• 体育館裏

憂「…………えと」

紬「………………」

憂「あのね、私…ラブレター出したのムギちゃんって気付いたの」

紬「…………うん、ごめんなさい」

憂「な、なんで謝るの?」

紬「不快な思いをさせたと思って…」


憂「でも嬉しかったよ」

紬「…………本当に?」

憂「うん……ムギちゃんの気持ちが伝わって来て嬉しいかった」

紬「………唯ちゃん」ギュッ

憂「ど、どうしたの?」

紬「一回だけでいいから…唯ちゃんを抱きしめたかった…」


紬「……ご、ごめんなさい…いきなり抱きしめたりして」パッ

憂「ううん…いいよ大丈夫だよ…」

憂(なんか…ドキドキしてる)

紬「…………好き」

憂「…え?」

紬「やっぱり私は唯ちゃんの事好き…諦められないわ」


憂(こ、告白されちゃった…)

紬「…………やっぱり気持ち悪いわよね」

憂「そ、そんな事無いよ!私も時々だけど…思うもん女の子とつ…付き合って見たいなぁ…って」

紬「……………本当?」

憂「う、うん…男の子の事あまり知らないし…あまり興味が無い…だから良く知ってる女の子と付き合う方がいいかなって……」

紬「それは私じゃダメ?」

憂「……………えと」

憂(ど、どうしよう…)

紬「ねぇ…唯ちゃん」

紬さんは私の手を握り涙を浮かべた瞳で私を見て来た。
その瞳は綺麗で…宝石のみたいだった。
なんでだろう紬さんに手を握られると心が体が熱くなる。


憂「……………」

紬「……………ダメだよね」ポロポロ

紬さんの綺麗な瞳から涙が溢れ出した。

憂(どうしよう…)

いつの間にか私は紬さんの事を意識してしまっている。

綺麗な瞳…綺麗な唇…吸い込まれるように紬さんの唇に自分の唇を重ね合わせた。

紬「ゆ…いちゃ……ん」



すべてが吹き飛んだ。

私の同性愛に対する不安も何もかもすべて吹き飛んだ。

私は驚いて目を開けたままだった。

唯ちゃんは目を閉じていた。

唯ちゃんの顔がこんなに近くに…しかも私とキスをしている。

私は唯ちゃんを抱きしめた…ずっとこうしていたかった。



憂「ムギちゃん……」

どうしよう…もし私がお姉ちゃんじゃない事が知れてしまったら。

紬「唯ちゃん……」

やっと私の恋が実った…ラブレターを出して正解だった。

紬「もう一回キスしていい?」

憂「………うん」

紬「ありがとう」チュッ

憂「ん………」



私の体と紬さんの体が密着している。

体の凹凸が温もりが洋服を通じて伝わってくる。

意外と…柔らかい…。

紬「んっ……ふぅ…」

口の中に何かが入ってくる……舌が入ってくる。

憂「……んっ……」

紬さんの舌はピチャピチャと音を立てて私の口の中を踊る。

私も自分の舌を紬さんの舌に絡めた。


紬「……っぷは」

憂「はぁはぁはぁ」

紬「ごめんなさい…大胆だったかしら?」

憂「………ううん…でも何だろうこの気分」

紬「多分…私も唯ちゃんと同じ気分よ」

憂「………エッチな気分なの?」

紬「え…えぇ…」


紬「………どうする?」

憂「……………えと、私は…ムギちゃんの事知りたい」

紬「……私も……私ってエッチなのかな?」

憂「ううん……積極的で…いいと思う」

紬「ありがとう♪」


体育館の物置へと私達は来ていた。

ここは運動会用の道具をしまう所であり人も来ない、だから体育系の部室の人が来る事はあまり無いと思う。

私はマットの上に寝転んだ。

紬さんが私の上に被さりまたキスをした。


紬さんは上着を脱いでいた。

シャツからチラリと見えるブラジャーが私を興奮させた。

紬「んっ…っはぁ」

憂「ふはぁはぁはぁ」

私はキスをする時に息を止めてしまう癖があるらしい。


紬「………唯ちゃん好きよ」

憂「私も………」

紬「本当に好きよ…」ポロポロ

憂「ど、どうしたの?」

紬「何でも無いわ…」

憂「でも泣いて…………ん」

紬「嬉しいからよ」チュッ

違う本当は悲しいから…今気が付いたよ。

憂ちゃん…どうして唯ちゃんの格好をしているの?


憂「ムギちゃん……」

どうして憂ちゃんが唯ちゃんの格好をしているのか分からない。

でも…今さら分かっていても私は自分を止められない。

溢れ出る性欲を私はコントロール出来無い。

憂「………んっ…」

紬「唯ちゃんの胸柔らかいわね…」


憂「…んんっ……」

紬さんは私のシャツのボタンを外してブラジャーを取り私の胸を舐めた。

憂「うぅっぅ…はぁ~んっんっ」

知らなかった…人から胸を舐めて貰う事がこんなに気持ち良いなんて。


紬「気持ち良い?」

憂「う……うん」

紬さんは微笑むと私のスカートの中に手を入れた。

紬「…………指入れるわね」

憂「は、恥ずかしいよ」

紬「それは…お互い様よ薄暗いからあまり見え無いしね」

憂「う、うん…」

紬「痛かったら言っね」

憂「うん…」

紬「入れるわよ」ヌプッ

憂「………んっ……」

紬「……動かすわね」

憂「っはぁ……い……」

クチュリクチュリと卑猥な音と何だかよく分からない匂いが部屋全体を包む。

憂「うっ…はぁ…んんんっ………いやっ…」

憂「んんんっ…はぁんぅっ」

紬「気持ち良い?」

憂「あっ……うぅん」

紬「私もお願いしていい?」

私は紬さんの白く柔らかな太ももに触れた。

紬「ありがとう」


憂「…んっ…あっ……い、入れて…いい?」

紬「えぇ…」

憂「ん…ん…」ヌプッ

紬「ひゃ………」

憂「…ご、ごめんなさい」

紬「いいのよ…続けていいのよ」


紬「…………っ」

憂「はぁっ……」

紬「はぁ…はぁっ…」

憂「わ、私何か変な気分だよぉ」

紬「あっ………んっ…」

憂「凄く何か…変な気分だよぉ……」


紬「どっ…んな気分?」

憂「わかんなぁい…よ」

紬「………あぁっ…」

憂「……もっ…もうやめてっ……おしっこが…出そうなの」

紬「そっそうなの…」

紬さんは怪しく笑うと指を激しく動かした。

憂「ダ、ダメだってっばぁ…んんんっ…いやぁっ」

紬さんの制服に何か透明な液がかかったのがわかった。

憂「は、恥ずかしいよぅ…」


憂「恥ずかしいよ……」

紬「私はまだよ…イッて無いわ……」

憂「イッて無いってなに?」

紬「後で教えるから…ね」チュッ

憂「う、うんじゃあ続けるね」

紬「………んんっ」

紬「あぁぁっ……」

私は初めて自分から紬さんにキスをした。

紬「んんんっ…っはぁ」

溢れた唾液が私の頬を伝って落ちる。

紬「…んっんっっ…はぁっ……」

憂「あの……苦しいの?」

紬「んっ…気持ち良いのよ…」

紬「も…っと激しくして…」

憂「う、うん…」

紬「あぁっ…いやっ………私も変な感じ…」

憂「私と同じ感じ?」

紬「いやっ…あぁぁっ…んんんっ…」

憂「おしっこ……えと…イッたの?」

紬「えぇっ制服洗わ無いとね…」

憂「うん……」


憂「………えへへ」

紬「どうしたの?」

憂「ううん…私達ってイケない事してるんだね」

紬「ええっ…そうよ憂ちゃん」

憂「うん………ムギちゃん好き」

憂「……………え?今憂ちゃんって…」


紬「気付いてたわよ…」

憂「……ごめんなさいあの、私お姉ちゃんのフリして…本当にごめんなさい」

紬「いいのよ…私憂ちゃんの事が好きになっちゃったし」

憂「ほ、本当?」

紬「えぇ…これからもいい恋人でいましょうね」

憂「…はい」


―――妥協はしていない憂ちゃんが唯ちゃんに似ているからじゃない。
私はそう言う理由で憂ちゃんと付き合う事にしたんじゃない。
確かに私は憂ちゃんの事が好き…でも何処が好き?と聞かれると私は一瞬言葉に詰まる。
いや…本当は好きじゃ無いのかも知れ無い。
唯ちゃんの事を忘れる為に憂ちゃんと付き合ったんだと思う―――



END



最終更新:2010年05月07日 23:22