―夏休み―

ある日

紬「ねえ、りっちゃん?」

律「ん?どうしたむぎ?」

紬「あの…明日から部活一週間ないじゃない?」

律「ん…ああ、そうだったな。学校が閉まってるしやりようがないんだよな~」

紬「それでね…私の別荘へ来ない?…」

律「え?…また合宿か?」

紬「ううん、違うわ…その…りっちゃんと二人きりで…」カアァアア

律「ふふっ、分かってるよ。つまりはお泊まりってことか?(むぎが恥じらうところ可愛いな~)」

紬「!…そうなの!りっちゃんの都合がよければ行かない?」

律「私はいつでも大丈夫だよん。…仮にあったとしてもむぎのお誘いを後回しにはしないよ」ニコッ

紬「(りっちゃん…)ありがとう!じゃあまた詳しい日程とかは後で連絡するわね♪」

律「(むぎ喜びすぎだろ!…まあ私も)楽しみにしてるよ」

後日二人はバスで紬の別荘まで行っていた。


バスの中

律「~♪」

律は窓の外を見ている

紬「…(りっちゃんの横顔がこんな間近に…)」ドキドキ

チラ

律「ん?どうした?」

紬「!…ううん、何でもないの(りっちゃんってやっぱりかっこいいわ~)」ポッ

律「?…まあいいか…。それにしても楽しみだなあ~」

紬「うん!沢山遊びましょう!」

律「あ、ああ…それもそうなんだけど…その…むぎと二人きりっていうのが楽しみなんだ…」モジモジ

紬「!…///」

律「ほ、ほらっ!私とむぎの家って離れてるし…帰りだって途中までしか一緒に帰れないだろ」アセアセ

紬「…りっちゃん」ギュッ

紬は律の腕に抱きつく

律「む、むぎ…!?」カァアアア

紬「…ありがとうりっちゃん…私嬉しい…」

律「むぎ…」

紬「しばらく…このままでいさせて?…」

紬の顔も真っ赤だった

律「あ、ああ…」ドキドキ

紬「…ありがとう」

―――

律「…」

律「…」

律「…なあむぎ、そろそろ…(離れてくれないと理性が…あ、むぎの胸が腕に…///)」


律「…むぎ?」

紬「スー、スー…」

律「…寝ちゃったのか…」

紬「…ん、りっちゃん…ちゅう」

律「!?」ドキン

紬「ーいんぐガム食べたい…」

律「…」

紬「…」

律「…まったく、いちいちびっくりさせるなよ…///」グイッ

律は紬を引き寄せ自分も紬に体重を預ける。

律「…おやすみ、むぎ…」

―――

律「…ん…」

紬「…りっちゃん起きた?」

いつの間にか律の頭は紬の肩に乗っていた

律「…あれ…私…寝ちゃってたんだ…」ゴシゴシ

紬「うん…。りっちゃんの寝顔とっても可愛かったわよ♪」

律「…もう、むぎったら…むぎの寝顔だって可愛かったぞ!///」

紬「///」

律「///」

アナウンス「次は~、次は~」

紬「!…。りっちゃん、ここで降りるわよ」

律「あ、そうなのか?分かった」

プシュー

バスが行くのを確認してから律とむぎは別荘へ向かった

律「…いやあそれにしても空気が綺麗な所だなあ!」テクテク

紬「そうね~。普段はあまり人が来ないから…」テクテク

律「へえ~(じゃあ何でバスが走ってるんだ?)」

律「…(ま、いっか♪)」

十分くらい歩くと紬の別荘に着いた

紬「…さありっちゃん!着いたわよ!」

律「…」

紬「…りっちゃん?」

律「…なあむぎ?」

紬「なあに?」

律「…今回の別荘って…これか?」

紬「う、うん(もしかして気に入らなかった!?!?)」

律「…この城みたいなやつか?(いくらなんでもでかすぎだろ…)」

紬「まあ!お城みたいだなんて…」

律「これがその…一番大きいやつなのか?」

紬「あ…ごめんなさい。これより大きいのはお前には早すぎるってお父様に言われて…これまでしか借りられなかったの…」

律「…(まだ上があるのか!?)」

律「…あはは、すごいよむぎ!あー楽しみだな!(あれ?考えようとしたらなんか可笑しくなってきた)」

紬「そう!?気に入ってもらえてよかったわ~」
紬「じゃありっちゃん、中に入りましょ?」

律「あはは…ああ、そうだな早く入ろう(そしてこの大きさに慣れてしまおう)」



別荘(屋敷?)の中

紬「さありっちゃん上がって♪」

律「お、おう…(さすがにメイドさんはいなかったか…)」

紬「生活に必要なものは全部そろっているはずだから…あ、それとはい。これ家の見取り図だから」

律「あ、ああ…(これ見取り図?地図じゃなくて?)」

紬「じゃあ荷物はひとまずここに置いて…最初何しよっか?」

律「そうだな…ってかここはどんなとこなんだ?」

紬「え?この場所のこと?」

律「うん」

紬「表に海、裏に山…そしてその山から隣に川が流れてるわ♪」

律「そ、そうなのか…(なんかすごい…)」

紬「うん!…ところでりっちゃん何したい?」

律「そうだなあ…じゃあ私ん家で!」

律「ってゆうのは!?」

紬「?…え?りっちゃん家?」

律「そう!よく私の家でやってることしたいな♪」

紬「え?…どんな…?」

律「えっとね…」

律「…かくれんぼ…」モジモジ

紬「え?かくれんぼ?」

律「うん…昔澪や聡とやってたの思い出して…」

紬「…」

律「…ははっ!やっぱり変だよな!高校生にもなって!ごめん、忘れて?」

紬「…ううん変じゃないわ…それに私…その話聞いたときわくわくした」

律「え?」

紬「…あの、私かくれんぼって初めてだから…///」

律「そうなのか…じゃあ一緒にやろ!せっかくこんな別荘にいるんだしさ!」

紬「…うん…//」

律「(もう、いちいち可愛いなあむぎのやつは//)」

紬「じゃあ最初は私が鬼ね!」

律「え?何で?」

紬「だってほら…りっちゃんまだあんまりここ詳しくないし…」

律「…あ、そうか…」

紬「じゃあ隠れられる場所はここから2つ先の部屋までね。あ、もちろん2階はなしよ♪」

律「あ、ああ…(なんかむぎのやつすごいやる気満々…)」

紬「じゃあ100数えたら探すわ。30分しても見つからなかったら出てきていいからね♪」

律「あ、ああ…(なんか圧倒されまくりなんですけど…)」

紬「じゃあ始めま~す!」

律「え?ちょっとむぎ?」

紬「いーち、にーい、さーん…」

律「(やばっ、早く隠れなきゃ!!)」アセアセ

―――
紬「…ひゃーく!」

紬「…」

紬「さありっちゃんどこへ隠れたのかしら…」

紬はまず食堂へ向かう

紬「りっちゃーん?」

シーン

紬「答えるはずないわよね」

紬は食堂をくまなく探した


紬「…いないわね…」

紬「…冷蔵庫…」

紬「…いるわけないっか♪」

紬「次に行きましょっか♪」

紬は次の部屋へと向かう


―第1リビング―

紬「一番かくれそうなのはここだけど…」

紬「…仕方ないわね…」

再び紬はリビングをくまなく探した

紬「…」

紬「…いない…」

紬「…りっちゃんいったいどこに?(これがかくれんぼ!…)」

紬は再び食堂戻ったりリビングに来たりと一生懸命探した


―30分後―

紬「…(結局見つけられなかったわ…)」

紬「りっちゃーん!出て来ていいのよー!30分たったからー!」

シーン

紬「…?」

紬「…りっちゃーん?」

シーン

紬「…りっちゃん?」アセアセ

シーン

紬「…ねえりっちゃん?返事して…?」オドオド

紬の目には涙が溜まっていた

紬「ねえ、りっちゃんってば…」

シーン

紬「…うっ…うっ」ポロポロ

紬はもう一度リビングと食堂を確認する


その時

律「…む…ぎ…」

紬「(!?)りっちゃん!?」

律「…た…すけ…て…」

紬「どこにいるの!?(この声…食堂からだわ!!)」


―食堂―

紬「りっちゃん!?」ハアハア

律「むぎ…早…く…」

紬「ちょっとまっててね!?今どこなの?」

律「…室。はや…く…私…しん…じゃう…」

紬「え、何室?(…ちょっと待って…食堂に室がつくものって…)」

紬「…」テクテク

「大型冷凍室」

紬「…」ガチャ

紬は大型冷凍室の扉を開いた

律「…」ガクガク

紬「…」

律「…」ブルブル

紬「…りっちゃん…?」

律「…む…ぎ…?」ガチガチ

紬「…」ウルッ

紬「りっちゃんのばかあ!!」ダキッ

律「…むぎ…」ガタガタ

紬「もう!どうしてこんなところにいるのよ!!」ポロポロ

律「見つかり…たく…なくて…そしたら…出られなく…」ガタガタ

律の唇は紫色に変色していた

紬「もう!馬鹿!りっちゃんに何かあったら私…」

律「…ごめんな…むぎ…」カタカタ

紬「もう…とにかくここから出ましょ?」

律「うん…」ブルブル

紬「さあ…立てる?」サッ

手を差し出す紬

律「ありがとう、むぎ…」ギュッ

紬「じゃあとりあえずリビングに行きましょ?」

律「うん…」

リビングに来た2人

紬は律に毛布をかけてあげた

律「えへへ…まさか夏の昼間から毛布使うなんてな…」

紬「もう…そんな事言ってる場合じゃないでしょ?いいからりっちゃんは寝てて?」

紬は律の手を握る

律「ありがとう…。むぎの手は温かいな…」

紬「え?//(りっちゃんに言われると何だか恥ずかしいわ…)」

律は震えは止まっていたが未だに体は冷たかった

―――

紬「…(りっちゃん…まだ冷たい…)」

律「…(むぎの手…本当に温かい…)」

紬「…(こうなったら…)」

紬「…りっちゃん、お風呂入りましょ?」

律「え?」

紬「だって…りっちゃん冷たいままよ?全然温かくならないし…」

律「だ、大丈夫だよぅ。…それにまだ昼間だぜ?」

紬「だめよりっちゃん。さ、行きましょう」

律の手を引き紬はお風呂場へ向かった


脱衣場

律「む、むぎ…一人で脱げるよ…」

紬「だめよりっちゃん…りっちゃんの体は今あんまり自由が利かないでしょ?」スルスル

段々と律の肌がさらけ出されていく

律「む…むぎ…///」

紬「…///」

律の服は全部脱がせ、残るは下着だけとなった

律「む、むぎ…あとは…私1人でやるから…」カァアアア

紬「だめだってば…。私が脱がせて上げる//」

律も紬も顔は真っ赤だった

―――

律「…じ、じゃあ私先にはいってるから!///」タタッ

紬「あ、りっちゃん…」

律は裸になると恥ずかしさの為かすぐに浴室へと向かった

紬「…ふふっ(りっちゃんって意外と恥ずかしがりやさんなのね…)」

カポーン


浴室

律「…(ああ、私…むぎに服脱がせてもらっちゃった…///)」

律はむぎから先に洗わないで湯船に浸かっておいてと言われたのでその通りにしていた

律「…でも…(嫌じゃなかったな…//)」

律「…(…やっぱり恥ずかしいな…///)」

ガラッ

紬「りっちゃんお待たせ~」



未完



最終更新:2010年01月02日 21:15