さわ子「・・・・行っちゃったわね・・・・」

梓「はい・・・・」

さわ子「・・・・・」

梓「・・・・・・」

梓「先生」

さわ子「なに?」

梓「律先輩、唯先輩のギターに彫ってあった名前のこと、偶然だって言って
  ましたよね?」

さわ子「そうだったかしら」

梓「私は偶然なんかじゃないと思います」

さわ子「・・・・・・」

梓「これは運命で決められたことなんです。先輩たちにとっては過去のことでも
  私にとってはこれからのこと・・・・・。だから未来の先輩達のためにして
  あげなきゃいけないことがまだあるんです」

梓「最後まで世話の焼ける先輩達ですね・・・・」

さわ子「・・・・そうね」クスッ


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-----28××年  地球

副リーダー「リーダー!シールドの穴が閉まりはじめた!」

リーダー「なんだって!?でもまだあいつらが・・・・」

副リーダー「もうこれ以上は間にあわない!」

リーダー「まだなのか・・・・」

団員「タイムマシンより時空信号受信!」

リーダー「きたか!」

タイムマシン「バシュン・・・・・・ヴィイイイン」


律「着いた・・・」

唯「私達の時代?」

リーダー「おまえら!」

澪「あ、リーダー」

リーダー「急いで船にのれ!」

紬「え・・・あ・・」

リーダー「はやく!」

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------船内

副リーダー「いや~、ギリギリセーフだったな」

リーダー「そうだな」

団員「亜空間に入ります!」

唯「私達、楽器弾けるようになってきたよ!」

リーダー「そうか。よくやってくれた。報告はアジトに戻ったら聞こう」

唯「はい!」


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-----ガニメデ  アジト

律「・・・・という感じです」

リーダー「なるほど・・・。やはりその時代は音楽が生活の一部になるほど栄え
     ているのか」

副リーダー「すばらしい・・・・」

紬「ええ、本当に素晴らしいところだったわ」

リーダー「ふむ・・・・それにお前らがもってきたドラムという楽器も興味深い。
     初めて聞く楽器だ」

副リーダー「ギターのコードってのも初めて聞くな」


唯「わたしコードたくさん憶えてきたよ!」

リーダー「そうか。じゃあ後で・・・・」

       ドゴォ――ン!

澪「ひい!?」

律「な、なんだ!?」

紬「爆発音!?」

団員「リーダー!大変です!」

リーダー「どうしたんだ!?」

団員「政府のやつらにこのアジトがばれました!」

副リーダー「なんだって!?」

団員「司令室まできてください!」

唯「私達もいってみよう!」


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-----司令室

リーダー「状況は!?」

団員「すでにこちらの戦力の5分の一がすでに壊滅。敵艦隊の数・・・1万!」

副リーダー「やつら・・・徹底的にやるつもりだ・・・」

リーダー「・・・・・」

副リーダー「リーダー?」

リーダー「ふ、どうやら俺達はここまでのようだな」

副リーダー「リーダー・・・・」


リーダー「俺達は力を力で消そうとした・・・これは罰なのかもしれないな」

副リーダー「・・・・・・」

リーダー「お前たち!」

唯律澪紬「は、はい!」

リーダー「この部屋を出たところに空間隔離システムがある」

リーダー「それを使えばその部屋がこの空間から隔離される。そこに
     いれば安全だ」

律「で、でも・・・・」

唯「リーダーは?」

リーダー「俺達はここに残る。ここからは俺達の問題だ。お前たちには関係ない」

紬「・・・・・」


リーダー「相手と俺達とでは戦力差がありすぎる。もうここまでのようだ」

澪「そんな・・・・」

リーダー「前にも言ったがお前たちは俺達の希望だ」

リーダー「だから生き延びろ」

律「・・・・・・」

リーダー「だが最後に一つだけたのみがある」

紬「たのみ?」

リーダー「俺達は音楽を追い求めてきた。だから最後にお前らの演奏をみんな 
     に聞かせてやってほしい」

リーダー「このカメラは外に設置してある空間モニターにつながっている。
     演奏をこのカメラにうつせば外のみんなに見せれる」

律「わかった・・・」

唯「そんな・・・リーダーは・・・」


リーダー「俺たちはいつでも死ぬ覚悟はできている。それが今なだけだ」

唯「そんなのやだよ!」

リーダー「お前たちには生き残ってほしい。言っただろ?お前達は俺が
     守るって」

唯「やだ!」ポロポロ

律「唯!いくぞ。私たちまで死んだら意味ないだろ・・・・」

澪「唯・・・・」

紬「唯ちゃん・・・・」

唯「リーダー!リーダー!」ポロポロ

扉「プシュ―・・・ガチャ」

副リーダー「あれでよかったのか?」

リーダー「いいんだ・・・・」


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唯「うう・・・・うう・・・」

律「唯!いつまでも悲しんでいられないんだ!」

律「今私たちにできることをやろう」

澪「律・・・・」

紬「りっちゃん・・・・」

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-----司令室

団員「空間隔離システム作動確認!」

リーダー「よし・・・・これで心おきなくやれる」

リーダー「おまえたち!」

団員「はい!」

リーダー「いままで俺についてきてくれたこと、感謝する」

リーダー「最後にこうしてみんなといれるのは幸せなことだ」

リーダー「最期の戦いだ!派手にやってやれ!」

団員「はい!」

副リーダー「よっしゃあ!どこまでもついていくぜ!」

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-----隔離空間

きっかけは小さいものだった。

そう。りっちゃんが持ってきたあのハーモニカ。

今思うとあれがすべてのはじまりだったんだね。

ここまで人の心を動かすなんて・・・困ったやつだね。音楽ってやつは。

でも・・・私は・・・そんな音楽が・・・

唯「大好きだ!」

律「よっしゃあ!いくぞ!」


------司令室

リーダー「はじまったか」

副「これが・・・」

リーダー「そうだ。これが俺達の追い求めてきたもの」

リーダー「まったく・・・クソ素晴らしいな。」

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-----政府司令艦

司令「な、なんだ・・・これは・・・」

クルー「空間スクリーンに映し出されています!」

司令「これは・・・」

司令「(なんだ・・・心が満たされていくようだ・・・)」


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------司令室

団員「第3艦隊壊滅!」

団員「第5艦隊、応答しません!」

リーダー「どうやらここまでのようだな・・・」

リーダー「・・・」

副リーダー「・・・・」

リーダー「・・・ん?」

団員「て、敵の攻撃がやみました!」

リーダー「なんだ・・・なにがおこっている・・・」


リーダー「まさか・・・」

リーダー「奴らも聴いているのか・・・?あいつらの音楽を・・・」

副リーダー「あいつら・・・やってくれるぜ・・・」

リーダー「これが・・・音楽の力・・・」ジワッ

リーダー「人生をかけて追いかけたかいがあった・・・」

副リーダー「あれ?リーダー泣いてるんすか?」

リーダー「ばかやろう・・・これは汗だ・・・」

副リーダー「そうっすね・・・それは汗だ・・・」

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その後、政府艦隊は戦意を喪失。

指揮系統がマヒして、撤退を余議なくされた。

その後も人類は戦争を繰り返したが、音楽は取り戻され、人々の心を

癒し、消えることは2度となかった


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婆さん「あの子たちは元気にしとるかのう」

婆さん「ほっほっほ」

婆さんは1冊のボロボロになったノートを取りだした

「2010年 ○月×日

 今日未来から来た人たちに会った。未来では音楽が失われているらしく、

 それを取り戻しにきたんだとか。しかも私と同じギターをもっていた。

 そして私が音楽を教えることになった。唯先輩のギターを買うために。

 楽器屋にいったけど、唯先輩の欲しいギターは高くてかえないので、みんな
 
 バイトをすることになった。なんだか一緒にいると楽しい人たちだ。」


「2010年 ○月×日

 今日は先輩達とバイトをした。

 仕事は大変で、唯先輩や律先輩はさぼってばっかりだったけど、
 
 とても楽しかった」

「2010年 ○月×日

 今日は先輩たちと初めて演奏した。

 みんなすごいスピードで上達していたので、ビックリだ」


「2010年 ○月×日

 先輩達とライブにでることがきまった。バンド名も放課後ティータイムに
 
 決まった。とってもいい名前だと思う。

 先輩達とライブに出れると思うとすごくワクワクする。

 これからも先輩たちと演奏したいなあ・・・」


「2010年 ○月×日

 今日先輩たちとライブに出た。
 
 みんなの演奏は息がピッタリで完璧だった。とても楽しかった。

 でも・・・3日後には未来に帰るって言われてすごい泣いてしまった。

 勝手に帰ってしまったから明日会いづらいなあ・・・。

 でも先輩と別れるなんて考えるだけで泣きたくなる。

 ずっと楽しい時間が続くと思っていた。

 だめ・・・やっぱり悲しい・・・」


「2010年 ○月×日

 今日先輩たちが私のためにライブをひらいてくれた。

 みんなすごい上手だった。また泣いてしまったけど・・・

 もう泣かない。先輩たちとは笑って別れよう。

 もう泣かないって決めた。」


「2010年 ○月×日

 先輩たちが未来に帰ってしまった。

 でも悲しくない。また会えるって信じているから。

 それに私には未来の先輩たちのためにやってあげないといけないこと
 
 が残っている」




そしてノートの最後のページにはこう書かれていた

「私の子孫へ

 私のギターを私の子孫に託します。

 そしていつか、私の子孫の前に4人の女の子が現れる時がくると思います。

 その4人の女の子の名前は平沢唯、田井中律、秋山澪、琴吹紬。

 私の大好きな先輩達です。

 そして4人の中の平沢唯にこのギターをわたしてください。

 これは私の願いです。

 この願いが叶えられることを祈っています。

                 放課後ティ―タイム、ギター担当

                           中野梓    」



そしてそこにはボロボロの写真が添えられていた。

その写真には5人の女の子と眼鏡をかけた女性が写っていた。

婆さん「ご先祖様の願いは叶えられたようじゃな」

婆さん「まさかわしの代にくるとはのう」

婆さん「ほっほっほ。よかったよかった」

                      
                          おしまい




最終更新:2010年03月24日 01:30