落書き中
澪「なんか全部顔近いな…」
澪「三枚目なんてほとんど顔しか映ってないし…」
律「うるさいなあ、いーじゃんか別にー」
澪「悪いとは言わないけどさあ。びーっと」
律「あ、線引くな線」
澪「こっから出たらぶつからな」
律「あ、懐かしー。それ描こ」
律「……なんかガメラみたいんなった」
澪「ここまで律っと。 分 断 !」
律「線引くなって!消し消し!」
律「足いたぁい…」
澪「慣れないもん履くから」
律「おんぶして」
澪「どっか喫茶店でも寄って休もう」
律「だっこして」
澪「そういえば新しいお店ができたらしいからそこ行ってみよっか」
律「お姫様だっこして」
澪「和が言ってたけど、けっこう美味しいらしいよ、そこのコーヒー」
律「肩車でいいからしてよぉ!」
澪「ケーキも種類あってなかなか良かったって」
律「いい加減にして」
澪「こっちのセリフだ」
……
紬「いらっしゃいませ。二名様でよろしいですか」
澪「はい」
紬「店内は全席禁煙となっておりますが」
澪「大丈夫です」
紬「ありがとうございます。それではご案内します」
澪「………」
律「……なあ」
澪「言うな、何も」
律「………」
律「お化粧直してくるねっ(・ω<)」
澪「うん…」
帰宅、澪の部屋
律「たっだいま~あ゛ぁ~疲れた~」
澪「私もなんかすっごく疲れた…」
律「昼寝しよーぜ」
澪「いいな、それ。どっちかが起きるまで寝てよう」
律「寝ちゃお寝ちゃおー!」
澪「ふんっ!」デュクシ
律「ってー!!なにすんだー!」
澪「ベッド使っていいよ。おやすみ。ぐぅ」
律「……ヤり逃げかよ、こいつ」
律「………私も寝よ」
数時間後
澪「んん………もうこんな時間か…」
澪「考えてみれば二人で昼寝する意味が分からん…」
澪「………」チラッ
澪(今日の律、可愛かったな…)
澪「写真撮っとこう。どうせ起こさなきゃいけないんだし、起きてもいいよな」
澪「デジカメ…あった。……残りの人生で、今日みたいな恰好を律はあと何回するんだろうか」
澪「あ~もったいないもったいない。ホント喋り方だけどうにかしたら完璧女の子なのにな~」パシャパシャ
澪「ふふ……寝顔は相変わらずなんだけどな…」パシャパシャパシャ
澪「さて、と…撮りたい角度からは粗方撮ったな…」
澪「すっ、少しくらい悪戯しても…バレないよな…?」
そーっと
律「おい」ガシッ
澪「やっと起きたか」ワキワキ
律「まだしようとすんな!」
澪「もう八時だよ」
律「そうなのかあ、結構寝たなあ」
澪「っていうか二人して寝る意味あったのか」
律「……澪ちゃん」
澪「あ゛?」
律「気持ち……良かったよ///」
澪「………」
律「……み、澪…?」
澪「なんかムラムラしてきた。律、もっかいやるぞ」
律「あ、ごめんなさい冗談です許して澪ちゃ…アッー!!」
澪「声出すんじゃない」
律「もぉレイプじゃんただのぉ…」
律「で、澪よ」
澪「なに」
律「写真消せよ」
澪「ヤだ」
律「また同じ恰好してやるから」
澪「老化は刻一刻と進んでいるんだぞ」
律「微妙に失礼だな。いや、ずいぶん失礼じゃないかそれ」
澪「一年の合宿のときの写真を消してくれたら考えてやる」
律「まだ根に持ってたのかよ…」
澪「消すの?消さないの?」
律「じゃあいいよ。その代わりぃ、律の写真で変なことしたら、許さないんだからっ♪」
澪「はぁ…………しないよ……別に何も……」
律「もうちょっと怒りながら言ってくれてもいいじゃないか…」
玄関先
律「じゃあな、澪」
澪「うん、また明日」
律「……澪ちゃあん」
澪「ばいばーい」
律「閉めんなって!最後まで聞けよお!」
澪「ごよんさんにいち…」
律「今日はぁ…ホント楽しかった!ありがとね!」
バタン
律「……虚しいじゃないかおい」
ガチャ
澪「女の子な律も、可愛いかったよ。じゃあな」
バタン
律「………へ、へっ!嬉しくねーし!じゃーな!」
澪「まったく、可愛いやつめ…」
翌日
澪「いってきまーす」
律「もぉ~遅いぞ、澪っ(・ω<)」
澪「朝食吐きかけていいか」
律「ごめんなさい」
澪「普段の恰好ならせめてカッコイイ方面にしろよ」
律「カッコイイ不思議ちゃんてどんなだよ」
澪「う~ん……グッチ祐三みたいな」
律「あー、あいつは確かにカッコイイ不思議ちゃんだなあ」
律「あ、あれ唯じゃね」
澪「っぽいな」
律「ゆーいー!」
唯「あ、りっちゃんに澪ちゃん。おはよー」
澪「おはよう」
律「おっはー☆今日の唯ちゃん、チョー可愛いね♪」
唯「………」
澪「………」
唯「あれ、今日は澪ちゃん一人?」
澪「ああ。律は昨日から行方不明なんだよ」
学校
律(結局あれから一言も口利いてもらえなかった…)
唯「ねー、りっちゃん今朝のあれはなんだったの?」
律「んー?不思議ちゃん目指そうかなって」
唯「なんでまた」
律「えへっ♪日常に刺激が欲しいんだぞっ☆」
律「なんだ?」
唯「気持ち悪いです」
律「うん……いや、私もやめたいんだけどなんか癖ついちゃって…」
部活
律「今日は大事な話がある」キリッ
梓「なんですか」
律「私の癖を直すために、みんなに頑張って欲しいんだぞっ☆」
梓「ソーセージアタックしていいですか」
律「まあ慌てるな、梓。言ったとおり、私はさっきの不思議ちゃんごっこの癖を直して欲しいだけなんだよ」キリッ
梓「普通に喋れてるじゃないですか」
律「顔と喉に力入れて、うっかりならないようにしてるだけさ。今の私はまるで、オアシスに咲くライラックなのさ」キラリン
梓「意味が分かりませんしあんまりカッコよくないです」
律「嘘だぁ。澪から絶賛されたぜ?」
梓「あの人の感性を普通と思っちゃいけませんよ」
律「とにかくそういうわけさ。唯と澪に話はつけたから、梓も協力頼むぜ」キリッ
梓「まあウザイから別にいいですけど。具体的には何をすれば」
律「恩に着る。とりあえず現時点では私がふざけられないような状況を作ることがいちばんらしい」
梓「はあ」
唯「おいーっす」
澪「おーっす」
梓「あ、こんにちはー」
澪「何してるんだよ」
梓「えっ」
澪「私たちを待ってないで練習ぐらいしてたらどうなんだよ」
梓「え、あの…」
澪「私と唯は、下手糞のお遊びバンドのまま終わる気はないぞ」
唯「澪ちゃん、そろそろ」
澪「そうだな。おい、練習するぞ。準備しろ」
梓「は、はい…」
じゃらる~ん
澪「……律」
律「なんだよ」
澪「まともに八分も安定して刻めないなら、基礎練からしたらどうだ?」
律「………」
澪「スネアの音もバラバラだしハイハットも粒が揃ってない。足だって裏打ちが満足にできてないじゃないか」
律「……悪い」
澪「唯も」
唯「ほい」
澪「きちんと全体に合わせる練習をしろ。だいたい256分ずれてることが多いぞ」
唯「そんなに細かく……」
澪「最後にキーボード。おまえやる気あるのか?」
澪「……って、そうか。いないから鳴ってないのか」
澪「うちのバンドもキーボードが欲しいな」
梓「あの、澪先輩」
澪「どうした、梓。何か分からない部分でも?」
梓「すっごくつまんないです」
澪「…………ごめん。でも私は律のために…」
律「もういいよ、澪」
澪「律……」
律「そうさ、考えてみれば私のワガママだったんだ。ごめんな、みんな巻き込んじゃって。私は、自分ひとりの力で自分に向き合わないといけないんだよな」
律「ありがとう、澪。もう充分だ。澪が私のために一生懸命になってくれて、嬉しかったよ」
律「ごめんな、みんな。さあ、いつもの私たちに戻ろう。バンドってのは楽しくなくちゃいけないからな。それに……」
律「私自身も、こぉんなギスギスした雰囲気、だいっ嫌いなんだぞっ(・ω<)」
梓「………」
唯「………」
澪「………今日はもう終わりにしよう」
梓「同感です」
梓「自然に直るのを待つのがいちばんですよ」
澪「でもそれまでずっとコレ?」
唯「今日も授業中大爆笑だったよね」
律「ああ、どっかんどっかんもいいところだったぜ」キラリン
唯「田井中、日本最初の日刊新聞て何や」
律「東京日日新聞だと思うなぁ~てへっ♪」
梓「……それ、面白かったんですか」
唯「私とりっちゃん以外は大爆笑だったよ」
澪「答えが間違ってるから笑ったとかじゃなくて?」
梓「あ、そういえば」
律「なに?」
梓「どうしてそんなウザイ癖がついちゃったんですか?」
澪「女装してグッチ祐三目指したらこうなっちゃったんだよな」
律「語弊はあるがまあそうだな」
律「ちなみにこれが女装した私だ」ピラッ
唯「わー!りっちゃん可愛いー!」
梓「この怪獣は何ですか」
律「隣の席のますだくん」
唯「えーこれホントにりっちゃん?嘘だぁこんな可愛いわけないよ」
澪「だよなあ。今見てもおかしいもんなあ」
梓「あんまり似てないですね、この山田くん」
律「おぉい、あんま好き勝手言うんじゃないぞっ☆」
律「澪なんか昨日欲情したくせに」
唯「え~、澪ちゃん……」
澪「え!? あ! いや、ちょっとそれは…」
律「なんかムラムラしてきた。とか何とか言って押し倒してきたんだぜー?」
唯「うわぁマジもんの変態じゃん」
澪「しっ、してない!してないだろ、そんなこと!!」
律「声出すんじゃない。とか言って危うくレイプされかけたんだから」
梓「今度から距離置いてもいいですか」
澪「言ってないから!それに合意の上だから!」
唯「強姦魔はみんなそう言う、って憂が言ってたよ」
梓「ちょっと先帰ります。強姦魔と同じ部活になんていられません」
澪「だからしてないってばぁ~。それに律だけだろぉ。魔ってほどじゃないでしょぉ~…」
律「などと供述しており動機は未だ不明」
唯「ねえこのりっちゃんとデートしたい」
律「今ならデコ出し無料なんだよぉ?」
唯「お断りします」
律「あれ、正直疲れるんだよな。前髪うざいし」キリッ
梓「美容室行ったらいいじゃないですか」
律「女の子はぁ、たっくさんお金使うから金欠なんだぞっ」キラリン
澪「そうか……じゃあ髪型整えたらもっと可愛くなるのか…」
律「おごってくれるのぉ?」
澪「もっかい」
律「おごって欲しいんだぞっ☆」
澪「ラストチャンス」
律「澪、金を……借りたいんだけど」キリッ
澪「うん、いいよ…///」
梓「照れるとこじゃないですよ」
帰り道
律「澪、金返すよ」
澪「え、なんで?」
律「別に切りたくねーし」
澪「可愛いほうがいいじゃないか」
律「ほとぼりが冷めたら切るよ」
澪「……恥ずかしいんだろ」
律「む。…まあ、少しな。わいわい言われるの、慣れてないし」
澪「そっか。……でも、たまにはしてくれよ、あの恰好。可愛かったんだから」
律「…しょうがないな、澪にそんな風に言われたら」キリッ
澪「あ……(今のセリフ、ちょっと良かったかも///)」
律「どしたー?」
澪「な、なんでもないよ、なんでも」
おわれかす
最終更新:2010年03月20日 01:36