!けまお


澪『唯!起きろー、唯!』

唯『む…』

律『あ、起きたのかな…』

澪『目冷めたか?』

唯『ええ、起きてますよ』

紬『全く…騒がせてくれる… これだから凡人は』

唯『…面目ない』

梓『唯先輩!おはようございます☆あなたのあずにゃんですにゃん♪』

唯『はぁ…おはよう』

梓『このまるで何もかもどうでもよさそうな投げやりな返事!まさしくこっちの唯先輩!』

澪『いつもの調子だな…』

律『よかった…』


唯『こちらには鏡の世界の私が来てたそうですが…』

澪『なかなか面白い奴だったな』

律『明るくて可愛い子だったよね』

紬『天然と言うか、阿呆と言うか』

梓『あれは計算ですよ、きっとそうに違いないです!あずにゃん見切ってました!』 キリッ


唯『そうですか』


梓《そ、それだけ!?!? か、鏡の中とは言え自分の事言われてるのに!酷い朴念仁ですぅ》


澪『さて、唯も帰ってきたし 練習するか』

唯『? 珍しいですね、澪』

律『みんなね、唯ちゃんが帰ってくるの待ってたんだよ』

唯『そっか…そうでしたね』

梓『そうですよ、唯先輩がいてくれれば邪魔なベースがいらなくなりますしぃ!☆』

澪『おい』

紬『今は雑音だとしても、私達にはお前のギターが必要だ』

唯『…』

唯『みんな…ありがとう』 ニコッ

澪律梓紬『…!』


律『唯ちゃんが笑った!?』

澪『鏡の世界のほうの唯じゃないか!?』

梓『天変地異の前触れですよぅ!』

唯《普段の私はどれだけ笑ってないんでしょう…》

紬『早くしろ唯 皆準備終わってるぞ』

唯『あ、はい 今… あっ』

律『ギターが…』

澪『右利きじゃないか』

唯『そう言えば鏡の中で交換して…』

澪『あーあ、唯やってしまったな!』

梓『ご愁傷様なのですぅ♪』

唯『えっ?』


紬『…』ゴゴゴゴ

唯『あ』

唯『いえ あの これは…』

紬『お仕置きだな』 ニヤリ

唯『…い、いい笑顔ですね…』

紬『言い残すことはそれだけか?』

唯『う…あ…』

唯『アーッ!!!!』


ぶしつ!


しかじか

唯「と言うわけで鏡の中はこんな感じでした!」

澪「…変態じゃないか…なんでそんな恥ずかしい事に…」

律「鏡の世界の唯がずっと私のおデコを気にしてた理由がわかった気がするよ」

紬「向こうの私はスパルタなのね…!」

梓「なんか私すっごく嫌なキャラじゃないですか…?」


律「でも何か面白そうだな!!」

唯「でしょでしょ!」

律「私も行ってみよっかなー!」

律「特にハレンチな澪はこの目で確認してカメラに収めておきたい」 キリッ

澪「りつー!!」ドカッ

律「いてっ」

澪「ぜっっったいに駄目だからな!」

紬「私は向こうのりっちゃんが見てみたいわぁ」 キラキラ

梓「うーん 前髪下ろしてしおらしい律先輩ですか、想像できませんね」

唯「とっても、かわいかったよー!」

律「なっ! それは私が可愛くないって言ってるのか」

唯「ち、違うよー そうだ!りっちゃんも前髪下ろしてみなよー」

律「ダメだダメ! カチューシャは!私のトレードマークですから!」


澪(前髪を下ろしてしおらしい律…)

澪(見てみたい!)ウズウズ ユラユラ クネクネ

唯(澪ちゃんが 妙な動きを…っ!)


律「鏡の向こうのムギはスパルタなんだよな」

紬「うふふ」

唯「こっちは優しいムギちゃんでよかったよー!」

紬「あらあら」

唯「ムギちゃーん!」ダキ

紬「唯ちゃーん」 ヨシヨシ

紬「…!」 ピコーン!


唯「?」

紬「お仕置きよ!」 キリッ

唯「え、エー!!」 ビクッ

律「な…なんだそのノリ…」


律「それで梓は…」

梓「なんですか…」

澪「…」


律「ノーコメントで…」

梓「な、なんですか!それ!」 ガタッ

梓「確かにあんまり触れられたくはないですけど…」 

唯「どっちのあずにゃんもかわいかったよ!」

梓「なっ」

梓「うぅ…釈然としません…」




!つしぶ


唯『前が見えません…』 ジンジン

律『大丈夫…?唯ちゃん』

唯『ええ、まあ なんとか…

  ですが紬…心なしか手加減していたような…』

律『紬ちゃんが?』 《紬ちゃんなりに優しくなったって事かな…?》

唯『それより、律』

律『え、何かな…?』

唯『さっきから気になっていたのですが 何故前髪を上げているのですか?』

律『ああ、これはね…』

律『えへへ…』 ニヘラ

唯『?』

律 チラッ

澪《何やら視線を感じる…!》 ビクッ




唯の家!



唯「ただいまー!」

憂「おかえり!!お姉ちゃん!!」

唯「えへへー ただいまー」 ニヘラ

憂「? 今日は早かったんだね」

唯「うん、皆に頼んで早く帰らせて貰ったんだー」

憂「えっ? どうして?」

唯「憂と一緒に過ごしたかったから!」 ブイッ

憂「お姉ちゃん…!」 ジーン

唯「ふふん!」フンスッ


憂「そうだ、昨日は鏡の世界のお姉ちゃんが来てたんだよ」

唯「あ、そっか どんな感じだった?」

憂「えっとね、家事もいろいろ手伝ってくれて…料理は美味しかったけど…」


回想!


唯『夕食は私に任せてください』

唯『毎日作ってますし、それに妹の面倒は姉が見るものですから』 キリッ

憂「えっとそれじゃあ、悪いですけどお願いします」 ペコッ


唯『完成しました… それと すみませんが憂 絆創膏は…』 ボロボロ

憂「お姉ちゃん!?凄い傷だらけだよ!?」 アセアセ


回想終了!


憂「うーん…」(しっかりしてそうで結構危なっかしかったかな…絆創膏だらけになってたし)

唯「?」


唯「憂ー、今日の晩御飯はー?」

憂「まだ出来てないんだー、すぐ作るからちょっと待っててね」

唯「じゃあ一緒につくろうよー」

憂「え、でも…お姉ちゃん…大丈夫?」

唯「むっ、大丈夫だよー!」

憂「本当に?」

唯「うっ…たぶん」

憂「たぶん?」

唯「…も、もー大丈夫だってー」

憂「ふふっ じゃあ、お願いしちゃおっかなぁ」


唯「任せといてよ!」

唯「私は憂のお姉ちゃんだからね!」 フンスッ



!家の唯


唯『ただいま』

唯《って言っても返事は…》

憂『…おかえり』

唯『!』

唯『今なんて…』

憂『おかえりって言ったの!二回言わせないで!』 

唯『…』パァア

唯『うん…ただいま!』 ニコッ

憂『!』


憂《今笑った!? まさかまた私を馬鹿にして…》 ムゥ

憂《っていけないいけない!そうじゃないでしょ憂!》

憂《ちゃんと言わないと…》

憂『お姉ちゃん』

唯『?』

憂『今までごめんね、酷い事言ったりして…』

唯『…憂…そんな…』

唯『私こそ…ごめんなさい』

憂『! お姉ちゃんは悪くないよ!』

唯『ううん』


唯『元はと言えば私の我侭のせいだから…』

憂『お姉ちゃん…』

唯『だから、ごめんね』

憂『うっ ぐすっ お姉ちゃん!』 ウルウル

唯『よしよし』 ナデナデ

唯『これからは憂の事も頼りにしてるから…』

憂『うん…! うん!』

唯『…晩御飯』

憂『?』

唯『一緒に作ろっか』ニコッ

憂『うん!』


!っいましお




※私めは このSSを書く際 古泉「涼w宮wハwルwヒwのw反w転w」や 唯「はんてん!」 等のSSをリスペクトさせて頂いております
 両作者様および原作作者様にも心より感謝させていただきます、ありがとうございました




最終更新:2010年05月25日 23:24