ピッ
『9月18日!今日の占いカウントダーウン!』
唯「あ…あ…」
憂「お姉ちゃん?」
唯「ねぇ憂…」
唯「私昨日…文化祭のライブ失敗したって言ったよね…?」
憂「え?」
唯「私昨日何時に帰った!?」
憂「き、昨日は文化祭の準備って言っていつもより遅く…」
唯「‥‥」
唯「あ゙ーあ゙ー…全然声治ってない…」
憂「大丈夫お姉ちゃん?体調悪いなら‥」
唯「いや…もう行くね私」
憂「無理しないでねお姉ちゃん」
学校
1-3
唯「はぁ…はぁ…」
女生徒2「おはよう唯」
女生徒1「早いね~」
唯「ね、ねぇゆっこちゃん…」
女生徒2「んー?」
唯「い、いや何でもない…」
女生徒4「唯ちゃん声ガラガラだね~」
女生徒2「大丈夫なの?今日のライブ」
唯「……」
ピッピッピップルルルルルガチャ
律『もしもし唯?早いなーどうした?』
唯「ね、ねぇりっちゃん…昨日何してた?」
律『は?いや帰った後はちょっと練習しただけだけど』
唯「澪ちゃんは…」
律『唯まだ声なおんないなぁやっぱりこのまま澪にやっともらわないとだな』
唯「うん…」
律『お、んじゃ私も当番あるしそろそろ出るよ。また学校でな』
唯「わかった…」
プツ
唯「……」
女生徒2「唯ーこっち手伝って」
女生徒1「ねぇ唯ちゃんこれ着てみてよ~」
唯「う、うん…」
女生徒3「そろそろ店あけるよー」
女生徒2「ありがとうございました~」
澪「唯ー!」
唯「あ…ね、ねぇ澪ちゃん」
澪「今日本番だろ?目一杯練習しておこうよ」
唯「ごめん…朝一はクラスの当番に…」
隣の女生徒「ちょっとぉ!ホットプレートは3台までよ!」
澪「なんか大変そうだな…」
唯「……」
和「唯、今日本番でしょ?」
唯「和ちゃん…」
和「もういっていいわよ」
女生徒1「唯!いっといでよ!」
女生徒4「頑張って」
唯「みんなありがとう…」トボトボ
和「なんか元気ないわね」
廊下
唯「はぁ…どうなってんのかなぁ‥」
唯「あ、そうだ…」
唯「ねぇりっちゃん…」
律「おー唯ぃ!」
唯「ねぇ…私一昨日から…」
律「あはっごっつぁんです!って言ってみて!」
唯「…ごっつぁんです」
音楽室前
唯「どうしよう…とりあえずライブ成功させようかな‥」
ガラガラ
澪「…!」
澪「ゆ、唯…」
唯「あ…」
澪「お、おそいぞっ」
唯「ごめんね、頑張ろうね今日こそ」
澪「え?う、うん」
律「2人共待たせたなぁ!」
紬「ごめんなさい遅くなって」
唯(そうだよ‥ライブ成功させよう!)
唯(これはチャンスなんだ)
唯「よーっし!円陣くも~!」
澪「えぇ!?」
律「お、いいな!」
紬「ほら澪ちゃんもっ」
澪「う、うん…」
律唯澪紬「けいおんー!ふぁいっ!おー!」
ガラガラ
さわ子「おっ気合い入ってるわねー!衣装作ってきたわよー!」
澪「りつぅ…やっぱりこんな格好で出なきゃいけない?」
律「プクククよく似合ってますわよ澪ちゅわん」
唯「うん、すっごくかわいいよ!」
澪「もおーっ!」
『続きまして軽音楽部によるバンド演奏です』
和(頑張って唯…)
「なにあれー?」「かわいいー」「何組の子?」
さわ子「私GJ!」
澪(……)ガクガクガク
澪(だめだっ…)
唯「澪ちゃん!」
澪「!?」
唯「みんな知ってるから!」
唯「澪ちゃんが頑張って練習してたの」
唯「知ってるから!」
律「そうだぞ澪」
紬「澪ちゃん」
澪「……!」
ジャジャンジャーン!
唯(よかった…)
澪「みんな…ありがとぉー!」
律(これで澪も恥ずかしがりを克服出来そうだな…)
澪「フフッ……」ズルッ
ビーンドシンっ
律「澪!?」
紬「澪ちゃん!?」
唯「あ、忘れてた…」
澪「あたたたた…」
「しましま~」パシャッ
澪「い…い…いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
音楽室
律「あっはははははは」
紬「澪ちゃん元気だして」
澪「ぱんつ…ぱんつ…」
唯「澪ちゃん大丈夫だよー」
律「じゃあみんなお疲れ!」
律「クラスの方の後片付けとかもあるし今日はここで解散な」
紬「うんまた明日ね」
唯「……」
澪「ぱ、ぱんつ…」
唯「ね、ねぇみんな…」
律「ん?」
唯「今日のライブ…みんな絶対忘れないよね?」
紬「もちろんよ!一生の思い出よ」
律「あったりまえだろーなぁ澪!」
澪「忘れたい…」
唯「また…明日ね…絶対明日会おうね!」
律「お、おう…」
唯「じゃあね…」
紬「どうしたのかしら唯ちゃん…なんか遠くにいっちゃうみたい…」
……
唯「ただいま~」
憂「お姉ちゃんお帰り~文化祭どうだった?」
唯「うん成功だったよ~」
憂「よかったねお姉ちゃん!私も見に行きたかったなぁ」
唯「ねぇ憂…」
憂「なーに?」
唯「朝まで一緒にいてくれない?」
憂「え?」
唯「一緒に…朝まで私の隣にいて…」
憂「い、いいけど…どうしたのお姉ちゃん?」
唯「1人になるの怖い…」
憂「お姉ちゃん…」
憂「うん!朝までずっと隣にいるよ」
唯「ありがとう憂…」
唯の部屋
コチコチコチコチコチ
憂「お姉ちゃん寝ないの?」
唯「うん…寝るの怖い…」
憂「…ねぇ何かあったの?悩み事?」
唯「……実はね…」
コチコチコチコチコチ
憂「……」
唯「信じて…くれないよね‥」
憂「え?いや…」
唯「信じてくれなくてもいいの…」ギュッ
憂「お姉ちゃん…」
唯「朝まで…こうさせて…」
憂「信じるよ私」
憂「私今の話絶対明日も覚えてるからお姉ちゃん」
憂「だから安心して」
唯「憂ぃ‥」
コチコチコチコチコチ
唯「……」
憂「……」
唯「ねぇ憂…起きてる?」
憂「うん、起きてるよお姉ちゃん」
唯「忘れちゃやだよ…」
憂「絶対忘れないよ」
コチコチコチコチコチ
唯(もうすぐ日付が変わる…)
コチコチコチコチコチ
コチコチコチコチコチ
唯「憂…」
憂「なーにお姉ちゃん?」
唯「私の話覚えてるよね…?」
憂「うん、大丈夫だよお姉ちゃん」
唯「ありがとう…ありがとう憂…」
憂「お姉ちゃん…」
唯「うん?」
憂「明日も文化祭頑張ってね…」
唯「え…?」
コチコチコチコチコチ…カチッ
チュンチュン…
唯「……うぅん」
唯「あ‥さ…?」
唯「…!」
唯「う、うぃ!?どこ!?」
ドタドタドタ
唯「憂!」
憂「お姉ちゃんおはよう」
唯「ね、ねぇ…昨日の私の話…」
憂「うん、覚えてるよ」
唯「そうだっ…テ、テレビテレビ…」
大塚さん「9月18日金曜日朝の…」
唯「………」
憂「ねぇ、お姉ちゃん」
唯「ひっ!う、うい…」
唯「ねぇ…何で!?何でなの!?」
憂「お姉ちゃん、気付いちゃったんだね」
唯「え…?」
憂「気付かない方が幸せだったよね」
唯「どういう意味…?」
憂「私達は…ううんきっと世界中の人達がみんな毎日同じ事を繰り返してるんだよ」
憂「みんな気付かないだけで」
憂「毎日毎日」
唯「そ…そんな…」
唯「うそ…だよ‥」
憂「でも私はかまわないよ、毎日お姉ちゃんといられるもん…永遠にお姉ちゃんと…」
唯「…わ…私はいやだよ!!!毎日が…今日の繰り返しなんて!!」
唯「はぁ…はぁ…」
憂「お姉ちゃん…」
唯「ねぇ憂…何とか…何か方法はないの!?」
憂「お姉ちゃん…私がこれに気付いてから今日を迎えるのが何回目か知ってる?」
唯「え…?」
憂「15000くらいまでは数えれたんだけど…もう…わかんないよ」
唯「い、いちまんごせ…?」
唯「……ほ、本気で言ってるの…?」
憂「……」
唯「憂は…平気なの…?」
憂「平気だよ…でもお姉ちゃんが…これから耐えられるのか心配で…」
唯「……」
唯「じょ、冗談じゃないよ…こんなの…」
それから私は為す術もなく何度も9月18日を繰り返した
私には…10回を数えるのがやっとだった…
~回想終わり~
※>>1(初め)に戻る
で、今こんな感じ…
唯「運び終わったぁ」
律「ごくろうさん!」
紬「お茶入ったわよ」
唯「ねぇりっちゃん」
律「ん?」
唯「りっちゃんはさ…毎日文化祭やってるような気分になるときない?」
律「はぁ?」
紬「毎日文化祭なんて楽しそうね」
唯「私ね…毎日今日を繰り返してるの」
この話も何回したのかな‥
律「あっはははははは」
紬「それって無限ループっていうのかしら?」
澪「機材運ぶのおわったぁ?」
唯「……」
唯「今日の晩御飯はなにかなぁ…」
もう私が心を開けるのは憂だけになっていた
憂「お姉ちゃんお帰り」
唯「うぃぃあいたかったよ~」ギュウウウ
憂「私もだよお姉ちゃん」
憂との会話だけが…時の流れを感じさせてくれた…
唯「ねぇ憂~、来年は桜高に来て軽音部に入ってね」
憂「うん!一緒に文化祭でライブしようね」
唯「楽しみだな~」
憂「ねぇお姉ちゃん」
唯「うん?」
憂「明日はどこか遊びに行かない?」
唯「うんいいよ!」
私達はそれから2人であちこち出かけた
憂「今日はどこまでいこっか?」
唯「この道ずっーと行ったらどこに着くかな~?」
憂「いってみよお姉ちゃん!」
最終更新:2010年02月23日 02:20