紬「えっーと確か20人ぐらいだから…」

山本先生「あら?どうしたの?」

紬「あ、あのみんなにお茶を作ろうかと思いまして…」

山本先生「そうなの?手伝おうか?」

紬「いえそんな…悪いですよ」

山本先生「気を使わなくていいのよ手伝うわ」

紬「ありがとうございます」



唯「みんなおかえり!」

杏「あ!お姉ちゃん達一緒に食べよ!」

唯「うん!」

小梅「見て見て小梅の弁当ぱんだねこ入ってるの~」

澪「本当だ可愛いな!」

柊「柊もぱんだねこのキグルミに着替えました!」

律「ひーちゃん可愛いな~」

柊「か、かかか可愛い…かか可愛い…ぱぱぱ」

律「似合ってるぞ」

柊「可愛い…………」カァァ


雛菊「あれ?紬さんは何処行ったんですの?」

唯「ムギちゃんはみんなにお茶を作るって言ってたよー」

葵「あ!お茶を私達に作るって言ってた!」

としあき「確かに言ってましたね」

雛菊「そうですか…この人数分のお茶を作るのは大変そうですね手伝って来ますわ」タッタッタッ

雛菊「あ…いましたわ」

紬「これで人数分作り終えましたね」

山本先生「えぇとっても美味しそう」

紬「は…はい…」ジー

山本先生「どうしたの?」

紬「い…いえ!」

雛菊「あ…あの!」

山本先生「どうしたね?雛菊ちゃん」

雛菊「手伝いに来ましたわ!」

紬「ありがとう雛菊ちゃん」

雛菊「い…いえお茶は全部作り終えた見たいですね…運ぶの手伝います」

山本先生「本当?でも危ないよ」

雛菊「いえ!やらせて下さい!」

山本先生「わかったわ…でも気をつけて運んでね」

雛菊「はい!」

紬「本当にありがとう雛菊ちゃん」ナデナデ

雛菊「い、いえこちらこそ……」

山本先生「それじゃあ行きましょう」

紬「そうですね」


柊「このあずにゃんさんって人は猫なんでしょうか?」

唯「違うよ~あずにゃんは人間だよ!」

柊「では何故この写真に写ってるあずにゃんさんは猫ミミが?」

律「猫ミミバンドを付けてるんだよ」

柊「な、なるほど」

小梅「小梅もそれ欲しぃ~可愛い~」


ガラガラ

山本先生「みんなぁ~紬ちゃんがみんなの為にお茶を作ったわよ~」

杏「うわぁ~ありがとう!」

葵「楽しみにしてたんだ!ありがとう」

としあき「ありがとうございます!」

紬「ええ、みんなに配るから待っててね」

みんな「はぁ~い」

杏「美味しい!」ズズズ

柊「控えめな甘さ」

小梅「本当に美味し!ムギちゃんありがとぉ~」

雛菊「本当に美味しいですわ!私達がこぼして火傷しないように温度もちゃんと考えてありますわ」

紬「みんなありがとうね作って本当によかったわ」

土田「これなら何杯でも行けるな…」

山本先生「よかったわね紬ちゃん」

紬「は、はい!」

澪「流石ムギだな」

唯「本当に美味しい」ズズズ

紬「みんな本当にありがとうね」

山本先生「それじゃあ私は戻るわね」

紬「手伝っていただきありがとうございました」

山本先生「いえ、いいのよ…とっても美味しかったわそれじゃあまた」

紬「はい」

ガラガラバタン

土田「それじゃあみんなごちそうさまでした」

みんな「ごちそうさまでした!」

杏「自由時間だよ!続きやろうよ!」

律「ああそうだな!」

紬「次は私も入れてね!」

葵「私も!」

雛菊「雛菊も少し体を動かします!」


唯「ん……?」

としあき「うぅ……」

澪「どうかしたのか唯?」

唯「あ…みんな先に行ってて私は後から入るから」

澪「ああ…わかった」

杏「よーしみんな行こう行こう!」

唯「どうしたの?としあき君」

としあき「ピーマンが弁当に入ってるんです…」

唯「本当だね!嫌いなの?」

としあき「は、はい…」

唯「うーん…食べ無いともったい無いよ!」

としあき「でも……」

唯「お姉ちゃんがいい事教えてあげる!」

としあき「……何ですか?」

唯「目を閉じてピーマンが好きになるおまじないするから!」

としあき「は、はい」パチッ

唯「鼻をつまむからあーって声を出して見て」ピタッ

としあき「あーーーーーーー」

唯「それ!」ポイッ

としあき「うっ……」

唯「そのまま飲み込むんだよ!」

としあき「うっ…うっ……」ゴクリ

唯「食べれたね!」

としあき「本当だ本当だ!食べれましたよ!」

唯「それじゃあ遊びに行こうよ!」

としあき「はい!」

土田(アハハ強引だなぁ…)


柊「待てー待てー」

律「こっちだぞー」

唯「みんなおまたせ!」

としあき「僕も入れて下さい!」

杏「うん!いいよ!今はひーちゃんが鬼だから逃げてね!」

唯「ひーちゃん鬼のコスプレしてる!」

小梅「お姉ちゃん少しおろして!」

澪「どうしたんだ?」

小梅「うん!小梅ね自分で走ってみる!」

澪「そっか…よいしょ」

小梅「えへへありがとぉー」

澪「頑張って逃げなきゃな!」

小梅「うん!」

柊「タッチ!」

澪「あ!しまった」

柊「次はお姉ちゃんが鬼です10秒数えて下さい!」

澪「よーし10秒数え終わったぞー!捕まえてやる!」

小梅「キャーキャー」

葵「こっちだよー!!」

澪「待てー捕まえてやるぅー」

律「アイツが1番楽しそうだな…」

紬「えぇ本当ねぇ」

澪「よーし捕まえたぞー!」

杏「お姉ちゃん足はやーい!」

雛菊「次は杏ちゃんが鬼ですわね!」

ゆう「僕も入れて!」

小梅「あ!ゆう君だぁ!」

杏「小梅ちゃんゆうくんの事が好きなんだよ」ヒソヒソ

律「そうなんだ」ニヤニヤ

杏「告白もしてるんだよ」ヒソヒソ

律「なんて言ったんだ?」

杏「だいて!って言ったんだよ」

律「なっ!!……………」

杏「ゆう君も一緒にやる事になったからみんな!」

柊「ラジャー!!」

杏「よーしみんな!追いかけるぞ!」

小梅「キャーキャー」

律(………だよな意味を知らなくて言ったんだよなそうだよな!)

杏「タッチ!」

律「あ…しまった!」


キーンコーンカーン

土田「みんなー自由時間終わりだぞー」

みんな「はぁーい」

ゆう「もう終わりかぁ小梅ちゃんまた遊ぼうね!」

小梅「うん!」

唯「私達も行こうか」

紬「そうね!」

杏「あ!お姉ちゃん達は少し外で待ってて!」

唯「なんで?」

杏「いいからいいから待ってて待ってて」

唯「わ、わかった!」

ガラガラバタン

律「なんかあるのか?」

澪「うーんそうじゃないか?」

紬「楽しみですね」

杏「あけていいよ!」

唯「はーい!」

ガラガラ

紬「わあああ!」

唯「みんなぱんだねこの格好してる!」

律「可愛いな!」

澪「本当だ可愛い!」

杏「今日はお姉ちゃん達お手伝いに来てくれてありがとう」

みんな「ありがとう!」

柊「だから今日はお礼の意味を込めて」

小梅「ぱんだねこ体操を踊ります」

雛菊「どうか見て下さいね!」

土田「それじゃあ音楽スタート!」


みんな「ありがとうございました!」

唯「わぁぁとっても可愛いかったよみんな!」

紬「ええ!今日は本当に来てよかったわ」

澪「とっても上手だったしな!」

律「見ていて元気が出て来たよ!」

杏「えへへありがとう!」


杏「お姉ちゃん達はいつ帰るの?」

唯「まだまだ帰ら無いよまだみんなと遊びたいもん!」

紬「ええ…そうね」

澪「だなまだ遊ぶか!」

律「次は私が鬼だったな」

杏「お迎えが来るまで遊ぼうよ!」

唯「うん!」


―――それから私はみんなと遊び続けた。
時間が経ち…当たりが暗くなって行く頃に、お迎えが来て一人一人みんなが帰って行く姿を見て、私は懐かしい気持ちと寂しい気持ちを感じた。
私は今日の事を忘れ無い本当に大切な体験をしたと思う。
今でもたまに、はなまる幼稚園に顔を出してみんなと遊ぶ時がある。
本当にいい人ばかりに囲まれた素晴らしい幼稚園。
私もあの子達のいい人になれたらいいなぁ…―――




END



最終更新:2010年04月24日 22:46