律「……」
澪「スゥ……スゥ……」
律「澪…なんであんなことしたんだ…?」
澪「スゥ……スゥ……」
律「今までの関係が全部壊れてしまうかもしれないのに…」
澪「スゥ……」
律「なぁ澪…お前はどうしてこんなことを…」
律「…ん?」
律「あっ、こいつ…!」
律「こいつ…酒くせぇ!」
澪「スゥ……」
律「おいおい…ってことは今までのはまさか…!」
澪「スゥ……スゥ……」
律「酔った勢いでやったってのか!?」
澪「スゥ……」
律「澪…」
澪「スゥ……」
律「お前どんだけ酒癖悪いんだよっ!」ペチン
澪「ん……ムニャ…」
律「はっ!(やべっ、起こしちまった!)」
澪「ん……あれ……律…?」
律「お、おう(まさかまた襲いかかってこないよな…?)」バッ
澪「……あれ…私何して……」ヌル…
澪「!?(えっ…!?ヌルって……濡れてる…!?)」
律「ん…?(なんだ…?)」
澪「(なんで!?っていうか私なんでこんなとこで寝てるの!?)」
律「……澪?(なんだなんだ?今度はなんだ?)」
澪「(何!?なんなのこれ!?)」
律「……澪さーん?(何だ、様子がおかしいぞ…?)」
澪「え、えぇ!?(律が!!律のスカートとパンツが!!濡れ…濡れて…!!)」
律「おい、澪…(なんだよ!何なんだよ!)」
澪「ひ…!ひぃい!!(べ、ベースも濡れてっ…スティックも!!)」キョロキョロ
律「おい、大丈夫か…」
澪「あっ…ああ…!!」
律「澪…?」
澪「なんで律のパンツ濡れてるのぉおお!?」ババーン!!
律「なっ……なに…?」
澪「なによ…何なの…!?何なのよぉお!?」
律「何って…これはお前が…(おいおい、なんだこりゃ!)」
澪「私!?私なの!?なんで私も濡れてるの!?」ギャーギャー!
律「なっ…!(何だ…澪…記憶が飛んでる…!?)」
澪「やだ…!ヤダ…!」ガタガタ
律「落ち着け、澪、お前は…」
ガチャ
律「!!」
澪「!?」
唯「おいーっす!」
律「…」
澪「ひ…!」
唯「って律っちゃん、澪ちゃん!!二人で何して…!」
律「……唯、ちょっとこい」チョイチョイ
唯「ん、なあに?」トトト
律「ちょっぷ」ビシッ
唯「あうっ」ドサッ
澪「へ…」ガタガタ
律「……それと」スタスタ
澪「…」ガタガタ
律「……いるんだろ?」ピタ
ロッカー「……!」
律「紬」ガチャ
紬「お……おいーっす…♪」
律「ていっ」ビシッ
紬「ああんっ」ドサッ
澪「む、紬…?」ガタガタ
律「なるほどな…」
澪「なんで紬がロッカーから……?」
律「澪に酒を飲ませたのは…」
澪「え??」
律「紬だったか…」
澪「え?え??」
律「外国産のジュースです、どうぞ♪」
澪「??」
律「わあ、すごい!ゴクゴク……あれ……なんだか…頭が…ボーっとして…」
澪「???」
律「お、今日も澪ひとりか。おいーっす」
澪「???」
律「律か…よーし、少し襲ってやるか…ふっふっふ」
律「ってなんでやねん!」スパァン!
澪「いたぁっ!?」
律「酔った勢いで親友を襲うとは何事か!!」
澪「へ!?へ!?」
律「澪、今のお前は何を言っても信じないだろうが」
律「実際に見ればわかるだろう」ウム
澪「律…?お前さっきから何言って…」
律「……」ゴソゴソ
澪「おい、律…」
律「あ、やっぱりあった。紬、カメラ借りるぞ」
澪「あ、おい、無断で…」
律「んー…ここじゃあれだしな…よし、家で見るか」
澪「は?」
律「ほら、行くぞ、澪」グイ
澪「あ、おい、律っ」
‐律の部屋‐
\ベーシストだからベースの使い方くらい知ってるよ/
\律ってそんな声も出せるんだ/
\律、今の顔すごく可愛かった/
\声も表情もすごく色っぽいぞ♪/
\ドリームタイムにレッツゴー!/
律「……」
澪「……」
\ひあっ!/
\あっ…あんっ!/
\澪…これ以上はっ…ダメっ…!あっ!/
\んああっ!!/
\なっ…そんなの見せんなっ!/
\んむ…むっ!/
律「……」カァァ
澪「……」
\…気持ちよかった?/
\…気持ちいいわけっ……ないだろっ…!無理やり…こんなこと…されてっ…!/
\律のは私が/
\やっ…!/
\奪って/
\やめてぇええ!!/
\あげる/
………
……
…
律「…とまぁ、これがあの場の真相なわけだ」
澪「……」
律「お前は酒で酔って、(なぜか)私を襲った」
澪「……」
律「結果、(ひじょーに危ないところで)お前は気を失って、酔ってた間の記憶も飛んだ」
澪「……」
律「つまりお前が私に言った『なんで律のパンツ濡れてるのぉおお!?』の答えは…」
澪「……私が…やった…」
律「うむっ」
澪「……キュウ」ボンッ
律「あっ、おい澪!」
澪「キュウ」
律「ありゃりゃ…」
律「まあこうなるかなぁとは思ったけどさ…」
律「さて、どうしたもんかね」
律「…全ての証拠を隠滅してなかったことにする…とか」
律「いや、澪が覚えてたらそれまでだし…」
律「澪が起きたら、夢でも見てたんじゃないか?と言ってごまかしてみる…とか」
律「相手が澪ならこれで騙せそうな気もするけど…」
律「うーん…」
律「そもそも澪が覚えてても問題ない…か?」
律「私が許せばそれで終わりのような…」
律「……だめだ、私が許しても澪は腹切って死ぬ」
律「そもそも今ビデオを見てる間に死んでもおかしくなかった」
律「んー…」
律「むぅー…」チラ
澪「キュウ」
律「…」
律「澪…私が忘れさせてあげる…」
律「なんつってなっ」
澪「キュウ」
律「……はぁ…」
律「……ん?」
律「忘れさせる…?」
律「私がこのことを忘れれば澪は死なない…」
律「私が忘れれば…」
律「……でも、どうやって…」
律「………お酒」
律「いや、ダメだ」
律「未成年の飲酒は禁止されていますわ」
律「……」
律「澪は私を大変な目にあわせたことに責任を感じてるんだよな…?」
律「自分が律にひどいことをしたから…って……」
律「でも実はそれがひどいことじゃなかったら……?」
律「『澪、気持ちよかったぜ、またやってくれよなっ☆』」キュピーン
律「落ち着け私」コツン
律「……」
律「………」
律「あー、くそっ!なんにも思いつかねー!」
律「つーか澪にビデオ見せなきゃよかった!」
律「被害者気取りで何やってんだ私!」
律「だいたいこれは澪だって被害者…」
律「………ダメだ律、それはない。それだけは」
律「私が澪を……なんて」
律「あるわけない…」チラ
澪「キュウ」
律「……」
律「でも私が澪に…なんだ、その、同じことすれば…」
律「澪も私も恥ずかしさおあいこってことで…」
律「二人の平等な秘密に……」
澪「キュウ」
律「………」
律「……」
律「………よしっ」
律「澪、起きろ、朝だぞ」ペシペシ
澪「ん……」
律「よっ」
澪「律……あれ、私いつの間に寝て…」
律「ホントだよー。部屋に入るなり、『疲れたー』とか言って私のベッド占領しやがって」
澪「あれ……そうだっけ?」
律「お、何だとぼけるつもりか?ベッドの怨みは怖いぜぇ?」
澪「あ、いや、そういうつもりじゃ…」
律「そのかわり、澪の分のクッキーは私が全部食べといたから(よし、いい感じだ…!)」
澪「うーん…?」
律「……ま、覚えてなくても仕方ないか」
澪「え…?(…律……あっ!!)」
律「ほら、お前今日の部活で地面の汗で足滑らせて転んでドラムに頭打っただろ?(マズい、澪のやつ思い出してるな…!)」
澪「え?ああ…そうだっけ…?(確か私、律にえええ、えっちなことして…それでビデオ…そう!ビデオ見てて…!)」
律「やっぱ忘れたのか…まあいいや。で、保健室行ったら大丈夫だって言われたけど、まだお前フラフラしてたから部活解散してうちまで一緒に帰って(ごまかせっ…!一気にっ…!)」
澪「あ、え…っと?(それで……ビデオ見てて…あれ…?なんで私寝てたの…!?)」
律「それで、部屋に入ったら真っ先にベッドに飛び乗って寝たんだ。思い出したか?(刷り込みっ!刷り込みだっ!)」
澪「あ…うん……そうだったかも…」
律「ま、謝ってもクッキーは返さないけどなー☆ふふふっ(よし……よし……いいぞ…!)」
澪「……」
律「なんだよ、そんな顔してもクッキーは戻りませんぞ(……完全に刷り込めたか…?)」
澪「……」
律「…そんなにクッキー食べたかった…?」
澪「……私…舌噛んで死ぬ……」アーン
律「!?」
澪「全部…覚えてるよ……律……ごめんね………ありがとう」アー
律「っ!」バッ
澪「あー……んむっ!?」ドサッ
律「ん…(あ、あぶねー…!)」ドクンドクン
澪「……!」ドキドキ
律「ん…(あっ…キス…)」
澪「……!」ドキドキ
律「ん…(け…計画変更…だな…)」
澪「…!」ドキドキ
律「……ぷはっ」
澪「あっ…」ドキドキ
律「お前が舌を噛んで死ぬってんなら、私は舌を噛ませない(何言ってんだ)」
澪「律…」ドキドキ
律「澪っ…!(ええい、ままよっ!)」チュッ
澪「んっ…!」
最終更新:2009年10月22日 02:33