澪「…はぁ…はぁ……凄い味がしたよあのソース」
澪「思い出しただけで……うぷっ」

和「ちょっ!?またやるの!?」

澪「…大丈夫……雑巾とバケツ持ってくる…」

和「…私は手洗い場に行くわ…誰かさんのゲロがモロにかかったから……」

澪「…ごめん…」

和「……はぁ……いいわよ…もう……」


唯(私の精液って吐くほど不味いんだ…ショック…)

唯(ういの嘘つきぃ!!)

ぐぅ~…
唯(…そういえば私お昼ご飯食べてないや)

唯(お腹空いたなぁ…)

唯(…よしっ!)

唯(りっちゃん達のとこいこっ)


律「ムギ!待たせて悪い!いやぁ、購買混んでてさ」

紬「うふふ、いいのよ、さっお昼にしましょ?」

唯(ラッキー!今から食べるとこみたいだ!)

律「…それにしても唯がいないと寂しいよなぁ」

紬「そうねぇ…」

唯(ここにいますよー!)

律「…さって食うか!焼そばパン焼そばパンっと…」
パサッ

律「いっただきまーす!あーん……あれ?」

律「私の手から焼そばパンが消えた!?」

紬「りっちゃん!!あれ!!」

律「え?…ななななな!?」

律「空飛ぶ焼そばパン!?」

唯(ごめんねりっちゃん、今度お金返すから!)
パクッ

モグモグ

律「私の焼そばパンが…宙に消えてく…」

紬「不思議な事もあるものねぇ…」

紬(この感じ…また唯ちゃんの生き霊?…言ったほうがいいのかしら…)

唯(こっちも…もらうね!大丈夫ちゃんと今度返すから!)
ひょいっ

ぱくっ モグモグ

律「あぁっ!?今度はあんパンまで!!」

モグモグ

律「あんパンマーン!!!」

唯(ふぃー…ごちそーさまぁ)

律「あっ…あっ…」

紬「あらら…」

律「…本日二度目の…」

律「なんじゃこりゃぁぁぁ!!!」

律「私のパンは何処に消えたんだぁぁ!!!」

紬「ん~…私もう食べ終わっちゃったし…」
紬「ご飯無しでりっちゃん午後の授業大丈夫?」

律「…ムギ…お前実は結構ヒドくないか?」

紬「そう?」

唯(ん~…確かに…このままじゃりっちゃん午後保たないなぁ…)

唯(よぉーしそれなら…)

唯(フランクフルトだよりっちゃん!!)

律「おがっ!?」

紬「りっちゃん?」

律「んぼっ!?んんん!!」
ぐっぽ ぐっぽ

唯(はぁ…はぁ…りっちゃんのお口気持ちいいよぉ…)

紬「…えーっと?」

律「んごごっ!むぎ!ひゃふけへへくへ!!んぶっ!」
ぐっぽ ぐっぽ

唯(はぁ…はぁ…舌が絡みついて…気持ちいい…)

紬「…それはどういう意味のギャグなのかしら?」

律「ぎゃぐなへぇぇ!!んぼぉっ!!」
ぐっぷ ぐっぷ

唯(…はぁ…はぁ…いくよりっちゃん!食後のデザート!栄養満点の特製ヨーグルトいっちゃうよぉぉ!!)
ドプププ

律「んんんん!!」

唯(ちゃんと全部飲んでぇぇ!!!)
ドププ…

律「んうぅぅぅ!!」
ごきゅっ

律「うっ!?……ぷはぁ!!!」

紬「何かよくわからないけど…りっちゃん大丈夫?」


律「うっ…おぇぇぇっ!!何かよくわかんねぇけど飲んじまったぁぁぁ!!!!」

唯(偉い偉い、吐かないんだ)

紬「何を?」

律「わかんねぇよ!口に透明な何かが入ってきたんだよ!!」

律「それが口の中で暴れ回って気持ち悪いし苦しいし…おぇっ…」

紬「あら、噛みちぎってやればよかったじゃない」

律「…いやお前そんな怖いことさらりと言うなよ…」

紬「あらそう?」

唯(…ムギちゃんに同じ事は絶対できないね…)

律「仕舞にはその何かが私の口の中に何か出していきやがった…」

紬「それで?」

律「私はそれを飲んじまったんだよぉぉぉ!!!気持ちわりぃぃぃ!!!」

紬「そうだったの……ねぇりっちゃん」

律「なんだ!?」

紬「……口から変な臭いがしてるわ」

律「えっ?」
はぁ~

律「…ホントだ…」

律「……ぜってぇさっきのだぁぁぁ!!!」

律「一体何を飲んだんだ私はぁぁぁぁ!!!」

紬「まぁまぁ落ち着いて…」

紬「口を洗いましょ?私歯ブラシ携帯してるの」

律「…うぅ…ムギ…ゴメンな…」

紬「いいのよ」
紬(りっちゃんが私の歯ブラシを……むふふふ)

紬「さっ、行きましょ」

律「…あぁ」


唯(これで午後の授業もばっちりだね!りっちゃん!)



【放課後】

唯(あの後、りっちゃんは午後の授業でも居眠りしてるんだもん)

唯(またお仕置きに凸に出してあげちゃった)

唯(これできっともう居眠りなんてしないよね)

唯(そろそろ部室の方にいってみますかぁ)

ガチャッ バタンッ

唯(こんにちわー!!)

唯(まぁ、まだちょっと早いから誰もいないけど)

梓「……」

唯(ひょえっ!?あずにゃん!?)

梓「…なに今の…」

唯(来るの早すぎだよぉぉ!!)

梓「…ドアが勝手に開閉した…」

唯(あちゃー…やっちゃった)

梓「これが怪奇現象というやつなのかな…」

梓「…先輩達早く来て…」

唯(…怖がってる怖がってる)

唯(むふふー、何しちゃおうかなー)

唯(そうだなぁ…)

唯(……)ジー

梓(…視線を感じるけど……気のせい気のせい…)

唯(…あずにゃんの自慢のツインテール…)

唯(これを使うっきゃない!!)

グイーッ
梓「!?ちょなに!?いっいたっ!!」

唯(髪コキっていうのかな?とにかくその綺麗な触角使わせてもらうね!)
しこしこ

梓「!?髪が勝手に動いてる!!」

唯(…結構気持ちいいなこれ…)
しゅっしゅっしゅっ

梓「なにこれ!?気持ち悪いぃぃ!!」

唯(はぁ…はぁ…あずにゃん…あずにゃん…)
しゅっしゅっしゅっ


梓「たっ助けて!!誰か!!先輩!!唯先輩ぃぃ!!」

唯(はぁ…はぁ…私の名前がでるなんて嬉しいなぁ)
しゅっしゅっしゅっ

梓「うぇっ…うぇぇぇっ!!」ポロポロ

唯(…うっ、やばっ!泣いちゃった!!…でももう出ちゃうよぉぉ!!)
ドピュッピュッ

ビチャビチャッ
梓「うぇぇ……きゃっ!?…ぐすっ…なっ何?」

唯(うぅー…ごめんあずにゃん…)


ドロォ

梓「…ひくっ…なんか…髪に…」

べちゃっ
梓「…なに…これ…」

にちゃぁ…
梓「…うっ…うっ…」ジワァ点

唯(あああ!!泣いちゃダメだよあずにゃぁぁん!!)

ガチャッ

律「おーすっ!!!」

唯(あぁ~!!りっちゃんタイミング悪いよぉ!!)

梓「うっ…ひっく…律先輩…」

律「なっ…どうした梓!?何かあったのか!!」

紬「梓ちゃん?………どうしたの梓ちゃん!?」

澪「おい律、なに入り口で騒いで……どどどどどうかしたのか梓!?」

梓「うぇ…澪先輩…ムギ先輩……うぇぇぇ!!!」ボロボロ


唯(あああ!!これじゃ私が悪者みたいだよぉぉ!!)


律「なにぃ!?お化けにやられた!?」

梓「…はい…ぐすっ…」

澪「お化けって…小学生じゃあるまいし…」


紬「澪ちゃんちょっと黙ってて」

澪「」


律「それで…その…何をされたんだ?」

梓「…髪に何かかけられました…」

律「髪に?」

ドロォ…

澪「うわっ…きもっ…」

紬「澪ちゃん!!」

澪「ごごごめん」

律「いつもなら信じないだろうけど…」

紬「今日は思い当たる節があるわね」

梓「…それじゃぁ先輩達も?」

律「あぁ…凸にコレと同じものをぶっかけられた…二回も…」

律「それに…私のパンが空中に消えた」

澪「空中に消えるって…そんな馬鹿な」

紬「澪ちゃん」

澪「…はい」

律「更にだ、私の口の中で何かが暴れ回って、しかも何かを出していきやがった…」

梓「口の中!?」

紬「この臭い…たぶん同じものを出されたのね」

律「しかも私はそれを……」


梓「…まさか飲んじゃったんですか?」

律「…」


澪「うっわー…」


澪「そっ、そういえば!私のお弁当にもこれと似たような物がかけられてた!!」

律「なに!?」

澪「気持ち悪いから食べるの止めたんだけど…何とオカズが私の口めがけて飛んできたんだ!!」

梓「それで…食べちゃったんですか?」

澪「うん……ただ…そのあと…全部吐いた…」

律「…そっ…そうか、そりゃ良かったな…」

澪「…良いのかな?」

律「…少なくとも私みたいに腹に残ってるよりは…」

澪「…そうかも」

梓「ムギ先輩は?」

紬「私は…オッパイを揉まれたわ」

律「オッ、オッパイ?」

紬「えぇ」

澪「なななんて破廉恥なお化けなんだ!!」

紬「あら、結構気持ちよかったわよ」

梓「」

律「」

澪「」


紬「??」


梓「…これ…何なんでしょう」

ドロォ

律「さぁなぁ…」

紬「エクトプラズムよ」

澪「…は?」

紬「…エクトプラズム…簡単にいうと霊が固形化したものよ」

梓「じゃぁ…これはお化けそのもの!?」

紬「そうなるわ」

律(わっ…私はそんなものを飲んじまったのか…)

澪「ひぃぃぃぃ!!」

梓「あっ…ちょっ…澪先輩そんなに逃げなくても」

澪「寄るなぁ!!あっち行けぇ!!」

梓「」


紬「大丈夫よ、エクトプラズム化した霊に害は無いわ」

澪「ほっ、本当か!?そのドロドロしたのが襲いかかってくるんじゃないのか!?」

律「澪…おまえビビりすぎだって」

澪「ビビってなんかない!!…ただ…その…怖いだけだ!!」

律(同じじゃねーか…)

梓「…食べても大丈夫な物なんですか?」

紬「それは…ちょっとわからないわ…」

律「おぃおぃ…わからないって…」

紬「まぁ大丈夫よ、多分」

律「…多分って何だよ、多分って」

澪「…律……」

律「おいそこ!ご愁傷様みたいな顔すんな!」

梓「…それで…どうしますか?」

澪「どうするもこうするも…今はぶk」

律「決まってんだろ?悪霊退治だよ悪霊退治!」

澪「いやだから…れんs」

紬「ゴーストバスターズね!!」

梓「……止めても無駄ですよね、頑張ってきてください」

紬「あら?梓ちゃんこないの?」

梓「はい、ギターを置きっぱなしにはできないし…持ち歩くわけにもいきませんから」
梓「先輩たちも大変でしょうから荷物置いてってください、私見てます」


律「なるほど荷物番か!!」

澪「」


律「それじゃちょっくら校内見てくるわ」

紬「お留守番よろしくね」

梓「はい」

澪「おいまて!私は行くとは言ってないぞ!!」

律「何だよお前この後に及んで往生際が悪いな」

紬「怖いの?」

澪「…怖くは…ないけど…」

律「はいじゃあ決定」
ガシッ

ずるずる…
澪「おぃ引っ張るな!!やめっ!!…いやだ!!お化け怖いよぉぉぉ!!!」

紬「それじゃあね」

バタンッ

梓「……はぁ…」

唯(何か面白そうなことになってるなぁ……私も悪霊退治したいぃ!)

唯(…付いて行っちゃうのもいいけど…)チラッ

梓「……」

唯(…ごくっ)

梓「……」

唯(これは…もしや…チャンスという奴では…)

梓「……」

唯(…りっちゃん達もしばらく帰ってこないだろうし…)

梓「……」

唯(…ぐふっ…ぐふふふっ)

梓「…唯先輩」ボソッ

唯(ひっ!?)


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最終更新:2010年02月22日 04:13