唯「おかしいねぇ」
律「おかしいなぁ」
唯「私たちくらい可愛ければ下駄箱一杯来てもいいのに・・」
律「アニメ化したのにな」
唯「美少女設定だと思うんだけどなぁ」
ドサドサドサ
澪「ひぃ・・・・・」
紬「あらあら」
唯「澪ちゃんはいつもモテモテなのにね」
律「私なんて他の女子に陰口叩かれてんのに・・」
紬「今日も凄い数のラブレターね」
澪「全員が女性だけどね…」
紬「あらあら素敵じゃない」カパッ
ドサドサ
紬「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ」
唯「6回!」
律「ムギも相変わらず多いな…」
紬「今日は17通ね!」
澪「はぁ~ムギも凄いなぁ」
紬「澪ちゃん程じゃないわ」
律「くそー!あいつらと何が違うんだ?髪の長さか?それとも顔なのか!?」
唯「り…りっちゃん落ち着いて…」
律「だってよー…」
「あ…あの…」
律「ん?誰?」
「2年生の陽向夏美と言います…あの、突然で申し訳ありませんがこれを!」
律「これってまさか…」
唯「ラブレターだよりっちゃん!」
律「おお…私も遂にラブレターを貰ったぞ…」
唯「やったねりっちゃん!」
夏美「ではその手紙を、澪先輩に渡しといて下さい!」
律「………」
律「へ?」
唯「え?」
夏美「では失礼します!」タッタッタッ
律「あ、ちょっと!」
唯「行っちゃった…」
カァー カァー カァー
律「……」
律「…ぐすっ」
唯「あわわわわ…泣かないでりっちゃん!」
律「結局こうなるんだな…」ぐすっ
唯「取り敢えずハンカチ貸すから、これで涙拭いてよ」
律「おぅ…ブシュバベララブシュァ」チーン
唯「」
澪「…何やってんだ?」
紬「さっきから呼んでたんだけど…」
唯「私のハンカチが…ぐすっ」ベチョー
澪「律…まさか泣いてるのか?」
律「な、泣いてねーし!」
律「それと…これお前にだとよ」スッ
澪「手紙?」
律「ラブレターだよ。2年生の女子からだ」
澪「またか…」
唯「私のハンカチが…あは…は…」
紬「唯ちゃんしっかり!」
澪「はぁ…毎日毎日こうラブレターを渡されるのはな…」
紬「あら、良いじゃない♪」
律「モテすぎて大変ですぅ~ってか?良いよな澪とムギはモテモテで…」
澪「ど、どうしたんだよ律」
律「どうせお前らに私の気持ちなんかわかんねぇよな!昔から人気あったお前らには!」ダッ
澪「あ、おい!」
澪「律…どうしたんだよ急に…」
紬「りっちゃんもラブレター欲しかったんじゃないかしら?」
澪「でも相手は女性だぞ?高校入学以前は、普通に好きな男子がいるって相談を何度も受けてたし…」
紬「多分、りっちゃんが求めてるラブレターと澪ちゃんが考えてるラブレターとは少し違うんじゃないかな?」
澪「というと?」
紬「りっちゃんは愛がどうこうより、周りの人達にもっと自分を見てほしいんじゃないかしら」
澪「自分を?」
紬「ほら、前にりっちゃん言ってたじゃない…『もっと目立ちたい』って」
澪「そんな事もあったなぁ…」
紬「だから、もっと周りから注目されたいとかそういう意味でのラブレターを欲しがってたのよ」
澪「確かに律は、昔から目立ちたがりだったからな…」
唯「(私いつの間にか空気…会話に混ざれない)」
梓「もう、先輩達遅いですよ!ずっと待ってたんですから」
澪「あ、ごめんごめん…すっかり忘れてたよ」
梓「全く…」
紬「そうだ、梓ちゃんにも協力して頂きましょうよ!名付けて、“りっちゃんを人気者にしよう大作戦”!!」
澪「唐突だな…」
梓「話が飲み込めません…」
唯「私空気…」
紬「実はさっき、かくかくしかじか四角いムーヴ・星を護るは天使の使命!!って事があったの」
梓「何というか…律先輩らしいですね」
澪「で、具体的に何するんだ?」
紬「それはね…」ゴニョゴニョゴニョ
紬「って感じで行こうと思うの」
梓「う~ん、大丈夫ですかそれ」
澪「ま、やるだけやってみるか」
紬「それじゃファイト・オー!」
澪梓「お、おー」
唯「(憂、今日の晩御飯は何を作ってるのかなー)」
一旦CM
エピソードレッド
律「ちょっと危ないぞ」
エピソードブルー
憂「今までありがとう…」
唯「憂…」
エピソードイエロー
澪「私に盗まれる事を光栄に思いたまえ」
三部作連続公開!
梓「赤・青・黄…信号機見たら思い出せよ!」
その日の夜!
律「はぁ…勢いで澪とムギに酷い事言っちゃったな…絶対に怒ってるよなぁ」
ダービーエー! ウンメーノバディエンソーゥ ヒトツーニ
律「ん?澪からメール?」
澪『明日暇か?ムギが遊園地に誘ってくれたんだが、お前も行くか?』
律「あれ…怒ってないのかな…」
律「勿論行きますよっと…送信」
律「…ま、明日謝れば良いかな」
律「…ん?まだ下に続きがある」カチカチ
律「何々…」
澪『律…私はお前のおでこ、ペロペロしたいぐらい好きだぞ?』
律「……」パタン
律「さて寝るかな」
翌日!
律「おーい」
ムギ「あ、りっちゃん来たわ」
律「何だ…もうみんな来てたのか~」
澪「唯より遅かったな!」
唯「ぶー!私だってやれば出来る子なんだよ!」
梓「はいはい、では普段からちゃんとして下さいね」
唯「すんません…」
律「ふっ…相変わらずだな唯も」
律「あ、昨日はごめんな…あんな事言っちゃって…」
澪「え?あぁ、別に気にしてないから」
澪「私こそごめんな」
律「なーに澪が謝ってんだよ!一方的に私が」
紬「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ」
唯「6回」
紬「もうこれでお終い、せっかく遊園地に来たんだから楽しみましょう」
澪「…だな」
律「おう!」
梓「取り敢えずは一件落着ですね」
唯「じゃあまずはどこ行くの?」
律「やっぱりお化け屋ry澪「メリーゴーランド!」
梓「ジェットコースry澪「観覧車!」
紬「す…素早い」
唯「相変わらずだねー澪ちゃんは」
澪「だって怖いのは…」
紬「じゃあ、ジャンケンで決めましょうよ」
律「それなら公平だな…ジャーンケーン」
梓「ちょ、律先輩早いです」
律「ポン」
唯パー
澪パー
律チョキ
紬パー
梓パー
律「お化け屋敷に決まりー」
梓「わずか1ターン…」
澪「うう…」
律「じゃあ2・3でチーン分けしようぜ」
梓「チーン?」
律「チ、チーム!」
唯「チーン…そう言えば私のハンカチがりっちゃんに」ガタガタガタ
澪「ああ!唯のトラウマが」
10分後
梓「ふぅ…やっとおさまりましたね」
唯「すいませんでした…」
澪「ま、これも元々は律が」
律「すいませんでした…」
紬「さ、気を取り直してチーム分けしましょう」
律「グーかパーで別れましょ」
唯グー
澪パー
律グー
紬グー
梓パー
紬「決まりね」
梓「宜しくお願いします澪先輩」
澪「う、うん宜しく…(はぁ…お化け屋敷に入るのやだなぁ…)」
律「じゃ、行ってくる」
唯「またねーあずにゃん」
律「お化けにビビって気絶するなよ澪ちゅわーん」
澪「う、五月蝿い!早く行け!」
律「はいはい♪じゃ、行きますか♪」
10分後
紬「なかなか面白かったわ」
唯「お化けさん可愛かったね!」
律「さ、次は澪と梓の番だぞ」
澪「うぅ…」
ギュ
澪「え?」
梓「こうやって手を繋いでいれば少しは違いませんか?」
澪「梓…」
紬「あらあらまぁまぁまぁ///」
澪「(…よし!)」
澪「私…頑張ってみる!」
律「よく言った!」
唯「それでこそ澪ちゃんだよ!」
澪「行こう梓!」
梓「先輩とならどこまでも!」
紬「素早いわぁ//」
こうして、澪は自分に打ち勝つためお化け屋敷へと向かった…明日を掴み取る為に!
第一部完結
最終更新:2010年05月21日 21:49