~唯の家

唯(あれから無言で帰って来ちゃった・・・)

唯(・・・)

唯(和ちゃんと一緒にいた人たち誰なんだろう)

唯(生徒会の人たちなのかな)

唯(・・・和ちゃん楽しそうだったな)

唯(少し前なら和ちゃんの笑顔の前には私がいたよね・・・)

唯(・・・)

唯(和ちゃん・・・)

唯(私から離れちゃうの?)

唯(やだよぉ)ポロポロ

コンコン
憂「お姉ちゃん」

唯「!」

唯「なななななにー?」アセアセ

唯(涙ふかなきゃ!)ゴシゴシ

憂「入るよ」
ガチャッ

憂「!」

憂(お姉ちゃん目が赤い)

唯「ご飯かな?」

唯「私お腹ペコペコだよ~」

憂「・・・ねえお姉ちゃん」

憂「和さんと何かあったの?」

唯「!!」


唯「な、何にもないよ~」

憂「お姉ちゃん」ジーッ

唯「うっ」

唯「・・・聞いてくれる?」

憂「うん」

唯「あのね」

唯「なんだか最近和ちゃんに避けられてる気がするんだ」

憂「和さんがお姉ちゃんを避ける・・・?」

唯「うん・・・」

唯「一緒に帰ろって言っても一緒にお昼食べようって言っても約束があるからって」グスッ

唯「ねえ憂」

唯「私和ちゃんに嫌われちゃったのかな?」

唯「もう前みたいに一緒に笑いあえないのかな?」ボロボロ


憂「・・・ねえお姉ちゃん」

憂「和さんはお姉ちゃんのことを簡単に嫌うような人だった?」

憂「お姉ちゃんと和さんの関係はそんな程度のものだった?」

憂「違うでしょ?」

唯「う゛ん」

憂「ならこの後何するかわかるよね?」

唯「和ちゃんに会いに行く」

憂「正解」

唯「・・・憂ありがとうね」

憂「どういたしまして」

唯「夕ご飯までには帰ってくるよ!」ダッ


憂(和さん)

憂(お姉ちゃんにあそこまで心配させるなんて)

憂(・・・少し嫉妬しちゃうよ)


~和の家

和(ここはこの式を代入してっと)

和(ふぅ やっと終わったわ)

和(・・・静かね)

和(そういえば今日両親がいないんだったわね)

ピーンポーン

和(どうせセールスね)

ピーンポーン

和(こういうのは無視が一番)

ピーンポーン

和(無視が)イライラ

ピーンポーン

和(・・・)ブチッ

ピーンポーン

唯(和ちゃん出て)

ピーンポーン

唯(お願い)

ピーンポーン


ガチャッ
和「うるさいわね!! セールスならお断りよ!!!」

唯「ひぃっ!?」ブルブル

和「って・・・唯じゃない」

唯「の、和ちゃん」

和「せっかく来てもらったけど今忙しいからまたこんd」

唯「和ちゃん!」

和「な、なによ」

唯「大事な話があるの」

唯「だから・・・入れて?」

和(唯のこんな真剣な顔・・・)

和「・・・どうぞ」



~和の部屋

和「それで話って何?」

和「さっきも言ったけど忙しいから手短にお願いね」

和「それと宿題教えてだったら殴るわよ?」

唯「・・・単刀直入に言うね」

唯「和ちゃん私のこと避けてる?」

唯(聞いちゃった・・・)

唯(でも大丈夫)

唯(和ちゃんが私のこと嫌いになるなんてことないもん)

唯(だから・・・この質問は私のことを構ってくれなかった和ちゃんへのちょっぴりのいじわるだよ)

和「・・・」

唯(ほら、早く言ってよ)

唯(そんなことないわよって)

唯(勘違いだよって)

和「・・・」

唯(和ちゃん・・・!)


和「・・・」

和「・・・そうね」

唯(え・・・?)

和「私は唯と離れたいと思っているわ」

唯「!!」


唯「そんな・・・嘘だよね・・・?」

和「本当よ」

和「・・・ねえ唯」

和「よく和は唯の保護者かって言われてきたわよね」

和「でも私だって高校生の女の子なの!」

和「でも唯と居続ける限り私は保護者なの」

和「だから・・・私は唯と離れて女の子になりたいの」

唯「和・・・ちゃん・・・?」

唯「冗談にしては笑えないよ・・・?」

和「だから本当なのよ唯」

和「だから・・・もう帰って?」

唯「そんな・・・」ボロボロ


唯(本当なんだ・・・)

唯(和ちゃんは私のことが嫌いになったんだ・・・)グスッ

唯(もう・・・前みたいになれないんだ)

唯(もう・・・)ボロボロ

唯『この二つしか売らないアイスには意味があってね』

唯(!!)

唯「・・・ねえ和ちゃん」

和「何よ?」

唯「あの時のアイスのこと覚えてる?」

和「あの時のアイス・・・?」

和「・・・!!」

唯「よかった」

唯「忘れてなかったんだね」

和「・・・忘れるわけないじゃない」



~数年前の続き

唯「でねでね」

唯「その意味はね」

和「もぅ」

和「もったいぶらないで早く教えなさいよ」

唯「えへへ」

唯「その意味はいつまでも続く関係なんだって」

和「いつまでも続く関係?」

唯「うんうん」

唯「限定二個しか売らないってことはね」

唯「要するにカップル専用なのです!」

和「か、カップル!?」

唯「そうだよ~」

唯「二個ってことはつまりは一組しか買えないんだよ」

唯「だから幸運にもこのアイスを食べることが出来た二人はいつまでもいっしょにいられるんだって」

和「でもカップルって言ったって・・・」

唯「和ちゃんは私のこと嫌い?」

唯「私は和ちゃんのこと大好きだよ?」

和「わ、私も唯のこと・・・その、好きよ///」

唯「やった~両想い~♪」ギュー

和「ちょ、ちょっと唯、恥ずかしいでしょ///」バッ

唯「ぶー 和ちゃんのけちー」

唯「あ、あとね」

和「今度は何よ」

唯「このアイスを食べようと思った理由はもうひとつあるんだよ」

和「もう一つ?」

唯「うん」

唯「このアイスは和風なんだよ」

和「はいはい それがどうしたの?」

唯「あれっ、気づかない?」

和「何が?」

唯「和風わふうのどかふうだよ!」

和「ってただのダジャレじゃない!」


~回想終わり

和「・・・そんなこともあったわね」

唯「ねえ和ちゃん」

唯「私の気持ちはあの時から変わってないんだよ」

唯「私は和ちゃんのことが大好きでいつまでも一緒にいたいんだよ」

和「!!」

唯「もう一度聞くね」

唯「和ちゃんは私のこと嫌い?」

和「・・・」

和「・・・そんなことあるわけないじゃない」

和「ごめん・・・」グスッ

和「ごめんね唯・・・」ボロボロ

唯「和ちゃん・・・」ギュッ

―――
――――
―――――

唯「和ちゃん落ち着いた?」

和「ありがとう唯」

唯「えへへ」

和「・・・私ね、唯」

唯「うん」

和「怖かったんだと思うの」

和「唯が軽音部に入って」

和「そして少しずつ私から離れていって」

和「そんななか私は思っちゃったの」

和「いつか唯は完全に私から離れちゃうんじゃないかって」

和「だから・・・そうなる前に自分から離れようって」

和「痛みを最低限にしようって」

唯「和ちゃん・・・」

唯「えいっ」デコピン

和「いたっ!」

唯「私が和ちゃんから離れるわけないじゃん」

唯「今のデコピンは私を信じられなかった和ちゃんへの憤りをこめたんだよ!」

和「・・・ふふ」サスサス

和「そうよね」

和「唯はそういう子だものね」

唯「どういう意味さー」ブー

和「唯、ごめん」

和「許してくれる?」

唯「仕方ないなー」

唯「許してあげる!」

和「ふふ、ありがとう唯」

唯「えへへ 和ちゃーん」ギュー

和「もぅ///」



~翌日

ジャジャジャーンジャンジャーン♪

律「ふぅ~」

紬「みんなよかったわよ!」

澪「よし、それじゃあ今日は帰るとするか」

梓「はいです」

唯「ごめんねみんな」

唯「今日は約束があるんだ!」

~fin~



最終更新:2010年03月14日 01:43