合宿の日、夜



唯「へ?」

澪「///」

梓「///」

紬「・・・」ニコニコ

律「いいか?だから」

唯「ちょっと待ってよー。違うよ?そんなんじゃないよ?」

律「いや、だからそうなんだって///」

唯「私そんなことしてないよ?」

律「じゃあ何をするとどうなるのか、もう一回言ってみろよ」


唯「えっとね、まず横になるでしょ?」ゴロン

律「あぁ」

唯「それで、どっちでもいいんだけど横を向くの」コロン

澪(っていうかジェスチャー付きはマズイだろ///)

唯「それで下になってる方の手を股に挟むでしょー?」スッ

律(あぁ、もう駄目だ///色んな意味で既にアウトだよ、唯///)

唯「それでね、こうするの」

律「あぁぁぁ!!唯!そこから先はしなくてもいい!いいから!!///」

唯「」カクカクカクカク・・・

梓「唯先輩!///」

律「あぁー!ストップストップ!!!///」

唯「こうするとね、なんでかわからないけど気持ちイイんだよ!」


紬「えっと、それはさっきりっちゃんが言った通り・・・」

澪「唯、あまりそういう話は人にしちゃ駄目だ」

律「私は何も見なかった。そう、何も見なかったんだ」

唯「えー?なんで?」

梓「何ででもです、絶対駄目です」

唯「ちぇー。大発見だと思ってせっかくみんなに教えてあげたのに」ブー

律「それはな、恥ずかしいことなんだぞ?」

唯「どうして?」カクカク

澪「ひ、一人エッチだからだよ・・・///]

律「唯、まずカクカク動くのをやめような」

唯「はーい」ピタッ

梓「っていうかそんな不自然な体勢、よく編み出しましたね」


唯「これね、すごい偶然で発見しちゃったんだよ!」

紬「偶然?」

唯「そうそう。ギー太を抱いて寝てたら・・・ね」

澪「なるほどな(抱いて寝るなよ・・・)」

唯「なんで気持ちよかったのかわからなかったんだけど、色々試した結果これに落ち着きました!」

律「お前はその情熱をもっと他のことに注ぐべきだと思うんだ」

唯「でもこれ、本当に気持ちいいんだよ?」

梓「わかりましたから///」

唯「今度みんなもやってみてね!」

紬「・・・唯ちゃん」

唯「ん?なあに?」

紬「さっき、『一人エッチじゃないよ』っていうような事、言ってたでしょ?」

唯「うん、言ったかも」

紬「唯ちゃんの中で一人エッチってどういうものなの?」


唯「えーとね、あそこに出したり入れたりするのとか・・・」

律「ちょっ!///」

唯「おしっこ出るところ辺りをコネコネするのとか・・・」

梓「もうやめてください///」

澪「・・・///」

紬「なるほどね。・・・それとさっき唯ちゃんがしてたこと、違いはどこ?」

唯「え?・・・あれ」

律「おい、どうした?」

唯「一緒だ!」

律澪「今更気づいたのか!」

唯「どうしよう・・・恥ずかしいよ・・・」

梓「唯先輩、さっきのは聞かなかったことにしますから///」

紬「私は一生忘れないと思うなー」

唯「」


唯「りっちゃん、どうしよう」アワアワ

律「え?ど、どうしようったって・・・なあ?」

澪「あぁ、もうどうしようもないだろ」

唯「そんなー」

梓「もうなかったことにして寝ましょうよ。明日も練習するんですし」

紬「待って。一つだけ方法があるわ」

律「方法ってなんだよ」

紬「赤信号、みんなで渡れば怖くない」

澪「この場合怖いっていうか恥ずかしいだけどな」

唯「ムギちゃん!詳しく!」

紬「みんなも恥ずかしい話をすればいいと思うの」

律「え・・・」

澪「それは、ちょっと・・・」

梓「おやすみなさい」ゴロン


唯「それいいね!やろう!」

律「おいーやめようぜ?」

澪「そ、そうだよ。寝ようよ」

梓「・・・」グースカ

紬「りっちゃん、さっき10円玉がどうのって言ってたよね?」

律「確かに言ったけど、こういう話縛りでやりたくないぞ?」

紬「それはどうして?」

律「だって、その、恥ずかしい、じゃん・・・?///」

紬「じゃあ唯ちゃんだけが恥ずかしい思いをしてそのままでいいの?」

律「うっ」

澪「う、うーん・・・」

梓「・・・」スピー

律「わかったよ、わかった。やろうぜ」

澪「律ぅ!?」

律「澪、お前ももちろん参加するんだぞ」


律「梓ー?」

梓「スピー」

律「あいつ、寝たのか?」

澪「まだ起きてるよ」

紬「梓ちゃん、こちょこちょー」コチョコチョ

梓「・・・(耐えろ、耐えるんだ私!)」

唯「本当に寝ちゃったのかな?」

梓「・・・(よし!そのまま私をスルーして!!)」

律「寝てるか確かめようぜ」

澪「そうだな。どうする?」

律「こうする」ペロッ

梓「!?」

唯「りっちゃん、服を脱がせたら風邪ひいちゃうよ?」

律「大丈夫、寝てるってわかったらちゃんと元に戻すよ」


唯「じゃあオッケー!」

梓「・・・(さ、寒い)」

律「よし、唯。胸だ!」

唯「あいあいさー!」サワサワ

梓「・・・(無視、無視しないと)」

唯「てーい!」サワサワ

律「むー、なかなかしぶといな」

澪「おい、やめろって」

紬「唯ちゃん、触り方がなってないわ。・・・澪ちゃん?」

澪「な、なんだよ」

紬「お手本見せてあげて」

澪「お、お手本!?」

律「よっしゃ!澪、任せたぞ!」

澪「・・・なんか任されてしまった」


梓「・・・(まだやるの!?)」

澪「え、えっと・・・さ、触るからな?」

唯「ゴー!だよ!」

律「やったれー!」

澪「・・・」サワサワ

梓「・・・!?(何この触り方!?)」

澪「・・・」サワサワ

梓「・・・(や、やばい)」

紬「梓ちゃん、眉間に皺がよってるわね。悪夢でも見てるのかしら?」

梓「・・・(元はと言えばあんたのせいでしょーが!)」

澪「・・・あ」

律「どうした?」

澪「立ってきた」

梓「」


唯「立ってきたって、どこが!?」

澪「だから、その・・・///」

律「私にも触らせて!」

紬「あらあらまあまあ」ウフフ

律「とうっ」サワッ

梓「~~~~!!」

律「本当だ・・・!梓のクララが立ってるよ・・・」

澪「クララとな!」

唯「え?ハイジ?」

澪「まあハイジっぽいかな。山の頂的な意味では」

律「この山はかなり低いけどな」

紬「山っていうよりも丘かしら」

梓「・・・(好き勝手いいやがって・・・!)」


律「これ、さっきので感じたんじゃないか?」

唯「やったね!」

律「いや、どっちかっていうと澪ので感じたんだろ?」

唯「ちぇー」

澪「じゃあもう少しで起きるかな?」

律「っていうかこいつ狸寝入りだ、絶対」

紬「それを今確かめてるんでしょう?」

律「そうだったな。澪、続きだ」

梓「・・・(もうやめて)」

澪「よし」

梓「・・・(『よし』じゃないでしょうが)」

澪「・・・」サワサワ

律「澪ってばクララを重点的に攻めるだなんて、鬼畜だなー」アハハ

梓「・・・(律先輩、あとで絶対泣かす)」


唯「頑張れ澪ちゃん!」

澪「あぁ!」サワサワ

梓「・・・(声出しちゃ駄目、声出しちゃ駄目だよ私)」

澪「なかなか起きないな」サワサワ

律「ちょっと引っ張ったりしてみろよ」

紬「それはいいアイディアね」

梓「・・・(何処が!?)」

澪「じゃあ、ちょっと痛いかも知れないけど・・・」ツネッ

梓「ん・・・!」

律澪唯紬「!?!?!?」

律「こいつ、Mか」

唯「りっちゃん、目をキラキラさせながら何を言ってるの」

律「目が据わってるお前に言われたくない」

澪「へー、梓・・・Mなんだ?」

律唯「この人が一番アブない!!」


梓「・・・(先輩達、もしかしてみんなS?いや、またムギ先輩が)」

紬「もう寝てるとか関係ないわ。とっとと下いっちゃいましょう」

梓「・・・(この人が一番酷い!)」

律「そうだな」

唯「私も今それ言おうと思った」

澪「それが一番手っ取り早いよな」

梓「・・・(おぉい!?止める人いないの!?)」

律「やっちゃおう、そうしよう」

唯「ごーごー!」

梓「ちょっとまったぁー!!」ガバッ

律澪唯紬「!?」

梓「ストップ、ストップです!]

律「なんだよー、まだ寝ててよかったんだぜ?」

澪「そうだよ。疲れてるなら」

梓「起きました!だからもうやめてください!///」


唯「ちぇー」

梓「今、ちぇーって言ったでしょう。私が起きたのを残念がったでしょう」

紬「あとちょっとだったのに・・・」

梓「何があとちょっとだったのかはわかりませんが、命拾いしたと感じるのは何故でしょうか」

律「お前、寝たフリだっただろ」

梓「・・・はい」

澪「やっぱりそうだったのか」

唯「ひどいよ!私だけ恥ずかしい思いをさせて寝るつもりだったんだね」

梓「ごめんなさい。10円玉のヤツとかよくわかりませんがちゃんと参加しますので許してください」

律「言ったな?」

梓「へ?」

律「今、言ったよな?ちゃんと参加するって」

梓「はい、言いましたよ?」

律「よっしゃ。・・・みんな、10円玉用意しろー!」


唯「ねえねえりっちゃん」

律「ん?」

唯「10円玉のヤツって、なに?」

律「うーん、簡単に言うと匿名でイエス・ノーを答えるゲームだな」

唯「?」

律「表がイエス、裏がノーな」

梓「えっと・・・?」

澪「みんな知らないのか・・・。これ、私達の中学で流行っただけじゃないのか?」

律「あーそうかもな」

澪「まず、円になるだろ?」

唯「うん、でももうなってるよ!」

澪「だな。それで、みんなで順番に質問をしていくんだ」

梓「それなんてコックリさんですか」

律「その質問の答えがイエスなら表、ノーなら裏で10円玉を出すんだ。もちろん、誰が出したかはわからないように上に何か被せる」


梓「なるほど。わかりました」

律「よし、じゃあ始めるか?」

紬「一応練習に何かやってみない?」

澪「そうだな、それじゃ」

梓「ちょっと待ってください」

唯「どうしたの?」

梓「10円玉がありません・・・」

律「じゃあ梓は1円玉でいいよ」

梓「みんな同じお金使わないと意味ないでしょ!」

律「しょうがないなー。ほら、私の10円玉貸してやるよ」スッ

梓「ありがとうございます」

澪「よし、じゃあ練習始めるぞー」

唯律紬「おー!」

梓(この人達、普段の練習もこれくらい熱心にしてくれたらいいのに)


澪「色で一番好きなのは赤だ、イエスかノーか」

律「そんじゃこのハンカチの下にお金を入れてくれ」バサッ

唯「これ、楽しそうだね」スッ

紬「嘘ついたらどうなの?」スッ

律「さわちゃんにお願いして、次のライブは恥ずかしい衣装で出るってことで」スッ

梓「あ、私そっちの方がいいかも」スッ

澪「梓に限ってはさっきの狸寝入りの様子を映像部に頼んで流してもらうってことで」スッ

梓「撮ったのか、こら」

紬「うふふ」

梓「・・・(もう逆らえない・・・)」

律「よし、みんな出したな?」

澪「あぁ。開けようか」

律「ほいよっ」バサッ

表:1枚、裏:4枚


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最終更新:2010年05月19日 22:54