-----律の部屋

律「ふう~、食った食った」

唯「食べたらなんだかねむくなってきちゃった…」ウトウト

律「そうだな。こっちに来てから結構時間がたつからな…」

唯「私、寝るね…」

律「ああ」

唯「ZZZ」

律「空はずっと赤いままか…」

律「夜はないのか…」

律「…」

律(よく考えたら今この世界で唯と二人きり…)

律(…)

律(…//)

律(なんか意識しちゃうな…//)

律(もしかして私唯のこと…)

律(いや、ないない…)

律(女同士だぞ?)

律(…)

律「私も寝よ」

律「ZZZ」


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律「…」ジー

唯「ZZZ」

律「寝顔可愛い…//」

唯「ん…」

律「うお!?」

唯「あ、りっちゃんおはよう」

律「お、おはよう」

唯「もう朝?」

律「朝っていうか…空が変化しないから判断しずらいな」


唯「そっか」

律「まあ、眠くなって、寝て起きたから朝ってことでいいんじゃないか?」

唯「そうだね」

律「なあ、唯」

唯「何?」

律「もう少しこの辺を探索してみないか?」

唯「そうだね…じっとしていてもだめだよね」

律「とりあえず澪の家にいってみよう。ここから近いし」

唯「うん」


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-----澪の家

律「着いた」

唯「誰かいるかな…?」

律「…」ピンポーン

唯「…」

律「…」

唯「反応ないね」

律「入ってみよう」

唯「うん」

律「…」ガチャ


唯「おじゃましま~す…」

律「澪~?」

唯「…」

律「澪の部屋にいってみよう」

唯「…」トテトテ

律「…」トテトテ

律「澪?」ガチャ

唯「…誰もいないね」

唯「…」

律「…学校にでもいってみるか」

唯「うん…」


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唯「ねえ、りっちゃん」

律「ん?」

唯「もし帰る方法がずっと見つからなかったら私達はどうなるの?」

律「それは…」

唯「ずっとこの世界にいなきゃいけないのかな…」

律「…」

唯「そんなのやだよ…」

律「そうだな…」

唯「…」

律「…」

律「学校ついた」

律「やっぱ音楽室だな」

唯「そうだね」


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---音楽室

律「おお!私のドラム!」

唯「…」

         ドコドコジャーン!

律「いやー、やっぱりここがいるべき場所って感じだな!」

唯「うん…」

律「落ち着くな~」

唯「うぅ…」ジワッ

律「…唯?」

唯「みんなに会いたいよ…」ポロポロ

律「唯…」

唯「澪ちゃん…ムギちゃん…あずにゃん…憂…」ポロポロ


律「…」

唯「うぅ…」ポロポロ

律「そういえば唯、ギ―太は?」

唯「あ…」

唯「私の家にあるかも…」グスッ

律「私のドラムもあったんだ。ギ―太もあるよ」

唯「そうだね…!」

律「じゃあ唯の家に行ってみるか」


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----校門

律「あ、ちょっと待った」

唯「え?」

律「せっかくこっちまで来たんだから、あのマンションのエレベーターを
  もう一度調べてみよう」

唯「わかったよ」


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----マンション

律「えーと…」

律「…」パチッ

律「…」

律「…」パチッ

律「…」

律「やっぱり動かないか…」

律「…」

律「…ん?」

律「これは…鍵穴?」

唯「りっちゃん早く~、ギ―太が待ってるよ」

律「お、おう」

律(なんだ…?あの鍵穴…)

唯「ギ―太♪ギ―太♪」

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----唯の家

唯「ただいま~」

律「おじゃましまーす」

唯「やっぱりいないや…」

律「ギ―太は?」

唯「私の部屋だよ」

律「…」テクテク

唯「…」テクテク

唯「…」ガチャ

唯「あ!ギ―太ぁ!」

唯「よかったぁ♪」スリスリ

律「歩きまわったから疲れたな~」

唯「じゃあ今日は家で休もうよ」

律「そうだな。そうさせてもらうよ」



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---就寝後

唯「ZZZ」

律(…)

律(私ほんとに帰れないのか…?)

律(…)

律(でも…唯と2人なら…//)

律(…だめだだめだ、それはおかしいな…)

律(…)

律(これからどうすればいいんだ…)

その後も唯と律はその世界を探索し、帰る方法を探したが、

なにも見付けることはできなかった。

そして10回目の睡眠から目覚めた…


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唯「りっちゃん…」

律「どうした…?」

唯「私達、こっちに来てからどれ位たったかな…?」

律「10回寝て起きたから…10日位?」

唯「私達…本当にこのままなのかな…」

律「…」

唯「うぅ…」グスッ

律(私も泣きたいよ…)

唯「うぅ…」グウ~

律「…」

律「こんな状況でもやっぱりお腹空くんだな」

唯「えへへ…」

律「近所のコンビニに食べ物でも取りに行くか」

唯「そうだね」



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----コンビニへの道

律「唯…」

唯「なあに?りっちゃん」

律「ごめんな…私が冗談半分であんなことやってしまってこんなことに…」

唯「全然気にしてないよ!」

律「ありがとう…でも…」

律「唯がいてくれてよかった…//」

唯「私も…りっちゃんがいてくれてよかった!」

律「唯…」

唯「あはは!」

律「ふふ……ん?」

唯「どうしたの?」


律「おい…あれ見てみろ…!」

唯「あれは…人!?」

律「しかも…全身真っ白…」

唯「もしかして…」

律「あのエレベーターに乗ってきた女の人!?」

唯「私達の他にも人がいたんだ!」

律「そうだな(人なのか…?)」

唯「ねえ、もしかしてあの人に聞けば、帰る方法が分かるんじゃない?」

律「え?」

唯「私、聞いてくる!」タタタッ

律「あ!唯!」


唯「すみません!」

女「…」

唯「私達、元の世界に帰れなく…え?」

女「…」パアアッ

律「!?」

唯「ま…まぶしい…」

律「唯!はなれろ!」タタタッ

唯「りっちゃ…」スウウ・・・

律「唯ぃぃ!!」ダダダッ

唯「りっ…」スッ

律「はあ…はあ…」

律「そんな…」


律「唯が消えた…!?女の人も…」

律「嘘だろ…」

律「…」ジワッ

律「うぅ…」ポロポロ

律「なんでだよう…」ポロポロ

律「うぅ…」ポロポロ

律「独りになちゃった…」ポロポロ

律「うぅ…唯ぃぃ…」ポロポロ


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ジリリリリリリリリリリリリッ!

唯「う…ん…」

憂「お姉ちゃん!朝だよ!」

唯「え…憂?」

憂「早くしないと学校遅れちゃうよ」

唯「え…うん…」

憂「朝ご飯出来てるから早く降りてきてね」

唯「う、うん」

唯「あれ…?」


唯「私…りっちゃんと違う世界に…」

唯「それで女の人に話かけて…」

唯「?」

唯「もしかして…夢?」

唯「そっかあ!夢かあ!」

唯「よかったあ~」

憂「お姉ちゃ~ん。早く~」

唯「は~い」



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----通学路

唯「今日ね、私すごい夢を見たんだよ」

憂「どんな夢?」

唯「あのね、りっちゃんと二人でエレベーターに乗って空が真っ赤な世界に
  行ったの。それで、そこから帰れなくなっちゃうって夢」

憂「へえ~(りっちゃん?)」

唯「それにしてもリアルな夢だったな~」


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----学校

唯「おはよ~」

紬「おはよう、唯ちゃん」

唯「今日ね、すごい夢を見たんだよ(りっちゃんはまだ来てないや)」

紬「どんな夢?」

唯「りっちゃんとエレベーターに乗って真っ赤な空の世界に行くんだけど、
  そこから帰れなくなっちゃうんだ」

紬「そうなの…りっちゃんってだあれ?」

唯「え?」


紬「唯ちゃんのお友達?」

唯「りっちゃんだよ。軽音部のりっちゃん」

紬「?」

唯「え…りっちゃんだよ?田井中律。クラスも一緒だよ!」

紬「ごめんなさい…わからないわ」

唯「ほ、ほら、あそこの席がりっちゃんの…」

唯「!」

唯「りっちゃんの机が…ない…」

唯「…」

紬「どうしたの?唯ちゃん」

唯「ううん…なんでもないよ…」

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最終更新:2010年04月12日 09:03