翌日

梓「おはよ~憂」

憂「あずさちゃんおはよ~♪」

梓「ねぇ、唯先輩の風邪ってどうなの?」

憂「え?えっと…しばらく治りそうにないかな?」

梓「そんなに酷いの!?病院とか行った!?」

憂「え?まだ行ってないけど…行く気もないかな?」

梓「駄目だよ!ちゃんとお医者さんにみてもらわないと!!」

憂「穢れた人間の手なんかでお姉ちゃんに妙なことさせられないよっ!!!」

梓「ひぃっ!?」ビクッ

憂「…ゴメン」

梓「う、うん…唯先輩…早く治るといいね」

憂「そうだね」

梓「元気な唯先輩とはやく会いたいよ」

憂「…いよ」

梓「え?」

憂「もし治るなんて事があってももう二度と誰にも合わせないよ…」ブツブツ

梓「う…憂?」

憂「あ、ゴメンゴメン…もうすぐ先生くるね♪」ニコッ

梓「…」

放課後

澪「あれ?梓は?」

律「具合が悪いとかいって帰って行ったぞ?…まあ実際唯の所にでも行ってるんだろ」

澪「抜け駆けかい」

紬「あらあら」

澪「仕方ないな、私たちも唯の所いくか?」

律「馬鹿!二人っきりにさせてやったほうがいいだろw」

澪「え?…そうなのか?」

紬「たしかにそうかもね」ニコッ

平沢家

唯「うぅ…動けないよぉ…」

唯「…寂しいよぉ……」


律『なぁ唯?私のこと…?』

澪『…ギュー』

紬『唯ちゃんみたいなお友達が出来てほんとによかったわ♪』

和『はい、ご褒美のアイスよ♪』

梓『あ、ありがとうございます///』


唯「…みんなに会いたいよぉ~」ポロポロ

ピンポ~ン

梓(…憂はまだ帰ってないのかな?)

梓(…今朝の憂の様子…ただ事じゃなかったんだけど)

梓(…合鍵とかあるのかな)ゴソゴソゴソ

梓(あ…あった♪)

ガチャッ

梓「おじゃましま~す」

梓「…唯せんぱ~い…いますか~?」

唯「!?あ、あずにゃん!?あずにゃんだね!?」

梓(やっぱり唯先輩居るんだ…)

梓「何処ですか?先輩?」

唯「2階のへやだよぉ!!早く来てよぉ!!」

梓「(なんだろう…嫌な予感が…)すぐ行きます!!」ドタドタ

ガチャッ

唯「あずにゃん!!」

梓「先輩!…なんですこれ…」

唯「よかった…もう誰にも会えないかと思ってたよぉ…グスッ」ポロポロ

梓「何があったんですか!?…憂…憂の仕業!?」

唯「そうだよぉ…縄が解けないよぉ…」

梓「待ってください先輩!今から解きます!」ギュー

梓(か、堅すぎる…はさみか何か…あれ?)

梓「そういえば先輩もとの姿に戻れたんですね?」

唯「うん…憂が方法を教えてくれたんだよ?」

梓「え?憂が…なんで知ってるんだろう?」

憂「なんでだろうね」

唯梓「!?」

憂「ただいまお姉ちゃん…」

憂「梓ちゃん…鍵…勝手に開けて入ったの?」

梓「あ…」

憂「それじゃあ泥棒さんといっしょだね?盗みたいのは…お姉ちゃんかな♪」

梓「何言ってるの…?」

憂「いった通りでしょ?お姉ちゃん?周りの人間なんて信用できないんだよ?」

唯「憂…もうやめてよ…怖いよ…」

梓(もしかして…憂もちっちゃい5人に…?)

梓(だとしたら…今の憂は黒い性格がリーダーになってるのかも…)

梓(だったらそいつを叩いて別の子をリーダーにすれば…)

憂「やさしい憂ちゃんにもどるかもね♪」

梓「!?」

憂「梓ちゃんの考えることなんて簡単にわかるよ♪」

憂「もちろん、絶対そんなことさせないけどね♪」

梓「くっ…」

憂「それよりも…たしか梓ちゃんはツインテールを引っ張るとバラバラになるんだっけ?」

梓「!?」

憂「ミニ梓ちゃん可愛かったよ♪ペットにしちゃいたいくらい…」

梓「う・・・」ガクガク

憂「バラバラにしてハムスターのかごの中で一生面倒見てあげるよ!!」スッ!!

梓「うわっ!!」ヒョイッ!

唯「あずにゃん!!」

憂「へ~動きは早いんだね~?流石梓ちゃん♪」

梓(ヤバイ…これじゃあ私が先にバラバラにされちゃう!)

梓(どうしよう…)

憂「考えるだけ無駄だよ?5匹になるよね~…名前どうしよ~かな~♪」

梓(たぶん憂のスイッチはあのポニテ…後ろに回らないと握れないよ…)

梓(どうする…こうなったら一か八かで!!)

憂「?」

梓「うわぁああ!!」ぎゅぅううううう

憂「!抱きついてきた!?」

ぎゅっ

梓「やった!掴んだ!!」

ギュッ

憂「どうやら相打ちみたいだね♪」

ポンッ

梓「きゃっ!!」

梓三号「いてて…同時に憂も分裂したっぽいにゃ?」


晩御飯の支度~

スーパー行かないと…

アイスなくなってたっけ?


梓「やっぱり5人いるみたいね…」

梓「今のうちに誰か唯先輩を助けに!!」

梓三号「ラジャ♪」トコトコ

梓五号「チチチ…」トコトコトコ

梓「…黒憂探さないと…」


今日はハンバーグを…
   家計簿つけないと…
お姉ちゃんの服洗濯しないと…

梓「黒憂…どれだろう?」

黒憂「ここにいるよ♪」 ブンッ

ガツッ!!!

梓「きゃっ!!!痛い…鉄パイプ!?」

黒憂「まさか…ただの耳掻きだよ♪」

唯「なんか凄いことになってる…」

唯「…綱…びくともしないよぉ」


梓三号「唯せんぱ~い!!」

唯「あ!あずにゃん三号♪五号もいる♪」

梓五号「チチチチ…」

梓三号「助けに来たんだにゃん♪」

唯「ありがとう//早くこの綱を…」

梓五号「チチチチチ…」

ガツッ!!

梓「いだっ!!」

黒憂「駄目だね~梓ちゃん♪そんな距離じゃ簡単にあたっちゃうよ?」ニコッ

梓「くっ!」

梓(何か武器になるもの…これは!?)

黒憂「さて…頭ねらっちゃおうかな♪」

梓「えいっ!!」ブンッ!!

こしょこしょ

黒憂「きゃ//ちょっと///くすぐったいよ///」

梓(耳掻きかいぃ!!)

梓「うわぁー!!」ブンッ

黒憂「ふざけないでよ!!」ブンッ

ガシッ!!

梓「きゃっ」ズサッ

黒憂「っく…次っ!!」ブンッ

梓「うわっ!!」ブンッ

ガシッ!!

梓「…っくそ!!」

黒憂「♪」

梓三号「…黒憂は金属製…対するリーダーは竹…あれじゃ勝てないにゃん…」

唯「ちょっと//やめてよあずにゃん///ひぃ///」じたばたじたばた

梓五号「チチチチ…」ペロペロペロペロ

梓三号「あちゃ~…五号が自分の欲に走っちゃったにゃん♪」

唯「そこ//駄目だよ///わたしのおっ…///ひゃん///」

梓五号「チチチチ…」カプッ

唯「咬んじゃらめぇぇぇぇ////」

ガツッ!!

梓「ハァ…ハァ…」

黒憂「もうばてちゃったのかな?やっぱり梓ちゃんは…甘いよ!」ブンッ

バキッ!!

梓「あ…私の武器が…」

黒憂「♪」

黒憂「お腹をおもいっきりどついてあげる♪」

ドンッ

梓「うがっ!!」バタッ

ベトっ…

梓「!?」

黒憂「わ~梓ちゃんまるで哀れなゴキブリみたい♪」

梓「身動きが…とれない…」

黒憂「じゃあそろそろ…」スゥ

梓「!!」

黒憂「終わりにしようね♪」ブンッ!!

梓「ひぃ!!」

ドンッ!!

黒憂「きゃっ!!」

梓「え?」

黒梓「にゃ~…やっぱりリーダーは甘いんだにゃ♪」

梓「二号!?一体何してたの!?」

黒梓「何って…残りの憂を捕まえて来たんだにゃん♪ほらっ」


梓四号「ふにゃ~」

憂「可愛い~」
憂「牛乳のんでくれるかな?」
憂「お風呂とか大変かも…」
憂「トイレはこっちだよ♪」


梓「…」


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最終更新:2010年01月25日 03:30