律「その前のげんこつのほうが……」

澪「悪かったって……」

律「澪がナデナデしてくれたら治るかもなー」

澪「な……」

律「あ!今になっていたくなってきた!うわああ」

唯「うまいー」モグモグ

紬「唯ちゃん口にクリームついてるよ」

唯「え、どこ?」

紬「こっち向いて?」

唯「ん」

紬「ほらここ」フキフキ

唯「んー……ありがとうムギちゃん!」

紬「いえいえ」


澪「わかったよ……ほら頭向けて」

律「えへへ」

澪「ん……」ナデナデ

律「澪の手はでかいなー」

澪「なんかいったか?」

律「なんでもないです」

澪「ったく……」ナデナデ

律「あー落ち着く」

紬「……」ニコニコ

澪「で……結局練習もせずに下校時間になったわけだが」

律「あー楽しかった」

唯「あーおいしかった」

澪「こんなんで新歓大丈夫なのかな……」

紬「……新入部員、はいるといいね」

澪「うん……」

紬「どうかしたの?」

澪「いや……もし新入部員がはいったとして」

澪「ちゃんとその子、馴染んでくれるかなーって」

紬「なんで?」

澪「ウチ、普通の軽音部と違って遊んでばっかだしさ」

澪「入った子がガッカリしてすぐ退部しちゃうんじゃないかな……」

紬「大丈夫よ」

澪「あっさりだな」

紬「りっちゃんも唯ちゃんも、澪ちゃんも暖かいもの」

澪「それ……大丈夫なの?」

紬「大丈夫!」

澪「……ムギもね」

紬「え?」

澪「ムギも暖かいよ」

紬「……ありがとう、澪ちゃん」

律「なになに?何の話してんだー?」

澪「んー、ちゃんと練習しなきゃなって話」

唯「してるよー」

澪「してないだろ……」

律「明日はするって!」

澪「絶対だぞ」

律「んーたぶん!」

澪「ったく……」

紬「ふふ……」



続け



唯「二月ですねー」

律「ですねー」

唯「そういえばこの前バレンタインだったね」

律「あぁ……」

唯「誰かチョコにあげた?」

律「弟にあげたよ」

唯「え!?りっちゃん弟いたの!?」

律「あれ?言ってなかったけ?」

唯「聞いてないよー」

律「そういえば言ってないっけ……」

唯「何歳なの?」

律「12歳。小6だよ」

唯「りっちゃんの弟かー。かわいいんだろうなー」

律「んー、まあね。最近生意気になってきたけど」

唯「はんこーきって奴だね!」

律「はは、どうだろうね」


澪「おーっす」ガチャ

律「おっす澪」

唯「ねえ澪ちゃんはりっちゃんに弟いるの知ってた?」

澪「へ?聡のこと?」

律「澪は知ってるよ。何回もウチに来てるし」

澪「今年中学生だっけ」

律「うん」

澪「へー……あの聡が中学生か」

律「なんだー?聡が心配か?」

澪「まぁ私にとっても弟みたいなもんだしな」

律「心配なら来ればいいのに」

澪「行っても聡が部屋から出てこないじゃないか」

律「そういう年頃なんだよ」

澪「ふーん……」

唯「いいなぁ弟」

律「唯は憂ちゃんという完璧な妹がいるだろー」

唯「うん。でも弟と妹は違うよー」

律「じゃあ交換するか!」

澪「アホか……」

唯「憂は私の妹だからだめー」

律「ちぇー」

紬「こんにちはー」ガチャ

唯「あっムギちゃん」

律「おっす」

紬「皆集まってどうしたの?」

唯「ムギちゃんは兄弟とかいる?」

紬「私は一人っ子なの」

律「ムギは一人っ子!って感じだよな」

紬「え?」

澪「確かに……」

唯「ムギちゃんみたいなお姉ちゃん欲しいなー」

紬「私も唯ちゃんみたいな妹が欲しいな」

唯「じゃあ私今からムギちゃんの妹役する!」

律「私もー!」

澪「あほくさ……」

紬「じゃあ私は二人のお姉ちゃん役ね」

澪「ムギ、無理に付き合わなくても……」

紬「ふふ、私お姉ちゃんをやってみたかったの」

唯「お姉ちゃんお菓子ー」

紬「はーい」

律「お姉ちゃんお茶ー」

紬「はいはい」

澪(いつもとどう違うの?)

紬「はいどうぞ」

唯「お姉ちゃんの淹れたお茶は世界一だね!」

紬「そう?ありがとう」

律「うめえうめえ」

紬「こらりっちゃん、肘を机の上に乗せない」

律「ごめんなさーい」

唯「りっひゃんおほられへひゃんほー」

紬「唯ちゃん、口にものを入れたまましゃべらない」

唯「ほーい」

澪(お姉さんというより……お母さんだな)

紬「?澪ちゃん、このお菓子美味しくない?」

澪「え?お、美味しいよ」

紬「そう?あまり食べてないから……」

澪「いや……ムギはお姉さんというよりお母さんみたいだなーって」

唯「あー、そう言われれば!」

律「なんか違うと思ったんだよな」

唯「お母さん!」ムギュ

紬「きゃっ」

唯「えへへー、お母さんあったかーい」

律「……そういや唯の両親っていつもいないよなぁ」

澪「海外旅行してるんだっけ?」

唯「うん。いつも二人ででかけてるよ」

律(あまり突っ込まないけど……放任主義だなー)

澪(一応ラブラブってことなのかな)

唯「あんまりお母さんに抱いてもらったことないんだー」

律(唯がすぐ抱きつくのはそのせいか?)

唯「でもムギちゃん抱いてるとお母さんみたいに安心するよ!」

紬「ふふ、好きなだけ甘えていいよ」


唯「えへへ、お母さーん」

紬「よしよし」ナデナデ

律「聖母だ……聖母がいるぞ」

澪「なんだそれ」

律「あ、でも澪もお母さんに向いてそうだよな」

澪「なんで?」

律「そりゃあ母乳がいっぱ」

澪「」ボカッ

律「ぐぁぁ……」

澪「このバカ律!ほらそろそろ練習するぞ!」

紬「あの……唯ちゃんが……」

澪「へ?」

唯「すー……すー……」

律「ね、寝てる!」

澪「ムギの制服に涎が……」

紬「私は大丈夫だけど、唯ちゃん風邪ひいちゃう」

律「あっそうだ」

澪「?」

律「いひひ、写真撮ろうぜー」

澪「あ、私のカメラ」

紬「唯ちゃんが起きちゃう」

澪「いや、起こさないと」

律「そういうことそういうこと」


律「はい、チーズ」カシャッ

唯「すー……すー……」

澪「……起きないな」

澪「唯、唯!」ユサユサ

唯「んへー?」

紬「あ、起きちゃった」

唯「あれ?お母さんは?」

律「お母さんの夢でも見てたかー?」

唯「そっか私ムギちゃんに抱きついたまま……」

紬「ふふふ」

唯「ああ!?ムギの制服に涎がべったりだよ!」

紬「拭けば大丈夫よ」

唯「ごめんなさい!」

律「唯ちゃーん、お母さんの夢見れてよかったでちゅねー」

唯「りっちゃんからかわないでよー!」

律「ごめんごめん」

紬「でも唯ちゃんの寝顔かわいかったよ」

唯「……」カーッ

律「写真もばっちり撮ったし」

唯「えー!?消してよー!」

澪「もう消したよ」

唯「よかったー」

律(なあ澪のカメラって)

澪(うん。フォルムカメラ)

律(お主も悪よのう)

唯「何こそこそ喋ってるのー」

律「なんでもなーい」

澪「うん。大したことじゃないよ」

唯「本当?」ジー

律「ほ、本当だよ」


澪「さあ練習だ練習!新歓ライブが近いしな!」

唯「なんかごまかされた気がする」

紬「ほら唯ちゃん、練習しよ?」

唯「ムギちゃんがそう言うなら……」

律「さー今日も私のドラムがうなるぜ!」

澪「律のドラムはうなりすぎだ。少し抑えろ」

律「ベースが地味すぎるんだよーだ」

澪「ベースだって大事なんだぞ!」

律「べーっだ」

紬「こらこら喧嘩しないの」

律澪(お母さんだー!)

律「……じゃあやるか」

澪「……だな」

紬「うん!」

唯「へいかもん!」

律「ワン、ツー、スリー、フォー!」


唯「ふいー」

澪「なんていうか……」

紬「すごく言葉にしづらいけど……」

律「あんまりうまくないですね……ってか?」

唯「あははは!」

澪「でもやっぱり楽しいな」

律「そうだなー。4月までにはもうちょっろうまくなりたいけどね」

紬「そのためには練習しないとね」

唯「そしたらかわいい子来るかな!?」

律「くるくる。きっとすごくかわいい子がくるぞー」

唯「ほんと!?小さくてかわいい子ならいいなー」

律「それでギターだったりして」

澪「しかも唯より上手だったりしてな」

唯「えぇ!?私の立場は!?」

律澪「練習しろ」

唯「ぶー」

紬「大丈夫。唯ちゃんは唯ちゃんよ」

唯「えへへへ」

律「はは、じゃあもっかいやるぞ!ワン、ツー……」


続け

第二部的なの終わり。



最終更新:2010年03月25日 03:58