唯「……………うっ」

唯「ここは?」

唯「どこかの洞窟みたいだけど…なんでこんな所に?」

唯「ひゃあっ!か、体が動物みたいになってる!」

唯「え?何これぇ?」

唯「しっぽも付いてるし…夢…夢だよね!」

唯「よし…寝よう!」

唯「………………」

唯「怖くて寝れ無いよぉ」


唯「うぅ…なんで…」

ベトベター「へへへ…見て下さいあのポケモン」

ベトベター2「弱そうだな…何か金めの物を持ってるように見え無いが…少し怖がらせてやろう」

ベトベター「へへへ…あのオオタチも不敏だなぁ」

ベトベター「ちょっとお嬢さん」

唯「きゃあっ!」

ベトベター2「ふふふ…ここの洞窟は俺達のテリトリーだ…ただで帰れると思うなよ」

唯「ご、ごめんなさい…でも目が覚めたら急にここに」

ベトベター「問答無用!」

ベトベターのたいあたり!

唯「きゃっ!」ドサッ

唯「うぅ…痛いよぉ」


スカタンク「おい!お前らか弱い女に何手を出してやがる」

スカタンクのでんこうせっか!

ベトベター達「ひぎゃあっ!」

唯「は…速い!」

ベトベター「ス、スカタンクだ!」

ベトベター2「相手が悪い!逃げるぞ」

スタコラサッサ

スカタンク「大丈夫か?」

唯「ありがとう…」

スカタンク「しかし…なんでお前みたいなポケモンがここに?」

唯「ぽけもん?」

スカタンク「……ポケモンを知らないのか?」

唯「うん!」

スカタンク「冗談言うぜ」

唯「ほ、本当に知らないんだよ!」

スカタンク「ふぅ~…まぁ付いて来いここは危険だ俺の住家がある」

唯「ありがとう!」グゥゥ

スカタンク「腹も減ってるみたいだな…何か食わしてやる」

スカタンク「ここが俺の住家だ」

唯「木の上にお家がある!」

スカタンク「まぁ入れ飯もあるからな」

唯「うん!おじゃまします!」

スバット「あ!兄貴おかえりなさい」

ドガース「おかえりなさい!」

スカタンク「ああ…」

唯「………はぁぁ!かわいい!」

ズバット「このオオタチはどうしたんですか?」

スカタンク「襲われたから助けたんだ」

ドガース「あ、兄貴がポケモンを助けたぁ?」

スカタンク「とりあえず…リンゴがあるからそれを食え」

唯「うん!あ…話たい事があるんだけど…」

スカタンク「なんだ?」

唯「私、元々こんな姿じゃなかったんだよぉ」

スカタンク「どういう事だ?」

唯「人間だったの!」

ドガース「に、人間!」

ズバット「そー言えば前にもそんな事が…」

唯「どうしたら元に戻れるのかな?多分夢じゃないと思うし」

スカタンク「…………分からん」

唯「はぁー……」

スカタンク「そう落ち着くな俺が助けてやる」

ズバット「あ、兄貴!」

ドガース「兄貴がポケモン助けなんてどうしたんですか?」

スカタンク「う、うるさい」

ズバット「これはひょっとして…」

唯「ありがとうスカちゃん!」

スカタンク「あ、あぁ」

ドガース「ひょっとするかも…」

スカタンク「とりあえず仲間にいい情報屋がいるんだソイツに聞きに行くから待ってろ」

唯「うん!」

スカタンク「あと…お前らこの子は戦い方を知らない少し教えとけ」

ズバットドガース「「へい!」」



オオタチのひっかく!

唯「てりゃ!」

ドガース「う~んまだ少し威力が弱い」

ズバット「木に少しぐらいした爪痕が残って無い」

唯「うぅ………」

ズバット「で、でも泣き声で相手の防御力を下げれば…大丈夫」

スカタンク「帰って来たぞ」

唯「おかえり!」

スカタンク「お前が人間に戻れる方法は分からなかったがここから少し離れた場所にお前と同じ事を言ってる奴がいるらしい」

唯「私と同じ事?」

スカタンク「人間だったって言ってる奴だ」

唯「ほ、本当!?」

スカタンク「あぁ…行くか?」

唯「うん!」


スカタンク「よし!お前ら支度しろ!」

ズバットドガース「「へい!」」

スカタンク(……何か助けてあげたくなるんだよなぁ)

スカタンク「ところで戦い方は馴れたか?」

唯「う~ん…私、喧嘩とか嫌いだから…馴れないよぉ」

スカタンク「まぁこれは俺の勘だが、お前が人間に戻る事は生半可じゃないぐらいに厳しいだろう」

唯「そ、そんなにキツイの?」

スカタンク「こらは悪魔でも勘だ戦いには慣れておけ」

唯「う、うん」

スカタンク「付いたぞここの穴に入るぞ」

唯「うん!」

スカタンク「ガバルドンって奴が私は人間だって言っているポケモンを捕まえたらしい」

唯「つ、捕まえた!?」

スカタンク「安心しろ奴は悪い奴じゃない取って食ったりはしないさ」

ズバット「兄貴早く行きましょう」

スカタンク「あぁ…行くぞ」

唯「う、うん」

スカタンク「入るぞカバルドン」

カバルドン「話は聞いとるさ、入れ」

唯「おじゃまします」


カバルドン「おー…これまた可愛いポケモンじゃ」

スカタンク「元々人間だったて言ってるポケモンは何処だ?」

カバルドン「あそこで寝ておるよ」

スカタンク「ブラッキーか…」

カバルドン「確か…私は澪って言っておったぞ」

唯「み、澪ちゃん!?」

澪「……………」スヤスヤ

カバルドン「ベトベターに襲われてたのをわしが助けたんじゃ」

スカタンク「実力だけは確かだからなお前」

唯「あ、あの!」

カバルドン「何じゃ?」

唯「澪ちゃんは私の友達なんです!」

カバルドン「ほぉー…お前も元々人間か?」

唯「はい!」

カバルドン「元々人間だった人がいきなりポケモンに…不思議じゃの」

スカタンク「あぁ…だから俺は元に戻れる方法を探してるんだ」

カバルドン「お前がポケモン助けとは…明日は雨でも降るのかのぉ…」

唯「あの…澪ちゃんを起こしていいですか?」

カバルドン「良かろうもう長い時間寝ておる疲れも取れた頃だろう」

唯「ありがとうございます!」

唯「み、澪ちゃん…起きて私だよ唯だよ」チョンチョン


澪「ん………」

唯「澪ちゃん…唯だよ私だよ」

澪「ゆ、唯!?」ガバッ

唯「うん!」

澪「あ…会いたかったぁ!」ギュッ

唯「澪ちゃん…」


カバルドン「感動の再開の途中で悪いんじゃが…腹が減ってのぉ」

スカタンク「飯にするか」

澪「唯…このポケモン達?」

唯「いいポケモン達だよ!」

澪「そ…そうか」

カバルドン「ご飯の用意すらから手伝だってくれ」

澪「は、はい!」


ガツガツムシャムシャ

唯「ごちそうさまでした!」

澪「ガバルドン美味しかったです」

ガバルドン「そうかそうか」

スカタンク「なぁ…これからどうするんだお前達?」

唯「………人間に戻れる方法を探さなきゃ」

澪「あぁ…」

スカタンク「それならトレジャータウンに向かうといい」

唯「とれじゃーたうん?」


スカタンク「そこにいるプクリンに会いに行けば何か分かるはずだ」

唯「ありがとう!明日一緒に行こう」

スカタンク「悪いが…無理だ…二人で向かって貰う」

唯「えー!!!」

澪「ガバルドンさんも無理ですか?」

ガバルドン「ふぉっふぉっ無理じゃのぉ」


唯「なんで無理なの?」

スカタンク「いや……色々あってな」

唯「………頑張って見るよ!二人でトレジャータウンに行ってみるから!」

スカタンク「あぁ…安全な所までなら俺が送るから安心しろ」

唯「ありがとう!頑張ろうね澪ちゃん」

澪「あ、あぁ…」

カバルドン「とりあえず今日は休むといい」

唯「はい!」


          • 翌日

スカタンク「準備は出来たか?」

唯「うん!リンゴを沢山持って来たよ!」

澪「少し怖いけど…頑張ろうな唯」

唯「うん!」

スカタンク「それじゃあカバルドン行ってくるからな」

カバルドン「行ってらっしゃい気をつけてな」

スカタンク「お前らは残ってろ」

ズバットドガース「「へ、へい!」」

スカタンク「それじゃあ出発だ」


唯「ね…ねぇ澪ちゃん」

澪「なんだ?」

唯「澪ちゃんもポケモンになっちゃったんだよね…もしかしたら」

澪「……………」

唯「みんなもポケモンになっちゃったのかな?」

澪「…………多分そんな気がする」


スカタンク「………ここまでだな」

唯「へ?」

スカタンク「すまない俺が送れるのはここまでだ」

唯「うん!スカちゃんありがとう!」

スカタンク「あ、あぁここは安全だし悪いポケモンはいないから安心しろ」

澪「ありがとうございます!」

スカタンク「それじゃあな…また会えるといいな」

唯「うん!バイバイ」

スカタンク「あぁさようなら」


唯「よし行こうか澪ちゃん」

澪「そうだな!」

ベトベター「……スカタンクの野郎アイツらから離れましたぜ」ヒソヒソ

ベトベター2「あぁ…後を付けて正解だったな…襲うぞ」

ベトベター「へい」

ベトベター「おいお前ら!」

澪「あ…あの時私を襲った!」

唯「私も襲われたよ!」

ベトベター「へへへ…」

唯「に、逃げよう澪ちゃん!」

澪「わかった!」

ベトベター2「そうは行かんぞ」

唯「はさまれた!」


唯「ど、どうしよう澪ちゃん」

ベトベター「もう逃げられないよ」

澪「わ、わからないよ」

ベトベター2「しっかり痛み付けてやる」

唯「仕方ない…戦うよ澪ちゃん」

オオタチのなきごえ!

ベトベター2の防御力が下がった。

ベトベター2「チッ…大人しくしてればいいのによぉ!」


唯「ていっ!」

オオタチのひっかく!

ベトベター2「ぐっ…」

澪「でも…戦うってどうやって…」

ベトベターのはたく!

澪「きゃあっ!」

唯「澪ちゃん大丈夫?」


ベトベター2「やりやがったなこの野郎!」

唯「うっ!怒った!」

ベトベター2のたいあたり!

唯「痛っ……」

澪「ゆ、唯?」

ベトベター「もう一発だ!」

澪「………えいっ!」

ブラッキーのすなかけ!

ベトベターの命中力が下がった!

ベトベター「目がぁっ!くそっ!」


唯「ていっ!」

オオタチのひっかく!

きゅうしょにあたった!

ベトベター2「ひぎゃああああ」

ベトベター2はたおれた!

唯「やっ…やったぁ!」


澪「えいっ!えいっ!えいっ!」

ブラッキーのたいあたりたいあたりたいあたり!

ベトベターはたおれた!

澪「やった!私倒したよ唯!」

唯「流石澪ちゃん!」


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最終更新:2010年05月05日 23:04