ジェシー「どうやら俺もおまえさんと同じオタク仲間だっていうところかな…」


ダニー「なんだよ! やっぱりそうだったんじゃないか!!」

ジェシー「ああ、悪かったよ! けどあの場じゃああするしかなかったんだよ!!」

ダニー「この僕一人を悪者にしてさ!!」

ジェシー「だってしかたねぇだろ? キモイなんて言われたかね~んだから!!」

DJ「ちょっと二人して大声出して何してるの!?」

ステフ「なになに?大声大会?私も負けないよ。 わーーー!!!!」

DJ「あんたは黙ってて」

ダニー「あっ!? DJいいところに。聞いてくれよ、ジェシーはやっぱりオタk…」

ジェシー「わーーーーーー!!!! なんでもないなんでもない!!」

ステフ「わーーーーー!!!!!」

DJ「ジョーイおじさんなんとかしてよ!」

ジョーイ「なるほど、分かった。ここは僕に任せてDJとステフは部屋に戻ってて」

ステフ「もう終わり~? つまんな~い」

DJ「いいから」


ジョーイ「はぁ……。いったいどうしたのさ? 大の大人が」

ダニー「ジェシーが自分もけいおん!が好きなのに隠そうとするんだ」

ジェシー「俺はヘンタイ扱いされるのはゴメンだぜ」

ダニー「なんだよ! あれだけ好きなものは否定できないなんて言ってさ!!」

ジェシー「いいじゃねえか! 俺はよく思われたいんだよ!!」

ダニー「こんな醜い大人になっちゃって……」

ジェシー「へん! 例えアニメ好きでも心はいつもプレスリーなのさ!」

ジョーイ「僕にしてみれば同じ趣味を持つ者同士として羨ましく思うけどね」

ジョーイ「ここは喧嘩じゃなくって仲良くなるとことだろ?」

ダニー「……ジョーイ、キミの言う通りだよ」

ジェシー「そうだよな…せっかくのけいおん!仲間だもんな」

ジョーイ「ほら、握手して」

ジェシー「悪かったよ」

ダニー「こっちも、謝るよ」


ダニー「ところでジェシーのお気に入りのキャラは誰なんだい?」

ジェシー「俺か? 俺はあずにゃんだな。あんなちっちゃなクセしてギターのテクもあるって最高だよな!」

ダニー「……やっぱりか、このロリコン野郎め! 二度とミシェルに触れるな!!」

ジェシー「そういうダニーはどうなんだよ? ああ!!」

ダニー「僕? 僕はだんぜんムギだね! ムギは天使だよ」

ジェシー「はっ!! あんな眉毛のどこがいいんだか…花の女子高生ならもっとお手入れしろっての!」

ダニー「なんだと! 僕のことはいいけどムギを侮辱するのは許さないぞ!!」

ジョーイ「なかよく!!」

ジェシー「ああ……そうだった…。悪かったよ…」

ダニー「僕の方こそ…ごめん」

ジェシー「まぁ、あれだよな。ムギが居なきゃ楽しい軽音部には成り得ないよな」

ジェシー「彼女がお菓子や別荘を用意してくれるおかげで成り立ってるって分もあるし」

ダニー「あずにゃんもみんなのマスコット的存在だからね」

ダニー「11話で律と澪が険悪な雰囲気になりそうなところをネコミミで助けてもらったし…」


ジェシー「けいおん!ファン同士でいがみあってもなんにも始まらねぇよな」

ダニー「その通りだよジェシー」

ジェシー「よかったら今度ニコニコ動画に『ふわふわ時間を弾いてみた』って上げようかと思ってるんだけど」

ジェシー「見てくれるか?」

ダニー「ああ、もちろん」

ダニー「コメントに『※鳥肌注意※』と書かせてもらうよ」

ジェシー「ははっ、よろしくたのむぜ相棒」

ダニー「全てのけいおん!族に…」

ジョーイ「あのさぁ~…」

ジェシー「ん?どうしたんだジョーイ?」

ジョーイ「僕の嫁はさわ子先生だって言ったら二人とも引いちゃう?」

ダニー「有り得ないね」 ジェシー「有り得ねぇだろ」


ジョーイ「ヒドいや二人とも! あれだけけいおん!ファン同士は仲良くって言ってたのにさ!」

ジェシー「おいおい、考え直せよ。なんであれだけのメンツの中であえてさわ子先生を選ぶんだよ」

ダニー「そうだよ。さわ子先生選ぶくらいだったら僕は純を選ぶね」

ジョーイ「さわ子先生くらいの歳が一番脂が乗り切ってるときだよ? それに女子高生と僕らじゃ吊り合わないよ」

ジェシー「ジョーイ、確かに3次元ではそうかもしれない。けど今俺たちが話してるのは2次元の話だぜ?」

ダニー「ああ、ジェシーの言う通りだ。もっと夢を持とうよ」

ダニー「それに、さわ子先生の過去の蛮行は子供の教育に悪い」

ジョーイ「あ! 今全米2億のさわ子先生ファンを敵に回したよ!!」

ジェシー「そんなにいるわきゃねぇ~だろ! だったらあずにゃんファンは全米5億は居るね」

ジョーイ「じゃあさわ子先生は全世界で20億だね!!」

ジェシー「ならあずにゃんはこの天の川銀河に1000億だな!!」

ダニー「ストップ!! 二人とも虚しくない?」

ジェシー ジョーイ「……確かに」


ジェシー「ところでダニーはいったいどこでけいおん!を知ったんだ?」

ダニー「ああ、僕の番組のおはようサンフランシスコで日本のオタク特集をしてね」

ダニー「その時に、僕は女神に出会ったってわけさ。ジェシーは?」

ジェシー「俺か? 俺はネットで日本のガールズバンドが熱いって記事を見つけて
      そこのリンクからYOUTUBEにアクセスしたんだよ」

ジェシー「そしたら、なんだったか、フライデーだかスクープだかいうバンドが…」

ジョーイ「スキャンダル?」

ジェシー「ああ!そうそう!それだよ!! っておたくずいぶん詳しいんだな?」

ジョーイ「まあね」

ジェシー「それでその元ネタを巡ってるうちに俺も女神に出会っちまったってわけさ」

ジョーイ「なるほどね~」

ダニー「ジョーイは?」

ジョーイ「僕は毎週日本のアニメはネットでチェックしてるからね」

ダニー「ジョーイ、キミがナンバー1だ」


数日後

ジェシー「やっと明日だな」

ジョーイ「この日をどんなに待ちわびたことか」

ダニー「明日のいつごろにくるんだい?」

ジェシー「さぁな、昼くらいじゃねーの?」

ジョーイ「僕タキシード着ちゃおうかな」

ジェシー「おいおい。まぁ、そこまでしなくってもスーツ着用くらいはしとくべきだよな」

ダニー「二人とも明日けいおん!のブルーレイが届くからってそんなに…」

ダニー「ちょっと散髪に行ってこようかな」

ジョーイ「けどジェシー。キミ明日はレベッカとデートだって前々から言ってなかったけ?」

ジェシー「ああ? そんなんとっくにキャンセルしたよ。ベッキーとはいつでも会える」

ジェシー「けど、けいおん!のブルーレイとの最初の出会いはこの一瞬だけだからな」

ダニー「ジェシー……」

ダニー「それでこそ、男ってやつだな」

ジェシー「よせよ、照れるじゃね~か」



翌日

ピンポ~ン

ジェシー「おっ! 来たかな?」

ジェシー「ハイハ~イ、今開けますよ~」

レベッカ「あれ?ジェシー? 今日は何か用事があったんじゃないの?」

ジェシー「レベッカ…なんで…」

レベッカ「明日の番組の事でダニーと相談があって…」

ジェシー「ああ、そうなんだ…どうぞごゆっくり」

レベッカ「…そんなスーツ着込んでどこいくの? 私とのデートをすっぽかして」

ジェシー「いや…これは…その……」

ピンポ~ン

ジェシー「今度こそか…? でも最悪のタイミング……」

キミー「こんちは~」


ジェシー「最悪じゃなくて災厄がきちまった…」

キミー「なに?そんなスーツで私のお出迎え? いや~もてる女は辛いわ」

ジェシー「あのな~…今取り込み中なの。お前さんの相手はしてらんないから」

ジェシー「DJ、お~いDJ! キミーが来てるぞ」

キミー「ああ、いいの。今日はあんたに用があって」

ジェシー「俺に? まさか本当にデートに連れてけって言うんじゃねーだろうな?」

キミー「はい、これがウチに誤配送されてきてさ」

ジェシー「……これは、けいおん!のブルーレイじゃねえか!」

キミー「相変わらず佐川にも困ったもんだよね」

ジェシー「なんで普通に受け取ったんだよ…」

キミー「中身が気になっちゃって」

キミー「でもこうやって届けてやったんだから、お礼くらいは言って欲しいもんだよね」

ジェシー「はいはい、どうもありがとさん」

ジェシー「って、なんだよこの手は?」

キミー「気持ちを金額で現してほしいかな、って」


キミー「本当は10ドルのところを今回は大サービスで5ドルにしといてあげる」

ジェシー「そいつは良心的なこった。ほら5ドルやるから早く帰れ」

キミー「まいど~」

ジェシー「はぁ~…」

キミー「あ、そうだ!忘れてた」

ジェシー「おいおい、追加料金は受付ないぜ」

キミー「私あんたにどうしても伝えておきたいことがあったんだよね」

ジェシー「なんだよ、藪から棒に」

キミー「いい歳してそんなアニメ見るなんてどうかしてると思うよ」

ジェシー「……親切なご忠告どうもありがとう」

キミー「どういたしまして」

レベッカ「ねぇ? そのアニメの絵が描かれた物…なに?」

ジェシー「いや…これは…。そうジョーイのやつが俺のクレジットカードかってにつかってさ」

ジェシー「宛名は俺名義だけど俺はぜんぜん関係ないから」

ジョーイ「さっきインターホンが聞こえたよ~。やっと届いたのかい?」

ジョーイ「僕もう待ちくたびれちゃったよ」

ジョーイ「でもジェシーが一番楽しみにしてたよね」

ジョーイ「レベッカとのデートをすっぽかしたりし…て……あ……」

レベッカ「ハーイ」

ジョーイ「……は、ハーイ」

レベッカ「ちょっと詳しく聞かせてくれないジョーイ?」

ジョーイ「お手柔らかに……」

ジェシー「あのバカ……」



子供部屋

レベッカ「もう今度という今度は許さないわ!」

DJ「レベッカ落ち着いて。確かにジェシーおじさんがアニメ見るなんてショックだとは思うけど…」

レベッカ「DJそうじゃないの、別に私はジェシーがアニメを見ようがそれすらも愛していく自信があるの」

レベッカ「ショックなのは、嘘をついて私とのデートをすっぽかしたことなの、分かる?」

DJ「……うん。分かる」

ステフ「でもジェシーおじさん、ミシェルにあげた人形をこの前こっそり舐めてたよ」

ステフ「俺の愛しのあずにゃ~ん。とか言いながら」

レベッカ「う…そ……」

ステフ「嘘じゃないもん! 私見たんだから」

DJ「それはあんたが墓場まで持って行くべきエピソードだったわね…」

レベッカ「それでも私は…あの人を愛せるわ!!」

DJ「レベッカ…」

ジョーイ「どうも~……。どうだい?落ち着いたかな…?」

ダニー「ベッキー、どうかジェシーを許してやってくれないか? 僕からもお願いするよ」

ジェシー「……」

レベッカ「私がなんで怒ってるのか分かってるの?」

ジェシー「あぁ…俺がオタクだっていうんで愛想つかせたん……」

DJ「ちょっとおじさん!」

ジェシー「なんだよDJ」

DJ「ベッキーはおじさんがアニメ好きだから怒ってるんじゃなくって嘘ついたから怒ってるのよ」

ジェシー「そうか……。そうだよな…嘘はいけない事だっていつもお前たちには言ってるもんな…」

ステフ「ミシェルにあげた人形舐めてたことも一応謝っといた方がいいよ」

ジェシー「だよな…あれは一時の気の迷いで…ってステフ!見てたのか!?」

ステフ「大丈夫だよ。私ちゃんとお墓に入るまで忘れないから! ぜーーーったい!!」

DJ「そういうことじゃないのよ……」


ジェシー「すまなかった、謝るよ…俺お前に嫌われるのが怖かったんだ…」

ジェシー「だからあんな嘘ついて……ほんっと、俺って最低だよな…」

レベッカ「反省してる?」

ジェシー「あぁ…どんな罰だって受けるさ…」

レベッカ「こんなアニメの絵より私のこと愛してる?」

ジェシー「当たり前じゃないか! 比べ物になるわけないだろ?」

レベッカ「わかった。じゃあ今後一切このけいおんってアニメ見ないんだったら許してあげる」

レベッカ「それくらいのことはしたのよ」

ジェシー「わかった。もうけいおん!は見ねぇよ」

ジョーイ「そっか……もうジェシーにはこのブルーレイは必要ないね」

ダニー「残念だけど、僕とジョーイの二人で見ることにするよ」

ジェシー「ちょい待ち! なぁレベッカ、その約束明日からじゃだめか?」

レベッカ「ジェシー……」


レベッカ「やっぱり、私達もう終わりにしましょ」

ジェシー「冗談だよ、な? 許してくれよ。お願いしますレベッカ様~」

レベッカ「どいて!!」ドン

ジェシー「オゥ!!」

  パサッ

ジェシー「ん? おいレベッカ何か落としたぞ」

ダニー「なんだいコレは……本、にしてはなんだか安い作りだね」

ジョーイ「これは!? 同人誌!!」

レベッカ「!?」

ジェシー「なんだそりゃ?」

ジョーイ「僕も行ったことはないからよく知らないけど、なんでもオタクにとってのフェスティバルが
     日本で毎年二回あって素人がそこで売りに出す本の事を同人誌っていうんだよ」

ジョーイ「ほら、どことなく絵がチープだろ?」

ジェシー「おいおい! なんだこりゃ! 男同士裸で抱き合ってるぜ!!」

レベッカ「……」


ジェシー「説明してもらおうか?ベッキー」

レベッカ「あのね…ジェシー…」

ジェシー「言い訳はなしだぜ」

レベッカ「…分かったわ。あれはおはようサンフランシスコで日本のオタクの特集を組んだ時のこと」

ダニー「なんだ…キミもだったのか…」

レベッカ「その時私は素晴らしい世界を見たのよ…。まさか男の人にあんな穴があったなんて」

ジェシー「なんだか怖いから詳しくは聞かないことにするけど」

レベッカ「でも聞いて! 私あなたにそんなこと試そうだなんて思ったことないのよ!!」

ジェシー「どうだか……」

レベッカ「……ジェシーだって、私がいないところではあずにゃんたまんね~ぜ~とか言ってるんじゃないの?」

ジェシー「なんで知ってる……いやいや、そんなこと言うわけね~だろ!!」

レベッカ「なによ!!」

ジェシー「なんだよ!!」

ジョーイ「どう思うダニー?」

ダニー「お似合いのカップルじゃないか」


ジョーイ「はいはい、二人ともそこまで~」

ダニー「キミたち結婚も考えてたんだろ?」

ジェシー「あ、ああ…まぁな…」

ジョーイ「だったらよかったじゃないの。お互い同じ趣味を持つものとしてさ」

ダニー「そうだよ、もしこのまま知らなかったら結婚してからも
    お互い隠しあわなきゃいけなかったかもしれないよ?」

レベッカ「そういう考えもありね」

ジェシー「まぁ…そうだな…」

ジョーイ「ほらほらハグして」

ジェシー「悪かった」

レベッカ「私も…なんだか本当の事を言えてスッキリしたわ」

ジェシー「ああ、俺もだよ」

ステフ「ねぇパパ、このコミック私も読んでいい?」

ダニー「ああ!ダメだよ!! 子供は読んじゃだめ!」

ステフ「え? コミックって子供のものじゃないの……?」

DJ「なんとなく察しなさいよ……」


ダニー「まぁ君たち2人のことはいいとして…」

ダニー「子供の教育に悪影響のあるものはあまり関心できないね」

レベッカ「そのことなんだけどダニー…」

ダニー「なんだい?」

レベッカ「ちょっと前ミシェルの誕生日会したじゃない?」

ダニー「ああそうだね、キミからもミシェルにプレゼントをくれたっけ?」

ダニー「確か絵本の詰め合わせだったような…」

レベッカ「そこにさっきの本が紛れ込んでて…」

レベッカ「昨日それに気づいたんだけど…だから今日はコレを回収しにきたの…」

レベッカ「でもどうやら夢中になって見てたみたいで…」

ダニー「……まさか」






ミシェル「ジョーイ×おいたんが至高!!」


 おしまい



最終更新:2010年03月11日 01:28