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律「はぁ……」

唯「律っちゃんため息ばかりついてどうしたの?」

律「なぁ…唯……」

唯「うん?なぁに?」

律「唯と憂ちゃんって、けんかしたことあるのかなぁって……」

唯「………」

律「あ…ごめん。別に深い意味はないんだ…ただ仲が良すぎるからけんかしているところなんて想像もつかないからさ……」

唯「………」

律「………」

唯「……あるよ…」

律「えっ……?」

唯「だって姉妹なんだもん…好きだからけんかするんだよ?」ニコッ

律「そっかぁ……」

律(唯のやつ…本当にお姉ちゃんなんだな…)フフッ

唯(あずにゃん渡せているかなぁ~?)



梓「もうっ…!止めてったら…!はっ…!///」キョロキョロ

シーン…

梓「あれ…?みんなどこ…?」

梓「ああっ!!唯先輩から頼まれていたやつ忘れてたっ!!」イソイソ

ガラッ

梓「急いで理科室に向かわないと…!」タタタッ…

梓(私のダッシュは等加速度的に早くなるのだぁー!!)

※注:この子は物理が大の苦手です。


ガラッ

澪「失礼しま…わぁっ!!」

梓「えっ!ここで胸登場?…きゃあっ!!」

ぼいんっ

梓「ひぎゃぁうんっ…!///」ビッターン

澪「あたた…大丈夫ですか…って梓っ!!」

梓「はれほれぇ~ん…///」グルグル…

澪「だ…大丈夫かっ?梓っ!!」

梓「はれ…?ぼいんへんふぁい…?///」タラー

澪「大変だ…鼻血まで出てる…!頭を打ったわけじゃないよな?」

梓(走っていたら…急にぼいんがぁ……///)にへやぁ~

澪「………」

澪(なぜだろう…放って置いても大丈夫な気がするのは……)

梓「へにゃぁ~…///」

梓「す…すいません…私ったらつい…///」

澪「うん…まぁ、大丈夫そうだからそれでいいけど……」

梓「ふぅ…良かったです…」

澪「え?何が?」

梓「あ…?な、何でもないですぅっ!!///」

梓(ぼいんって澪先輩のだったとは…それにしてもあの感触が顔に……///)

梓「ふふ…ふふ…ふふふふ……///」ニヤニヤ

澪「………」

澪(なんか梓が……怖い……)



澪「ん?それにしても、梓のところは授業始まってないの?」

梓「ふふ……はっ!!そうでしたっ!!ありがとうございますっ!!胸先輩っ!!」ダッ

澪「気をつけろよぉ~」

澪「………」

澪「………」


澪(“むね”先輩……?)



……

斉藤「………」

斉藤「今ごろ、お嬢様は旦那様と口論になっておられるであろう…」

斉藤(旦那様…どうしてあなたはお嬢様のお気持ちを…ウグッ…)

斉藤「私は…結局、お嬢様に…ご迷惑をかけただけだった……」

斉藤「………」

斉藤「お嬢様………ありがとう…ございました……!」

斉藤「………」

斉藤「………」クルッ

―「お辞めになればそれで良いとお考えなんですか?」

斉藤「……あなた方に何が分かる…」

エカテリーナ「確かに私共は斉藤殿ほどお嬢様との付き合いは少ない…しかし…」

ニーナ「つ…紬お嬢様は絶対そんなあなたを見捨てたりしませんっ!!」

斉藤「………」


ニーナ「お嬢様は…現にあなたの話を信じてここに戻って来られたのですよっ!!」

斉藤「………」

ニーナ「まだ負けてもないうちにあなたが諦めてどうするんですかっ!!」

エカテリーナ「私もニーナに同意です。お嬢様に本当に仕える方ならば、日本人がよく言うけじめとやらをつける前にやらねばならないことがあるのはお分かりでしょう?」

斉藤「………」

エカテリーナ「仕える・仕われる関係は心を重ねてなすべし。愛をもちて維持すべし……」

斉藤「そ…それは……」

エカテリーナ「琴吹グループに代々伝わる経営理念の一つです…これは労働者と雇用者との団結の強さだけを指す話ではないのです…我々使用人にも強い絆が主人とあるのです」

斉藤「………」

ニーナ「私も手伝います!お嬢様の未来のために!そして笑顔のために!」

斉藤「!……」

エカテリーナ「斉藤殿の本当の主人は旦那様ではなく、紬お嬢様なんです。旦那様が主人である私達は関節的にしか手伝えませんが協力させてください!」

斉藤「ウグッ…すまない…歳をとると私は気が弱くなるようだ…グスッ…」

ニーナ「ふふ♪…頑張りましょう!斉藤殿!」




紬父「………」

紬「……グスッ…グスッ…」

紬(律っちゃんに唯ちゃん…澪ちゃんに梓ちゃん…ごめんなさい…私に力がなかったあまり……)グスッ


コンコン

紬父「入ってもよいぞ……」

ガチャッ

斉藤「失礼します……!」

紬父「どうした、斉藤?何かあったのか?」

斉藤「お嬢様……!」キッ

紬「グスッ…さ…斉藤……?」


斉藤「お嬢様…泣いている場合じゃありませんよ?」

紬「え……?グスッ…」

斉藤「課題の一貫で明日はバルト三国に向かい、その後はポーランドに行かなくてはならないでしょう…明日は大忙しですよ。早くお休みください…」

紬「えっ…?え…?」

ニーナ「お嬢様ー!」ヒソヒソ

紬(え…?あっ!ニーナっ!)

ニーナ(今は斉藤殿に合わせてくだい…!)
紬「………」

紬「………」コクンッ


紬父「おい…斉藤…それはどういうことだ…?」

斉藤「おほん…失礼致しました…お嬢様が前に申し上げられた通りですよ…」

紬父「………」

斉藤「私はこれで失礼致します」ペコッ

斉藤「お嬢様…」ヒソヒソ

紬「!」

斉藤「私共はここまでしか出来ません…後はお任せします…!」ヒソヒソ

紬(さ…斉藤……)

斉藤「お嬢様の夢と幸せを祈って……」ヒソヒソ

斉藤「………」スタスタスタ…バタンッ…

紬父「さぁ…ムギ…説明してもらおうか…」

紬「………」

紬(今度こそ…つかんでみせるんだからっ!)







紬(私の未来と…幸せを……!)グッ



……


ガラッ

梓「ふぅ…また叱られちゃった……」

梓「なんか最近叱られてばっかでお父さんにバレたらやばいなぁ…」

梓「自重しないと…自重を……」

憂「あ、梓ちゃーん!」

梓「あ……///」

憂「大丈夫?30分も遅刻してたけど……」

梓(そんなに私妄想に夢中だったのか……)

梓「うん…大丈夫…///」

憂「今さらなんだけど…梓ちゃん…///」

梓「!な、何…?///」

梓(こ…これはチャンスか……?///)ドキドキドキ

憂「やっぱり梓ちゃんはツインテールのほうが似合うよ!いつもの梓ちゃんらしさが出ててかわいいっ!///」

梓「//////」

梓「//////」ブホァッ

バタッ

憂「えっ?きゃっー!!梓ちゃんしっかりしてぇっー!!」



保健室

梓「ん…んん…」

憂「あ…梓ちゃんっ!大丈夫?」

梓「!!///」

梓(こ…こんなに顔を近づけて…///)ドキドキドキ

憂「もう…びっくりしたんだから……」

梓「はは…面目ない……///」

憂「………」

梓「………///」ドキドキドキ

憂「………」

梓「あ…あのさっ…!///」

憂「?なぁに?梓ちゃん」

梓「私の…どこが…ダメだったの……?///」ドキドキドキ

憂「へ……?」

梓「この前…私をふったじゃん…私のどこがダメだった教えてよ……///」

梓「だ、ダメな点を…教えてくれたら…ぜ、絶対にっ!絶対の絶対に改善していくからっ…!///」

憂「梓ちゃん……」

梓「だって…このままじゃ私…君のことを…諦め切れないよっ…!///」

憂「………」


梓「昨日は…ごめん…大人気なかったよ……」

憂「それは髪型変えたことや、私から距離を置いたこと?」

梓「……うん………//////」カアァァ

憂「………」

憂(今の梓ちゃん…かわいい……)

梓「ご…ごめん…本当にごめん……///」

憂「梓ちゃん…悪いのは私だよ…精一杯勇気を振り絞って告白した梓ちゃんの努力を一瞬でムダにしちゃったんだもん……」

梓「そ…そんなことないって…!///」

憂「でも…私は梓ちゃんのこういうところが嫌だからというわけでふったわけじゃないの…そこだけは勘違いしないでっ!」

梓「え…?」

憂「前に言ったよね…?本当に梓ちゃんから告白された時、嬉しかったって……///」

梓「う…うん……」

憂「私…梓ちゃんに失礼のないように梓ちゃんの言う『好き』を考えてみたのっ!」

梓「………」

憂「私は…梓ちゃんと同じ『好き』という感情を抱ける相手が梓ちゃんで合っているか考えてみたのっ!でも…」

梓「でも…?」



憂「それは…梓ちゃんとは違う人に向いていたの……ただそれだけなの……」シュン

梓「………」


梓「………」

憂「だから…ごめんなさいっ……!」ペコッ

梓「………」フルフルフル

憂「梓…ちゃん……?」

梓「はっ…ははっ…あははははっ…!」ポロポロポロ

憂「!!」

梓「どんだけ…グスッ…私が頑張っても…私の思いが…グスッ…通じるわけじゃ…ないんだね…」ポロポロポロ

憂「あ…梓ちゃん……」

梓「少しだけでも…チャンスがあれば…グスッ…グスッ…私の救いだったのにっ……!」

憂「………」

梓「グスッ…本気だったのにっ…本気だったのにっ……!」ポロポロポロ

憂「あ…梓ちゃんっ!!」

梓「グスッ…え…?」


ギュッ



梓「っ~~~!!!///」

憂「………」


梓「ちょっ…!い、いきなり何っ…!//////」

憂「梓ちゃん…私のこと…好きなんだよね…?」ギュー

梓「う…うん……//////」

憂「本気で好きなんだよね…?///」ギュー

梓「……うん……//////」

憂「本気の本気で好き?///」ギュー

梓「ほ…本気の本気の本気なんだってばっ…!!//////」

憂「なら…恋人になれない代わりに梓ちゃんが満足いくまで私…梓ちゃんを抱きしめておくからっ!///」ギュー

梓(こ…これは夢じゃないよね……?//////)




放課後

律「………」チラッ

律「……はぁ……」

律(憂ちゃんはなんとかなったが…ムギの進捗が…)

律「……はぁ……」

唯「………」

唯(何か律っちゃんが乙女に見える……)

ガチャッ

澪「律ぅっー!ムギからはっ!?」ダダッ

律「まだだよ……」

澪「そ…そっかぁ…」シュン

律「………」

澪「………」

唯「………」

唯「お…落ち込んでいる場合じゃないよっ…!」

律澪「!……」

唯「私たち…言ったよね…?ムギちゃんはいつか必ず帰ってくるって…」

律「ああ……」

澪「うん……」

唯「だったら待っていようよ…いつまでも…!私たちはムギちゃんを信じるしかないのだから…!」

澪「唯……」

律「そうだな……」

唯「にへへ…」ニコッ

律「唯にしてはまともなことを言うじゃん…」

澪「そうだな…唯にしてはな…」

唯「律っちゃんと澪ちゃんの意地悪ぅ~!(泣)」


唯「ぷぅ~!」プンスカプンスカ

律「ははは…唯拗ねんなって…」

唯「拗ねてなんかないもんっ!」プンスカプンスカ

澪「まぁ…気を持ち直せたよ、唯…ありがとな…」

唯「えへへぇ~」

ブブブブブ…

唯律澪「!!」

唯「り…律っちゃん……?」

律「あ…ああ……」ゴクリッ…

澪「む…ムギいけたのか…!?」

律「………」ピッ…

紬『もしもし?律っちゃん…?』


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最終更新:2010年04月02日 00:15