くなる。

――夕日が綺麗だね。
――うん‥。

唯先輩はこんな時でも私に優しく微笑んでくれる。
いつもそうやって私を暖かく包み込んでくれていた。
だから私は…気が付けば、いつの間にか唯先輩の事を・・・


「私…先輩の事が好きなんです」

気持ちを伝えたかった。
いつも先輩の事ばかり考えていて、切なくなるばかり。
先輩の事を想いながら、幾度も頬を濡らし、夜を過ごしてきた。
堪えられなくなる想いに、歯止めは効かなくなってしまった。
先輩が好きで、好き過ぎて、無理矢理に抱き締めてしまった。
それでも…先輩は私をいつものように包み込んでくれた。
優しく…だから私は・・・

「唯先輩が好きで、好きでしょうがないんです、だから…」

私は、気持ちを伝える事を止める事が出来なかったんだ。

「あずにゃん…あずにゃん!!」

唯先輩は私の事を抱き締めてくれた。
ずっとずっと、この気持ちを伝えた後でも同じように。
何度も諦めようと思っていた気持ちが、枯れずに再び息吹を繰り返す。
ずっと夢にまで見た、私の一番の願いが迎えに来ている。
私の、ずっと聞きたかった幸せの言葉が、今――…


「私も、あずにゃんの事が大好きっ!!」


音の無い道を歩いていた。
きっと此処が終着点なのだろう。
切り替わる風景に、委ねて身を差し出す。


「唯先輩っ…!ずっと好きだったんだから!」
「あずにゃん…私も好きだったんだよ?」

交錯する互いの想いは、ようやく混じ合いを果てていた。
辿り着いた場所には、先輩の優しい笑顔が待っていてくれた。
これから先、私は峠も大海も…きっと何だって越えられるだろう。
唯先輩が、隣で微笑んでくれているから――。


おわり



最終更新:2010年02月20日 11:06