四月某日けいおん部
律「春…だねぇ」
唯「ねぇ…」
紬「ね~」
澪「…」ズズー
梓「あ、わたし弦つけ替えたんですよ!」
澪「お、梓はえらいな。ちゃんとメンテして。」
梓「えへへ…//」
律「…時に唯さんや。春と言えば何かね?」
唯「ふぇ?え~…さくら!」
律「桜といえば?」
唯「桜もち!」
澪「」ずるっ
律「それは今食ってんだからいいだろ…」
唯「う~ん…あ、お花見?」
律「そう!それだ!今度の休みの日、みんなでお花見しようぜ!!」
唯「おぉー!」
紬「まぁー!」
澪「お、お花見かー…」
梓「また唐突ですね…」
澪「ま、まぁやるのは別にいいけどな。買い物とか場所取りとか大変じゃないか?」
梓「あれ、澪先輩いつになく乗り気ですね?」
澪「え!?あ、あぁ、新歓も終わったし息抜きも必要かなと思ってね。」ごにょごにょ
梓「そうですかー」
律「へへ~実はお花見やりたいって言いだしたの澪なんだよ~」
澪「あぁっ!!?コラ律!バラさないって約束したじゃないか!」
律「うふふ~澪ったら私達も今年で卒業だから最後の一年はたくさん思いで作りしたいって夜中にメールが来てさ~。いやいや~かわいいなー澪ちゅわんは~」
澪「なんでお前の口はそんなにか る い ん だ!」ぎゅむむむむ~
律「うぅえいはいいはい!くちひるはやめへー!!」
紬「お花見…スゴク素敵な事だと思うわ~!澪ちゃん。」
唯「澪ちゃんもようやく私たち遊び隊の気持ちが分かってきたんだね!」
梓「なんですかそれって…」
ーーー
律「じゃあ場所取りは私と唯。買い物は澪とムギと梓な。」
唯「あ、憂も呼んで良い?きっとお弁当作ってきてくれるよ!」
律「いいぜ!憂ちゃんのお弁当おいしいもんな~。」
澪「逆になんだか悪いな…」
紬「じゃあ私も家からお菓子とか持ってくるわ。」
唯「やったー!」
梓「あれ…買うものないんじゃないですか?」
澪「あ…」
律「まー何かしら買うものあるからいいだろ。」
さわ子「こんにちは~ムギちゃんお茶ちょうだーい」ガチャ
唯「あ、さわちゃん先生。」
律「さわちゃんもお花見しない?」
さわ子「お花見!いいわね~いつするの?」
律「(よし、スポンサーゲットだぜ!)」ひそひそ
唯「(さすがですぜ親分。)」ひそひそ
澪「なんか先が不安になってきた…」
ーーー
とうじつ!
唯「うわあ…満開だねー!!」
憂「本当だ…キレイだね~。」
律「ちょうど良い時に来れたな。澪達は買い物してから来るから、私たちはシート敷いて待ってよう。」
憂「律さん、今日は誘ってくれてありがとうございます!」
律「いやいや…ウィンナ…げふんげふん!憂ちゃんも喜んでくれてなによりだ!あっはっはっ!」
憂「(ウィンナー?)」
唯「(すでに頭はお弁当でいっぱい!?)」
ーー
律「お、あそこなんか良いな!」
唯「おぉ!穴場発見!」
律「よし!ぐずぐずしてると取られちゃうぜ!確保おぉぉぉ!!」
唯憂「わーー!!!」ダダダダ
律「シート展開!」
唯憂「アイアイマム!」
律「よっしゃあ!シート設置ィ!」
唯「あ、向こうに屋台がある~!」ぱっ
ブワアサアッッッ
律「ああぁ!シートが他のグループに!!」
憂「スイマセン!スイマセン!」
律「こりゃあぁぁ!しっかりもっちょれえぇぇ!!!」
唯「ズビバゼン!!ズビバゼン!!」
ーーー
さわ子「よし、じゃあみんな揃ったわね!じゃあ出発!」
紬「オー!」
澪「本当にいいんですか?先生がお金出してくれるなんて、」
さわ子「いいのよ~少しは顧問らしい所見せないとね!」
梓「ほかに使い道なさそうですしね…」ぼそ
さわ子「まだ時間も早いし、ちょっと梓ちゃんお話しましょうか?今後のコスプレについて、小一時間ほど。」
梓「わ、わー!すいませんすいません!」
澪「梓も律に似てきたな…」
紬「さすが二年生ね♪」
澪「…それはちょっと、ちがう。」
紬「?」
ーー
澪「しかし買うものってあるかな?憂ちゃんやムギのお菓子で十分じゃ…」
さわ子「なぁにいってんの!お花見にいらない食べ物なんてこの世には一つもないのよ!ほら!スルメとかビーフジャーキーとカシューナッツかいろいろあるじゃない!!」
澪「先生!なんで全部つまみ系なんですか!?」
紬「あ、私これ食べてみたいな。」
さわ子「うまい棒?なかなかのセンスね…。でもムギちゃん、一本だなんて貧乏臭い事しちゃ軽音部の恥よ!こういうのは大人買いよ大人買い!!」
紬「は、はい!」
澪「わー…」
梓「あの…先生。」
さわ子「なに?」
梓「私…コレが…」
さわ子「ん?ぷくぷくたいやき?確かにおいしいけど…昔っからたいやきはアンコと相場が決まってるの!お金あげるからむこうの店で買ってらっしゃい!」
梓「わぁ//は、はい!//」
さわ子「ただし!」
梓「はい?」
さわ子「このネコミミを頭に!にゃ~を語尾につけて元気よく買ってきなさい!」
梓「なっ!?」
澪「せ、先生…公共の場でそういう事は…」
梓「いってきますにゃ!」シャキーン
澪「えぇ!?、梓?」
梓「私はたいやきに魂を売った女なんですにゃ!」だっ
澪「そっか…」
紬「梓ちゃんファイト♪」
さわ子「ほら!ぼさっとしてないで、澪ちゃんは何が良いの?」
澪「え!?その、私は…いいですよ!」
さわ子「もーなに遠慮してんの~?私を誰だと思ってるの?顧問よ!K-MON!ほら、好きなの選びなさい。」
澪「せ、先生…ありがとうございます。じゃお言葉にあまえて…これで。」
さわ子「……!?た、たけのこの里ォォォォォ!??」
澪「はい、これが好きで…」
さわ子「返してきなさい!」
澪「え、ええぇぇ!?」
さわ子「たけのこの里なんて食べてちゃ耳が腐り落ちて楽器弾けなくなるわ!こっちのきのこの山にしなさい!はい、買い物終っ了ーーッッッ!レジは私一人でいいからみんなは外で待っててね♪」
澪「わ…わたしの…たけのこ…」
梓「先輩!ほら!クリームたいやきですにゃ!クリーム!これあげますから!」
紬「私もこのたこやき味、自分で食べようと思ってたけど、澪ちゃんにあげるから!元気だして!」
澪「いらない…」
梓紬「」ガーン
ーーー
律「あーみんなおっそいな~何やってんだよ…」
唯「なんか私眠くなってきちゃったよ…」
律「お前はどこでも寝れんのな…」
唯「うぃ~膝かして~」ゴロン
憂「わっ!お、お姉ちゃん!ここ外だよ!?」
律「あーもうyouたち、付き合っちゃいなよ。」
憂「ジャ〇ーさん!?」
唯「ちょう気持ち~…」
憂「も~…」
律「…ワルい、ちょっとトイレ行ってくるわ。澪達来たら先に始めちゃってて。」
憂「あ、はい!イッテラッシャイ!」
憂「…」
憂「…」
憂「おねえちゃ~ん?」
唯「…くー…zzz」
憂「もう眠ってる…」
憂「…」
憂「来て良かったな…」
憂「(なんかこういうのひさびさだな~。お姉ちゃんはいつも休日部活かゴロゴロしてるから…)」
唯「zzz…」
憂「あ~もう、可愛いな~…」
ーーー
澪「まったく!どこに場所とったか連絡くらい…こう人が多くちゃ…」
梓「ムギ先輩少し持ちましょうか?」
紬「ううん、平気よ。ありがとう。」
さわ子「まだ着かないの~久しぶりに歩くから足疲れちゃったわ」グビグビ
澪「って一人で何はじめてんですか!?」
さわ子「ビール、ソコデウッテタ。ワタシノドカワク、ダカラ、ダカラビールカウ。」グビグビ
澪「どうしてカタコトに!?」
梓「あ、あそこじゃないですか!憂っぽいのが見えます!」
澪「本当だ、よ~しみんなもうひと頑張りだ。」
梓紬「おー!」
さわ子「ヒーハー!」グビグビ
澪「先生も飲んでないで荷物持ってください!」
ーーー
憂「おねえちゃーんそろそろ皆さん来るんじゃない?起きないと…」
唯「ふぇ~…あと37分…」
憂「だーめ」
梓「おーい、うぃ~!」
憂「あ!梓ちゃん!ほら、お姉ちゃん皆さん来たよ!」
唯「…このまま…憂の膝枕と一緒に…布団の中まで帰りたい…」
憂「へ…変な事いわないの!」
澪「いやー…キミ達は楽しそうでいいねぇ…」
紬「よいしょっと♪」ずしゃっ
さわ子「へ~なかなか良い場所取ったじゃない。」ぐび
律「や~わるいわるい♪トイレ大行列でさ。ってみんな集まったのな♪そんじゃあ、はじめっか~!」
ーーーー
律「えーコホン…本日は皆様お忙しいところお集まりいただきまことにーありがとうございます。」
紬「わー♪」ぱちぱち
さわ子「いいぞーりっちゃ~ん」グビグビ
澪「先生!せめて乾杯まで我慢してください!」
律「えーすでに始めちゃってる方や惰眠をむさぼってる方がいますんで…」
唯「…カーzzz…くーzzz」
澪「ここまで本気で寝てると起こすのも悪いしな…」
憂「ごめんなさい!お姉ちゃんいつもより早起きだったんです!」
律「ほんじゃあ堅苦しい挨拶はここまでにして…みんなーちゃんとジュースはいってるかーい??」
憂「ありますよー」梓「だいじょぶです」
紬「ありまーす」
澪「うん」
さわ子「ウィムーシュ!」
律「じゃ~いくぜ!かんぱーーい!!!!!」
憂律梓紬澪さ「かんぱーーい!!!!!」
憂律梓紬澪さ「」ごくごく
憂律梓澪「(なんじゃこりゃああああああ)」
ぶふふーーーっっっっ!!!
律「ぺっぺっ!なんだこりゃ!?」
澪「あっ!こ、コレ輸入物のコーラーかと思ったらお酒入ってるじゃないか~!!」
梓「こっちもアルコール入りです!全部お酒なんじゃないですか!?」
紬「そーおー?ちょっとふわふわするけど、ジュースじゃないの?」くぴくぴ
澪「ムギ!?NO!NO MORE ジュース!!飲んじゃダメ!」
憂「なんだかぽわぽわするー」ぽわぽわ
さわ子「だらしないわねー!私なんか高1から鍛えてたのよ!」ぐびぐび
律「あんたクビになるぞおぉぉぉー!!」
梓「でも…お酒なんか買ってなかったですよね?」
澪「…!そうかしまった…お会計の時先生以外は外にいたんだった。その時に…」
ーーー
さわ子「サァプラァイズ………」がしゃ がしゃ がしゃ(←お酒をカゴにいれる音)
ーーー
さわ子「BU-REIKOOOOO!!!!!」
律「先生ストップ!ダメ!引率者がそんなんじゃダメ!ほんとストップ!!」
紬「とうきょう!ゾンビ!とうきょう!ゾ~ンビ!」けらけらけら
最終更新:2010年12月01日 01:00