唯「誰か飲んでくれないかなぁ…」
梓「なに言ってるんですか先輩…」
律「はい!」
紬「はいっ!!」
梓「なに手ぇあげてるんですか先輩っ!」
律紬「じゃんけんしょっ!じゃけしょっ!じゃけしょ!」
梓「…うわぁ」
唯「う~、もれちゃう~」 もじもじ
澪「だ、大丈夫か?唯」
律紬「しょ!しょ!しょらあ!」
梓「…澪先輩も何か言ってやってくださいよあれ」
澪「え!?わ、私はいいよ!別に!おしっことか、あれ、興味ないから!!」
梓「……」
律紬「ゆあしょー!」
唯「もーだめ、もれるうー」 がたがた
梓「さっさとトイレに行ってください!!」
唯「あっ」 ぴた
梓「?」
唯「あもうだめこれほんとだめ出る」
梓「ちょおおおおおっ!?」
唯「ぷるるるっ」 ぷしゃー
梓「あーっ!もう誰が掃除するんですかそれ!」
梓「あーもう床がびしゃびしゃに…あれ?なってない」
澪「んぐんぐんぐ」
梓「澪先輩ーっ!?」 がびーん
澪「ち、ちばぶぼ、梓!わばぶはぼべばべ」
梓「ああっ、喋るとそこらじゅうにちらばるっ!」
澪「んぐんぐんぐ」
澪「ちばぶぼ!」
梓「いいから!」
唯「んっ…」 ぷるぷる
澪「ふぅ…ティスティ」 キラン
梓「澪先輩…」
澪「ち、違うんだ梓!私はその、ほら!緊急事態だったから!」
梓「……」
澪「ほ、ほらあれだ、日本が世界に誇る心!MOTTAINAI!!」
律紬「あーっ!!」
律「なにしてんだよ澪ーっ!」
紬「そうよ!恨みっこなしの10回勝負の結果4:6で分け合うことに決まったのに!!」
澪「しょ、しょうがないだろ!唯が我慢できなかったんだから!」
梓(澪先輩、おしっこくさい…)
律「許せねえ、澪!こうなったら勝負だ!」
紬「負けたほうは一生唯ちゃんのおしっこを口にしないと誓うのよ!!」
澪「…面白い!受けてやろうじゃないか!」
梓「……あのう」
律紬澪「なんだよ!」
梓「…なんで先輩がたは、そこまでして唯先輩のおしっこ飲みたがるんですか?」
澪「…そう言われてみると、なんでだろう」
紬「よく考えたらおしっこって排泄物よね。汚いじゃない」
律「味がいいとか?」
澪「いや、まずかったよ」
律紬澪「うーん…」
梓「じゃあ別に飲まなくてもいいじゃないですか」
澪「そうだな。梓の言うとおりだ」
律「なにやってたんだろうな、私たち」
紬「周りに流されて価値があると思い込んでたのね」
澪「いけない!それは悪徳商法に引っかかるのと同じ心理だぞ!」
律「マジか!じゃあ気づかないままでいたら…」
紬「二束三文の品を数百万で買わされていたかもしれないわ!」
澪「そうなる前に気づいてよかった…ありがとうな、梓」
梓「どういたしましてです。でも、もし悪徳商法の被害に会ったときには…」
律紬澪梓「全国の消費者センターへ!」
~あなたの生活を守る、国民生活センター~
完
最終更新:2010年03月02日 02:07