ヤマブキシティ シルフカンパニー
アテナ「サカキ様。うちの部隊のランス副隊長から報告が入りました。
ハナダシティは戦闘なしで通過、岬の小屋でマサキの拘束に成功したとのことです」
サカキ「よくやった。ポケモン転送システムへのアクセスは?」
アテナ「管理システムは何重にもセキュリティが張られていて、マサキ本人にしかアクセスすることはできないのですが、彼は協力を拒んでいるようです」
サカキ「やはりな。まあしばらく”交渉”を続ければ彼も協力する気になるだろう」
アポロ「ハナダ通過は確実にジムリーダー達に気付かれたでしょう。彼らも馬鹿じゃない。早急に手を打ってくるはずです」
ラムダ「ついに奴らとやり合うってわけですね!サカキ様」
澪「・・・」
サカキ「うむ・・・アポロ、アテナ、ラムダ、そして澪よ。
自部隊を率いて各々の持ち場につき、ヤマブキを防衛せよ」
「了解!!」
………………
ヤマブキシティ 西ゲート前
梓「・・・すー、はー、すー、はー」
エリカ「緊張してますの?」
梓「すー・・・あ!いえ大丈夫です!」
エリカ「緊張するのは恥ずかしいことではないですわ。私だって少し緊張してますの。
落ち着くんでしたら私に構わず深呼吸を続けてていいですわよ?」
梓「もう大丈夫です。落ち着きました。・・・あと5分くらいですよね?」
エリカ「ええ。12:00ちょうどに全ゲートから一斉にヤマブキに突入しますわ。
奴らが転送システムに自由にアクセスできるようになる前に、
シルフカンパニーでサーバーを停止させるんですわ」
東ゲート前
ナツメ「絶対に取り返す・・・私の町を!・・・あと4分ね」
北ゲート前
カスミ「あと3分で突入ね・・・ごめんマサキ。
助けたいのは山々だけどこっちを優先させてもらうわ」
南ゲート前
タケシ「あと2分。男の俺が頑張らないとな!うおお!」
西ゲート前
エリカ「あと1分で突入ですわ。ポケモンの用意はいかがかしら?」
梓「準備OKです」
ぴーたん「ぴー!」
あずさん「にゃー!」
エリカ「敵がどのくらい現れるかわかりません。十分に気を付けてくださいね」
梓「はい!」
エリカ「あと10秒・・・9、8、」
ナツメ「7、6、」
カスミ「5、4、」
タケシ「3、2、」
エリカ「1、0・・・行きますわ!」
梓「・・・はいっ!」
タケシ「うおおおお!突撃いいいい!」ダダダ
警備員「あ、ここは通行禁止・・・ぎゃあ!」
ロケット団員「侵入者だ!迎え撃て!」
ワーワー
タケシ「蹴散らせ!イワーク!」
イワーク「ぐおおおお!」
ギャーギャー
ロケット団員「なんだこの男!強い!」
タケシ「俺はニビジムリーダーのタケシだ!下っ端なんぞが相手になるか!」
ラムダ「へっへっへ。そこまでだぜ。ジムリーダーさん」
タケシ「誰だ!」
ラムダ「俺はロケット団実行部隊隊長の一人、ラムダだ。悪いがここを通すわけにわけにはいかないよ」
北ゲート
カスミ「スターミー!こうそくスピン!」
シュンシュンシュン!
ロケット団員「ぐは!」
カスミ「まだまだ!次の相手は誰!?」
アテナ「ではお相手していただこうかしら?」
カスミ「!」
アテナ「私は実行部隊隊長の一人、アテナよ。よろしくね」
カスミ「隊長がわざわざ来てくれたのね。光栄だわ」
アテナ「東西南北4つのゲートは私たち4人の隊長がそれぞれ守っているわ。あなたたちに突破は不可能よ」
カスミ「言ってくれるじゃない・・・!」
東ゲート
ナツメ「フーディン!サイコキネシス!」
効果は抜群だ!効果は抜群だ!効果は抜群だ!
団員「ちくしょう歯が立たねえ!」
団員「強すぎる・・・!」
ナツメ「口ほどにもないわ・・・このまま」
アポロ「このまま通すわけにはいきませんよ」
ナツメ「やはり来たのね。感じていたわ」
アポロ「流石、ナツメさんですね。エスパーポケモンのエキスパートでありご自身もまたエスパー・・・!」
ナツメ「わかったからさっさと戦いましょう。あなたが強いのはわかっている」
アポロ「それはありがとうございます。私はロケット団実行部隊隊長の一人、アポロです」
ナツメ「行くわよ。フーディン」
アポロ「貴女の得意とするエスパーポケモンはとても強い。我々ロケット団には毒タイプを使う者が多いですから、なおさら強く感じることでしょうね」
ナツメ「・・・どういう意味?」
アポロ「ご存じですか?・・・エスパータイプの攻撃を一切受け付けないタイプの存在を」
ナツメ「・・・!」
西ゲート
エリカ「ウツボット!葉っぱカッター!」
梓「ぴーたん!眠り粉!」
団員「なんだ!?ジムリーダーのほかにも協力者がいるなんて聞いてないぞ!」
澪「相手が増えたくらいでひるむな」
団員「澪隊長!」
梓「・・・澪先輩!!」
エリカ「彼女が例の記憶喪失のお友達ですの?」
梓「そうです!」
澪「・・・ジムリーダーだな。私はロケット団実行部隊隊長の一人、澪だ」
エリカ「私はタマムシジムリーダー、エリカですわ。よろしくお願いいたします」
澪「ヤマブキには近づくなと言ったはずだぞ?」
梓「澪先輩を助けたいんです!」
澪「助けなど必要ない。・・・できれば戦いたくなかったが、お前がロケット団に危害を加えるならば仕方ない。私はロケット団としてお前を倒す」
エリカ「梓さん。この方の相手はあなたには荷が重いですわ。私がお相手いたします」
澪「どっちでもいい。二人ともここで倒されるのだから」
梓「でも・・・!」
エリカ「あなたは残っている団員さん達の相手をお願いしますわ。貴女を信頼しての頼みです」
梓「・・・わかりました」
………………
グレンタウン ポケモンジム
カツラ「戻ったか。屋敷はどうだった?」
律「行って良かったです」
唯「ムギちゃんの思い出の品を見つけました!」
カツラ「楽譜か・・・確かに彼女はピアノがとても上手だった・・・」
ザザーピーザザー
カツラ「ん?ラジオが騒がしいな」
ラジオ「タマムシラジオ、臨時ニュースです!つい先ほど、ヤマブキシティ入口の4つのゲートで大規模な戦闘が起こっているとの情報が入ってきました!詳細は不明ですが・・・」
カツラ「まさか!!」
律「ヤマブキで戦闘って・・・!」
唯「も、もう始まっちゃったの・・・?」
カツラ「おそらく今戦闘するしかない状況になってしまったのだろう。
原因はわからんが、予想外の事態だ・・・!」
律「くそ!私たちも早く行かないと!」
唯「りっちゃん!」
グレンタウン
カツラ「待て!外に出たところでヤマブキに行くまで相当時間がかかる!
悔しいが今から出発しても間に合わん!」
唯「で、でも!あずにゃんを置いてきてるんです!あずにゃんも戦ってるかもしれないのに・・・」
律「私たちが行けないなんて・・・」
カツラ「気持ちはわかるが・・・」
キャーワー ギャー
カツラ「何だ?今度はポケモン研究所の方が騒がしいぞ」
研究員「ひえー!あ、カツラさん!助けてください!」
カツラ「一体何があったんだ!」
研究員「その子たちがさっき届けてくれたひみつのコハクなんですけど・・・!」
律「え?あれがどうかしたんですか!?」
研究員「あのコハクの中には古代のポケモンが眠っていて、再生することに成功したんですが・・・」
プテラ「ギャーース!!」
キャー ワー
唯「うわあ!」
研究員「・・・あの通りとんでもなく凶暴なポケモンが生まれてしまいまして!
暴れまわってて研究所はめちゃくちゃです!」
カツラ「あれは・・・凶暴な古代ポケモン、プテラ!
私も実物を見るのは初めてだ!」
律「あのコハクにあんな恐ろしいポケモンが入ってたのかよ・・・普通にポケットに入れてきちゃったよ」
プテラ「ギャーーーース!」ギュオン
唯「わわわ、こっちに来たよ!」
カツラ「私が倒そう!君らは下がってなさい!」
プテラ「ギャース!!」ギュオン
カツラ「く、速い!」
プテラ「ギャーース!」
律「うわ!」
唯「ああ!りっちゃんの目の前に!」
カツラ「まずい!逃げろ!」
律「わわ私を食べてもうまくないぞ!・・・ってあれ?」
プテラ「ギャース♪」スリスリ
唯「りっちゃんに・・・懐いてる?」
カツラ「なんと・・・あの凶暴なプテラが・・・」
律「あのー?これどういうこと?」
プテラ「♪」スリスリ
唯「きっとりっちゃんの匂いとか温もりを覚えてたんだよ!りっちゃんずっとコハクをポケットに入れてたから!」
カツラ「信じられんが、それしか考えられんな」
律「まじかよおい」
プテラ「ギャウ♪」
唯「でもこんなにりっちゃんに懐いてると可愛く見えてくるね~」
律「そ、そうかな・・・待てよ」
唯「どうしたの?」
律「こいつ、さっきものすごいスピードで飛んでたよな?」
唯「うん・・・あ!もしかして」
律「こいつに乗っていけば・・・!」
カツラ「確かに、プテラの速度はポケモンの中でも屈指といわれている・・・
こいつならヤマブキまでかなり早く行けるだろう。だが、安全ではないぞ?」
律「大丈夫です!唯は?」
唯「もちろん!私も行くよ!」
カツラ「そうか。ならば私が止めることはできないな。
残念だがそのプテラでは君たち二人が限界だろう。
私は間に合わないだろうが海を越えてヤマブキに向かうよ」
律「ありがとうございます。本当はカツラさんが行った方が戦力になるのに・・・」
カツラ「君たちの熱意にはかなわないさ。友達を助けるんだろ?」
唯「うん!」
カツラ「君らならきっとできる・・・行きなさい」
律「はい!・・・よし唯、しっかりつかまれよ!」
唯「おっけいりっちゃん!」
律「行くぞー!GO!!」
プテラ「ギャーーース!」
ギュオン!!!
ゴゴゴゴゴゴ
律「(は、速い!!!でもこれならきっと間に合う!)」
唯「(気を抜いたら振り落とされそう・・・!あずにゃん、澪ちゃん、今行くからね!)」
………………
ヤマブキシティ 東ゲート
ナツメ「はあ、はあ・・・」
フーディン「・・・」
ヘルガー「グルルルル・・・」
アポロ「おやおや。もうお疲れですか?
私のヘルガー、発見されたばかりで知る者は少ないですが・・・強いでしょう?」
ナツメ「さっきからいちいちうるさいわね・・・そんなに自慢したい?」
アポロ「ふふふ。もう負けを認めて帰ったらどうです?」
ナツメ「誰が・・・!」
アポロ「そうですか。ではもっといたぶって上げましょう・・・ヘルガー!」
ナツメ「く・・・!」
西ゲート
澪「ふわ☆ふわ、冷凍ビーム!!」
効果は抜群だ!ウツボットは倒れた!
エリカ「戻りなさいウツボット。ラフレシア、お願いしますわ!」
梓「エリカさん、苦戦してる・・・。でも、私は団員を倒さないと!」
団員「行け!ラッタ!怒りの前歯だ!」
ぴーたん「ぴー・・・!」
梓「がんばってぴーたん!」
南ゲート
タケシ「ゴローン、岩雪崩!」
ラムダ「くそ、マタドガス!」
タケシ「しぶといやつだ・・・!」
ラムダ「ちくしょう。なんでよりによって男と当たっちまうんだよ。4分の1なのに・・・」
タケシ「そりゃ俺のセリフだ!」
北ゲート
アテナ「アーボック、へびにらみよ!」
カスミ「・・・っ何よ!ちまちま戦って!もっと真面目に戦いなさい!」
アテナ「大真面目よ?私たちの目的はあなた達を少しでも長く止めること・・・
ポケモン転送システムが操れるようになるまでね」
カスミ「・・・スターミー!押し切って!」
スターミーは体がしびれて動けない
カスミ「あーもう!」
西ゲート
エリカ「ラフレシア!ギガドレイン!」
ふわ☆ふわ「ぴい・・・」
澪「まだ大丈夫だふわ☆ふわ!冷凍ビーム!」
効果は抜群だ!
エリカ「ラフレシア・・・!」
澪「そろそろ終わりだな」
梓「(エリカさんが・・・!団員達はあと少しで倒せるのに!)」
エリカ「私が思っていた以上に隊長さんはお強いんですのね。
・・・こうなったらもう私はあきらめますわ」
梓「・・・!エリカさん!?」
澪「それは賢明な判断だな。ならばさっさと帰れ。今なら二人とも見逃してやる」
エリカ「あら嫌だ。二人とも諦めるとは言ってませんわよ?」
澪「どういうことだ!」
エリカ「私がヤマブキに入ることは諦めます。ですが梓さんだけには絶対入ってもらいますわ・・・ラフレシア!!はなびらのまい!!」
シュゴオオオオオ
団員「ぐああ!」
団員「ぎゃあ!」
澪「・・・く!何のつもりだ!」
エリカ「私が全員を押さえておきますわ!梓さんは今のうちに行ってください!」
梓「そんな・・・エリカさん!」
エリカ「こうでもしないと、二人とも入れなくなってしまいますわ!
梓さんだけでもシルフカンパニーに向かってサーバーを停止させてください!」
梓「でも私だけの力じゃ・・・」
エリカ「私は梓さんを信じてますわ!あなたも自分の実力を信じてください!
これ以上は敵全員を抑えられませんわ・・・急いで!」
梓「エリカさん・・・必ず助けに戻りますから!」ダッ!
澪「待て!」
エリカ「通しませんわよ?」
澪「くそ・・・!そんな全力ではなびらのまいを使って、どうなるか分かってるんだろうな!」
エリカ「もちろん、この技を使えば後がないのは存じていますわ・・・
(梓さん・・・頑張ってください)」
最終更新:2010年02月27日 05:05