梓『でも…同じ鏡じゃないと駄目ってそんな難しい事じゃないですよねぇ…』 ジロッ
澪『全くだ、何でこんなめんどくさい事に』
紬『めんどくさくしたのは誰だ…』 ギロッ
澪『…過ぎたことを言いあうのは止さないか』
律『ま、まあ…これで帰れるんだし たぶん』
紬『何にせよ 後は放課後を待つばかりか』
唯「…そうだね~」
澪『それじゃあ、授業行くか』 スタスタ
律『唯ちゃん、用意とかちゃんとできた?前後反対でも大丈夫だった…?』 スタスタ
唯「朝は憂が手伝ってくれたから、大丈夫だったよ~」 スタスタ
澪『あれ、憂ちゃんとは喧嘩しなかったのか?』 ガチャ
唯「うん!えっとねー…」
梓『…』
梓『あれ?あずにゃんタイムは…?』
!つしうょき
ガラガラ
唯「でねー」
澪『なんだそれ』
アハハ
和『!』
唯「あ、和ちゃん!」
和『…』プイッ
唯「和ちゃーん」
和『…裏切り者』
唯「えっ」
律『和ちゃん…』
和『気安く話しかけないでくれるかしら』
唯「えぇえっ」
唯(み、澪ちゃん…和ちゃんが…)ヒソヒソ
澪『ああ…いつもこんな感じだよ』 ハァ
唯(和ちゃんも私の事嫌いなの?)ウルウル
澪『いやあ…嫌いって言うより…』
和『ふん、軽音部の皆さんとはまた随分仲がいいみたいね』
律『えっとね…和ちゃん』
和『ま!私には関係ないけどね!ふん!』
澪『拗ねてるだけだよ…』
唯「あの真面目な和ちゃんが…」
和『ねぇ、唯』
唯「ふぇ?」
和『今からでも遅くないわ、考え直さない?』
唯「え?」 ハテナ
和『部活よ、部活』
和『そんな所にいたら唯は駄目になるわ!』
律『そんな所って…』
唯「だ、駄目になんてならないよ!皆といると楽しいよ?」
和『そんなの今だけよ!』
和『だいたい軽音楽なんてやってても将来プロになれる訳じゃないんだから』
和『音楽なんていくらやったって無駄よ』
律『そ、そんな事は…』
和『いーえ、無駄無駄!そんな物努力したって何の価値も無いわよ!』
澪『おい、和!』
紬『…聞き捨てならないな』
和『何よ! 文句あるの!?』
唯「…」
和『ねぇ、唯…私はあなたの将来の事を考えて
ペチン
和『…えっ?』 ジーン
澪律紬『!』
和『…ゆ、唯?』
唯「和ちゃん、そんな事言ったら駄目だよ」
和『…』
唯「めっ!」
和『…』
唯「?」
和『ふぇ…』 ウルウル
唯「えっ」
和『ゆ、ゆいぢゃんが……ぶったぁああ!!』 シクシク
和『うぇええええん!!!』
唯「和ちゃん!?」
和『えっぐ えっぐ』 グズグズ
唯「の、和ちゃん 大丈夫!? やりすぎたよ、ごめんね…」
紬『やれやれ、まるで駄々をこねる子供だな』
澪『あぁ… 唯、放っときなよ』
唯「駄目だよ!可愛そうだよ!」
唯「ほら、和ちゃん泣き止んで…」
和『じゃ、じゃあっ…ぐすっ…ゆい…けいおん部…やめてぐれるっ…?』 グズグズ
唯「それは無理です」
和『ううううう!もう!唯なんてじらない!』 プイッ
唯「…和ちゃん」
律『唯ちゃん、そっとしておいてあげよ…ね?』
唯「…うん ごめんね、和ちゃん」
和『…グス』 グズグズ
わいわいがやがや
ガラッ
さわ子『…』
唯(さわちゃん!)
さわ子『…静かにしろ!!!!』
シーン
さわ子『全員席に着け』
ガタッ ガタガタッ
シーン
さわ子『…よし』
唯(な、なんだか怖いよ…)
さわ子『…』 カツカツ
さわ子『出席を取る』
さわ子『秋山!』
澪『はーい』 ボインボイン
さわ子『また…お前は…』
さわ子『なんだその格好は!学校舐めてるのか!』 カッ!
澪『先生、これが私のフォーマルスタイルです』 ボイン
さわ子『ふざけろ!今すぐ着替えるんだ!』
さわ子『それとトイレに行って化粧も取ってこい!』
澪『いやーん、いけずぅー』
唯「澪ちゃん…」
!昼お
唯「いやぁ、今朝のさわちゃん怖かったねぇ…」 モグモグ
澪『全く、横暴だよな』 ピッチリ
唯「あ、澪ちゃんがピッチリしてる…」
紬『お前の場合は自業自得だろう』
澪『いや、これは若さと美しさへの嫉妬かもしれない!罪深いな、私!』 バッ
唯「そしてすぐ肌蹴た…!」
律『あはは…』
律『でも、厳しいけどさわ子先生は立派な人だよ…』
唯「そうなの?」 モグモグ
紬『誤解されやすいが、あの先生は本当に生徒の事を思ってくれている』
澪『けいおん部の顧問も引き受けてくれたしな…』
律『さわ子先生も音楽やってたから…私達の夢も応援してくれてるんだよ…!』
唯「そうなんだ!」
律『うん…!』
紬『ところで…』
和『…』 チラッ チラッ
紬『さっきから非常に食べにくいんだが…』
律『こっち何度もみてるもんね…』
澪『構ってちゃんか…アイツは』
唯「本当だ…」
唯「…」
唯「ねえ!和ちゃんもお昼誘おう!」
澪『は? おい、唯』
唯「いいじゃん!皆で食べたら楽しいよ!」
律『そうだね…澪』
澪『はぁ…わかったわかった、仕方ないなぁ…』
唯「…和ちゃん!」
和『! な…何よ?』
唯「和ちゃんも一緒に食べよ!」
和『!』 パァア
和『はっ』
和『な、なんで私があんた達と食べないといけないのよ!』 プンスカ
唯「うぅ、嫌かな…」
和『!』
和『で、でも ゆ、唯がどうしてもって一緒に食べてあげない事もないんだから!』
澪『何時の時代のツンデレだ…』
唯「はい、皆!和ちゃんも一緒だよー!」
律『うん…和ちゃん一緒に食べよっか』
紬『…好きにしろ』
和『!!』パァア
和『べ、別に1人で食べてて寂しかった訳じゃないんだからね!』
澪《寂しかったのか…》
唯「もう皆に酷い事言っちゃ駄目だよー」
和『そ、それは…』
唯「ねっ」
和『…』 コクリ
和『…ごめんなさい』
唯「澪ちゃんもいいよね?」
澪『やれやれ…元々そんなに気にしてないよ』
和『!』パァア
唯「うん!皆、仲良しが一番だよ!」
!ごかうほ
梓『ねぇ、澪先輩 あずにゃんタイムは?』
澪『はぁ?』
梓『あずにゃんタイムですよ!あずにゃん!
和とかさわ子とか中途半端なキャラはどうでもいいんだよ!!!!!
今、必要なのはなんですか!あずにゃんでしょ!!美少女あずにゃんでしょうが!!』
澪『何が言いたいんだよ…』
梓『出番欲しい…もっと活躍したい…』
澪『ああそう』
梓『先輩方はいいですよねぇ…出番あって……それに比べて放課後まで放って置かれた私…にゃんにゃん…』
澪《めんどくせぇ》
梓『先輩方がお昼、和と馴れ合っていた間…私あずにゃんは何をしていたかと言うと…』
澪《こいつ!出番欲しいからって回想する気かっ…!》
!想回
憂『ふわぁ…よく寝た』 ノビー
梓『授業中ずっと寝てましたねぇ、そんなだとテストの時にぃ 泣くことになりますよぅ☆』
純『睡眠は労働なくしても神々が与えてくれる…だが、労働すればそれは三倍甘美になる…』 カキカキ
憂『いいの、私は!どうせ授業なんて聞いててもわからないしぃ』 グウタラー
純『学問の価値は習う者の価値によって決まる…』 カキカキ
梓『そんな憂に残念なお知らせが…
実は…次の授業は、なんと抜き打ちテストなのですっ!』
憂『え!?そんな、聞いてない!困るよ!?』 アセアセ
梓『大変残念なのです!にゃん♪』《憂ざまぁwwww》
純『ああ無情…』 カキカキ
憂『うぇえん!』
!了終想回
梓『とまぁ、特に面白みの無い一日でしたよ…』
澪『じゃあ無理して語るなよ…そして憂ちゃん助けてやれ…』
鏡 ピカピカァ
唯「あとは部屋に1人きりで鏡の前に立てばいいんだよね…」
律『…もう帰っちゃうんだね』
唯「うん、向こうで皆も待ってると思うし」
澪『…元に戻るだけとは言え、なんだか寂しくなるな』
紬『唯、向こうの私達にもよろしく言っておいてくれ』
唯「任せといて!こっちの皆の事!ちゃんと伝えておくよ!」
澪『…それじゃ私達は部屋を出て
梓『あぁあ!もう納得行きませーん!!!』
澪『また騒ぎ出した…』
梓『だってこのまま終われないっしょ!!!!』
梓『オチついてないのに落ち着いてられないっしょ!!』《よし、私上手い事言った!》
梓『あ、そうだ!演奏しましょう!!!』 ピコーン!
澪『また唐突だな…』
律『えっ…でも…』
梓『時間はまだあるのです!!お願いします!』 ペコリ
紬『…』
梓『1曲!1曲だけでいいのです!私に活躍の機会を!!』ザザッ ペコッ ベシィッ
澪《ど、土下座だと!?いくらなんでも形振り構わなすぎだろ!》
紬『…唯、少しだけ…遅刻してもいいか?』
唯「…うん!」
唯「私も…鏡の世界の皆の演奏聴いてみたいな」
梓『よっしゃ来たー!!!』 ピョン!
澪『ま、せっかくだしな!ヤるからにはとことんヤるか!よし、まずは服を
律『脱がなくていいからねっ!?』
梓『はしたないですぅ><みっともないですぅ><』
澪『な、私の体がはしたないだと!?』
梓『キャー!あずにゃんこわーい!!』
紬『ふざけてないで、早く準備しろ!』
澪梓『はーい』
唯「楽しみだなー」 ワクワク
澪『よし、配置についたな』
唯(澪ちゃんめっちゃ前だ…りっちゃん、ただでも後ろなのに影に隠れて見えないし…)
最終更新:2010年05月25日 23:23