～部室～
ジャーン･･･
唯「あ、あれぇ？また間違えた」
律「また唯かよ～練習サボってんじゃないだろなぁ」
澪「おい律、唯だって頑張ってるんだからそんな言い方しなくても」
唯「私が練習サボってるのが悪いんだよ！ゴメンね」
梓「･･･も、もう一回やりましょ！」
ジャーン･･･
紬「唯ちゃん･･･」
唯「あれぇ？今日は調子悪いなぁ･･･」
澪「大丈夫か？疲れてるんじゃないか？」
唯「大丈夫、大丈夫！」
律「いいやダメだ！今日の部活は終了にしよう」
梓「で、でも」
律「んで、おのおの自宅で自主練だ！」
唯「うぅ～、みんなゴメンねぇ」
律「そんな謝るなって。じゃあ終了！」
～翌日～
澪「あれ？今日唯は？」
紬「うん、唯ちゃん今日休みだって･･･」
梓「やっぱり具合悪かったんですね･･･」
律「う～、唯がいないとツッコミが出来ないなぁ」
澪「風邪とかなのか？」
紬「詳しくは先生も知らないらしいわ」
律「帰りに唯んちにお見舞い行くか！」
梓「行きましょう」
澪「あの時とは立場が逆だな」
紬「大丈夫かしら･･･」
～部活終了後～
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
･････････
律「あれぇ、誰もいないのかな」
澪「寝てるんじゃないかな？」
梓「でも憂は帰ってきてると思うんですが･･･」
律「しゃーない、帰りますか」
澪「そうだな、また明日だ」
紬「また明日」
梓「さようなら」
～翌日～
律「また唯は休み･･･」
紬「うん･･･」
澪「･･･」
ｶﾞﾁｬ
律「梓か･･･」
梓「唯先輩のこと憂に聞いてみたんですが･･･」
澪「憂ちゃんなんだって？」
梓「それが･･･下を向いたまま何も･･･」
澪「それって唯が･･･」
律「いやいや、それはないよ。だって唯だぞ？」
紬「りっちゃん･･･」
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
律澪紬梓「！！！」
律「 唯からメールだ！！」
澪「えっ！唯なんだって？」
『りっちゃん、ゴメンねぇ～。ちょっといろいろあって今学校行けないんだぁ。でもね、もう少ししたら絶対部活にも行くよ！ じゃあまたね』
律「なぁんだぁ、唯元気じゃん！心配して損したよ」
澪紬「ほっ」
梓「でも『いろいろ』ってなんでしょうね･･･」
律「なんにせよ、もう少しで帰ってくるんだから練習して待ってようぜ」
澪「そうだな、もしかして唯ひとりで特訓中なのかもしれないし」
紬「じゃあやりましょう♪」
～数日後～
律「にしても長いな」
澪「梓、憂ちゃん何か言ってなかったか？」
梓「それが、話し掛けづらいと言いますか･･･」
澪「そうか･･･」
紬「昨日ね、唯ちゃんからメールがあったの。今日部活が終わったら唯ちゃんの家に来て欲しいって」
律「なんだよムギ～、そういうことは早く言いなさいっ」
～部活終了後～
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
ｶﾞﾁｬ
律「おっす」
憂「あっ、みなさん･･･どうぞ。お姉ちゃんは２階にいます」
律澪紬梓「おじゃまします」
ｺﾝｺﾝ
律「唯～いるか～？」
唯「開いてるよ、どうぞ～」
ｶﾞﾁｬ
律「いやぁ、ひさしぶ･･･」
澪「唯、車椅子･･･」
唯「えへへ、こないだ車にぶつかっちゃってさ」
梓「えへへって･･･」
唯「今体の左側が動かないんだ･･･治るのに一年かかって」
律「一年って･･･じ、じゃあ軽音部はどうなるんだよ！」
唯「ホントにゴメンね･･･今は私何も･･･」
紬「一年後は私たち卒業･･･」
唯「ゴメンなさい･･････」
梓「だ、大丈夫ですよ！唯先輩ならこんな怪我なんて一ヶ月くらいで治しちゃいますよ！」
澪「そ、そうだな！梓の言う通りだ！」
紬「ゆ～っくり休んで早く治してね」
唯「うん、ありがとう ゴメンね･･･」
律「･･････」
～翌日～ ～部室～
さわ子「なるほどね･･･だから唯ちゃん部活来てなかったのね」
澪「はい･･･」
さわ子「とりあえず今あなたたちに出来ることは練習だけよ。新入生歓迎会も近いんだし」
梓「でも、唯先輩無しなんて･･･」
澪「梓、風邪みたくすぐになんて治らないんだよ」
梓「わかってます！わかってるけど･･･」
紬「･･･」
律「もうダメだ、私帰るね」
ﾊﾞﾀﾝ
澪「律･･･」
～平沢家～
憂「律さん･･･どうぞ」
律「おじゃまします」
ｺﾝｺﾝ
律「入るぞ～？」
唯「うぃ～」
律「ん、和も来てたのか」
和「憂の手伝いにね」
唯「りっちゃんも和ちゃんもありがとねぇ～、こんなだから一人で自由に動けなくってさ」
律「･･･」ﾌﾙﾌﾙ
和「律･･･」
唯「で、でもね！お医者さんが普通より治りが早いって言ってたよ！」
律「そっか･･･（泣くな泣くな泣くな）」
唯「そうだ、学校の話してよ和ちゃん、りっちゃん！」
律「そ、そうだな･･･澪はガミガミうるさいし、梓もすぐムキになるし、ムギも悲しそうだし･･･部活は暗いし･･･」ﾌﾙﾌﾙ
和（おい、よけい暗くなるよ！）
唯「そっかぁ、うん！私頑張るよ！ほら最近左手が動いてきたんだよ」
律「うぅ、唯ー！」ｷﾞｭ
唯「わっ、りっちゃん苦しいよぉ」
律「唯が部活にいないと寂しいんだよ～」ｸﾞｽｸﾞｽ
唯「ゴメンね、すぐに治して見せるから！」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
律「約束だからなっ！」
和（やれやれね･･･）
～翌日部室～
律「ぅおっし、練習だ練習！」
澪「今日はやけにやる気マンマンだな」
紬「昨日唯ちゃんに会いに行って元気もらったらしいの」
梓「やっぱり唯先輩のパワーは凄いですね」
～20分後～
律「ムギ、お茶ぁ～」ﾀﾞﾗ～
澪「っておい！」
梓「練習ぅ･･･」
澪「ん、そうだ。唯に会ってきたんだろ？どうだった？」
律「えっあぁ･･･（抱き着いたなんて言えない･･･）けっこう元気だったぞ～！お医者曰く回復が早いらしいし」
梓「本当ですか！？やっぱり唯先輩ですね！」
紬（これなら新入生歓迎会にも･･･）
ｺﾝｺﾝ
ｶﾞﾁｬ
和「失礼するわ、唯は･･･来てないわね」
澪「おぉ、和か」
律「和っ！」ﾀﾞｯ
和「おわっ近っ」
律（昨日のハグの件は内密に･･･）ｺｿｺｿ
和（はいはい、わかってるわよ）
紬（は、ハグ･･･！！）
和「そんなことより、憂のことなんだけど」
梓「憂がどうかしたんですか？」
和「うん、最近学校に来てないらしいのよ」
澪「梓、気づかなかったのか？」
梓「す、すいません･･･見ないなぁとは思ってたんですが･･･」
紬「やっぱり唯ちゃんの面倒見で手一杯なのね」
和「多分、精神的にもキツイだろうし･･･」
澪「あんなに好きだったからなぁ･･･」
梓「なら、憂の手伝いをしましょうよ！」
和「そう、それを頼みに来たのよ」
律「うっし、じゃあまだ唯んち行きますか！」
律澪紬梓「おー！」
和「じゃあ任せたわよ」
～またまた平沢家～
律「いやぁ、何度もゴメンねぇ」
憂「いえいえ、お姉ちゃんも喜んでくれてるので･･･」
梓「憂、いろいろ大変でしょ？私たち手伝いうよ！」
憂「えっ、そんな･･･全然大丈夫だよ」
澪「大丈夫だったらなんで学校に来てないんだ？」
憂「う･･･」
律「よしっ唯が復活するまで平沢家で手伝いをするぞ！」
梓「賛成です！」
～２階へ～
ｺﾝｺﾝ
憂「お姉ちゃん、軽音部のみなさんが来てくれたよ」
唯「どうぞ～」
律「おっす、昨日ぶりだな！」
唯「あらあら、りっちゃん昨日はうふふ」
律「おい止めろ！」
紬「昨日なに？」
律「いやいやムギ、なんでもないんだ！」
澪「今日から憂ちゃんの手伝いをすることになったから、何かあったらすぐに言うんだぞ」
唯「わぁい、じゃあ今日は泊まってくの？」
律「泊まっていいなら私は泊まるぞ」
紬「私も泊まりたいわ♪」
澪「じゃあ私も泊まる」
梓「憂、泊まっても大丈夫？」
憂「うん、むしろ大歓迎だよ！」
唯「みんなありがとうねぇ～」
～平沢家、夜～
唯「ゴメンねぇ、私だけベッドで」
澪「唯、お前怪我してるんだぞ･･･？」
唯「そうでしたっ！」
律「忘れてたのかよ！」
ｸｽｸｽ
唯律澪紬梓憂「プッはははははははは」
梓「はぁ、なんだか明日にでも治ってそうですね」
ｶﾞﾝｯ
唯律澪紬梓憂「！！！」ﾋﾞｸｯ
紬「今、窓から･･･」
ｶﾞﾝｯ
澪「聞こえない聞こえない聞こえない聞こえない聞こえない」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
最終更新：2010年04月03日 01:28
