憂「予知夢」


5月12日。
この日から私は不思議な体験をする事になる。
予知夢を見るようになる。
夢で起きた事が現実でも同じように起きる。
最初は驚いたけど…私は5月13日からこの予知夢は私を苦しめる。


5月13日の夜中。
私は跳び起きた。
酷い夢を見たからだ…バスにお姉ちゃん達が乗り事故に合う夢だ。
前日に見た予知夢もリアルだったけど…この日の夢もリアルだった。
私の直感が告げる。
お姉ちゃんと梓達は明日死ぬ。
律さんは右手を失い、澪さんと紬さんは骨折。


私は夜中にお姉ちゃんの部屋に忍び込み目覚まし時計を2時間程ずらす。
この事が幸いしてみんなは事故に合わずに済んだ。
だけど…私は次の日からまた夢を見る。
お姉ちゃんが猫を庇い死ぬ夢。


だからこの日、私はほどけてもいない靴紐をほどきお姉ちゃんを待たせた。
結果、猫だけが死ぬ事になった。
猫には申し訳ないと思ったけど……仕方がなかった。


またお姉ちゃんが死ぬ夢を見た。
この時私は忘れ物はなかったんだけど…忘れ物を取りに行った。
お姉ちゃんと一緒に…これでお姉ちゃんは助かった。
生きているお姉ちゃんを見て私は安心した…。


憂「何で危ないの?」

唯「夢を見たの!予知夢ずっと見続けているんだよ!きっと今日も予知夢だよ!だからあずにゃんが…」

憂「お、お姉ちゃん…………外に出るの?」

唯「うん…早くあずにゃんの家に行かないと…死んじゃう…」

憂「わかった…私も行くよ…」

そう…この時、私はお姉ちゃんが予知夢を見ていた事を知って驚愕した。


だから…私はこの時に私も予知夢を見ているとお姉ちゃんに言ってあげればよかった。
だけど…言えなかった。
私は死神じゃない…人にアナタは今日、死ぬ運命ですなんて言えない。
そして…この日も私はお姉ちゃんが死ぬ夢を見た。
だから…付いて言った。
だけど…この日、私は付いて行ってよかったて思った。
梓を救えたから…。


そしてこの日、私はお姉ちゃんと一緒にスーパーに行った。
冷蔵庫の中には食材があるのに…。
これも…お姉ちゃんを助ける為に行った行動だ。


この日から一ヶ月経った。
私は毎日のようにお姉ちゃんが死ぬ夢を見て救っている。
つねに一緒に居なくちゃダメだから…。
お姉ちゃんが学校を休んだら私も休み学校に行く時は私も付いて行く。
夢でも辛かった…お姉ちゃんが死ぬ夢はとっても辛かった。
だけど…お姉ちゃんの顔を見る度に私は辛い事を忘れる事が出来た。


梓が死んだ日。
この日から予知夢を見なくなった。
何故かはわからない………。
最初、私はお姉ちゃんがいつ死ぬんじゃないかとヒヤヒヤしていたけど。
お姉ちゃんは死ななかった。
それが一ヶ月後も続くと私はもうお姉ちゃんが死ぬ事は無い、そう思い込んでいた。
安心しきっていた。


私は授業中…居眠りをしていた。
この時に久しぶりに見た。
お姉ちゃんが死ぬ夢を…私は跳び起き学校を無断で出てお姉ちゃんの元に走った。
だけど…声をかけた時には遅かった。
車が凄いスピードでお姉ちゃんに迫って……。
その場で立ち尽くしていた私は悲鳴をあげる事しか出来なかった。



憂「予知夢」END



補足
※梓と唯が死んで他三人は何故生きてたかと言うと五人が座った座席を思い出してくれれば分かると思います
(最初のバスの時点で運命は決まってたのか)

※永遠に纏わり付く感じです 
回避方法は無いですこうなる運命だったから




最終更新:2010年05月18日 00:33