律「え、なんで」

澪「唯にまでバレちゃうだろうが!」

唯「なにがー?」

澪「ひ、ひみつの場所だ!」

唯「そんなのあるの!?すごい!」

澪「だめだだめだ!」

梓「じゃあどうするんですかぁ~」

澪「輪止めにでも座って食べればいいだろが!」

梓「えぇ~」

律「なんかなぁ…不良っぽいぞそれ」

澪「ふりょ… い、嫌なこと思い出させるなよ!」

唯「私なんでもいいよ~、とりあえず早く食べたいなぁ」

梓「唯先輩の家はどうですか!」

律「迷惑だろ」

唯「別にいいよぉ」

律「え、マジ?」

梓「ほんとですかー!じゃあ鍋します!?鍋!」

唯「わ、私もうごはん食べたって…あずにゃん食べてないの?」

律「私と梓はまだだよ」

澪「私は食べてきたぞ」

唯「じゃあどうしよう」

律「ん~…じゃあ私んちにするか?」

律「梓うちで一緒にご飯食べようぜー。でそのあとお菓子食べればいいじゃん」

梓「えーと…」

律「別に嫌ならいいけど、私だけ食べるから」

梓「た、食べますよー」

唯「じゃあういに電話しなきゃ…」ピッピッ

プルルルル… プルルルル…

―――

憂「お姉ちゃんちょっと遅いなぁ…怖い人に絡まれたりしてないかなぁ」ソワソワ

憂「あと5分待って帰ってこなかったら迎えに行こう」

携帯「う~いぃ~!あーいしゅうー!う~いぃ」

憂「! 電話だ」ピッ

唯『うーいー』

憂「もしもしお姉ちゃん?どうしたの、お金足りなかった?」

唯『あのね今からりっちゃんちに行くから遅くなるよ』

憂「えっ、今から?」

唯『うん、ごめんね~』

憂「わ、わかったよー。帰る時気をつけてね」

唯『うん!じゃあねー』ピ

憂「……」

憂「あぅ……」ボフッ

憂「おねえひゃあああん!!」バタバタ


唯「でもりっちゃんちこんな時間から行って大丈夫なの?」

律「大丈夫大丈夫、うち結構カルいから」

澪「そういや律んち久しぶりだなぁ……」

律「お前が勝手に来なくなっただけだろ」

澪「そ、そうだっけ」

梓「今日は先輩の家は何なんですか?おかず」

律「えー、知らない」

唯「そういえばムギちゃんは何してるのかなぁ~、もうご飯食べたかなぁ」

律「ムギんちの晩飯ってどんななんだろう…」

梓「満漢全席とかですかね」

律「んなアホな…ってムギだと普通にありそうで怖いな」

澪「なわけないだろ!いくらなんでも庶民をバカにしすぎだろそんな晩飯!」

律「じゃあ澪は何だと思うわけ」

澪「普通に焼き魚定食みたいなのじゃないのォ~っ!? 外で見栄はって家で節約見えないところでバタ足するんです的な!」

律(…なんだこいつ金持ちコンプか?)

唯「電話して聞いてみようか!へへ」

律「おいおい今食べてるかもしれないのに」

唯「かけちゃった」プルルルル

唯「…あ、ムギちゃん?やっほー私だよー」

唯「あのね、今日の晩御飯…あっ、今食べてるの?おかず何なの~?」

澪「……」

唯「うん うん……へー!ありがと~、またねぇ」ピ

律「な、なんだって?」

唯「えーっとぉ、鯖の塩焼きと肉じゃがとお味噌汁と…あとなんかお漬物とか色々」

澪「ほらなーッ!普通じゃん、私の言った通りだろぉおお!!勝った!!」

律「……喜びすぎだろお前…てか何に勝ったんだよ…」

梓「漬物ってやっぱり沢庵なんですかねー」

律「やっぱりとか言うなよ」



紬「ふぅ……」カチャカチャ

紬「斉藤、そこのお醤油とってくれる?」

斉藤「かしこまりましたお嬢様」

スタスタスタスタスタスタ… …スタスタスタスタ

斉藤「…お待たせいたしました、醤油でございます」

紬「ありがとう」

父「紬、電話はお友達からか?」

紬「? すみませんお父様遠くてお声が…内線で」カチャ

父『電話はお友達からか?』

紬「はい」

父『そうか』ガチャ

父「斉藤、私にも醤油をまわしてくれないか」

斉藤「かしこまりました旦那様」



律「ただいまー」ガチャ

律「上がって上がって」

唯「おじゃましま~す!」

梓「お邪魔しMAX」ズイ

律「お、なんか久しぶりだなそれ」

梓「マンドリルの方が良かったですか」

律「どっちでもいいわ…」

澪「部屋行ってていいか」

律「いいよ。梓もギターとか置いてこいよ」

梓「わかりましたぁ」

澪「ふぁああ」ガチャ

澪「うわっ、このにおい!律の部屋だな」

律「臭いみたいな言い方すんなよ…」

唯「りっちゃんのふとんだぁああ」ボフ

唯「スーハースーハー!」グリグリ

律「お、おいこら(こいつらだけ残して居間に行くのが不安だ…)」

聡「あれ、姉ちゃん今日は早いな」

澪「おっ、聡じゃん」

聡「澪姉!?」

唯「やっほー聡くん」

聡「唯さんまで…うっ!」

聡「し、失礼します!」ダッ バタン

唯「どうしたんだろ急に…」

律「ほ、ほっとけよーあんなん」

律「いーから早く下行って飯だ飯」

梓「もうお腹がペコちゃんですよー」

律「…お前ら余計なことしないで待ってろよ」

澪「なんだよ余計な事って」

唯「はーい!……」ウズウズ

律「…澪、唯ちゃんと見張ってろよ」

澪「は?」

律「は?じゃなくて…あぁもう部屋で食べようかなぁあ梓どうする?」

梓「ママさんやパパさんとお喋りしたいです」

律「あ、そう……」

―――

澪「唯そこの漫画取ってよー」

唯「いいよぉ、はい」ポイッ

澪「サンキュー」

唯「んっ!?」

澪「何、どうした」

唯「な、なんでもないよー」

唯(……)ゴソゴソ

澪「…ププッ クスクス……ははは」ペラペラ

―――

梓「わぁ~今日はピナクベトですか!国際的ですねぇ~」

律「え、これそういう料理なの?梓よく知ってんな」

律母「%^¥Ю=ゝ)∥」

梓「そうなんですよね~へへへ」

律父「律>;」&」

律「ん、何?」

律父「☆¨Д$〆㌔㍗㌢?」

律「大丈夫大丈夫、ちゃんとやってるから…」モグモグ

聡「ふぅ」ガチャ

律「おせーぞ聡」

梓「ん!?イカめしみたいなにおいがしますね!」

聡「」

聡「……いただきまーす」モグモグ

澪「ぷはっ、うはは……」ペラペラ…

ガチャ

律「食べてきたぞー っておい!!」

澪「は?」


唯「……」モゾモゾ


律「……何で唯は敷布団とマットレスの間に頭突っ込んでんの?」


澪「え? ……あ」

律「あ。じゃないだろ見張っとけっていっただろ…ったく」

律「おい唯!何してんだ!」

唯「……」モソモソ

律「おーい聞こえてないのかぁああ~」ガシ

唯「!?」ビクッ

律「こらっ!」ズズルッ

唯「わぁああ何っ誰ぇ~!?」バタバタ

ぼてっ

律「うわっ」

唯「み、見えないよ~誰ぇえ?りっちゃん?」フラフラ

律「…なんだ、パジャマの下かぶってただけか(パンツだったらどうしようかと思った…)」

澪(パジャマの下ならいいのかよ)

唯「あぅあぅ」フラフラ

律「いつまでかぶってんだよ、取れっ」バッ

唯「あっ」

律「」


律「パンツもかぶってんじゃねーか……」

唯「……」

唯「へんたいかめん!」

律「……」

唯「ギャグ……」

律「いや、ただの変態…」

唯「……ギャグだよぉおおおお!」ガバァ

律「うわっ!やめろっ、澪がいるだろ!」

澪「ぅぷっ」ガタッ

律「待てこらぁああっ!」パンッパンッ

澪「いたっ! い゛ッ…!」

律「吐くなっ!このっ!」パシンッパシンッ

澪「はぶぁっ!い゛はっ…もうおさまってるだろやめろおおお!」

律「あっ、悪い……つい感情が入り過ぎたわ…」

唯「あれ、あずにゃんは?」

律「親父の晩酌の相手してるよ」

澪「なぁ律この漫画続きないの?」

律「あーそれ?まだないよ」

澪「えぇー」

律「しょうがないだろ出てないもんは…」

唯「お菓子食べないのー?」

律「梓が来るまでちょっと待ってろって」

唯「じゃあコアラのマーチの箱見て楽しんでよーっと」ガササ

唯「あぁっ!!!」

律「な、なんだ」

唯「あいすもあったの忘れてた……がりがりくん…」タプン

澪「うわ、ジュースになってんじゃないかそれ。うはは!」

唯「あぅ……」タプタプ

律「あーあー…どうすんだ?」

唯「ん~…確かかばんに……」ゴソゴソ

唯「あ、あったあった。すとろー」

律「あるんだ」

唯「へへ…」ペリ スポ

唯「いただきまーす」チュー

律「…おいしいのか?それ」

唯「うま!ぬる… うまひ!」チュー

律「まぁかちわりみたいなもんか」

ガチャ

梓「ただいMAX」

律「おー梓、長かったな」

梓「おつまみもらいました」ポンポン

唯「やったーお菓子たいむだー!」

澪「あっ、お茶がないぞー」

律「……」

澪「お茶がない」

梓「ほんとだ、お茶が無いですね~」キョロキョロ

律「だから何……」

唯「お茶がない!」

律「……あーもう分かったよ(コアラのマーチでお茶かよ)」

律「おらっ!」ドンッ!

……

ガチャ

聡「何だよ姉ちゃん(壁蹴って呼ぶのやめてくれないかな…)」

律「おー聡、下行ってお茶持ってきてよ」

聡「えぇえなんで俺が…自分で行けよー…」

唯「聡くんおねが~い♪」

聡「任せてくださいよッッッ!!すぐに持って来ますんでェーッ!!!!」ダッ

律「……」

梓「よく出来た弟さんですねー」

律「棒読みで言うなよ…」

ドドド… バンッ!

聡「ハァハァ…いやぁーお待たせです!スピード出しすぎて地球一周しちゃいましたよ!」

律「そういうのいいから」

律「うわっ!お前これこぼしまくりじゃねーか!」

聡「あ、あとこれもあげますんで」

律(無視かよ)

律「クッキーじゃん」

聡「鈴木がまた作ったからってくれたんだよ」

律「あ~、例の」

聡「れ、例のとか言うなよ」

唯「なに?誰~?」

律「なんかこいつに片思いしてる子がいるらしいんだよー、その子が焼いたんだって」

唯「えーっそうなの?聡くんもてもてだね!その…鈴木ちゃん?にお礼言わなくちゃね」

聡「」

律「ぶほっ!」

唯「え、なに?」

律「な、なんでもない…おい聡もう行っていいぞ」

聡「……失礼しゃっしたぁー…」ガチャ

梓「……」

梓「あっ!」ポン

唯「どしたのあずにゃん」

梓「鈴木くんというのがあれですか!」

律「えっ」

梓「前に彼、同じクラスの友達に告白されたとかなんとか言ってたので」

澪「鈴木…“くん”?」

律「まぁまぁ!ほっとけって、お菓子食べようぜえええ」

律「ほらこの皿にぶちまけて」

唯「ろってコアラのま~ち♪へへぇ」バリッ ザラーッ

澪「……」コソコソ

律「おい澪、そっちのもここに開けろよ」

澪「こっ、これは私のだって言っただろ!お前らはそれ食べてろよ!」

梓「……」じぃい

澪「なんだその目はっ、そんな目で見ても無駄だからな!」

唯「ほわっちゃあ!」ズビシッ

澪「うわっ!?」

梓「唯先輩ナイスです」パシッ

澪「あっ!!」


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最終更新:2010年01月24日 02:45