不良A「あのセンコーマジむかつくよねー」

不良B「さっさとヤニ入れんべ、昼休みもう終わるし。てかこのままフケちゃわね?」

不良C「あーそうすんべー …ん。何だおめー」


澪「あっ…」カチャ


不良A「うわっ、こんなとこで一人で飯食ってんですけどー!マジでえええ!?」

不良B「ありえねぇええ!これぼっち!?ぼっちってやつ!?やっべぇえ初めて見たし!」

不良C「てかコイツあれじゃね?軽音部のパンツじゃね!?」

澪「」

不良B「あーそうだよそうだ!縞パンじゃねーか!ギャハハ」

不良A「おめ、ぼっちだったんかよwうけるんですけどー!」バンバン

澪「……」プルプル

不良C「おいぼっちさっさとどけや。ここアタシらの喫煙所だし」


澪「なんじゃおめら」

不良A「あ゛?」

澪「揃いも揃って豚みたいなツラしゃあがって。チャーシュー祭りかいや」

不良C「なっ…」

澪「喫煙所だァ?燻製窯の間違いじゃろがボケッ」

澪「せいぜい煙まいてスモークハムにでも仕上げちょれや。笑えんギャグじゃのアッホが」

不良B「あぁあ!?オメ黙って聞いてりゃ何ちょーしk」
澪「目突きッ!」ビッ

不良B「あぐっ!?」

不良C「!? お、オイこら何しt」
澪「ばぁああーーーかッ!!!しねっ!!!」

不良ABC「!!?!」


澪「」ダッ

不良A「あっ、てめえ逃がすかクッソがああ!!」ダダッ

不良B「待てやぁああああ!」ダッ


澪「ひぃいぃいぃいいいい~っ!!」ダッダッダッダッ

―――

和「じゃあこれぐらいでしょうか?そろそろ昼休みも終わりますし…」

会長「そうね、そうしましょう」

バァンッ!!

和「!!!??」

澪「助けてくださぁあああい!助けてくださぁあああああい!!」ガシッ

和「ちょっ、澪!?な、何いきなりっ」

不良A「てめぇコラァっ!!」

不良B「待てやぁ!!」

和「うわっ、何あなた達!」

澪「ひぁああぁあ来たぁああああ!」

不良C「おいメガネ黙ってそいつよこせや!」

和「め、メガネ…」

指導員「何騒いでるんだ」

不良A「あっ」

会長「この子達が急に生徒会室に…」

指導員「…ん、お前ら手に持ってるのタバコか」

不良C「」

不良B「げぇっ」

指導員「ちょっと来い」

不良A「」

バタン

澪「た、助かったぁあぁああ…」ヘナッ

和「何したのよあなた……」

澪「……気がついたらやっちゃってたんだ」

和「は?」

和(うわぁ、まさかもう一人の自分がとか言うのかしら…)

澪「私の中に潜むもう一人の私が…」

和「」


キーンコーンカーンコーン…

唯「終わったぁー!やきt…部活だぁー!!」ガバァ

律「なぁマジでやるのぉおお?やばいってぇ」

紬「あ、それなんだけど…」

紬「良く考えたら流石に焼くのはどうかと思って、焼いたの持ってきたわ」

律「あホント?よかった」

唯「えぇぇえええ~そんなぁーっ」

紬「ごめんね唯ちゃん…でも部室使えなくなったら大変でしょう?」

唯「うぅ……そうだけどぉ……」

ガチャ

和「唯、みんな」

唯「あっ和ちゃーん!」

律「和、どうしたんだ?」

和「えぇっとね…」

澪「……」スッ

唯「あれ、澪ちゃん!部室じゃなくてこっちに寄るなんて珍しいねー」

澪「へへ、まぁ…色々あって…」

和「律、ちょっといいかしら」

律「何?」

和「実は今日の昼休みに……」


和「……ってことがあってね」

律「えぇぇえそんな事したのかよ澪ぉかんべんしてよー!」

澪「うぅ、ごめん」

和「まぁそういうわけだからしばらく一人にしないであげてくれる?」

律「いいけどさぁー…何してんだよ澪、ったく」

律(ただでさえ梓の事で頭使ってんのに面倒事増やすなよな…)

唯「何々?なにしたの澪ちゃん」

律「不良にケンカ売って目つけられたらしい」

唯「えぇえぇぇええ~!?」

紬「あらあらあら…」

澪「わ、わざとじゃないんだよー…大体私は悪くないはずなんだよぉ」

唯「だいじょうぶだよ!いざとなったらムギちゃんちの黒服ぐんだんが守ってくれるよぉ」

澪「そうか!そうだよなぁー!」

紬「えっ」

澪「え?」

唯「あれれ~」

紬「ま、まぁ音楽室行きましょうか」

澪「あれ、守ってくれるんだよね?」

唯「はやく行こ~!今日は焼き鳥だよぉお」

澪「ちょっ、ねぇ。あれ」

律「はぁ。とりあえず一緒に居てやるけど…はぁ~……」

澪「……」

和「それじゃ私生徒会に行くから、あとよろしくね」

律「あいよオッケー。和もおつかれ……」テクテク

澪「……」

澪「ま、待ってよ皆~!」タッタッ


唯「やきとりた~いむ!」ガチャ


梓「あっ、皆さんどうもです」

唯「あずにゃんもう来てたんだぁー」

梓「はやく焼きましょう、はやく」トントン

紬「梓ちゃんごめんね、焼くのは無しになったの…」

梓「えぇえ~」

唯「ほらぁあずにゃんも焼いた方が良かったってぇ~」

澪(明日からどうしよう…明日からどうしよう…)ブツブツ

梓「ん。なんか澪先輩むちゃくちゃ暗いですね」

律「あぁ…まぁほっとけ……」

澪「ほっとかないでくれよぉおお律ぅう守ってくれるんだろぉお~」ユサユサ

律「だぁーいじょうぶだって!考えすぎだっての!ただの不良だ、ヒットマンじゃあるまいし」

澪「ヒットマンだったらどうするんだよぉおおやられてからじゃ遅いんだぞぉおお」

律(ねーよ。アホか)

唯「まーまー澪ちゃん、焼き鳥食べれば気分爽快!お悩み解決だよぉ」

澪「うぅ……分かった…」

梓「どうしたんですかぁ?一体」

紬「不良の子にケンカ売っちゃったらしいの…」

梓「えっ、なんですかそれー。 …あ、発作の勢いでかな」

澪「」

澪「ほ、発作って言い方するなよ…」

梓「別になんでもいいですけど、とりあえずやらかしちゃったって事ですよね」

澪「…このやろ他人事だと思ってるな……」

梓「そうは言ってませんよ。大変ですねー(私の家壊したバチがあたったんだね、きっと)」

澪「なんだその言い方っ…あーあー!どうせ梓には何も悩みないんだろーな!いいなぁー!」

梓「……」

律「お、おい澪」

澪「いいんだって、実際そうなんだから。毎日遅くまで遊び歩いてるしさ。律知ってた?」

律「おい」

澪「そんな自由なんだから悩みなんてあるわけないっt」
律「やめろッ!!!」

澪「ひっ!?」ビクッ

澪「な、なんだよ…」

紬「えっ、何…どうしたの?」

唯「な、仲良くしようよぉ~」

梓「……いいですよ律先輩、実際私は悩みなんかないですから」

律「……」

梓「焼き鳥食べましょうよー。おいしいですよー」モグモグ

唯「う、うんそうだねー。食べよう食べよう!」モグモグ

唯「おいひい!おいひいよぉお~」

梓「あはは良かったですねー唯先輩~」

梓「澪先輩、食べないんですか?ぼんじりありますよ」

澪「……た、食べるよ…」モグモグ

澪「うまい!」

紬「良かったわ、たくさんあるから皆どんどん食べてね~」


律(……)

唯「むむ~……」チマチマ

律「何してんだ唯」

唯「ねぎまから抜いたねぎでいかだ作ってるんだよぉ」

梓「そういえばねぎは憂に食べてもらってるって言ってましたね」モグモグ

唯「うん… …できた!できたよりっちゃ~ん♪」ヒョイ

律「な、なんで私んとこ置くんだよ」

唯「だってねぎ好きって言ってたから」

律「だからってねぎだけ寄越すなよ~、ちゃんと自分で食べろ」

唯「あぅ」

梓「じゃあ私が食べてあげますよ唯先輩!」

唯「ほんと?ありがとあずにゃ~ん!はい」ヒョイ

梓「……」

唯「じゃあ次のねぎまた~べよっと」モグモグ

唯「んむむ……」チマチマ

唯「はい!いかだできたよぉ」ヒョイ

梓「……」

紬「あら、梓ちゃんねぎ食べないの?」

梓「唯先輩があーんしてくれるの待ってるんです」

唯「えっ」


梓「あーん」

唯「あ、あ~ん」スッ

梓「あむ」モグモグ

梓「おいひいです」モグモグ

唯「もう一本あるよぉ」

梓「あ、待ってください串のタレなめたいんでそのままで」

唯「う、うん」

梓「レロレロレロレロレロレロ」ペロペロ

梓「レロン」ペロッ

唯「ひゃっ!?そ、そこ私のゆびっ…」

澪「」

梓「レロレロレ」

唯「ひぃいぃいぃいゆびしゃぶらないでぇええええ」


澪「ぅっ」


紬「!!」ビクッ

澪「ぅぷ」

律「澪っ吐くなおさえろ!吐いたら殴るぞ!」

澪「ぁぷっ……ング」ゴクン

澪「」

シーン…


律「よ、よし良くやtt」
澪「ぅおぇ」ビタビタ


律紬唯「」

梓「あちゃー」


澪「…………」

唯「うっ、すっぱいにおいが…ングッ」

紬「くさっ! ぁぷ」

律「うわっ唯ムギやめろ!もらいゲロだけはするなよ!」

唯「ぅっぷ…」ガタンッ!

唯「と、といれ!」ダッ

紬「」ダッ

梓「私も行ってきます…」ガチャ

バタン


澪「……」


律「……雑巾取ってくるわ…」ガタッ


澪「……」スッ

澪「……」モグモグ

―――

唯「はぁっ…はぁっ…」ジャー ゴポポ…

唯「うぅっ…」

紬「げほげほっ」

梓「いやーとんだハプニングでしたね」

律「…お前らさー、澪の前でいちゃつくようなマネはやばいって知ってるだろ」

唯「えぇえ私悪くないよぉ、あずにゃんが勝手に~……」

梓「事故ですよー狙ってやったわけじゃないですよ」

律「とりあえず掃除しないとだろ…あーもぉお」

梓「澪先輩は何してるんですか」

律「知らん部屋に残ってるよ、放心状態で」

紬「…反射的にくさいって言っちゃったの傷付いたかしら…」

律「いやそれは気にしなくていいって。仕方ないだろ…実際くさかったし」

―――

ガチャ

律「みおー、掃除するから…… あ」

澪「……」モグ…

唯「あっ!焼き鳥全部たべてる!」

澪「だって皆出て行くからいらないのかと思って」

唯「」

梓「……(この人どういう思考回路なんだろ)」

律「と、とりあえず掃除するから手伝えよ…自分のゲロだろ…」

澪「……」

律「ほら雑巾」ポイ

澪「……」フキフキ

唯紬梓「……」


律(うわっ、なんだこの空気)


ジャーン♪ ベベン…

唯「いまいちのらないねー」

律(ゲロ効果かな…)

紬「今日はこの辺にしておく?」

梓「そうですね」

澪「えっ、もう終わるのか…?」ソワソワ

紬「澪ちゃんまだ練習したいの?」

律「…違うって。こいつビビッてんだよ不良に絡まれるかもってさぁ」

梓「あぁ」

澪「なんだよ悪いか!?」

唯「大丈夫だよぉ澪ちゃん、皆で学校出れば」

澪「唯ぃいい~っありがとぉおお学校出るまで近くに居てくれよぉお」

唯「うわっ、ちょっ!」サッ

澪「」

澪「な、なんで離れるんだよ」

唯「えっ!!」

唯「……なんとなくかなぁ~……」

澪「……」

紬「ま、まぁまぁまぁ…」

律「さっさと行こうぜー。暗くなると狙われやすくなるかもよ~なんちって」

澪「ひっ!い、行こう!ほら何してんだ皆、急げ!」


6
最終更新:2010年01月24日 02:26