憂「案の定お化け屋敷に入っていきましたね。紬さんはお姉ちゃんを怖がらせて
きゃー!って腕にしがみつかせる作戦なんでしょうか」
澪「う、憂ちゃん。私たちも入るの?」ガタガタ
憂「もちろんですよ」
澪「出口で待ってればいいんじゃないかなあ・・・」
憂「すべての行動を観察しなければ尾行の意味がありません。行きますよ」
澪「・・・嫌だ」
律「おいおい・・・澪がいるのにお化け屋敷に入るつもりか?
いや、なんか揉めてるな。やっぱり澪は拒否してるみたいだ」
律「憂ちゃんそんなにお化け屋敷に入りたいのか?」
澪「もう帰る。チケット代は払うから」
憂「ま、まってください!わかりました。尾行するのは私だけにするから
澪さんは出口で待っててください」
澪「・・・それなら、まあいいよ」
憂「ありがとうございます。行ってきます」
澪「うん・・・」ポツン
律「憂ちゃんだけ入っていって澪が一人取り残された・・・
どんだけお化け屋敷好きなんだよ憂ちゃん」
澪「・・・」ポツン
律「寂しそうだな・・・」
澪「はあ、私何でこんなことしてるんだろ・・・せっかく律が来てくれたんだから
律と遊んでれば良かった」
律「嬉しいこと言ってくれるね~」
澪「!!!!!」
律「よ!」
澪「り、りりりりり律!今の聞いてたのか・・・?//」
律「うん」
澪「っていうかなんでこんな所にいるんだよ!」
律「そうだなーまずはお前が憂ちゃんと二人で遊園地で遊んでる理由を教えてよ。
それと私にわざわざ隠した理由も」
律「唯とムギがねえ・・・で、お前は憂ちゃんと尾行してたと」
澪「うん・・・」
律「なんだ・・・よかった」
澪「良かったって何が?」
律「てっきり澪と憂ちゃんがその・・・付き合ってるんじゃないかって」
澪「な!そんなわけないだろ!」
律「だよなー。私の考えすぎだったよ」
澪「あれ?」
律「ん?」
澪「私と憂ちゃんが付き合ってないってのは律にとって良いことなのか?」
律「う・・・うるさい//」カアア
澪「?どうしたんだよ急に・・・」
律「それはともかくさ、せっかく遊園地にいるんだから、どっか行こうよ!」
澪「でも憂ちゃんが・・・」
律「よく出来た子だから大丈夫だよ。行こ行こ!」タタッ
澪「あ、ちょっと律う!」
唯「怖かったあ・・・」
紬「すごく面白かったわ」
唯「ムギちゃん強いね~」
紬「次はどこに行くの?」
唯「じゃあ>>114」
憂「結局暗くてよく観察できなかったよ・・・」
憂「澪さん、お待たせしました・・・っていない?」
憂「トイレでも行ったのかな・・・
澪さんには悪いけど待ってる時間はないんだよね」
※安価「売店で食事 」
唯「ムギちゃんお昼食べた?」
紬「(本当は食べたけど・・・流れ的にここは)
まだ食べてないわ」
唯「良かったあ。私もまだだから売店で食事しようよ!」
紬「売店で・・・食事?」
唯「うん。ここは売店とレストランが同じ所にあるから。
待ってる間に売店でお土産見たり出来るんだよ~」
紬「面白そうね」
唯「行こう!私もうお腹ペコペコだよ~」
憂「追尾行動を再開する」
ザワザワ
紬「けっこう混んでるのね」
唯「お昼だし、この遊園地で食事できるところは少ないから
人がすごく集まるんだよ」
紬「あそこの席が開いてるわ」
唯「うん。その前に食券買わなきゃ」
紬「食券・・・って何?」
唯「食券知らないの?」
紬「ごめんなさい・・・」
唯「こうやってお金を入れて食べたいやつのボタンを押すんだよ」
紬「自動販売機みたいね」
唯「そんな感じだね」
憂「レストランに入ったか・・・広くはないから中に入って監視するのは困難・・・
仕方ないから外から覗こう。ん・・・あれは!」
律「やっぱ混んでるなーお腹減ったのに」
澪「しょうがないよ(憂ちゃんに悪いことしたな)」
憂「澪さん・・・と律さん!?なぜ2人がこのタイミングで・・・」
紬「あれ?あの2人」
唯「どうしたの?」
紬「りっちゃんと澪ちゃん、あそこ」
唯「あ、ホントだ!隣の席開いてるから呼ぼうよ!おーい」
紬「ダメ!」ガシッ
唯「もがもが・・・ぷはっ!な、なんで?」
紬「あの2人はきっとデートしてるのよ。邪魔しちゃダメよ」ハアハア
唯「ムギちゃん目が怖いよ・・・」
紬「りっちゃんと澪ちゃんの関係がここまで進んでるなんて・・・」
唯「じゃあ私たちもデートってことなのかなあ?」
紬「え・・・?」
唯「2人で遊園地に来たらデートなんでしょ?」
紬「そ、そうね・・・//私たちもデートかな」
唯「でも、ここ狭いから座ってたらすぐ見つかると思うよ」
紬「!急いで脱出しましょう」
唯「え、まだ食べ終わってないよう」
紬「今度三ツ星レストランでなんでも奢るから!」
唯「あ、奢ってくれるならそれよりいつものアイス屋さんがいいな~」
憂「・・・!なんてこと!食事の途中なのに紬さんがお姉ちゃんの手を引っ張って
出て行った!」
憂「まさか紬さん、可愛いお姉ちゃんを観て我慢できなくなってお姉ちゃんに何かするつもりじゃ・・・
律さんたちも気になるけどそんなことはどうでもいい!早く追いかけなきゃ!」
澪「何か聞き覚えのある声を聞いたような」
律「そう?」キョロキョロ
律「店内には見当たらないけど」
澪「まあいっか。律は何食べるの?」
律「そうだなあ・・・」
唯「はあはあ、む、ムギちゃん手が痛いよ」
紬「あ、ごめんなさい」パッ
唯「とりあえず次どこ行こうかー」
紬「そういえば、もう暗くなってきちゃった」
唯「そうだねー。順番待ち考えたら次が最後になっちゃうかも・・・
ムギちゃんともっと遊びたかったなあ」シュン
紬「唯ちゃん・・・」キュン
唯「どこいく?」
紬「だったら・・・>>130」
※安価「観覧車」
紬「観覧車・・・乗りたいな」
唯「観覧車かあ・・・いいね!夜景とか見れて綺麗かも!」
紬「ええ♪」
憂「はあ、はあ、全力疾走で追ってきたけど、特に何もされてないみたい・・・」
憂「良かったけどまた移動したか・・・追わないと・・・はあ、はあ」
係員「足元にお気をつけ下さいー」
唯「はーい。ほらムギちゃん。座ろう」
紬「ええ、中は意外と広いのね」
バタン!
紬「(扉が閉まった・・・これで唯ちゃんと本当に2人っきり)」
唯「観覧車なんて久しぶりだなー!」ワクワク
紬「(今日やっと私の気持ちが分かった・・・観覧車が一番上までいったら、
唯ちゃんに告白しよう)」
唯「ムギちゃん、景色見ないの?」
紬「あ、ごめんなさい。・・・綺麗ね」
唯「てっぺんまで行ったらもっと綺麗だよーたぶん」
紬「(唯ちゃん・・・純粋なあなたにこんな気持ちを抱いてしまってごめん)」
憂「ちくしょう!観覧車か!やられた!」
憂「浅はかだった・・・観覧車なら手軽に2人っきりの密室を作り出すことが出来る・・・しかも夜景と観覧車補正がかかって告白の成功率も上がってしまう!」
憂「なぜ私はこんな簡単なことを見落としていたんだ!」ドンドンドン!
憂「うわああああ!」ガンガンガン!
律「ちょっと憂ちゃん!何やってんの!」
澪「頭を壁にぶつけるのやめなよ。目立ってるぞ?」
憂「澪さん・・・律さん」
澪「憂ちゃん・・・勝手に行っちゃってごめんね」
憂「私こそ澪さんを置いて行っちゃって・・・あれ」
律「ま、まあいいじゃん!それより何やってたんだ?」
憂「お、お姉ちゃんと紬さんが・・・観覧車に
うわあああああん!」
澪「え?え?」
憂「私のお姉ちゃんがああああ」ポロポロ
律「よ、よしよし、落ち着こう憂ちゃん」
紬「もうすぐ頂上ね」ドキドキ
唯「うん!」
紬「(頑張れ・・・私!気持ちを伝えるのよ)」
紬「あの、唯ちゃん」
唯「なに?」
紬「今日は誘ってくれて本当にありがとう。すごく楽しかったわ」
唯「うん。私もだよ~えへへ」
紬「それに、私の気持ちを気付かせてくれた」
唯「え?」
紬「私、唯ちゃんの事が好き。大好き・・・友達としてじゃなく、愛してるの」
唯「え・・・?」
紬「今日一日唯ちゃんと過ごしてわかったわ・・・私は唯ちゃんのことが好きなんだって」
唯「・・・」
紬「戸惑うと思うけど・・・どうしても伝えたかったの・・・私と、付き合ってくれませんか?」
唯「>>143」
※安価「だが断る」
唯「・・・ごめんなさい」
紬「・・・」
唯「ムギちゃん、本当にうれしいよ。私を好きになってくれて・・・でも
私、好きな人がいるんだ」
紬「そうなの・・・残念だけど、告白してスッキリしたわ。これからも友達でいてね?」
唯「うん。もちろんだよ!」
紬「ありがとう・・・それじゃ、唯ちゃんの好きな人、友達として教えてくれる?」
唯「え!えっと・・・>>148」
※安価「紬」
唯「ムギちゃんだよ・・・」
紬「え?」
唯「私もムギちゃんのこと好きなんだよ・・・ムギちゃんに告白されてわかったよ。
突然すぎて戸惑って他に好きな人がいるって言っちゃったけど・・・」
紬「ほ、本当なの?」
唯「うん、私がムギちゃんを遊園地に誘ったのだって、真っ先にムギちゃんに会いたいって
思ったからなんだ。今思うとそれが好きって事だったんだよ」
唯「だから私から告白させて?・・・好きです!付き合ってください!」
紬「・・・もちろん♪」
憂「もうすぐお姉ちゃんのゴンドラが降りてきます・・・」
澪「大丈夫だよ。何もないって」
憂「・・・もう大丈夫です澪さん。私は今までお姉ちゃんにべったりしすぎてたんだと思います。
お姉ちゃんは大好きですけど、高校生だしお互いに少し自立すべきです」
律「ど、どうしたんだ憂ちゃん」
憂「泣いてスッキリしました♪」
澪「まあ、良かったよ」
憂「ですからどんな結果になっても覚悟は出来てます。紬さんはとってもいい人ですから」
ガチャン
澪「来たぞ」
唯「あれ?りっちゃんと澪ちゃんと、それに憂!?どうしたの?」
紬「なんで憂が?」
澪「憂ちゃんがってことは私たちのことは知ってるのか?」
紬「ごめんなさい。さっき見かけたんだけど二人のデートの邪魔しちゃ悪いかと思って」
律「いやー気を使わせちゃって悪いね」
澪「デートの部分を否定しろ!」ゴツン
唯「それより、聞いてよ!私とムギちゃん付き合うことになったんだあ」
「!!!」
紬「ちょっと・・・恥ずかしいわ//」
憂「・・・」
澪「そ、そうなんだ」
律「よかったな、はは」
憂「・・・おめでとう、お姉ちゃん、紬さん」ニコッ
唯「ありがとう!」
紬「ありがとう、憂ちゃん」
律「おめでとう!」
澪「おめでとう!」
パチパチパチパチ
唯「こんなところで・・・恥ずかしいよお」
律「今夜は記念パーティーだな!」
唯「あ、だったらムギちゃん、三ツ星レストラン行ってみたいなあ」
紬「ええ、みんなで行きましょう♪お金のことは心配しないでね」
律「おお、さすがムギ!太っ腹だなあ!」
澪「い、いいのか?三ツ星ってすごく高いって言うか、予約とか必要なんじゃ」
紬「大丈夫よ♪」
律「やった!」
唯「さすがムギちゃん!憂も来るよね?」
憂「・・・うん!」
紬「じゃあ、行きましょ?」
唯「あ、ムギちゃん、手つないでいい?」
紬「え・・・//うん」
ギュ
唯「えへへ」
律「見せ付けるねーお二人さん」
澪「憂ちゃん、辛くなったら言っていいよ?」
憂「はい・・・ありがとうございます」
唯「出発ー!」
「おー!」
澪「(誰か忘れてるような・・・)」
紬「これからよろしくね、唯ちゃん」
唯「うん、ムギちゃん♪」
紬END
最終更新:2010年02月25日 22:34