梓「先輩たち、いつになったら戻ってくると思います?」

紬「うーん、プレイにもよるけど・・・」

唯「あ、じゃあそれで賭けようか?」

梓「私は朝まで戻ってこないと思います」

紬「うーん、りっちゃんってば強情そうだからMだと認めるまでに時間がかかりそう・・・下手したら2~3日帰ってこないかも」

唯「じゃあ私は1時間くらいで戻ってくるに賭けようかなー」

梓「いいんですか?かなり可能性低いですよ?」

唯「そうかな?だって澪ちゃんだよ?」

梓「あー」

唯「きっとりっちゃんもすぐに気づくよ、自分はSじゃないって」

紬「それもそうね」

唯「私はバンド内にSMカップルがいても気にならないよ!」エッヘン!

梓「私も。あの二人はお似合いですし、いいと思います・・・って、ムギ先輩。どこに行くんですか」

紬「ちょっと覗きに行ってくるわ」

唯「それも立派な性的嗜好だよね」


梓「いいと思いますよ、私のは覗かないで欲しいですけど」

紬「安心して、獣姦にはあまり興味がないの」

梓「そうですか」

アー!!!

唯「りっちゃんの声!?」

紬「ごめん!私行ってくる!」ダッ

バタン

唯「行っちゃった」

梓「律先輩は自称SのM、澪先輩はS、ムギ先輩はSで覗き魔・・・」

唯「そうやって聞くと変態さんしかいないよね、この部活」

梓「へ!?私は違いますよ!?」

唯「ぶっちゃけあずにゃんはかなりディープな変態さんだと思うよ?」

梓「そ、そうですか・・・あれ?」

唯「どうしたの?」


梓「唯先輩は?」

唯「私?」

梓「そうです。唯先輩はどんな変態さんなんですか?」

唯「・・・知りたい?」

梓「え、えっと・・・(目が据わってる、怖い)」

唯「ねぇ、あずにゃん、知りたい?」

梓「あー、Sなんでしたよね、唯先輩も」

唯「違うよ」

梓「え」

唯「確かにMというよりはSかも知れないけど・・・私は澪ちゃん程じゃないもん」

梓「じゃ、じゃあ・・・」

唯「ねぇ、教えてあげるから・・・しようよ」

梓「!?(何を!?)」ズサーッ!

唯「逃げちゃ駄目だよー」アハハ


梓「ああああの!」

唯「何?」

梓「痛いのとか、イヤですよ?」

唯「だからー、私はそこまでSじゃないって」

梓「じゃあ何するんですか?」

唯「当ててみる?」

梓「じゃあ当てられたら止めてもらえます?」

唯「うん、いいよ。当たらないと思うし」

梓「なっ!やってやるです!」

唯「うん、どうぞー」

梓「えーと・・・実はMとか!」

唯「それはないかなー」

梓「覗き、も違いますよね?」

唯「うん、違うね」


梓「わかった!唯先輩も私の仲間!」

唯「ない。絶対ない」

梓「そうですか・・・」ショボン

唯「終わり?」

梓「まだです!」

唯「頑張ってるあずにゃんもかわいいなー」

梓「!!」

唯「どうしたの?」

梓「わかった!女の人が好き!」

唯「あ」

梓「当たりですか!?」

唯「ううん。女の人が好きっていうのはその通りかもって思っただけだよ」

梓「え゛、じゃあ他にあるんですか?」

唯「そうだね」ニコニコ


梓「そ、そんな・・・」

唯「そもそも女の人が好きって、性的嗜好じゃないよ」

梓「でも」

唯「エッチするのは女の人の方がいい!っていうなら性的嗜好かもしれないけど」

梓「そっか。別に体目的じゃないですもんね」

唯「そう、そういうこと。それにWHOも『同性愛は異常や精神疾患じゃない』って言ってるし。あまり特異な目で見ないでもらえると嬉しいなー」

梓「大丈夫ですよ。それにしても、やけに詳しいですね」

唯「一時期本気で悩んで色々調べたんだ」

梓「どんだけー」

唯「もうっ、あずにゃんのせいだよー?」

梓「へ?」

唯「・・・ごめん、忘れて」

梓「あ、はい・・・///」

唯「で、わかった?私があずにゃんに何をしたいか」


梓「う、うーん・・・(他に何かあるかな?)」

唯「ほらほら、早く言わないとしちゃうよ?」

梓「ままま待ってください!」

唯「もー、あずにゃんってば生殺しだよー」

梓「されたくないから当てるっていうより、純粋にそのクイズの正解を当てたくなってきました」

唯「早くしないとりっちゃん達帰ってきちゃうよ?」

梓「そうですね・・・」

唯「わかった。そうやって時間稼いでるんだ」ブー

梓「違いますって!(さっきから唯先輩が怖い)」

唯「じゃあ答えてよー」

梓「うーんと、露出狂とか!?」

唯「・・・」

梓(当たったか!?)

唯「全然違うよ」

梓「えー」ガーン


梓「わかった!じゃあ、グロいのが好きとか!?」

唯「・・・違うけど、それが正解だったらあずにゃん大変なことになるよ?」

梓「そうですね、正解じゃなくてよかったと心底思いました」

唯「はい、もう時間切れー」

梓「えー!」

唯「それじゃあずにゃん、私の隣に座って」

梓「こ、こうですか?」ストンッ

唯「そうそう。それで、こっち向いて」

梓「はい・・・」

唯「下向かないでよー」

梓「ごめんなさい(何されるんだ、私・・・)」

唯「あ、電気消していい?」

梓「い、いいですけど・・・(本当に何する気?)」

唯「ほっ」ピッ

唯梓「暗っ!」


梓「真っ暗になっちゃったんですけど・・・」

唯「周りに建物がないからすごい暗いね」

梓「これだと何も見えないじゃないですか。せめて豆電球的な」

唯「いいの。これでいい」

梓「・・・?」

唯「あずにゃん、今、目開けてる?」

梓「へ?あ、はい。これだけ暗いと閉じてても変わらないですけd」

唯「そう、よかった」

梓「え?唯せんぱ」

ペロッ

梓「!?!?!?!?!?」

唯「ちょっと、逃げちゃダメだってばー」

梓「今何しました!?!?(ビックリしすぎて声が出なかった・・・!)」ゴロンッ

唯「あれー?あずにゃんどこー?暗くて見えないよー」

梓「無視!?・・・私は、その、ビックリしすぎて横になっちゃったんですよ」


唯「そうなの?いつの間に!」

梓「唯先輩!今何したんですか!本当に!」

唯「あずにゃんみっけー!」ガバッ

梓「って、うわー!いきなり覆いかぶさらないでください!///」

唯「とう!」

梓「唯先輩に組み敷かれた・・・終わった・・・」

唯「あーずにゃん。これでもう逃げられないね?」ニコニコ

梓「ほとんど見えないけど、今絶対ニコニコしてるでしょう」

唯「えへへー、当たり」

梓「唯先輩、もう一回聞きますよ?」

唯「うん?」

梓「さっき、私の目に何をしたんですか?」

唯「何って・・・舐めただけだよ」

梓「」


唯「私ね、目が好きなの」

梓「・・・(なんてマイノリティーな変態さんなんだ)」

唯「特にあずにゃんの目はね、キラキラしてて、可愛くて、大好きなんだ」

梓「なんで目単体で愛されてるんですか、私は」

唯「むー!ちゃんとあずにゃんのことも好きだよ!」

梓「でも、目って・・・目ってさ・・・」ガクガク

唯「痛かった?ごめんね」

梓「いや、痛いっていうか、かなりビックリしましたけど・・・」

唯「本当!?じゃあもう一回してもいい?」

梓「えー・・・まぁ、いいですよ。どうせこんな体勢じゃ抵抗も出来ませんしね」

唯「やった!」

梓「ちょちょっと待って!」

唯「えー」

梓「する前に声掛けて下さいよ?いきなりされると本当に怖いんですから」


唯「はーい。・・・するよ?」

梓「返事から声掛けまでが早いなっ」

ペロッ

梓「ん・・・ちょっと、唯せんぱ・・・」

レロッ

唯「ん?」

梓「黒目は・・・やめて、くださいね?なんとなく、痛そうなので・・・」

唯「・・・」

レロッ

梓「!?!?」

唯「・・・(やめてなんて言われたらしたくなるよ)」

梓「・・・唯先輩にSっ気あるの、忘れてました・・・」




別の部屋


律「よし。・・・ま、負けないからな!?」ガタガタ

澪「負けないとか言いながら震えるなよ・・・(可愛いやつめ)」

律「よっしゃー!まずそこで横になれ!コノヤロー!」

澪「うん?」ニコッ

律「あ、いや、その・・・(怖い)」

澪「律が悪いんだぞ?」

律「いや、私は悪くないだろ?」

澪「そうか?・・って、おい。私に怯えてるだろ」

律「そそそっそんなことないもんねー・・・」

澪「律、お前が横になるんだよ」

律「は、はぁ?嫌だし」

澪「優しく言ってる内に横になった方がいいぞ」

律「うるせーよ(こうなりゃ、ヤケだ)」


澪「お前、口の聞き方がなってないな」

律「うるせーっつの。大体、なんで澪がそんな偉そうにしてるんだ?」

澪「自分の立場がわかってないみたいだな」

律「それはお前だろ。悪いけど、私はお前に調教されるほど、かはっ!?」

ダァン!

澪「律。お前、うるさいよ」

律「くっくるし・・・」

澪「さっき言っただろ?優しく言ってる内にって」

律「お、ま・・・!」

澪「このまま気失うまで首締めるのも楽しそうだな」

律「・・・!(気失う前に死にそうだ)」

澪「わかってるだろうけど、後ろは壁だぞ。逃げようとしても無駄だからな」

律「くっ・・・(殺されるっ・・・!)」

澪「あーあ。そんな顔人様に見せたらもうお嫁に行けないな・・・可哀想に」

律(誰のせいだ、誰の!)


澪「っと」ブォン!

ボフッ!

律「がは・・・死ぬかと思った・・・」ゲッホゲッホ

澪「ほら、そこで横になるんだよ」

律「だ、誰が!」

澪「律はさ、口で言っても駄目みたいだな」

律「は、はぁ・・・?」

澪「いいよ。体でわかってもらうから」

律「い、意味わかんねーよ。こっち、来るなよ・・・!」

澪「・・・」

律「お、おい!聞いてんのかよ!」

澪「ちょっと、静かにしてくれないか?」ガバッ

律「!?」

澪「もう一回くらい首、締めようか」ガシッ


律「ちょっちょっと待てっt」

澪「待つ訳ないだろ。馬鹿か?」ギリギリ・・・

律「やっ・・・くる、し・・・!」

澪「口も塞いでやるよ」

律「~~~!」

澪「・・・」チュパ

律「(マジで、死ぬって、これ・・・)

澪(目が虚ろになってきたな)

律「ん・・・ふぁ・・・」

澪「りつ・・・(可愛いなぁ)」

律(私、このまま死ぬのかな・・・)

澪「おい、こんなところで気失うなよ?」

律「ふぇ?あ、あれ・・・?首が・・・」

澪「だらしない顔だな、律」

律「うっせ・・・っていうか、いつ手離したんだ・・・?(全然気付かなかった)」


澪「途中で離したよ。気付かなかったのか?」

律「・・・息が出来なくてそれどころじゃなかったんだよ」

澪「ふーん。ま、どうでもいいけど」

律「こぉんの・・・」

澪「抵抗したらまた締めるからな?」

律「やられる前にやってやるよ」

澪「へー。楽しみにしとく」

律「馬鹿にしやがって」

澪「律、その服邪魔くさいから脱いでくれないか?」

律「お前こそ邪魔くさいから私の上から退いてくれないか?」

澪「・・・やっぱり可愛いな、律は」

律「だーから、なめんなっつの」

澪「そんなに私に脱がされたいなら脱がせてやるよ」ビッ

律「ちょ!おま!・・・ボタン取れてるだろ!おい!」

澪「あとで自分でつければ?・・・こんなときに限ってYシャツ着てるんだもんな。脱がせやすくて助かるよ」


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最終更新:2010年05月19日 22:59