ぎんかくじ!
律「これは…渋いな!!」
唯「うんうん」
憂「私はこっちのほうが趣があって好きかも」
唯「私もだよ~」
澪「だな。こっちのほうが日本らしい感じだ」
梓「ですね。同感です」
紬「そうねー。あのお庭とか素敵だわー」
…
さわ子「はぁー。癒されるわねー。この素朴な感じ、たまんないわー」
姫子「せーンセ!」
さわ子「あら?また姫子ちゃん?」
姫子「いいじゃん。センセ、私のこと嫌いなの?」
さわ子「そんなわけないじゃない」
姫子「じゃあ、好き?」
さわ子「好きよ。生徒としてね」
姫子「ちぇっ」
さわ子「ほら、もうバスが出る時間よ?いきましょう」
姫子「はーい。あ!センセ、手繋ごうよ」
さわ子「ダメよ。変なうわさが立ったら困るでしょ?」
姫子「ちぇっ」
さわ子「ほら、いくわよ?」
姫子「ちょっとだけでいいからー」
さわ子「しょうがないわね、はい」
姫子「やった!」
りょかん!
律「ふー。疲れたー」
唯「りっちゃん!こんなのでへばってたら甲子園なんか行けないよ!」
律「そうだったな。唯!あの夕陽に向かってはしるぞー」
唯「おおーー」
澪「ふざけてないで、さっさと着替えろ!!」
律「はーい」
唯「りっちゃん怒られたー」
律「おまえのせいだろー」
唯「きゃー。りっりゃんこわーい」
憂「楽しいね!梓ちゃん!」
梓「そうだねー。ほんとムギ先輩に感謝だよ」
憂「あれ?そういえば紬さんは?」
梓「さっき今日の収穫がどうとか言ってどっか行ったよー」
憂「そうなんだー。じゃあ、ダビング頼まないといけないね!」
梓「う、うん…そうだね」
紬「ただいまー」
唯「あ、ムギちゃんおかえり~」
律「よし!みんなそろったし、ティータイムだな」
澪「おい!もう晩御飯だぞ?」
唯「お菓子は別腹だよ~。ねー、憂?」
憂「そうだね!お姉ちゃん!」
梓「まあ、少しなら大丈夫ですよ」
澪「そ、そうだな。少しなら…」
澪「いや…でも…」
律「じゃあ、澪のぶん食べるぞー」
澪「うぅ…食べよう…かな?」
律「ふとるぞー」
澪「お前はどうしたいんだ!」
梓「じゃあ、私と半分こしましょうよ。それなら大丈夫ですよ」
澪「う、うん。そうだな。そうしよう」
梓「ふふふ」
律(うぬぬ…梓めー)
唯「じゃー、私たちもそうしよっか?」
憂「うん!そうしよう」
紬「REC」
紬(うふふ。今日は忙しいわー♪)
ゆうごはん!
唯「すごい!!海鮮尽くしだー」
律「うまそー!!」
梓「これは凄いですね」
澪「ああ、しかもヘルシーだ」
紬「本当においしそうねー」
みんな「いただきまーす!!」
唯「りっちゃん、ぼくの顔を食べなよ」
律「なにぃ!?エビがしゃべった!!」
憂「おねえちゃん、お行儀わるいよー」
唯「えへへ、申し訳ない」
澪「エビ…かわいそう」
梓「おいしく食べてあげることが供養になりますよ」
澪「そうだな…エビ君、いただきます」
律「あーくったくったー」
唯「おいしかったねー」
憂「うん。すっごくおいしかった」
唯「でも、憂のご飯のほうが好きだなー」
憂「ありがとー、おねえちゃん」
澪「たしかに憂ちゃんは料理上手だよなー。いいお嫁さんになれるよ」
唯「憂は私とずっと一緒だからお嫁さんにはいきません!!」
憂「お姉ちゃん…うん!!ずっと一緒にいるよ」
唯「ありがとー。うい~」
憂「えへへ~」
梓「本当に仲いいですよね」
澪「だなー。うらやましいよ」
梓「私がいるじゃないですかー」
澪「ふふ。可愛いやつだなー」
律(ふふ。梓ァ…せいぜい部屋に入るまで楽しんでおくんだな)
澪「律?何怖い顔してるんだ?」
律「え?いや、その焼餅をですね…やいてるんですよ」
澪「そうなのかー。可愛いところあるんだな」
律「ごめん。聞いてなかった、もう一回」
澪「律も可愛いところあるんだなって」
律「ごめん。聞こえなかった」
澪「わざとだろー!」
ゆいたちのへや!
律(ふふふ。狙いは梓一人…殉死覚悟でいくぜ!!)
紬「えいっ」
ボフッ
律「ぎゃふん!」
唯「あはは~。枕投げだー。それっ」
ガスッ
律「ぐへっ」
澪「わ、私もー」
バンッ
律「ぐはっ」
梓「…」
ボカッ
律「ぎゃあ」
律(あれ?なにこれいじめ?)
憂(いいのかな?これ)
律「このやろー。やったn」
ゴスッ
梓「…」
律「なんでみんな私狙いなんだよー」
唯「りっちゃんもてもて~」
律「!そういうことか…ってばかー」
律「食らえ梓!!りっちゃんマグナムー!!」
ガチャ
さわ子「ちょっとー。うるさいわy」
ボカッ
律「あ…」
さわ子「……」
律「…すいません」
さわ子「すいませんで済むかーー!!」
澪「ひぃぃ」
梓「なんで澪先輩がこわがるんですか。大丈夫ですよ」
澪「こわいこわいこわい…」
唯「澪ちゃん、大丈夫だよ。悪いのは全部りっちゃんだよ」
憂(いいのかな?)
梓「そうですよ。律先輩がわるいんです」
律「裏切り者ーー!」
さわ子「まあ、これくらいで勘弁してあげるわ。早く寝なさいね」
みんな「はーい!」
澪「じゃあ、消すぞー」
律「おう」
唯「はーい」
カチャリ
紬「なんだかドキドキするわねー」
澪「だな。ふふっ」
律「よし、朝まで語ろうぜ。the whoについてな!!」
澪「馬鹿なこと言ってないで、寝るぞ!!」
紬「もうねるの?お話しましょうよー」
律「よし!好きな人の話しようぜ!」
澪「ベタだなー」
唯「私は憂が大好きだよー」
憂「私もだよ。おねえちゃん」
唯「えへへ~。憂、こっちおいでよ~」
憂「うん!」
モゾモゾ
梓「…」
モゾモゾ
澪「ん?どーした?」
梓「澪先輩のほう行っていいですか?」
澪「いいよ。おいで?」
梓「えへへ」
律「あ!私もー」
澪「しょうがないなー。」
よくじつ!
唯「今日は自由行動です!!」
律「自由なのです!!」
梓「はぁ」
律「アイムフリー!!」
澪「はいはい。ほら行くぞ」
唯、律「しゅっぱーつ!!」
紬「おー!!」
律「まずは…ここだな…」
唯「ですな…」
澪「京都まで来ても楽器屋は外せないのか…」
紬「いいじゃない。軽音部なんだし、それにレフティフェアやってるみたい」
澪「よし!いこう」
憂「澪さんも子供っぽい所あるんだね」
梓「だねー。そこがいいよね」
憂「そ、そうなんだ」
澪「これは…レフティのリッケン…実物ははじめて見た」
梓「リッケンバッカーかっこいいですよね。クリス・スクワイアも使ってますし、1度は持ってみたいですよね」
澪「あぁ。でもやっぱ高いな。手が出せないや」
梓「あ!澪先輩!カジノがありますよ!劣化335みたいに言う人もいますけどかっこいいですよね」
澪「だな。オアシスのノエルも使ってたし、やっぱりいいな」
梓「はい。いつかは箱モノもほしいです」
澪「渋いもんなー。わかるよ」
梓「えへへ。ですよねー」
唯「あ!このギターかわいい!」
憂「ほんとだー!かわいいね」
唯「テレキャスターっていうんだ~」
憂「名前も可愛いねー」
唯「うん!」
紬「テレキャスターっていいわよねー。最近は女の子に人気あるみたいだし」
唯「そうなんだー」
紬「ええ。見た目もかわいいし、軽いからだと思うわ」
唯「ほんとだー。ギー太より全然軽いね」
紬「そうねー」
唯「でも、私はギー太一筋だよ!!」
憂「お姉ちゃんはギー太が大好きだもんねー」
唯「うん。浮気はしないからね?ギー太」
紬「うふふ」
律「スティックでも見ていようかな…」
律「はぁ…」
律「弦楽器チームは楽しそうだなー」
律「そろそろ、みんなのほうに行こうかな」
律「みんなー。次行こうぜー」
唯「そうしようか~」
澪「だな。充分楽しんだし、行こうか」
梓「はい!」
紬「えーと、次は渡月橋ね」
唯「行きましょう。りっちゃん隊長」
律「よし!行くぞー」
唯、紬「おー!」
とげつきょう!
律「これは…橋だな」
唯「これが橋だよ。りっちゃん」
梓「橋ですねえ」
澪「いや、素敵な橋じゃないか」
憂「はい!綺麗な川ですよ」
律「だって月を渡る橋だぞ?これは正直…橋だな」
唯「はい。橋です」
紬「でも、ほら。横から見ると、素敵よ」
唯「あっ、ほんとだ~」
律「ほう。これはなかなか…」
澪「だろ?いい橋じゃないか」
律「まあ、認めてやろう。いい橋だ」
澪「うん。それでいい」
唯「じゃ、わたろ~よ~」
憂「お姉ちゃん、待って!」
唯「どうしたの?」
憂「渡月橋を渡ったカップルは別れるっていうジンクスが…」
唯「大丈夫だよ。私と憂はカップルよりも強力な家族なんだもん」
憂「うん…」
唯「それに、私が憂のこと嫌いになるわけないでしょ~」
憂「そっか、そうだよね」
唯「そうだよ~。ほら、いこ?」
憂「うん!」
律「さて、私たちも行きますか」
紬「ですな」
澪「うん。いこういこう」
梓「澪先輩、手繋ぎましょうよ」
澪「ああ、いいぞ」
律「あ!私もー」
澪「何回目だよこのぱたーん」
律「いいだろー?」
澪「しょうがないなー。ほら、手」
律「やったー!澪の手は柔らかいなー」
澪「うるさい!ほら行くぞ」
律「はーい」
紬「すばらしい!すばらしいわ」
梓「ですねえ」
澪「ああ。楽しい修学旅行だ」
律「だなー。これは一生の思い出になるな」
澪「そうだな。」
唯「もー!りっちゃんたちおそいよー」
憂「まだ真ん中くらいだねー」
唯「うん。そうだ、憂。キスしようか」
憂「えっ!いいの?」
唯「うん。渡ったら別れるジンクスじゃつまらないから、ここでキスしたら一生仲良しっていうジンクスをつくろうよ」
憂「うん!!」
唯「えへへ~。う~い、目、瞑って?」
憂「うん…」
チュッ
憂「えへへ」
唯「えへ~。憂、大好きだよ」
憂「うん!私もだよ。お姉ちゃん大好き」
唯「一緒に来れて、よかったよ」
憂「うん!」
おわり
最終更新:2010年05月21日 21:06