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オーキド「お嬢さん、大丈夫か!?」

唯「うーん…」

オーキド「おい!しっかりせんか!」

唯「あれ、…こ、ここは?」

オーキド「よかった。無事みたいじゃな」

唯「!!!みんなは…?」

オーキド「ここに倒れておったのはお嬢さんだけじゃよ。友達とはぐれたのか?」

唯「軽音部のみんなは…って、あ、あなた誰ですか?」

オーキド「な!まさかわしの顔を知らない者がおるとは…!まったく近頃のミニスカートは…!」

唯「(ミニスカート?)」

オーキド「…まあ良い。ワシの名前はオーキド。皆からはポケモン博士と慕われておるよ。」

唯「ぽ、ポケモン!?」

オーキド「とりあえずワシの研究所に来て休みなさい。ここから少し歩けばマサラタウンじゃ」

唯「(一体何がなんだか…。確か私は軽音部の皆と家でパーティーしてて…。よく思い出せないや…)」

オーキド「どうした?あまりこの草むらに長居すると野生ポケモンに襲われるかもしれんぞ」

唯「(悪い人じゃなさそうだし、休ませて貰おうかな。頭の整理したいし…)」

マサラタウン オーキドの研究所


ナナミ「おじいちゃん、呼んだ?あら、この子は?」

唯「あ、どうも」

オーキド「こいつはワシの孫のナナミじゃ。お前さんも同年代の女の子がいた方が落ち着くと思ってな」

オーキド「で、この子なんじゃが、街の外の草むらでポケモンも持たずに倒れていたんじゃ。 あとは何もわからん」

ナナミ「そうなの・・・。とりあえず名前、教えてくれるかな?」

唯「唯です」

ナナミ「唯ちゃんね。私はナナミ。よろしくね?」

ナナミ「今お茶を入れてくるからちょっと待っててね」

唯「あの、いろいろすいません」

オーキド「気にするな。それよりも何であんな所に倒れておったのじゃ?」

唯「えーっと・・・わかんないです」

オーキド「そうか・・・。じゃあどこまで思い出せるんじゃ?」

唯「確か友達と私の家でパーティーしてて・・・あとは良く思い出せないや」

オーキド「家・・・そうじゃ、どこに住んでいるか覚えているか?」

唯「○○○○です」

オーキド「ワシが聞いたことない町じゃな・・・かなり遠くの地方かもしれん」

唯「私もマサラタウンって聞いたことないです」

オーキド「うむ。遠くの地方から来たのならこんな田舎街知らないだろうが・・・」

ナナミ「おまたせ。お茶どうぞ」

唯「あ、ありがとう」ズズ

唯「おいしい!(ムギちゃんを思い出すなあ)」

ナナミ「良かった。タマムシシティの有名なお店で買ってきたお茶なのよ」

唯「タマムシシティ?」

オーキド「タマムシシティも知らんのか。カントーで一番の娯楽街なんじゃが」

唯「関東で一番の娯楽街と言ったら新宿とか渋谷とかだと思ってました」

オーキド「そんな町カントーにはないぞ・・・?」

唯「えっ」

オーキド「どうやら記録が混乱しているようじゃな。 しかし遠くの地方からこんな所に現れるとなると、ポケモンの仕業としか考えられんな」

ナナミ「そうね・・・」

オーキド「エスパーポケモンの強力なテレポートで飛ばされたとしたら記憶がおかしくなっているのも納得できんこともないが、地方を超えてテレポートするなど聞いたことがない」

ナナミ「大型の飛行ポケモンに連れてこられたとか?」

オーキド「うーむ・・・」

唯「あ、あの」

オーキド「何じゃ?」

唯「さっきから言ってる『ポケモン』って何ですか?」



数時間後

オーキド「という訳で、人間とポケモンはこの世界で共存して生きているわけじゃ。そしてワシは」

ナナミ「おじいちゃん。そろそろいいでしょ?唯ちゃん眠そうよ」

唯「ふあ・・・あ!寝てません!」

オーキド「まったく・・・せっかくワシがポケモンについて語っていたというのに」

唯「とにかくこの世界と私の世界が全然違うってことはわかりました」

オーキド「うーむ・・・信じられん話じゃが、嘘をついてるとも思えんしな」

ナナミ「私は唯ちゃんを信じるわ。唯ちゃんの世界の話、普通に考えつくようなものじゃなかったもの」

唯「ナナミちゃんありがとう!」

オーキド「まあお前さんの話が本当だとして、記憶に残ってる最後の時友達と一緒だったのなら その友達もこっちの世界に来ているかもしれんな!」

唯「そうだった!みんなはどこなんですか?」

オーキド「ワシに聞かれても見当もつかん」

唯「そうですか」シュン

オーキド「そもそもこんな田舎では情報がほとんど入ってこないしな。
やはり探すならタマムシやヤマブキのような都会に出て情報を集めるべきじゃ」

唯「わかりました!その町に行きます!どうやって行けばいいですか?」

オーキド「待て待て落ち着くんじゃ。さっきも説明したとおり街の外は野生ポケモンが生息していて危険なんじゃ。 だが、こちらもポケモンを持っていれば野生ポケモンと戦わせることができる。この世界において町々を移動するときにポケモンは必要不可欠なんじゃ」


唯「じゃあポケモンを捕まえてきます!」

オーキド「落ち着けと言っておるだろう。人間だけでポケモンを捕まるなど無謀じゃ。
     ちょうどこの研究所に一匹だけポケモンが残っておる。ナナミ」

ナナミ「はい、持ってきたよ」

唯「これは?」

オーキド「これはモンスターボール。ポケモンを収納しておける機械じゃ。
     野生ポケモンを捕まえることもできる。中に入ってるポケモンを出すぞ、ほれ」

ボンッ!

オーキドはゼニガメをくりだした!

ゼニガメ「キュー!」

唯「わあ!かわいい!」

ゼニガメ「キューキュー!」スリスリ

オーキド「おお、お前さんのこと気に入ったみたいじゃ。ポケモントレーナーの才能があるのかもしれんな」


オーキド「こいつはゼニガメというポケモンじゃ。こいつを君に譲ろう」

唯「え、いいんですか?」

オーキド「ああ。こいつと一緒にいた2匹はナナミの弟、つまりワシの孫とこの街の少年が連れて旅に出たんじゃ。 こいつも外の世界に出してやりたいからのう」

唯「そうなんですかあ」

オーキド「すまんな。ワシが手伝ってやれるのはこのくらいだ。仲間が見つかることを祈っておるよ」

唯「いえ!本当にありがとうございます!」

ナナミ「もう行っちゃうの?」

唯「うん。早くみんなを見つけたいんだ」


ナナミ「そう・・・。また会えたら、唯ちゃんの世界の話もっと聞かせてね?
    はいこれ、タウンマップよ。持って行って」

唯「ありがとう・・・また会おうね!」

オーキド「とりあえずトキワシティという町に向かうといい。
ここから北に少し歩けばつくぞ。それと空のモンスターボールを何個かあげよう」

唯「はい。二人とも、いろいろお世話になりました!行ってきます! 行こう!カメ太!」

カメ太「キュー」

オーキド「もうニックネームを付けたのか・・・野生ポケモンに気をつけるんじゃよ!」

ナナミ「唯ちゃん頑張ってね!」



トキワシティ


唯「ふう。やっと町についたね!カメ太」

唯「途中で何回か変なネズミとかハトに襲われたけどカメ太が守ってくれたから大丈夫だったよ♪ ありがとうカメ太」

カメ「キュー!」

唯「あとなんか知らない男の人に傷薬あげるよとか言われたけど、知らない人に物もらっちゃダメだもんね!」

唯「あ、あれが博士が言ってたポケモンセンターかな。あそこで休めるんだよね」



ポケモンセンター

受付「お預かりしたポケモンは元気になりましたよ♪またいつでもお越しください」

唯「ありがとうございましたあ」

唯「一応この町でも情報収集した方がいいよね。あそこに座ってる人たちに聞いてみよう」

住人「でさあ・・・また森で出たらしいんだよ」

住人「まじで?あの噂本当なの?」

唯「あのー」

住人「おや。見ない顔だな。旅のトレーナーかい?」

唯「あ、はい」

住人「どっから来たの?」

唯「えーっと、マサラタウンです。一応(違う世界から来たなんて言えないよね)」

住人「じゃあこれからニビに向かうのか?」

唯「ヤマブキシティってところに行きます」

住人「じゃあニビは絶対に通らなきゃいけないな。となるとトキワの森を越えなきゃいけないわけだ」

住人「おいおい。変な噂でこの子をビビらせるなよ」

唯「噂?」

住人「ああ、この先にあるトキワの森に謎の女の子が出没するって話だ」

唯「(女の子・・・?まさか!)その話詳しく聞かせて!」

住人「あ、ああ。最近の話なんだがな、森を歩いてると誰かの視線を感じるらしい。
   その方向を振り向くと人影があるそうだ・・・」

唯「・・・」

住人「振り向いたらそいつはすぐに逃げちまうらしいんだが、どうやらそいつは女の子みたいなんだ ひょっとしたら幽霊って噂も・・・」

住人「ひいい・・・」

住人「お前がビビってどうする」

唯「その女の子の特徴とかわかりますか?」

住人「特徴ねえ・・・そういや髪を2つに結んでるって聞いたことあるなあ。ツインテールって言うのか?」

唯「・・・あずにゃん!!!」

住人「え?」ビクッ

唯「ありがとうございました!」

ダッ

唯「(はあはあ、間違いない・・・森にいる女の子はあずにゃんだ!)」



トキワの森

唯「うう・・・勢いで来ちゃったけど森の中薄暗いなあ・・・」

唯「あずにゃ~ん!どこ~!」

ガサ

唯「!」

野生のビードルが飛び出してきた!

唯「うわ!大きい虫!カメ太助けて!」

カメ太「キュー!」

カメ太のみずでっぽう!ビードルは倒れた!

唯「ふう。虫さんごめんね。それにしてもカメ太、強くなったね。よしよし」

カメ太「キュー♪」

ガサ!

唯「うわ!また出た」

………………

唯「はあ、はあ、一体何匹と戦ったんだろう。でもカメ太が強いお陰でみんな一発で倒せるね♪」

ガサ

キャタピーが飛び出してきた!

唯「まただ!カメ太!」

カメ太のみずでっぽう!

唯「あれ、倒せない・・・?」

キャタピーの体当たり!

唯「ああ、カメ太!しっかり!(このポケモン・・・強い)」

「・・・まさか、その声は!?」

ガサガサ

梓「唯・・・先輩?」

唯「あずにゃん!」

梓「ほ、ほんとうに」

唯「あずにゃ~ん!!会いたかったよ~!!!」ギュウウ

梓「せんぱい・・・(この抱きつかれた感じ・・・本当に唯先輩だ)」

梓「ゆ、唯先輩・・・うええええん!」

唯「よしよしいい子いい子♪」ナデナデ

梓「うう・・・グスッ。無事で良かったです、先輩」

唯「あずにゃんも無事で良かったよ~」

カメ太「キュー」

キャタピー「ぴー」

唯「その虫ポケモンはもしかしてあずにゃんの?」

梓「あ、この子は私がこの森の中で気付いたらそばにいて・・・最初は怖かったんですけど他の虫から私を守ってくれたんです・・・ってポケモン?」

唯「そっかあ。あずにゃんはずっと森の中にいたんだもんね」

梓「はい・・・人はたまに見かけたんですけど見たこともない生き物を連れていたりして・・・怖くて話せませんでした」

唯「じゃああずにゃん、落ち着いて聞いてね?」


………………

梓「ここが別の世界・・・」

唯「うん。いきなり信じるのは無理かもしれないけど」

梓「いえ。別の世界って言われた方がむしろ納得できますよ。この子の存在も」

キャタピー「ぴー」

唯「そういえばこの子に名前はあるの?」

梓「はい、一応」

唯「何て名前なの?教えて~」

梓「その・・・ぴーぴー鳴くから、ぴ、ぴーたん・・・//」

唯「ぴーたん!かわいい名前だね♪あ、空のモンスターボールあげるよ!ぴーたんを入れてあげられるよ」

梓「・・・これがモンスターボールですか。こんな小さい中に入るんですか?」

唯「中は快適らしいよ?」

梓「でも、私と唯先輩がこうして会えたってことは他のみんなもきっと何処かにいますよね」

唯「そうだね!一緒にみんなを探そう!」

梓「はい!唯先輩に会えて良かったです」

唯「ありがとうあずにゃん♪」ギュー

梓「も、もういいですってば!」

唯「このまま森をぬけてニビシティにレッツゴー!」


ニビシティ

唯「到着っと」

梓「シティって言う割にはさっぱりした町ですね。この世界の町はこんなもんなんでしょうか」

唯「うーん。わかんないけどマサラタウンとトキワシティはもっとさっぱりしてたよ~
  とりあえずポケモンセンター行こうか」


ポケモンセンター

ピンピンピロリン♪

唯「回復完了!はい、ぴーたんのボール」

梓「ありがとうございます。それにしても・・・町に似合わずここは近代的ですね。
  パソコンとかもあるし」

住人「うーん。この町で人が集まるところと言ったらポケモンジムか、博物館くらいだねえ」

梓「ポケモンジムってなんですか?」

住人「ポケモンを戦わせて鍛える場所だよ。この町のジムはタケシってやつがリーダーをやってる」

唯「そうなんですかー。博物館から行ってみようか」

梓「ですね。ジムってなんかこわいですし」

唯・梓「ありがとうございました」ペコ

住人「博物館はあっちの方向だよー」

受付「いらっしゃいませ。見学料は50円です」

梓「通貨は円なんですね・・・」

唯「うん・・・この世界はよくわかんないや」

………………

梓「小さい博物館でしたね」

唯「うん。でもいい情報が聞けたね」

梓「はい。最近ジムから女の子の声が聞こえるとか」



ニビジム

おっさん「おっす!未来のチャンピオン!ジムに挑戦かい?」

唯「いえ。別に」

おっさん「」

梓「すいません。このジムに最近女の子が・・・」

おっさん「ああ・・・それなら」

短パン小僧「お!トレーナーか!タケシさんに挑戦するのか!」

唯「いやだから違いますよ」

短パン小僧「タケシさんに挑戦するなんて1万光年早いぜ!」

短パンじゃなくてボーイスカウトでした

梓「1万光年は時間じゃなくて距離ですよ・・・」

ボーイスカウト「しまった!また間違えた!」

唯「え、1万光年って距離なの?」

梓「先輩・・・」

ボーイスカウト「くそう!勝負だ!勝負だ勝負だ!」

???「おーい!お客さんに迷惑かけるなー」

ボーイスカウト「あ、姉御!」

???「いやーごめんね。こいつ馬鹿で・・・あ」

唯・梓「あ・・・・」


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最終更新:2012年09月26日 22:07