唯「いれかわり！」 1 - 紬が百合ノートをまとめているようです

ろうか！

唯「ふぇぇ～掃除してたら遅刻だぁ！」

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

唯「この階段を上れば！お菓子が待っている！うおおー！」

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

おんがくしつ！

澪「唯のやつ遅いな…」

律「どっかで道草でも食ってんじゃないか～？」

紬「おいしいケーキが待ってるのに…」

澪「私ちょっと見てくるよ」

律「澪ちゅわんははやくケーキが食べたくて仕方ないんでちゅね～♪」

澪「ち！違う！唯が心配なんだ！」

～ろうか！～

～澪SIDE～

澪「唯いないな…たく…何してるんだ」

ﾃｸﾃｸ

～唯SIDE～

唯「急げ急げ～！」

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

～まがりがど！～

ｺﾞﾂｰｰﾝ！

唯「きゃっ！？」

澪「ひゃあっ！？」

澪「だ…だれ！？」ﾖﾛﾖﾛ

唯「い…たたたた…」ﾖﾛﾖﾛ

澪「！！！」

唯「！！！」

澪唯「ど…どうして私がもう一人いるの！？」

澪「へ？」

唯「あれ？」

唯「なんだこれ？なにがどうなってるんだ！？」

澪「えぇっ？なになに…」ｵﾛｵﾛ

唯「ま、まさかっ！！！」

澪「わ、私が私にしゃべってる！？」

唯「あ、あなたの名前は？」

澪「ほぇ！？わ、わたしは平沢唯だよ。あ、あなたは？」

唯「わ、私は秋山澪だけど…（唯が私になってる…どうして！？）」

澪「えぇ！！でも澪ちゃん私になってるよ！どうなってるの！？」

唯澪「………」

澪唯「もしかして！？」

澪「私達！」

唯「身体が…入れ代わったのか？」

澪「う～ん………まぁいっか♪」

唯「良くなーい！」

唯「うぅぅぅ…どうしよう…」

澪「う～ん…まぁとりあえず部室にいこうよ？皆に相談して…」

唯「相談したって信じないよきっと…（漫画のなかでしかありえない話だしな）」

澪「うぅ～ん…とにかく部室いこ？ね？」

唯「うぅ…わかったよ…」
ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

唯「いいか唯？とりあえず私達はなにもなかったように振る舞おう…皆に心配かけたくないし」

澪「うん！わかった！」

ｶﾞﾁｬﾘ

唯「お、おいーっす！」

律「おっ！唯も来たなー！おつかれ澪！」

澪「う、うん…（な、なにがおつかれ？）」

紬「皆そろったしお茶にしましょっか♪」

澪「うわ～い！待ってました！」

律「ん？澪がそんなにうれしそうにするなんて珍しいな～♪」

澪「あ、あははは…（つ…つい…）」

唯「（唯～！気をつけろよ～！）」

～ちーたいむ！～

ｶﾁｬｶﾁｬ

律「今日もうめ～！」

唯「律！はしたないぞ！」
律「なんだと澪！って…………唯？どうした急に？」

唯「あ…（やばい…私もいつもの癖が…）」

唯「あはははは…澪ちゃんの真似～！」

律「なんだよ～びっくりするじゃんか～！」

律「ふ～食った食った！」
唯「さて、練習しよっか！」

律「唯が練習なんて珍しいな～」

唯「そ、そうかな…ははは」

紬「じゃあ準備しましょっか♪」

澪「そうだね～」

ｶﾞﾀｶﾞﾀ

唯「んしょ…っと」

律「ん？唯？」

唯「え？なに？」

律「なんで唯がベース持ってんの？それに澪もなんでギターなんだ？」

唯澪「（し…しまった！）」

唯「あはははは～間違えちゃった～」

澪「（うぅぅぅ… ベースなんて弾いたこと無いよぉ…）」

唯「（右利き用なんて弾けない…）」

律「よーし！準備良いなー？ふわふわ時間からいくぞー！」

～えんそうしょうりゃく！～

律「…」

紬「…」

唯「…」

澪「…」

律「おい？」

唯「ひっ…？」

澪「はいっ…？」

律「なにがあった？」

唯「うぅ…」

澪「あぅ…」

澪「…（うぅ…みおちゃん……）」ﾁﾗｯ

唯「べ、べつになにも無いよ～それより今日はもう帰ろ～？お腹減っちゃった～」

律「………まぁ…今日は二人とも調子わるそうだし良いかー！帰るか！」

澪「そうしよっか～」

紬「明日頑張ろうね♪」

唯「うん！（はぁ…）」

～わかれみち！～

唯「じゃあ私と律はこっちだから！」

律「はぁ？唯はそっちだろ？私と一緒なのは澪だろ～」

澪「そ…そうだよ～ゆ、唯～」

唯「あ…あははは間違えちゃった～♪」

律「唯の天然は筋金入りだな～」

～律澪SIDE～

律「どーしたんだよ今日は？澪らしくなかったぞー！」

澪「ほぇ？ホントになんでも無いよ～」

律「そう？ほんとに大丈夫？」

澪「うん！大丈夫だよ！」

律「そっか…なら良いんだけどさ…あのさ…私ん家よってかないか？あの…その…話したいことがあって…」

澪「へ？話したいこと？べつに良いよ～」

律「じゃ…じゃあいこうぜ！」

～唯紬SIDE～

紬「唯ちゃん今日はどうしたの？大丈夫？」

唯「え？べつになんでもないよ」

紬「ホント？心配だわ…」
唯「大丈夫だよ♪心配しないで♪」

紬「ならよかった♪…………あのね唯ちゃん？今日私の家に来ない？話したいことがあるの…」

唯「へ？（ﾑｷﾞの家って一体どんなとこなんだろう…興味あるな）」

唯「べ、別に良いよ～」

紬「よかった～♪じゃあ斎藤に迎えを頼むから♪」

～りついえ！～

律「ちょっと待っててな♪今お茶入れるから！」

澪「お構いなく～」

澪「ふぇ～りっちゃんの部屋写真がいっぱいだ～」

澪「りっちゃんはどの写真でもすぐにわかるな～カチューシャしてるから。横に写ってるの…澪ちゃんだね」

澪「よく見るとどの写真でも二人とも隣同士だ～。ふたりとも仲良いな～」

ｶﾞﾁｬﾘ

律「おまたせー！ん～写真見てたのか～？懐かしいだろ～」

澪「あっ…うん！」ｱｾｱｾ

律「な～に慌ててんだよ～♪」

～だんしょう～

ﾍﾟﾁｬｸﾁｬ

澪「あはは～面白～い（あれ？私なにしにここに来たんだっけ…そうだ！りっちゃんから話し聞かなきゃいけないんだ！）」

律「でさでさ～…」

澪「りっち…じゃなくて律？話したいことがあったんじゃないの？」

律「えっ…あぁ…うん。そうだな…遅くなっちゃうし話すか…」

律「あのさ…」

澪「うんうん！」

律「私さ…もう気づいてるかもしれないけど澪のこと…好きなんだよね…（うわああ…言っちゃった！）」

澪「ええっ！？りっちゃんって澪ちゃんのこと好きなの！？」

律「そ、そうだけど…なんだよその人事みたいな言い方？私はお前が好き…なんだよ…澪が好きなんだよぉ…」

澪「えぇぇ…」

澪「（どうしよう…私姿形は澪ちゃんだけど…中身は平沢唯だよぉ、勝手に返事なんて出来ないし…）」
ｱｾｱｾ

律「ゴメン…急だよな…それに女の子同士だし…ありえないよな…」

澪「ええ！？いやそんなこと無い！そんなこと無いけどあの…その…少し考えさせて…」

律「そうだよな…わかった…」

澪「とりあえず今日は帰るね（一刻もはやく澪ちゃんに伝えなきゃ！）」

澪「澪ちゃんに電話しなきゃ！」

ﾋﾟﾎﾟﾊﾟ

澪「ロックかかってるー！澪ちゃんの携帯の暗証番号わかんないし…直接会いにいくしかない！」

澪「澪ちゃんの家にいこう！」

…………

時間は遡り

～唯紬SIDE～

紬「斎藤、門の前で止めてちょうだい」

斎藤「かしこまりました」
唯「…（わたしと…住む世界が違う…）」ｿﾜｿﾜ

紬「うふふ♪唯ちゃん？緊張しないでいいわよ？」

唯「え？う…うん…」

どーーーーーーん！

唯「これが…家…？」

紬「ええ♪」

唯「お城じゃなくて…？家…？」

紬「ええ♪」

唯「ここに私入るの…？」
紬「ええ♪」

唯「あはははは…はは…」

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