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憂「あ…おはようございます…律さん…澪さん…」シュン

澪「おはよう」

律「どうしたの憂ちゃんそんなに落ち込んで……」

憂「うっ……ううっ……」ポロポロポロ

律澪「!!」

澪「ど…どうしたんだよ…憂ちゃん…?」アタフタアタフタ

憂「グスッ…グスッ……」

律「………」

澪「ど…どうしよう…律お前も落ち着かせるの手伝えよ!」

律「唯と何かあったのか…?」

憂「は…はい…グスッ……」

律「やっぱりな……」

澪「え?どういうこと?」

律「ごめんけど、澪。先に行ってくれないか?」

澪「え…?」

律「私が憂ちゃんを何とかするからさ…」

澪「………」

澪「フー…わかったよ…憂ちゃんを元気にさせろよ?」

律「もちろんさ…!」ニカッ

澪「………」

澪「その様子なら安心だな…」キュリキュリ

律「さて、憂ちゃん…いいかい?」

憂「グスッ…は…はい……」



河川敷

律「ここなら大丈夫だろ……」

憂「律さん…学校は…」

律「学校なんて言っている場合じゃないだろ?今は」

憂「は…はい……」

律「さて、憂ちゃん。ここで思いっきり自分の気持ちを川に向かってぶつけてみるんだ!この石で!」

憂「え…?そ…それは……」

律「仕方ないなぁ~見てろよぉ~!」

ヒョイッ

澪(律のやつ憂ちゃんをちゃんと元気付けてるかな……?)ヒョコッ←やっぱり気になってた

律「澪の!!乳デカぁぁぁぁぁ!!」ブンッ

ポチャン

澪「」

律「声に出しながらの方がよりスッキリするよ!」

憂「そ…そうなんですか……」

憂(あそこに澪さんがいるのに……)

律「まぁ、騙されたと思ってやってみなよ!思いっきりやれば気が晴れるぜ!」

ポンッ

澪「まずは私からいいか…?律…」

律「」


律「うぅっ……(泣)」ズキズキ

澪「まぁ…律の例はあれだがやり方は間違ってはいないよ…///」

憂「わ…わかりました……」

ヒョイッ

憂「え…えいっ!」

ポチャン

澪「えらく飛んだな…対岸まであと数メートルってとこだな…」

律「憂ちゃん石投げの才能があるんじゃね?」

憂「そ…それは……///」

律「よ~し!私も負けてらんねぇ~なっ!」

澪「おいっ!主旨が変わっているだろ!」ビシッ

憂「ぷっ…クスクス…」

澪律「ん?」

憂「なんだかもう…落ち込んでいたのがバカバカしくなってきましたよ…」

律「……もう一回…投げてみようか…」

憂「はいっ!」

ヒョイッ

憂「お姉ちゃんの!分からず屋っ!」ブンッ

ポチャン

律「お~!いいぞぉ~!」

憂「えへへ…もう一回…良いですか?これ本当にスカッとしますね!」ニコッ

律「気が済むまで良いぜっ!」

憂「お姉ちゃんの!鈍感っ!」ブンッ

ポチャン

憂「ふぅー…スッキリぃー…」

律「だいぶ元気を取り戻したな」

憂「えへへ…律さんと澪さんのお陰ですよ…」






唯「…へっくし!」ズズッ

梓「唯先輩大丈夫ですか?」

唯「うん。大丈夫だよ!あずにゃん!朝からつきあわせてごめんねぇ!」

梓「まぁ…それは構いませんが……」


唯「あずにゃん、ここはどういう風に弾いたら上手くいくの?」

梓「ええっ…!?後輩の私に尋ねるんですかっ!?」

唯「え…?ギター経験が長いあずにゃんに聞くのっておかしいの?」キョトン

梓「あ…いや…おかしくないです……」

梓(そういえば、この人はこういった方でしたね…)

唯「えへへぇ~」ニコッ

梓「………」

梓「……///」ポッ

梓(! 私…唯先輩になにときめいているのっ…!///)ドキドキドキ

唯「??」

梓「そ…そうですね…かなり指がとびますから人差し指を次に移る時に備えて伸ばしておく必要がありますね…///」

唯「へぇ~なるほどぉ~」カッチャガッチャ

唯「あいたっ!!」

梓「だ…大丈夫ですか!?」

唯「人差し指つっちゃったよぉ~!」

梓「もぉ…しっかりしてくださいよ…!」

唯「ううっ…ごめんねぇ…あずにゃん…」

梓「………」


唯「うぅ…やっとおさまったよぉ~…」

梓「………」

唯「あずにゃん、待たせちゃったね!今から…」

梓「今朝に何かあったのですか?」

唯「………」

梓「私で良ければ……」

唯「うぐっ…グスッ…」

梓「唯先輩……」

唯「やっぱりあずにゃんはいい子だぁ~!」ダキッ

梓「ちょっ…!!ゆ…唯先輩っ!!///」











梓(い…いきなりなんて卑怯ですよ……///)ハアハア

梓「兄弟ケンカ…ですか…」

唯「正確に言うとちょっと違うけど、私が聞いても何も言ってくれないからつい……」

梓「怒ってしまったわけですか……」

唯「私…お姉ちゃん失格かなぁ……」

梓「そ…そんなことないですっ!!あの子は唯先輩のこといつも誇りに思っているんですよ?」

唯「知っているよ…だから私はお姉ちゃん失格なんだよ……」

梓「え……?」

唯「普通、姉妹の姉って妹のお手本にならなきゃいけないじゃん…だけどあずにゃんも知っている通り私…こんなんだし……」

梓(あ、一応気にしていたんだ…)

唯「グスッ…私がこんなんだから…こんなんだから…頼りにならないと思って…何も言ってくれないんだ…!」ポロポロポロ

梓「唯先輩……」

唯「頼りにしてくれなくてもいいよ…でも、たった一人の大切な私の妹なんだよ…?姉妹なんだよ…?苦しんでいるのを放っておけないよっ!」

梓「………」

唯「それなのに…グスッ…一人で抱えこんじゃうんだもん…私…何もしてあげられない…お姉ちゃんなのに妹を助けてあげられないなんて……」

唯「お姉ちゃん失格だよ…グスッ……」

梓「唯先輩……」

梓(ここまで唯先輩が妹想いだったなんて…私に何かしてあげられないのだろうか…?)


律「そろそろふっきれたかい憂ちゃん?」

憂「あ…これで最後で良いですか?」

澪「ふふ…本当にいつもの明るい憂ちゃんになったなぁ……」

律「ん……?」

憂「………」

憂「………」キッ

憂「お姉ちゃん…ごめんね…だけどそれは…私が……」

律澪「………」

憂「お姉ちゃんが『好き』だからぁー!!///」ブンッ

律澪「………」






ポチャン…


憂「はぁ…はぁ…はぁ…///」

律「いやぁ…兄弟っていいもんだねぇ……ハンカチハンカチ」

澪「兄弟…かぁ…私にはいないから分かんないなぁ……」

憂「はぁ……はぁ……///」

澪「でも、羨ましい……」




シェレメーチエヴォ国際空港

紬「ふふっ…律っちゃんったら…ゲル状……///」

斉藤「………」

斉藤「お嬢様…モスクワに着きましたよ…」

紬「あら?ごめんなさい。私いつの間に……」

斉藤「いえ…これからのことに備えてお休みになっていたと思えば……」

紬「斉藤……」

斉藤「は…はい……」

紬「ありがとう♪」ニコッ

紬「一年しか経っていないのにモスクワはすっかり変わっちゃったわね……」

斉藤「その様ですね…経済発展のせいでしょう……」


空港外

執事A「紬お嬢様」サッ

執事の群れ「「「お帰りなさいませ」」」ザッ

斉藤「………」

紬「あらあらまあまあ…お迎えがあったなんて……」



琴吹家邸宅

執事B「お帰りなさいませ。紬お嬢様」ペコッ

執事の群れ「「「お帰りなさいませ」」」

紬「ここは相変わらずね……」

斉藤「全くです……」

執事C「旦那様と奥様は奥の部屋でお待ちになっております。どうぞお入り下さい」

紬「わかったわ…ありがとう…」

斉藤「お嬢様……」

紬「気が早いわよ、斉藤。帰ってきてすぐにお父様と戦うわけないじゃない」クスッ

斉藤「そう…ですか……」

紬「斉藤……」

斉藤「は…はいっ…!」

紬「ゆっくりとくつろぎなさい。お疲れさま♪」ニコッ

斉藤「あ…ありがとうございます……」ペコッ

紬「ふふ♪それじゃ♪」

バタンッ

斉藤「………」

斉藤「旦那様は…戦略高い方なのですよ……」

ガチャッ

紬「ただ今戻りました。紬です」

紬母「ムギ?本当にムギなの……?」

紬「ふふ♪お久しぶりです…お母様…」ニコッ

紬母「む…ムギ…むぎぃ…わはぁーん!!」ギュー

紬「お母様……」

紬父「………」

紬「お父様……」

紬父「日本は…楽しめたか……?」

紬「………」

紬「はい♪」

紬父「………」

紬父「なら、いい……」スタスタ

紬「……」

紬父「友達に会ってみたらどうなんだ?手紙を出したいと言ってウチまでに電話してきた子もいたんだからな…」

紬「あ…その前にお父様……」

紬父「すまん…今から仕事がある…帰ってからまた話そう……」バタンッ

紬「あっ……」

紬(そうよね…まだ言うのは早いよね……)





廊下

紬父「………」スチャッ

紬父「ムギ…お前が成長するかどうかはこれからのことにかかっているんだ……」

紬父「………」スタスタ

梓「唯先輩…落ち着きました?」

唯「うん…あずにゃんありがとう!」

梓「もしかすると誤解の可能性があると考えられますし、私からもあの子から聞いてみます」

唯「あ…あ……」

梓「??」

唯「あずにゃん本当にいい子なんだねっ!!私本当に嬉しいよっ!!」ダキッ

梓「ぐはっ…!もう!!だから、いきなりは止めてくださいって!!///」

唯「いい子♪いい子♪」ナデナデ

梓「……///」

梓(まぁ…気持ち良いからいいか…唯先輩の匂いも好きだし……///)

ガチャッ

唯梓「!?」ビクッ

澪「フー…意外と間に合いそうだな…って唯に梓こんな時間にこんなところで何してんだ…?」

唯「練習だよっ!あずにゃんと一緒っ!!」

澪「えっ……?今なんて……」

唯「練習だよぉ~!あずにゃんも教えるのが上手いんだぁ~!」

澪「唯……熱でもあるのか……?」

唯「ぶぅ~!それどういう意味ぃ?」プンスカ

梓「いや、そのまんまの意味ですって……」

唯「あずにゃんまでっ!?」ガーン


澪「まさか唯が朝に自主練をするなんて…正気の沙汰とは……」

唯「うぅ~…あずにゃ~ん……(泣)」

梓(澪先輩の唯先輩に対するイメージって一体……)

澪「ご、ごめん、唯…その、唯の意外な一面に驚いたから……///」

梓「いやいや、フォローになっていませんし……」

唯「なぁ~んだぁ~!そういうことだったんだぁ~!」パァー

梓「なぜそれで納得っ!?」

キンカンコーン

澪「やばっ!もうHRが始まっちゃう!唯も梓も急がないとっ!」

梓「あ、はいっ!」

唯「………」

梓「唯先輩急ぎましょうっ!…て、何しているんですか?」

唯「これ…怒っていたら…渡してくれるかな…?」

梓「………」

梓「分かりました」ニコッ

唯「ありがとぉ~!あずにゃ~ん!」ダキッ

梓「!?だ…だから、いきなり抱きつくのは止めてくださいって…!///」ドキドキドキ

梓(い…一瞬、昇天しかけたことか…///)ドキドキドキ

唯「だってぇ~あずにゃんいい子なんだも~ん!」ナデナデ

澪「…遅刻扱いになるぞ……」


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最終更新:2010年04月02日 00:13