律「暇だ~」

澪「・・・・」

律「ねぇ澪ー、暇~」

律「おい澪~聞いてるのかぁ?」

澪「・・・うるさいな」

律「暇なんだけどー」

澪「なら勉強したらどうだ?今日だってお前が一緒に勉強しようって言うから
  こうして家に招いてやってるのに・・・」

律「そうだっけ?」

澪「やる気がないなら帰れ」

律「ぶー!そんな冷たいこと言うなよ澪ー!」

澪「なら帰るか勉強するかのどちらかを選べ」

律「どっちもいやだ!」

澪「・・・こいつはほんとにもう」

律「わかりましたよ、おとなしく勉強しますよー」

澪「最初からそうしろ」

律「はいはいっと・・・」

澪「ったく・・・」

律「・・・・」カリカリ

澪「・・・・」カリカリ

律「・・・・」カリカリ

澪「・・・・」カリカリ

律「・・・・」

澪「・・・・」カリカリ

律「・・・・」

澪「・・・・律?」

律「・・・・」

澪「律さん?」

律「・・・・」zzz

澪「・・・・」ゴツン

律「ぎゃっ!」

律「なんだよ澪!殴ることないだろ!この暴力女!」

澪「ほぉ・・・どの口がそんなことを言うのかな?」ムニ

律「い いひゃいいひゃい!ごめんなひゃい、もういいまひぇんから!」

澪「まったく・・・大体お前真面目に勉強しなくていいのか?
  私と同じ大学行くんだろ?あそこはレベル高いぞ」

律「あー・・・うん、そのことなんだけどね・・・」

澪「?」

律「私別の大学目指してみようと思うんだ」

澪「・・・え?」

澪「ど どうして急に?」

律「いや~、ちょっとあそこの大学は私にはレベルが高すぎるかな~なんて」

澪「だからがんばって勉強するんだろ・・・ほら、続きやるぞ」

律「ほ ほんとにもういいんだ!
  それに今日は勉強じゃなくてさ、そのことを言いに来たんだ」

澪「・・・本当にあきらめるのか?」

律「うん・・・もう決めたことだし・・・」

澪「・・・そうかよ ならもう来ないでくれ
  やる気のない奴と一緒にいたって勉強のジャマだ」

律「・・・!なんだよ!そこまでいうことないだろ!?わかったよ!もう帰る!」

ガチャ バタンッ!

澪「・・・・」

澪「・・・・・馬鹿律」

律「・・・・」

律「・・・・・澪の馬鹿」

次の日 音楽室

ガチャ

律「お~っす」

唯「あ、りっちゃん」

律「疲れた~ ムギお茶~」

紬「ちょっとまっててね♪」

律「・・・おっす澪」

澪「・・・・よぉ」

唯「?」

梓「これでやっと皆さん揃いましたね
  さて、練習しましょうか」

律「え~、まだ私お菓子も食べてないしお茶も飲んでないよ」

梓「なにいってるんですか!もうすぐ文化祭ですよ!」

唯「まぁまぁあずにゃん もう少しのんびりしてから練習しようよ~」ギュゥ

梓「し・・仕方がないですね!後でちゃんと練習やりますからね!///」

唯「あずにゃんかわいい~♪」ナデナデ

梓「うぅ・・・///」

律「よし!お茶も飲んだしそろそろ練習するか!」

澪「・・・そうだな」

紬「みおちゃん・・・?」

澪「ほら、練習するんだろ?なら早くしよう
  文化祭まで時間がないんだしな」

梓「は はい・・・!」

律「・・・・」

唯「りっちゃんどうしたの?」

律「ん?なんでもないよ!さあ練習練習!」

~~~~~~♪

梓(なんかこのかんじ・・・)

紬(前にも・・・それに・・・)

唯(なんだか楽しくないなぁ・・・)

律「よーし!今日の練習はここまで!各自自宅でも練習するように!」


校門


唯「じゃぁねみんな~!また明日!」

紬「じゃあ私もこのへんで」

梓「先輩方、失礼します」

律「お~!じゃあな~!」

~~~~~

澪「・・・・・」トコトコ

律「・・・・・」トコトコ

澪「・・・・・」トコトコ

律「・・・・・」トコトコ

澪「・・・ついてくるなよ」

律「・・・そんなこといったって私の家こっちなんだけど
  お前こそ私の前歩くなよ」

澪「・・・・ほら、私が後ろを歩けばこれで満足か?」

律「・・・・・」トコトコ

澪「・・・・・」トコトコ

律「・・・ついてくるなよ」

澪「なっ!?」

澪「お前が前歩くなっていったんだろ!」

律「でも私は後ろを歩けとは一言も言ってないぞ?」ニヤニヤ

澪「~~~~っ!この馬鹿律!」ゴツン

律「あいたっ!~~っ!この暴力女!」

澪「なんだと!この凸女!」

律「うるせー!凸は私のトレードマークだ!」

澪「しるか!この馬鹿!ほんとにお前は大馬鹿だな!」

律「いったなぁ~!っ!?み 澪!?う 後ろ・・・」

澪「えっ・・・!?う 後ろがなんだよ・・・?」

律「・・・・・」ゴクリ

澪「なんだよ・・・?後ろに何があるんだよ・・・?」ガタガタ

律「・・・・・」

澪「律・・・?」ガタガタ

律「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」ガバッ

澪「うあああああああ!!?」ペタン









律「なにもないよん!」テヘッ

澪「お・・・おまえ~!」

律「や~いだまされた~!尻もちついてやんの~!」

澪「はぁ・・・まったく」

律「えへへ 私の凸を馬鹿にした当然の報いだ!」

澪「はいは・・・い・・・」

律「・・・・澪?」

澪「腰が抜けて立てない・・・///」

律「おいおい・・・」

澪「う うるさい!大体お前が・・・!」

律「ほら、つかまれよ」スッ

澪「・・・ありがとう///」ボソ

律「・・・・」

律「なぁ澪・・・ 私さ、澪に言わなきゃいけないことがあるんだ」

澪「なんだよ?」

律「澪と同じ大学に行きたくない理由・・・」

澪「そのことか・・・がんばれば私と同じ大学にだっていけるよ
  勉強のことなら私がいくらでも面倒見てやるからさ?」

律「そのことが理由じゃないんだ」

澪「え?じゃあなんで・・・」

律「・・・笑わないで聞いてくれる?」

澪「うん・・・」

律「私ね・・・澪と離れるのがさびしいんだ」

澪「・・・?なら尚更同じ大学に・・・」

律「だめなんだよ・・・」

律「私は澪ずっと一緒にいたい 澪のことが大好きだから」

律「だけどさ・・・そんなの無理だってわかってる
  いつかはお互い離れ離れになるんだってことも・・・」

澪「・・・・」

律「そう思うとさ、澪とこれ以上一緒にいるのがつらいんだよ
  もし同じ大学に行けたとしても卒業したら?」

律「私は澪と一緒にいればいるほど・・・離れ離れになった時のことを考えると・・・
  怖くて怖くてたまらないんだ・・・」グス

澪「・・・・」

律「ごめんな 気持ち悪いよなこんなの・・・」

澪「・・・なんだ」

澪「律も私と同じか・・・」

律「え・・・?」

澪「私もさ、律と離れ離れになるのが怖いんだ」

澪「だから律が違う大学に行くって聞いた時
  私さ、すごく悲しかったんだよ」

澪「でも悲しみと同時に怒りがこみあげてきてさ
  気付いたら私、律につらく当たってた・・・」

澪「だから謝るのは私のほうだよ 律、ごめん」

律「・・・澪はこんな私が気持ち悪くないの?」

澪「気持ち悪くないよ。なら律は同じ気持ちの私を気持ち悪いと思うのか?」

律「思わない・・・」

澪「そういうことだよ。だからさ、がんばって同じ大学に行こうよ
  いつかは離れ離れになるなんて寂しいこと言うな。な?」

律「み、みおぉぉ・・・・!うわ~ん!」ポロポロ

澪「まったく 律は泣き虫だな・・・
  いつまでもずっと一緒にいような」ギュッ

律「澪だいすきぃ・・・うぅ・・・」ギュッ

澪「私もだよ」ニコ

卒業式

梓「唯せんぱ~い!ざびじいです~!」ポロポロ

唯「あずにゃ~ん!私もだよ~!」ポロポロ

紬「はぁはぁ・・・!最後の最後にいいツーショットが見れましたわ・・・!」

澪「ムギはあいかわずだな・・・」

律「梓~!唯~!私もざびじいぞ~!」ポロポロ

さわ子「みんな!卒業おめでとう!」

唯「さわちゃ~ん!お世話になりましたぁ~!」ポロポロ

律「さわちゃ~ん!」ポロポロ

さわ子「あらあらこの子達ったら・・・」

さわ子「それとみんな!合格おめでとう!あなたたちもこれから大学生ね」

梓「でもまさか唯先輩と律先輩が大学生だなんて・・・
  私は落ちるかと思って不安だったんですけど・・・」

唯「失礼な!私だってやればできるんだよ!
  でも、確かにりっちゃんは私も心配だったなぁ~」

律「おい!二人とも失礼だぞ!私だってやればできるんだ!なぁ澪!」

澪「うん、確かに律はがんばったよ お前はやればできるからな」

律「へっへ~ん!どうだ唯!澪先生のお墨付きだぞ!」

唯「ははぁ!まいりましたりっちゃん隊員!」

紬「うふふ♪でもこんなやり取りも毎日できなくなると思うと、やっぱりさびしいわね」

唯「そうだね・・・でも、またみんなで一緒に遊んだりしようよ!」

梓「そうです!私は皆さんと一緒にまた練習したいですし
  合宿にも行きたいです!それに・・・ライヴだって!」

律「そうだな。放課後ティータイムは解散するんじゃない
  ちょっと活動を休止するだけだ また再開する時の為に各自腕を磨いとくよーに!」

唯「えへへ♪そうだあずにゃん、私に会いたくなったらいつでも呼んでね!
  私○○大学だから桜高のすぐ近くなんだ~」

梓「唯先輩・・・」グス

紬「私も△△大学だから結構近くよ♪いつでもあいに行くわ♪」

梓「ムギ先輩・・・」グス

澪「私達も近くだ いつでも会いに行くからな」

梓「みなさん・・・ありがとうございます!」ポロポロ

律「このこの~!可愛い奴め!」グリグリ

梓「律せんぱ~い いたいです・・・」ポロポロ

梓「唯「そういえばりっちゃんと澪ちゃんは同じ大学行くんだよね~?」

澪「そうだよ?」

紬「小学校の時からずっと一緒なんて、二人はやっぱり仲良しね♪」

律「へへ~ん!まぁね!」

澪「なんたって私たちは・・・」


律澪「大親友なんだからな!」

                        おしまい





最終更新:2009年10月23日 03:35