着替え後


梓「死にたい」

唯「すごく似合ってるよ~あずにゃん♪」ニコニコ

梓「も、もう着替えなおしてもいいですよね?」

唯「ちょっとまって!網膜に焼き付けてるところだから!」

梓「は、はやくしてください……」モジモジ

唯「ええのう。ええのう」ジー

梓「わーん。目がやらしいですー」


律「2回戦いくぞー」

澪(とりあえず、まずあたしが王様になって適当に流そう)ゴクリ

紬(いいものがみれましたわ~)ニコニコ

梓(負けられない…これ以上は…)

唯「motto!motto!」


ゴソゴソ


律「っしゃああああ!」

澪「ぎゃー!」

梓「ぎゃー!」

唯「りっちゃんおめでとう~」パチパチ

紬「おめでとうございます~」パチパチ

律「うむうむ。苦しゅうないぞ」

澪(よりによって一番当たっちゃいけない奴が…)


ジャカジャカ♪



澪(た…耐えられない。この重圧)プルプル



ベベン


澪「ああっ!しまった!」

律「いや~。しまったね~、澪君」ニヤニヤ

澪「うっ…ぐっ…」ジタジタ


唯「りっちゃん陛下。どういたしましょう」

律「うむ。そうだな~」ニヤニヤ

澪「あ、あんまり無理なのは駄目だぞ!」

律「分かってる分かってる」

律(あまりに強烈なやつだと澪が泣き出してそのままゲーム終了とかありえるしな。あたしもそこまで馬鹿じゃないぜ)

律(その上で澪が納得するレベルで一番恥ずかしがる羞恥プレイは……)



律「よーし、それじゃあ反抗的な澪君は、この絶対王である律様に忠誠を誓ってもらおうかな」ニヤニヤ

紬「陛下!天才です!」パチパチ

唯「さすがりっちゃん王!やることがセコイ!」

律「いや、ほめてねーだろ。それ」

梓(究極の辱めな気が……)



澪「律」

律「ふぇ!?は、はいっ!」

律(やばい……さすがに悪ふざけがすぎたか)




澪「……その……好き…です」



律「ええ!?は!う!へ!?」

唯「告白きたー!」ガタッ

梓「ええええ!」

紬「……」失神中


澪「……」カーッ 赤面中

律「あ、え?あ。うん。え?」

律(え?なにこれ?え?どういう?え?)

律(なんで告白!?あ、でもなんか答えないと!澪があたしを好き?え?)

澪「……」ウルッ

律(まずい!泣きそうじゃん! ……。ッ!)


律「あ……あたしm」

澪「忠誠を誓うってこれでいいのか?」ケロッ

律「ふぇ!?」

澪「いや、王に忠誠を誓うってこういうことじゃないのか?」

律「!?お、おおおおおおう。そ、そうだぞ!うん!ははっ」

唯「りっちゃん目真っ赤だよ?痛いの?」

律「ほ!?あ、ああ。ちょっとゴミがはいっただけだ」ゴシゴシ

澪「なんだ律泣いてるのか?」

律「泣いてねーし」ゴシゴシ


唯(澪ちゃん知っててやってるのかな?)

梓「た、大変です!紬先輩が息してません!」

唯澪律「ブッ」


紬「あやうく死にかけましたわ~」

澪「ムギの体調も悪そうだしもう今日はこの辺にしとかないか」

紬「あらあら。それは笑えない冗談ね、澪ちゃん」ニコニコ

澪「え?」

律「だ、大丈夫なのか?ムギ」

紬「命の使いどころは把握しているつもりだから大丈夫よ、りっちゃん」

唯「ムギちゃんが本気だ……」


律「んじゃ次が最後なー。最終戦いくぞー」

律(ククク・・・)

律(結局、最後まで気づかれなかったな。みんな結構あまあまだぜ!この律様が負けるかもしれない勝負を挑むものか)

律(あらかじめ細工してあるのさ。この箱「イカサマBOX」にな!)

律(この前読んだ漫画の知識が役に立ったなぁ。この箱はかならず当たりが引ける仕組みになってるから)

律(あたしと、一緒に組んでる唯の2人しか当たりクジを引けない仕組みになってるのさ)


※律が読んだのはカイジで、イカサマBOXは兵藤戦のときのイカサマティッシュと同じです。


律(ちゃんとバレないように疑われない程度の回数である3回に設定したしな。4回だと半端だし5回だとばれるだろうからな)

律(あたし達が用意した箱である時点で疑うべきだったな!澪!)

律(さっきはなんかあたしが恥かいたし、今度はもう容赦しないぞ)

律(というか練習曲がベースと梓のギター部分が非常に難しい曲だからな。普通にやったらこの2人がミスする可能性が大)

律(しかも澪はこういうゲームに弱いし、梓も唯を恐れて本調子じゃないしな)

律(なんだかんだいって唯と一緒に集まって練習しまくった成果が出たな。これもお互いの欲望を達成するため!)

律(勝つ努力なくして成功はあり得ない……!勝つ者はすべからく努力している……!勝つための努力を……!)


紬「きましたわー!」

律「ちょww」


澪「まぁ……ムギならそこまで変なこと言い出したりしないだろ」ホッ

梓「ひとまずセーフですね」ホッ


律(唯~~!お前ムギにネタばらししてたのか!?)チラッ

唯(教えてないよ~。このことはりっちゃんと私以外は知らないはずなのに)

紬「ぬるいわよ。りっちゃん」ボソッ


律「え?なんかいったかムギ」

紬「いいえ?」


唯「ガクガク」 ←聞こえた



律(仕方ない……今更変更できんし。まぁ、澪がまたミスすることを祈るか)

唯(あずにゃんまた失敗しないかな~)


紬「澪ちゃん澪ちゃん」

澪「?」

紬「あの箱だけど…」


律「よーし最終戦だぜ。演奏いくぞ!」


ジャカジャカ


ベベベン


澪梓「あ」

律「きたー!おいおい。澪と梓同時にミスかよ」ニヤニヤ

唯「この場合は2人ともですよね?りっちゃん隊員」ニヤニヤ

律「当たり前だろ。じゃあムギの命令にしたがってもらおうか」

澪梓「…」



紬「そうね~。それじゃあ……」

紬「澪ちゃんと梓ちゃんは今度のお休みに私の別荘に遊びにくること」ニコ

律「は?」

唯「え?」

紬「丁度1つ別荘が空いてて。息抜きになるか分からないけど一緒に行きましょう」

律「お、おいおい。ちょっと」



澪「うーん。王様の命令なら仕方ないなー」

梓「そうですね~。断れませんしお邪魔させてもらいましょう」


律「あ、あたしも行きたい!水臭いぞ!ムギ」

唯「そうだよー。私も行きたいよー」


紬「ごめんなさい。これは2人への命令だから……。ミスしてないりっちゃんと唯ちゃんにはお願いできないの」

澪梓「ニヤ」


律「!?」 ---律に電流走る---


律(しまったぁああ!さっき、ちょっと目を離していた隙に通じていたのか!なんてことだ…このままだと)

唯「りっちゃ~ん」オドオド

律(仕方ない……ここは!)


律「いや~。実はさ!澪と梓がミスする前に、あたしミスっちゃってたんだよねー」

唯「!」

唯「あ、私もそうなんだよー!りっちゃんが失敗したときに私も半音ずれちゃって」

律「なんだよー。唯気づいてたのかよー」

唯「えへへー」

澪「ふーん」

紬「ニコニコ」

律「いやー。まさかミスするとはなー。でも仕方ない。そのムギの命令はあたし達が聞くしかないな!」

唯「仕方ない仕方ない」ウンウン

澪「お前たち本当にミスしたのか?」ギロッ

梓「うそっぽいです……」ジー


律「ばっ…!ばっか!ほんとだって!なっ!唯」

唯「お、おぅ!」アセアセ


紬「だ、そうよ?澪ちゃん」

律唯「え?」


澪「いや、さっきムギがやっぱり王様やりたくないって言い出してな。私に譲渡してくれたんだよ。」


律唯「ひょ?」


澪「たしかルールでは王様の譲渡は認めてたよな。まぁそのタイミングまで明確に定めてなかったけど」


律「お、おいおい。もうムギは命令宣言したじゃん!」

澪「そうだっけ?ムギ」

紬「? してないけど」

澪「なんか律が頭抱えてるときにムギが『やっぱりみんなで行った方が楽しいわよね。これは辞めましょう』って言っただろ」

律「なにぃ~!!おい、唯聞こえてたのか?」

梓「唯先輩に聞いても無駄ですよ。一緒に頭抱えてましたし」

唯「ニコッ」

律「ニコッじゃねー!」


澪「と、いうわけでだ。律」

律「!?」

澪「私が王様だ」

梓「ちなみにさきほど紬先輩から箱の『仕組み』を教えていただきました」

紬「ゲームの案は素晴らしいと思うけど、不正はよくないわ。りっちゃん」

澪「さて……」


律「ちょ…ちょっとまて澪。魔……そう、魔が刺したんだ!ほんのちょっとだけ」

唯「無理だよ、りっちゃん。澪ちゃんの目が完全に据わってるもん」ガクガク

澪「どんな報いを受けてもらおうか」

紬「澪ちゃん待って。私にいい案があるの」ニコッ

スッ ←卑猥な形の何か

律唯「それ聞いちゃだめっ!!」



律唯「アアアアアアア!!」




---お見せできない感じの行為中---




唯「もう…お嫁にいけない…」シクシク

律「……ぅんっ…」ピクッピクッ


澪梓「」

紬「うふふ」ツヤツヤ


紬「澪ちゃん、梓ちゃん」

澪梓「は、はいっ!」

紬「さっきのお話だけど別荘は本当に空いているの。よかったら……というかくるわよね?」




澪梓(…っていうかこれ命令だー!)ガビーン



軽音部の王様はムギちゃんでしたとさ



おしまい♪



最終更新:2010年04月11日 00:14