澪「……え?唯にはそう見えるか」

唯「うん……すっごく楽しそう。いいだしっぺの私が言うのもなんだけどしょうじきもうつらい」

澪「じゃあやめればいいだけじゃないのか」

唯「澪ちゃんはもっとやりたいんでしょ?」

澪「……女の子をビンタするのってこんなに気持ちいいことだったんだな」

唯「……私は負けないよ」

澪「ああ(軽くスルーされたな)」


20

澪「……ムギ、いくらなんでもおそくないか?」

唯「平気そうな顔してたけどムギちゃんは意外とダメージ受けてるんじゃないかな?」

澪「休憩してるってことか。でもそれじゃ私たちだって回復しちゃうだろ」

唯「もし逃げたとしたら澪ちゃんと私の一騎討ちだね♪」

澪「ムギ、逃げたのか……あれだけのことを言っといて」














ゴソゴソ

梓(……目、覚めちゃった。いやここは気絶しとこう)ゴロリ



トイレ!

紬「はぁっ…ん!あんっ」クチュクチュ

紬「ふぅ……一息ついたわ。さて、これからどうしましょう。唯ちゃんは思ったよりももうガタが来てるわね。私の言えたことじゃないけれど……

  唯ちゃんの一人負けの時に一発かませば落ちる。そして澪ちゃん…今の彼女は危険だわ。まだ本気をだしてないようだけどね。

  本気の澪ちゃんはこんなものじゃない、私がひきづりだしてあげる。ウフフ」

ガチャ
部室!

紬「……」

澪「ムギ!遅かったじゃないか。ほっぺたの回復を待ってたとかじゃないだろな」

紬「ウフフ、まあそういうことにしといてもらえるかしら♪」

唯「それじゃあはじめようよ」


ただいまの時刻5時38分

リタイア 律、梓




梓(唯先輩、そういえば私のケーキ食べやがったですね)


唯「じゃんけんポン」

唯 チョキ 澪 グー 紬 パー


唯 グー 澪 パー 紬 グー

澪「もらった~!」

パシンパシン

澪「そら~ジャンケンポン!」

唯 チョキ 澪 グー 紬 チョキ


唯紬(また!?)

パシーン、パシーン

唯(うっ…もう、ダメ)

澪「じゃんけんポーン!」

唯 × 澪 グー 紬 チョキ

澪「唯?」

紬「フン!」

バチーーーーーーん!

ドサ










梓(ざまあみろです!)


紬「ださなかったら殴る…でしょ?」

澪「そうだったな」

紬「あら?手のひらに血が、唯ちゃん口切ったみたい♪」

澪「さっきの一発が今日はじめての本気だな?」

紬「……それはどうかしら?」

澪(このムギからは狂気すら感じる。やらなければやられるボコボコにしばいてやるハアハア)

紬「あら♪ずいぶん怖い顔をしてるわね澪ちゃん。あなたはもう目覚めたのね」

澪「……ふふ、あはは、アッハッハッハッハッハヒャアアアアアアアア!!」






梓(ちょwwwwヒャアアアアアアアアてwww)


紬「……ルールを追加しましょう。あいこがでたらその分ひとつ貯まるの」

澪「どういうことだ」

紬「つまりはあいこが続いた分勝った時にはあいこの数だけ追加で叩けるというわけ」

澪「いいのか、そんなルールで。今のムギなら2発で倒れると思うな」

紬「あら、ようはじゃんけんに負けなければ少なくとも私が倒れることはないわ」

澪「必ず勝てるようなものならそれはじゃんけんではない。その自信はどこからくる」

紬「……たくあんからかな♪」

澪「言ってろ」




ガサゴソ

律(おいおいおい!起きちまったよ。唯はやられたのか)

チョンチョン

律「うひゃあ!あ、……」シーン

紬澪「ん?」


律「あ、梓!起きてたのか……」ボソボソ

梓「ずいぶん前から。律先輩……この状況はまずいですよ」ボソボソ

律「意識が戻ったことに気づかれたらまた戦場にまい戻されることになるな」ボソボソ

梓「ええ。それにこんだけ緊迫してる状況に水は差したくないです。私たちは死体ですよ死体」ボソボソ

律「死体だ死体……」


澪「……」

紬「……」


律「お、おい…はじめないのか?」ボソ


梓「わかりません……てか律先輩もうしゃべらないでください!」ボソ



澪「……ふう」パンパン←自分の頬を叩いてる

紬「……はあ」パキッポキ←よくアニメとかドラマのチンピラがやるやつ

律「気合充分て感じだな」ボソ

梓「いつ人が死んでもおかしくない状況ですよね」ボソ

唯「あれはまじな目だね。人を殺る目だよ」ボソボソ

律「まさに決闘!って唯!?起きてたのか!?」ボソボソ

唯「ついさっきね♪これはこれで面白いね死体ごっこ」ボソ

梓「いや、これ気づかれたら終わりですよ」ボソボソ

律「極度の緊張と疲れで、私たちは眼中にないみたいだから平気だろ」ボソ

紬「元気がいいのねりっちゃん」


律「ギク!?」シーン

紬「まあいいわ」

梓「……」

唯「……」

ドゴ!!

律「うっ!ぐ…」

紬「……フン」

澪「ムギ、何も蹴ることなんてないだろ」

紬「あら、あなただって蹴りたそうな顔してるけど?」

澪「まあな」

唯梓「(ひ、ヒイイイイイイイイイイ!)」ガクブル

紬「……」

澪「……」

梓「いい加減長過ぎじゃありません?」コソボソ←すっごいちっちゃくしてる

唯「まるでど○らごんぼーるのフ○ーザ戦みたいだね」ゴソボソ


ガラガラガラ

さわ子「ちょりーす!!」

唯梓「(こんな時にミスKYさんご登場ですか~!?)」

澪「ジャンケンポン」










紬 パー 澪 パー さわ子 グー



パシーーーン!パsーーーーン

さわ子「!!!!!」バタン

紬「成長したわね澪ちゃん」

澪「人は急にじゃんけんをせがまれたらとりあえずグーをだしてしまう人が多いそうだな」

紬「そのとおり…私クラスになれば"チョキ"をだすけれどもね」

唯梓「(お、鬼だよここに鬼がいるよ!)」

律「……」

澪「もう6時か……そろそろ本気で終わらせないと他の先生もくるぞ」

紬「ええ、わかってるわ」

さわ子「あ・な・た・た・ち~~~~?」ニコニコ

澪「先生、ジャンケンポン」

澪 パー 紬 パー さわ子 グー


パシンパシン!

バタ

澪紬「ふう」

唯梓「(2度も引っかかったあああ!?)」

澪「停学じゃすまないんじゃないか?」

紬「その時はその時よ。またじゃんけんをすればいいじゃない」

澪「……」

紬「……」








澪紬「じゃんけんポン」

澪 チョキ 紬 チョキ

澪紬「あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!

唯梓「(すごい一体感を感じる。今までにない何か熱い一体感を。 )」


澪紬「あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!」

律「……私達は今、歴史的な瞬間に立ちあっているのかもしれん。いや死んでるけど」ボソコソ

唯「りっちゃん!?お、起きたんだね」ボソコソ

律「ああ、となりでさわちゃんが泡吹いて倒れてることは突っ込まないことにしとくぜ」ゴソボソ

ゴロゴロゴロ~~サーーーーーーー

梓「……雨ふってきましたね」ゴソボソ

唯「27、28、29、30」

梓「56、57、58、59」

律「91、92、93、94、95、96、97、98、99」

ピシャーーーーンゴロゴロ

澪紬「あいこでしょ!」







澪パー 紬グー


澪「100…」

パシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシ(ry

紬「……」ドサ

唯律梓「!!!!!!!!!!!!」

澪「はは、ハハハハハ、あひゃやyはやはやはやあひゃはやややあやひゃやはややあああああ!!!!

勝った勝ったざまあみろたくあん!!!私が最強だ!もう怖いものなんて何もない!さいっこうにエクスタシーな気分!

いやっほーーーーーーーーーー澪ちゃん最強!!!!!!!!!!!」

ガラガラガラ


和「ちょっとあなたたち、もう6時過ぎてるのよ
っ……て、これは!?」

澪「……んんんんん!?和あああああああああああああああああジャンケンポン!!!!!!」

澪 パー 和チョキ

パシーーーン!!!!!!!!!!

ドサ


お   わ   り




梓が最初黙ってたことや紬がパーばかりだしていたこと、なんでこんなことがはじまったのかなど、作者の力不足でうまく回収できませんでしたが
そこは脳内補完でお願い致します。



最終更新:2010年05月03日 00:33