紬「秒速5センチメートル何だって」

律「へームギは物知りだなぁ~」


……


紬「もう私達も三年ね」

律「早いよな~」

紬「本当に早かったわ」

律「まぁ楽しかったけどな」

紬「…そうね」

紬「あのね…りっちゃん私ね」

律「どうしたんだ?」

紬「いいえ…何でも無いわ早く部活に行きましょ」

律「あ…ああ、わかった」

律「おいっーす」

唯「りっちゃんおいっすー」

紬「おはようみんな」

澪「あぁおはよう」

梓「さてみんな揃った事だし練習を……」

唯「ムギちゃん今日は何のお菓子持って来たの?」

梓「せ…先輩!」

紬「まぁまぁ梓ちゃん今日はプリン持って来たから食べてから練習しましょ?」

梓「プ…プリン」

唯「そうだよ~あずにゃん食べてから練習しようよ!」

梓「し…仕方ないですね!」

唯「やったぁ!」


紬「はい、紅茶出来たわよ」

澪「何時もありがとうなムギ」

紬「いいのよ」

澪「うん、美味い」ズズ

律「本当に美味しいな」ズズ

紬「本当に?ありがとうみんな」

唯「ムギちゃんこのプリン美味しいよ!」

紬「喜んで貰えて嬉しいわぁ」

律「口の中でとろける」

梓「本当美味しいです」

澪「ムギの作った紅茶とまた合うよな~」

紬「そんなに喜んで貰らえる何て持って来てよかったわ」


唯「ごちそうさまでした~」

梓「それじゃあ…」

唯「少し一眠りするか~」

梓「せ…先輩!」

唯「アハハ、嘘だよあずにゃん早く練習しよっ?」

梓「はい!」

紬「今日もみんな頑張ろうね」


じゃかジャカジャーン

律「ふぅ~疲れた」

澪「でも今のドラマよかったぞ」

律「そうか?ありがとうな」

梓「唯先輩のギターもよかったです」

唯「えへへ…ありがとうあずにゃん」

紬「練習して来たのよね唯ちゃん」

唯「うん!」

紬「私達三年生になってからより強く一致団結してきたわね」

唯「そうだよね!」

澪「練習より紅茶飲んでる時間の方が多いけどな」

律「それじゃあもう一回ムギの紅茶飲もうぜ!」

唯「うん!少し休憩しようよ!」

梓「し、仕方ないですね」

唯「ねぇ…そう言えば私達が卒業しても放課後ティータイムは解散しないよね?」

澪「当たり前だよ!」

律「夢は武道館だったろまだ解散はしないよ」

唯「そうだよね…解散しないよね!」

紬「………………」

唯「私達はずっと一緒だからねあずにゃん」

梓「は、はい!」

唯「ムギちゃんもずっと一緒だからね」

紬「……うん、そうね」

唯「どうしたの?」

紬「ううん何でも無いわよ!」

紬「あ、ごめんなさい少しトイレに行くわね」

唯「うん、行ってらっしゃい」

ガラッバタン

唯「ムギちゃん体調が悪いのかな?」

律「今朝も何か上の空だったし…何かあるんじゃないのか?」

唯「うーーん…」



紬(はぁ…)

紬(みんなと離れる何て嫌だな…)

紬(東京の大学なんか行きたく無い…みんなと一緒の大学がいいのに)

紬(そろそろ…戻らなきゃ)



紬「ただいま~」

律「おかえりムギ…なぁどうかしたのか?」

紬「いいえ…何でも無いのよ本当よ」

澪「そっか…それならいいんだ」

唯「何かあるなら私達に言ってね!」

梓「同じ軽音部の仲間なんですからね」

紬「みんなありがとう…」


紬「あのね…本当は私悩んでる事があるの」

唯「うん!」

紬「私…ここを卒業したら東京の大学に行くのだから…バンド続けられないかもしれないのよ」

澪「東京の大学かぁ…随分遠いな」

紬「えぇ…」

梓「東京からこっちに来るって事は出来ないですよね…」

紬「えぇ…」

唯「ムギちゃん…お父さんに頼んで見たら?」

紬「…………ダメだったわ」

唯「そっかー…」

律「でもムギが東京に行ってもムギは放課後ティータイムのメンバーだからな!」

紬「りっちゃん」ウルウル

律「ムギが何時でも戻って来れるようにキーボードは誰も入れない!」

紬「りっちゃん!」ギュッ

律「………………」

紬「ありがとうりっちゃん」



『ムギは放課後ティータイムの仲間だからな』

私はこの言葉を忘れ無い私が東京に行って環境が変わっても私はこの言葉を忘れる事は無い。

この高校三年間はとっても楽しくて…愉快な仲間達に囲まれて私は幸せだった。

高校卒業の日にちが近付いて来るにつれて私は不安になった。

私は放課後ティータイムのみんなを大切な友達を忘れ無い。

でも…みんなは私の事を覚えてくれるのかな?



……

澪「はぁ…高校生活もこれで最後か…」

紬「とっても感動したわね卒業式」

唯「うん!」

梓「………先輩」ポロポロ

律「あ、梓泣いちゃダメだって…軽音部の部長だろ?」

梓「ぐすっ……はい!」

紬「それじゃあやりましょ…私達、高校生活最後の演奏」

律「だな……観客はいないけど…私達の思い出にはなる」

唯「うん!」

澪「さて…やるか」

梓「はい!」


唯ちゃんの歌声とギターに梓ちゃんのギター澪ちゃんのベースりっちゃんのドラムそして私のキーボード。

みんなの素直なメロディが、私の耳に私の胸に届いて私の心に大切な温かい希望を残した。

大丈夫きっとみんなは私を忘れない。

私もみんなを忘れない。



……

紬「みんな…わざわざここまでありがとうね」

澪「あぁ…同じバンドのメンバーだから見送りに行くのは当然だな」

律「ムギ何かあったらすぐに私達に相談しろよ!」

紬「えぇありがとう」

梓「向こうに行っても頑張って下さいね」

唯「……ムギちゃんと会えなくなるの嫌だよぉ」ポロポロ

紬「………………時々みんなの所に行くから泣かないで唯ちゃん」

唯「ぐすっ………頑張ってねムギちゃん」

紬「ありがとう」


紬「それじゃあ…時間だし行くわね」

澪「あぁ…たまにでもいいから顔を見せに来てくれよ」

紬「……………」

梓「帰って来た先輩が驚くように私ギター上手くなりますから!」

紬「……………」


唯「ムギちゃん…私応援してるからね!」

紬「……………」ウルウル

律「頑張れよムギ帰って来る時は楽しみにしてるからな」

紬「………みんなありがとう」ポロポロ

紬「私はみんなの事を忘れ無いからね…」ポロポロ

律「私達もムギの事は忘れ無いからな」

紬「りっちゃんありがとう………」

律「いいっていいって」

紬「……みんなさようならまた会いましょうね」



未完



最終更新:2010年05月05日 23:18