さっきまでみんながいた部屋
唯「あーずにゃーん」スリスリ
梓「あーはいはい・・・(目を舐められたあとだと、これがいたって普通の行為に感じる)」
唯「えへへー・・・あれ、まただ」
梓「どうしたんですか?」
唯「また、りっちゃんの叫び声が聞こえた気がする・・・」
梓「何やってるんですか、あの二人」
唯「わからないけど、すごいことになってそうだね・・・」
梓「唯先輩?」
唯「いいなーりっちゃんと澪ちゃん」
梓「そ、そうですか?(私はSとかMとか興味ないな・・・)」
唯「じゅよーときょうきゅうのバランスですね!」
梓「よくわかっていない単語をあまり使わないように」
唯「はーい」
梓「私達は、先に寝ましょうか」
唯「いいなーりっちゃんと澪ちゃん」
梓「それさっき言ってましたよ」
唯「あれ?そうだっけ?」
梓「全く、眠いから頭回ってないんじゃないですか?」
唯「うん、そうかも」
梓「ほら、もう寝ましょう?」
唯「いいなーりっちゃんと澪cy」
梓「ストップ」
唯「ん?」
梓「なんで同じことを何回も言うんですか!」
唯「だってー」
梓「・・・あ(そうか、唯先輩は女の人が好きだから二人が羨ましいのか・・・)」
唯「・・・」チラッチラッ
梓「指咥えながらそんな風に視線送っても駄目です」
唯「ちぇー、あずにゃんのケチ」
梓「ケチで結構」
唯「大体、動物がいいなんておかしいよ」
梓「女の人がいいっていう唯先輩には言われたくないです」
唯「そんなことないよ、あずにゃんの方がしょーすーはだよ!」
梓「だから、よくわかってない単語を使わないように」
唯「はーい」
梓「そんなに言うなら、ムギ先輩がいるじゃないですか」
唯「えー?」
梓「嫌なんですか・・・」
唯「誰でもいいってわけじゃありません!」エッヘン!
梓「その言われよう、ムギ先輩が少しかわいそうになってきました」
唯「そういう意味で言ったんじゃないよー」
梓「そんなこと言ったって・・・あ、じゃあ」
唯「何?」
梓「律先輩は?Mっぽいし、丁度いいじゃないですか」
唯「別にそこは重視してないもん」
梓「むー、じゃあ澪先輩は?」
唯「私いじめられるの嫌だよ・・・」
梓「むー、難しいですね・・・」
唯「だからー、あずにゃんがいいんだってば!」
梓「いや、無理ですよ」
唯「即答っ!?」
梓「そりゃ即答しますよ・・・」
唯「いいじゃん、減るもんじゃないしー」
梓「そうですね、処女は減るものではなく失うものです」
唯「女の子は数に入らないって言うじゃん」
梓「それキスの話でしょう!?」
唯「あーずーにゃーん」ギュー
梓「抱きつくくらいならいいですから、エスカレートするのはやめてくださいね」
唯「冷たいなぁ」
梓「だって、好きでもないのに勘違いさせるのも可哀想じゃないですか」
唯「今好きじゃないって言ったぁ!!」
梓「あ、そういう意味じゃないですよ?恋愛対象として見てないって意味で・・・」
唯「私にとってはどっちでも大して変わらないよ・・・」
梓「その、ごめんなさい」
イヤァァァァァァァ!!!!!
唯梓「!?」
唯「今の・・・」
梓「澪先輩の声、ですよね・・・?」
唯「何?どうなってるの?」
梓「さ、さぁ・・・?」
唯「あずにゃん!」
梓「・・・なんですか」
唯「やっぱりどうしてもりっちゃんと澪ちゃんが羨ましいです!」
梓「あーそうですか」
唯「そんな、めんどくさそうに言わなくたっていいと思うんだ・・・?」シュン・・・
梓「私、寝ますんで」バサッ
唯「じゃあ私も寝る!」ゴロンッ
梓「そうそう、明日早いんですからね・・・って、ちょっと!」
唯「何?」
梓「何?じゃないでしょう!?自分の布団で寝てくださいよ!」
唯「いや」
梓「そうやってまた駄々こねて・・・」
唯「ねぇ」
梓「なんですか?」
唯「私ね、あずにゃんが好きなんだ」
梓「・・・知ってますよ」
唯「なんで!?」
梓「さっきの話で気付かない方がおかしいでしょう!?」
唯「あずにゃん・・・読心術が使えるなんて・・・!」
梓「おーい、帰ってこーい」
唯「あずにゃんの目、もっと舐めたいなー」
梓「駄目です」
唯「私、口消毒してくる!」
梓「そういう問題じゃないです」
唯「・・・」シュン
梓「唯先輩」
唯「なあに?」
梓「その、諦めてください」
唯「・・・いやだよ」
梓「・・・」
唯「いや、だよ・・・あずにゃん・・・!」ギュッ
梓「・・・苦しいですよ」
唯「さっきは目だって舐めさせてくれたのに・・・」
梓「それは、目を舐められるとは思ってなかったからですよ」
唯「そのあともさせてくれたじゃん」
梓「あんな体勢で抵抗したって無駄だと思ったんですよ」
唯「・・・」
梓「・・・唯先輩が本気なら、なおさら」
唯「・・・何?」
梓「なおさら、気を持たせることをしたくないんです」
唯「あずにゃん・・・」
梓「これは唯先輩のことを考えた結果でもあるんですよ」
唯「・・・」
梓「・・・ごめんなさい」
唯「じゃあどうしてもあずにゃんは私のことを好きになってはくれないの?」
梓「・・・そうですね」
唯「・・・」
梓「本当にごめんなさい」
唯「・・・」
梓「・・・唯先輩?」
唯「・・・じゃあ、いいや」ガバッ
梓「へ?え、ちょ、ちょっと?」
唯「私、あずにゃんを誰にも渡したくない」
梓「当面は誰のものでもないですから安心してください、ね?(唯先輩、顔近い・・・!)」オドオド
唯「誰かのものになっちゃう前に・・・」
梓「・・・!(目がマジだ・・・!)」
唯「・・・髪ほどいたあずにゃんも可愛いね」
梓「い、いきなりなんですか・・・さっきからそうだったじゃないですか・・・」
唯「うん、ちょっと言ってみただけ」
梓「そう、ですか・・・それよりも、上から退けてもらえますか?」
唯「私ね」
梓「・・・?」
唯「猫さんには負けたくないなって、そう思ったの」
梓「な、なにを・・・」
唯「動いたら危ないよ?」
梓「!?」
唯「ほら、目開けて」
梓「いやぁ!」パシィッ
唯「!?・・・いったぁ・・・」
梓「あ、ご、ごめんなさい・・・」
唯「いいよ。私が悪いんだから、謝らないで?」
梓「はい・・・」
唯「あと・・・嫌なら、たくさん抵抗した方がいいよ」
梓「そんな・・・」
唯「私ね、諦め悪いタイプだと思うから」ガシッ
梓「・・・!?」
唯「この手は邪魔だからこうしようね」グッ
梓「・・・やぁ、ちょっと、唯先輩!?(片手で私の両手を・・・!?)」
唯「ほら、次はどうやって抵抗する?」
梓「・・・頭突きでもしましょうかね」
唯「へぇ?あずにゃんになら一回くらいされてもいいかも」
梓「じょ、冗談ですよ」
唯「手首、細いね」
梓「あ、ありがとうございます・・・?」
唯「このまま折れちゃいそう」
梓「!?や、やめてください!」
唯「折らないよ。私、そういうの趣味じゃないし」
梓「なら、いいんですけど・・・」
唯「あずにゃんのギター好きだから。ギター弾けなくなるようなことはしないよ」
梓「これは・・・自分の足の心配をした方がいいですかね」
唯「大丈夫、そういう痛いことはしないよ。本当だよ」
梓「・・・」
唯「疑ってるの?」
梓「黒目、痛かったですよ?」
唯「あう、それはごめん・・・」
梓「・・・先輩」
唯「なに?」
梓「目、舐めるだけですか?」
唯「・・・」
梓「ちょっと、うんって言って下さいよ・・・」
唯「う、うん・・・」
梓「え?今うんって言いました?それとも、ううんって言いました?」
唯「・・・ごめんね」
梓「・・・え(嘘、でしょ?他にもあるの?)」
唯「でも、目が一番好きなのは本当だよ?」
梓「いや、他にもあるなんて聞いてないですけど」
唯「そのうちわかるよ」グッ
梓「いったぁ・・・(手の感覚、なくなってきたかも・・・)」
唯「目、舐めちゃうよ?抵抗するの?しないの?」
梓「・・・(この状況で抵抗って言われても・・・)」
唯「しないんだ?・・・いい子だね」ズイッ
梓「ひっ・・・!」
唯「いいの?舐めちゃうよ?」
梓「いいのって、何が?」
唯「目、閉じなくてもいいの?」
梓「・・・いいですよ、目くらい(これから色んなことされるんだろうし・・・)」
唯「へぇ?」ペロッ
梓「ぁあ・・・!」
唯「ん・・・」チュパ
梓「やぁ・・・ちょっと・・・(なんか、変・・・!)」
唯「痛い?」
梓「痛くは、ないです・・・唯先輩こそ」
唯「ん?」
梓「目なんて舐めておいしいんですか?」
唯「ううん、おいしくはないかな」
梓「あ、そうですか(それはそれでちょっとショックだ)」
唯「でもね、すっごいドキドキする・・・」
梓「・・・(変態め)」
唯「あ、今私のこと変態って思ったでしょー?」
梓「・・・事実じゃないですか」
唯「そうだけど・・・じゃああずにゃんも変態さんだね」
梓「私は違います」
唯「なんで?今ちょっと感じてたよね?」
梓「・・・!」
唯「ほら、否定できない(っていうか猫の精子をあそこに入れてる段階で変態さんでしょ・・・)」
梓「さっきのは、その、忘れてください・・・///」
唯「んー?いいよ」
梓「・・・そんなこと言ってどうせ忘れないんでしょう?」
唯「んーん。その代わり、耳・・・いいかな?」
梓「」
唯「あの、耳を・・・」
梓「い、言い直さなくていいですよ!」
唯「聞こえてないのかと思ったー」ブー
梓「いえ、ちょっと思考が停止していました」
唯「そう?ならよかった」
梓「(いいのか?)・・・っていうか、今の唯先輩なら無理矢理できるじゃないですか」
唯「そうなんだけど・・・あまり強引にするとあずにゃんに嫌われちゃうかもって・・・」
梓「いまさら何言ってんですか・・・」
唯「そうなんだけど・・・」
梓「唯先輩はSだけど・・・優しいSなんですね」
唯「そうかな?」
梓「えぇ(いきなりぶっ飛んだことするから普通のSより厄介だけど)」
唯「えへへ」
梓「あの、今のあまり褒めてないですからね」
唯「じゃ、いい?」
梓「駄目って言ってもするんでしょう?」
唯「うん、したい・・・かな」
梓「・・・私もさっきのは忘れて欲しいですし、いいですよ」
唯「やったね。・・・髪、耳にかけるよ」スッ
梓「えぇ・・・(本当にいいのかな、このまま情が移ってずるずるいっちゃいそう・・・)」
唯「あずにゃんの耳・・・」ホゥ
梓「そんなにいい耳なんですか?」
唯「うん、可愛い」
梓「私にはわかりかねます・・・」
唯「・・・ちゅぱ」チュッ
梓「うひゃぁ!?」ビクンッ
唯「あずにゃんってば可愛いなー」
梓「な、な、な・・・!(私、耳弱いかも・・・!)」
唯「どうしたの?」
梓「いや、なんでも・・・」
唯「?そう?」
梓「はい。ほら、続けていいですよ」
唯「もういいや」
梓「ちょっと待った」
唯「何?」
梓「飽きるの早くないですか?ねぇ」
唯「そんなこと言われても・・・舐めたら満足しちゃったよ・・・」
梓「そんな・・・もうちょっとで・・・」
唯「もうちょっとで、何?」
梓「・・・へ?いあ、なんでも・・・」
唯「気になるなー?」
梓「だから、その・・・(言えない、耳で感じそうになったんて言えない)」
唯「ん?」
梓「な、なんでもいいじゃないですか」
唯「ちぇー。ねぇ・・・服、脱がせていい?」
梓「いいですけど・・・」
唯「なんかあずにゃん機嫌悪くない?」
梓「・・・耳」
唯「ん?」
梓「耳、もうちょっと構って欲しいです・・・(は、恥ずかしい・・・)」
唯「・・・そうなの?」ニヤッ
梓「!?」
唯「ん?どうしたの?」
梓「くそっ・・・言わされた・・・(唯先輩の計算だったのか・・・)」
唯「今更気付いても遅いよ、あずにゃん」ニコニコ
梓「ホント、性質の悪いSですね・・・」
最終更新:2010年05月19日 23:06