―――

澪「それじゃあ、律、いくぞ……」ドキドキ

律「あぁ……」ドキドキ

―ギュッ

澪(律とこうすると安心する)

律(澪の胸が当たって……///)ドキドキ

梓「……」

唯(澪ちゃん……)

憂(うん、いい感じ)

紬「……」

―――

澪(私、今日ついてる、律も私のこと意識してくれてるかな?)

律(澪はずっと親友だとしか思ってなかったけど……)

梓(どうにかしないと澪先輩が取られるです)

唯(このままじゃだめだよ私、何かしなきゃ……)

憂(律さん、あとちょっとかな……)

紬(このままだと憂ちゃんの思い通りね)

――――

機械「9回目を始めます、今回は取っ替え棒(青)が含まれています、それではお取りください」

―――

唯(1番だ)

律(4番か)

澪(3番)

憂(2番)

梓(王様です)

紬(取っ替え棒(青)だわ)

唯「王様だれー?」

梓「私です」

紬「それじゃあ、梓ちゃん、よろしくね」

梓「はい……」(今回は積極的にいってやるです)

梓「王様と2番がキスで……///」テレッ

憂「私、2番……」

梓「憂!?」

憂(やった、梓ちゃんとキスだ)

紬(うふふ、憂ちゃん浮かれるのはまだはやいわよ)

澪「私、3番」

唯「私、1番だよ」

律「私、4番」

紬「私は取っ替え棒(青)よ」

憂(そうだ、取っ替え棒(青)があるんだった、浮かれすぎて忘れちゃってた)

澪「ムギ、使うのか?」

紬「そうね……じゃあ、2番の人と3番の人を入れ替えましょうか」

澪「わ、私!?」

梓「!!!」

唯「!!!」

憂(紬さん、わかってて……)

紬「うふふ」

―――

澪「それじゃあ、梓……」ドキドキ

梓「はい……」(ムギ先輩ありがとうございます)ドキドキ

―チュッ

澪「……///」(梓……)

梓「……///」(澪先輩、最高です)ドキドキ

律(澪……なんかよくわからない感情だ)

唯(また澪ちゃんが違う人と……私、このままじゃ澪ちゃんに意識してもらえないよ……)

憂(でも澪さんはまだ律さんのはずだから……)

―――

紬「次が節目の10回目ね、今までで大分変化があったようね」

律(何がなんだかわからなくなってきた)

澪(梓も可愛いけど、やっぱり律だな)

唯(……よーし、私やるぞー)

梓(澪先輩と2回もキスできたし順調かな)

憂(ここからは梓ちゃんの意識を私に向けさせるようにもしないと)

紬「うふふ、それじゃあ10回目を始めるわね」

唯「ムギちゃん、待って!」

律「どうしたんだ、唯?」

唯「わ、わたし、告白する」

律「!!!」

梓「!?」

澪「!?」

憂「!?」(お、お姉ちゃん……)アセッ

紬(うふふ、ついにきたわね)

紬「いいわよ、唯ちゃん、頑張って」

唯「うん」

唯「あのね、私ね……」

律(り、りっちゃんって言ってくれていいんだぞ、唯)ドキドキ

澪(唯は誰が好きなのかな?)

梓(唯先輩は誰が好きなんだろ?)

憂(お姉ちゃん、はやまらないで、まだ引き返せるよ)ハラハラ

唯「澪ちゃんが好きなの」

律「えっ!?」

梓「えぇっ!?」

澪「わ、私!?」

唯「うん、だから澪ちゃん、私と付き合ってほしいの……///」カァァ

澪「えっと……その……///」カァァ

憂(そんな……計算外だよ、まさかお姉ちゃんが告白するなんて)

紬(楽しくなってきたわ)

唯「……」ジー

(上目遣いで澪を見る唯)

澪(か、可愛い……)ドキドキ

唯「澪ちゃん……」ジー

澪「そ、その……///」ドキドキ

唯「やっぱり、だめ?」ウルウル

澪「えっと……いや、なんていうか」(そんな目で見るのは反則だろ)ドキドキ

憂(澪さん、断るしかないでしょ、律さんはどうするんですか……)

澪「そ、その保留でいいかな」

唯「……保留?」

澪「うん……もうちょっとゲームしてから、駄目かな?」

唯「うーん……いいよ!」

澪「本当か?」

唯「うん、絶対に澪ちゃんを惚れさせるもん」ニコッ

澪「……ありがとう、唯///」カァァ

律(まさか唯が澪を好きだったなんて……ショックだ……)

梓(唯先輩も澪先輩が好きだったなんて……唯先輩、邪魔させてもらいます)

憂(うぅっ、なんでこんな展開に……でもまだきっと挽回できるよ、うん)

澪(唯……)

唯(よーし、ばっちり澪ちゃんに私を意識させたよ)

紬「うふふ、唯ちゃんが告白して盛り上がったところで新たなスペシャル棒を追加するわ」

紬「ますます運要素を追加する、その名もCN棒よ」

唯「しーえぬ棒?」

紬「えぇ」

澪「何かの略語なのか?」

紬「Colored Numberの略よ」

梓「色のついた数字ですか?」

紬「そうよ」

律「どんな効果があるんだ?」

紬「今から説明するわ」

紬「今使っている1番~5番までの棒に書かれている数字は全部黒色よね」

唯「うん」

紬「これからはそれらの数字が別の色で書いてあるものが出てくるわ」

唯「へぇー」

律「別の色か……何か効果があるんだよな?」

紬「えぇ、ただし効果を発揮するにはある条件が必要なの」

憂「条件、何ですか、それ?」

紬「それはね、指名されることよ、指名された時点で効果を発揮できるの」

唯「指名?」

紬「例えば、唯ちゃんが緑色の2番の棒を持ってたとするわ」

唯「うん」

紬「そして王様が命令で2番の人と4番の人がキスって言ったとするわ」

唯「うん」

紬「このとき2番が指名されたから効果を発揮できるの」

唯「……?」

紬「ちなみに取っ替え棒(青)で指名されたときも効果を発揮するわ」

澪「うーん、まだよくわからないな」

紬「そうね、色の効果を説明してからの方がいいかもしれないわ」

紬「まず緑色に塗られた数字の効果について説明するわ」

紬「これは自分が指名されたときに他の人に命令を代わりに受けてもらうことができるの」

唯「どういうこと?」

紬「例えば、唯ちゃんが緑色の3番を持ってたとして、王様に3番の人と4番の人は裸になりなさいと命令されたとするわ」

唯「うん……///」

紬「このとき唯ちゃんは他の王様と4番以外の人に代わりに裸になってもらうことができるの」

紬「もちろん、変わらなくても構わないわ」

澪「取っ替え棒(黄)の逆パターンか」

紬「そうね」

紬「でもこの場合、緑色の数字で指名するとき誰が何番なのかわからないわ」

律「それはいいんだけどこの緑色の数字と取っ替え棒が一緒に出たときはどうなるんだ?」

紬「それは指名された順番によって異なるわ」

唯「わけがわかんないよー」

紬「例を出して説明するわ」

紬「まず1番の緑色の棒と取っ替え棒(青)を持ってる人がそれぞれいるとするわ」

唯「うん」

紬「パターン1として、王様が1番の人と2番の人がキスと言ったとするわ」

唯「うんたん!」

紬「この場合はまず緑色の1番の人が別の人に代わりに命令を受けてもらうかどうか決めてもらうわ、もちろん3番と4番が誰かわからない状況でね」

律「2番の人はわかってるのか?」

紬「えぇ、指名を受けた時点で名乗り出てもらうわ」

紬「そしてここで1番の人が3番の人に代わりに命令を受けてもらうことにしたとするわ」

紬「すると2番の人と3番の人がキスすることになるわ」

紬「この時点で誰が何番か発表するわ、まぁ、しなくてもわかるけどね」

紬「そしてこの段階で取っ替え棒(青)は使うことができるわ」

紬「このとき仮に1番の人を取っ替え棒(青)の効果で入れ替えたとしてももう緑色の効果は使えないわ」

澪「一回きりか」

紬「ええ、だからこれまでの取っ替え棒(青)の使い方と変わらないわ」

紬「次にパターン2として王様が3番と4番がキスと命令したとするわ」

紬「この場合、緑色の1番は指名されてないわけだからいつも通り指名を受けた人が名乗りでて、次に残りの人は自分が何の棒を持っているか発表するわ」

紬「ただしこのとき色つき番号の人もいるので棒を見せずに番号を言うだけね」

紬「そしていつも通り取っ替え棒(青)を使うことができるわ」

紬「そこで取っ替え棒(青)の人が1番の人と3番の人を入れ替えることにしたとするわ」

紬「するとこの時点で指名されたので緑色の1番は効果を使うことができるの」

紬「2番か3番の人に代わりに4番の人とキスしてもらうことができるわ」

澪「なるほど指名された時点で効果を発揮するから、取っ替え棒とは効果を発揮するのが前後することがあるんだな」

紬「えぇ」

憂「どんどん複雑になってきますね」

梓「そうだね」

紬「ちにみに取っ替え棒(黄)でも同じことよ」

律「それでCN棒は緑色しかないの?」

紬「もう一色赤色があるわ」

唯「赤色?」

紬「えぇ、これは強力な効果よ」

紬「指名されたらその時点で今現在の命令の状況をキャンセルして、新たに命令することができるの」

唯「どういうこと?」

紬「例えば、唯ちゃんが赤色の2番の棒を持ってたとするわ」

唯「うんたん!」

紬「そして王様が2番の人は3番の人のパンツを脱がせてそのパンツの匂いをかぐという命令を出したとするわ」

梓「!?」

澪「ちょっと、ムギ、例えがおかしくないか」

紬「そうかしら、まぁ、それはいいじゃない」

紬「すると赤色の2番の人は指名されたから効果を発揮することができるわ」

紬「つまりこの命令を無効にして新たに1番と4番がキスみたいに命令できるわけ」

唯「なるほどー」

紬「取っ替え棒との兼ね合いについては緑色のときと同じよ」

紬「赤色の方が王様に指名されたら、赤色を持っている人がした命令の番号を取っ替えすることができるわ」

紬「赤色の人が王様に指名されずに取っ替え棒によって指名された場合はその時点で命令が変わるから赤色を持った人の命令が最終決定になるわ」

紬「以上で追加ルールCN棒についての説明を終わるわ」

紬「あっ……言い忘れてたけどCN棒については機械は含まれているかどうか言わないわ」

梓「なんか難しいですね」

澪「唯と律は完全には理解できてないみたいだな」

律「私はほとんど理解できてるぞ」

唯「私はいまいちー」

紬「まぁ、やっていけばわかるわ」

紬「それじゃあ続き始めましょうか」

唯澪律憂梓「おぉー!」


―――

機械「10回目を始めます、今回は取っ替え棒(青)が含まれています、それではお取りください」

―――

唯(王様だぁ)

律(2番か)

澪(3番だ)

憂(4番(緑)だ)

梓(取っ替え棒(青))

紬(1番ね)

紬「王様だーれ?」

唯「はい、私」


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最終更新:2010年01月06日 02:09